まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

挑戦

2009年03月04日 20時12分27秒 | Weblog
 ナスとピーマンの種を濡らしたキッチンペーパーに包みビニール袋へ入れる。それを腹の中に忍ばせ4,5日から一週間。少し芽が出たら種蒔きをする。

 温床が少しづつ温度を上がりだした。落ち葉と糠を踏み込んで一週間ぐらい。これから温度がどれだけ持続するかが問題。温度が持続すれば苗作りの大きな一歩となる。
 これを踏み込み温床と言うが有機物の発酵熱を利用した育苗。来年には踏み込んだ有機物が堆肥となり育苗培土となる。身の回りのものを使用した完全な循環。
 先人の知恵というのは本当にすばらしいのだが今では殆どの農家は電熱線での温床に取って代わった。周りが植林が多く原料となる落ち葉が少なくなったこともあるけど何より手間の問題が大きい。それと技術力の問題。発酵熱をコントロールするのはそう簡単な事ではない。
 と言っても私の性格上適当・・。適当に落ち葉と糠を踏んだ。殆どの書籍には鶏糞を使用するように書いているがノンワクチンの鶏糞が手に入らないので糠に。これが失敗の原因になる可能性は大きい。しかし原理は同じなので何時ものように何とかなるかとやってみる。これで出来たならラッキーということで良い。出来なければ来年新しい方法を考えれば良い。

 もちろん今年出来なかったことを踏まえ別に去年とは違う方法も準備している。と言うのもお金の問題が大きくて失敗しても出来るだけダメージが少ないよう経費をすこしでもかけない方法を常に考える。

 お金を掛けなくても挑戦できる方法は一つ。手間を掛けること。限られた時間の中で挑戦する時間は欲しくない。他で必要以上に手間を掛けなければ良いだけの話。

 新しいことを考え形にしていくと言うのは農業の楽しみの一つだろう。2年目にして崖っぷちだけど楽しいと思えるのはこういう所があるからかな。