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「江戸化」することが必要 人の心に灯をともす 4751より 写真はMさんからいただいたプレゼントです...

2021年09月27日 | 
【「江戸化」することが必要】4751



新井和宏氏の心に響く言葉より…


AIやブロックチェーン、自動配送やロボティックスなどのあらたなインフラがそろうとどうなるでしょう。

どこかに人・もの・お金が物理的に集まらないとできない、人とつながれないという常識が変わり、分散していてもつながれる、つくることができる社会になるかもしれません。

そういう社会って江戸時代に似ていると思うのです。

いまさら江戸?って思うかもしれませんが、江戸時代は、多くの人々が自分のアイデアで仕事を生みだし、自由に仕事をしていました。

しだいに、経済を発展・成長させるために組織化し、会社が生まれ、多くの人々が会社で働き、経済成長させることで成功をおさめていきました。

しかし、経済は成長したものの、自由にできる喜びであったり、生きがいや働きがいは低下して…じつは幸福度は下がっているのではないかと私は思っています。


これからは、江戸時代のような自由な発想を取り入れ、また最新のテクノロジーを活用しながら「江戸化」するべきではないでしょうか。

「江戸化」というのは、多くの人にとって自分の命が輝くような、自分らしい、ワクワクする仕事を選択できる時代のこと。

江戸時代(個人)→高度成長(会社・組織)→江戸化 (個人) + (会社・組織)(しくみ)


越川禮子さんの著書『商人道「江戸しぐさ」の知恵袋』では、「江戸しぐさ」が三度消えたと書かれています。

一度目は明治維新、時代を変えようとしたからです。

二度目は軍国主義、戦のために すべてを投げ捨てたからです。

三度目は戦後で、今度は経済的豊かさをめざし、高度成長に集中したからです。


消えた「江戸しぐさ」、それによって何を失ったのでしょうか。

それは、「余裕」、「共助」、「共生」、「文化」


江戸時代の「粋」とい う言葉があります。

現代でも、「粋」というと、言葉ではうまく説明できないけれど、なんとなくいいイメージがある人が多いのではないでしょうか。

それは、「粋」という言葉が、美意識をさすからでしょう。

何をもって美しいとするのか、何をもって尊いとするのか。

「粋」な生き方、センスのある生き方をしたい、そんな人としての美意識が、「粋」という言葉を 現代にのこしているのかもしれません。

そこで、最新のテクノロジーを使って、本来大切にすべき生き方、現代における「粋」な生き方を実現する。

それが江戸化のイメージです。


フリーランスという言葉があります。

自由業ともいって、会社に属さず、自分で仕事をする人たちのことを意味します。

いまはライター、デザイナー、イラストレーター、プログラマーなどがフリーランスとして活躍していますが、これからはもっといろいろな分野で広がっていくと思います。


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江戸時代は、現代にも通じる様々な商(あきな)いがあった。

たとえば、「貸本屋」。

本を背負って得意先を廻る行商と、店を構えるものがいた。

江戸には6、700人の行商がいたという。


あるいは、「棒手振(ぼてふり)」。

天秤棒(てんびんぼう)の左右に籠(かご)や荷物をつけて町中を売り歩く商いだ。

たとえば、豆腐、魚貝、野菜、納豆、みそ、醤油、塩、漬物、ところてん、唐辛子等の食品や薬。

また、飴や、ようかん、お汁粉、冷水(ひやみず/冷たい湧き水に白糖を交ぜて白玉を浮かべたもの)などのデザート。

他には金魚や、鈴虫、盆栽、風鈴、ほうき、桶、等々。

基本的には何でも売り、単品(何種類もの商品ではなく)が多く、春夏秋冬で売る物は違った。

そして、売る時には独特の節回しで触れ声を出し、来たことを知らせた。

当時は、5900人の棒手振がいて、50業種があったという。

また、現在のウーバーイーツのような宅配サービスもあった。

そして、棒手振のようなマイクロ起業家(小さな起業家・個人事業主)たちが次々と生まれたため、江戸では、一歩も家から外に出ることなく、一切の買い物ができたそうだ。


また、江戸では一人暮らしも多く、離婚も多かった。

娯楽も、個人としての起業が盛んで、出版や芝居や落語などの産業が栄え、祭りもエンターテイメントとして人気だった。

また、お伊勢参りなどのパワースポット巡りが盛んに行われ、多いときは当時の人口の4分の1の400万人以上が年間で参拝したという。

いわゆる旅行観光業の原点だ。

つまり江戸時代は、現代と驚くほど似通っているところがある時代だったのだ。

以上、(「人口減少」時代への対処は江戸に学ぶといい/荒川和久)より一部引用


また、「粋」とは…

『哲学者の九鬼周造さんの《「いき」の構造/岩波文庫》という本によりますと、粋というのは、外国にはない日本独特の感覚で、あかぬけしていて、はりがあって、色っぽい様だそうです。

私流に解釈すれば、「あかぬけする」というのは何事も正面から受け入れる覚悟のようなもの。

「はりがある」というのは、生命の躍動、生命エネルギーがあふれている様です。

「色っぽさ」というのは、人を敬い思いやれる気持ちではないでしょうか。

今、「粋」と言える人が少なくなったように感じます。

多くの人が、自分のことで精いっぱいです。

何か問題を抱えている場合は、その問題をどうやったら解決できるかで頭はパンパンに膨らみ、人のことなど構っていられません。

これでは、人と人とのかかわりもますます薄くなり、世の中が世知辛くてぎすぎすしてきて、何とも面白くなくなってしまうのも仕方ないかと思います。

粋に生きるというのは自分自身の生命エネルギーを高めることです。

粋な人は、いつも生き生きしています。

病気であっても健康であっても、お金がなくてもあっても、豊かなこころで日々を送っています。

そして、そういう人が増えれば、社会の活力が高まっていき、お祭りのときのように、活気があって面白おかしく笑って過ごせる世の中になっていきます。

世の中が活気づけば、その影響を受けて、個人のパワーもさらに高まります。

そういう好循環ができるのです。』

(粋な生き方 病気も不安も逃げていく「こだわらない」日々の心得/帯津良一・幻冬舎ルネッサンス)より


江戸時代のように、誰もが起業家精神を発揮し…

同時に、「粋」な生き方ができる人でありたい。





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