【桁はずれの読書家】5604
菅付雅信(すがつけまさのぶ)氏の心に響く言葉より…
《桁(けた)はずれのクリエイターたちは皆、桁はずれの読書家である。》
ニューヨーク在住のアートディレクター、ファビアン・バロンの事務所「バロン&バロン」も、頭抜けた蔵書を誇っていた。
ファビアン・バロンは『ヴォーグ』のイタリア版とフランス版、『ハーパーズ・バザー』、『インタビュー・マガジン』のアートディレクションを手掛け、広告ではカルヴァン・クライン、ディオール、モンクレール、ザラを手がけ、なかでもザラでは、ロゴ、 広告、パッケージ、ウェブ、インテリアなど服以外のすべてを手掛けるスーパー・アートディレクターである。
アートディレクターとして世界でいちばん知られる存在と言っていい。
私はバロンに上田義彦氏の写真集 『68TH STREET」 と武田鉄平氏の画集「PAINTINGS OF PAINTING』 という2冊のブックデザインをお願いし、それらの打ち合わせで数回彼のオフィスを訪れている。
内部に写真スタジオから映像の編集室までを備えた広大なオフィスには、図書室もある。
その本棚のスケールとセレクションの見事さに唸ったものだ。
今まで訪れたすべての個人オフィスの中ではいちばんの規模と内容だった。
バロン曰く「本を集めるのがいちばんの趣味であり楽しみだ」と。
もちろん単に集めるだけでなく、ちゃんと読んでいる。
打ち合わせをしていて、とにかく博識なのだ。
デザイン全般だけでなく、ファッション、アート、音楽、カルチャー全般に造詣が深い。
そして知識があるから、自信がある。 バロンとの打ち合わせには、きわめてスムーズかつ知識に裏打ちされた明確な意見と的確で素早い判断がある。
なかなか日本では味わえない即断即決系の打ち合わせとなった。
ニューヨークの別の例では、ライアン・マッギンレーの事務所も想像以上だった。
1977年生まれで、25歳のときに史上最年少でホイットニー美術館にて展示を行った写真家のマッギンレーは、日本でも東京オペラシティ・アートギャラリーでの大規模な個展などで知られ、写真集も精力的に発表し、ユニクロの広告写真も手がけ、本人もそれにモデルとして出るなど、根強い人気がある。
その彼のニューヨークのオフィスに私は二度訪れている。
東京で彼にインタビューをした際にいかに本好きかを語っていたので、期待して伺ったのだが、予想以上だった。
チャイナタウンの一角にある広い事務所は、壁一面が本棚なのだ。
図書館を除くと、あれだけ横に広い本棚を私は見たことがない。
なんでも既存の棚で見合うものが存在しないので、自作だそう。
マッギンレーは「本を買うために仕事をしているようなものだね」と笑っていた。
そして、撮影をしているとき以外は、この事務所で本や雑誌を読むことに集中しているという。
そういう意味では、彼は撮影しているとき以外は、この書斎のような事務所にこもっているのだ。
編集者という職業柄、国内外のトップクリエイターたちの仕事場や書斎に数多く出入りしてきたが、ほぼ例外なく、ものの見事な本棚や床に無造作に積み上げられた本のタワー、いや「本の壁」とも言うべき蔵書があり、クリエイティヴのトップクラスはインプットの質と量もトップクラスだということを実感させられる。
いや、「実感する」という表現は甘い。
「打ちのめされる」と言うほうが適切だろう。
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菅付(すがつけ)氏は、優れたクリエイターの「アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める」という。
例外的に、知的インプットを蓄えていない若いクリエイターが、斬新(ざんしん)な作品を発表することはある。
しかし、問題はその若いクリエイターが、その後も長年にわたって知的アウトプットの質と量をキープできるかだ。
「人は簡単にクリエイティブにならないし、簡単にクリエイティヴになったつもりの多くは、それを長く維持できない」
つまり、トップのクリエイターほど「アイデアやイメージが確実に生まれてくる日常的な仕組み」を持っている。
それが、インプットの質と精度。
「あなたはあなたが読んだもの、見たもの、聴いたものによってできている」
「自分を賢くしないものを、自分の目と耳と口に入れない」
「いいもの」ではなく、「すごいもの」をインプットする。
トップクリエイターたちはみな、凄まじい量の読書を続けている、「桁はずれの読書家」。
読書に限らず、音楽も、アートも、すべてにわたって研鑽を積んでいる。
「天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。」という言葉を胸に刻みたい。
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菅付雅信(すがつけまさのぶ)氏の心に響く言葉より…
《桁(けた)はずれのクリエイターたちは皆、桁はずれの読書家である。》
ニューヨーク在住のアートディレクター、ファビアン・バロンの事務所「バロン&バロン」も、頭抜けた蔵書を誇っていた。
ファビアン・バロンは『ヴォーグ』のイタリア版とフランス版、『ハーパーズ・バザー』、『インタビュー・マガジン』のアートディレクションを手掛け、広告ではカルヴァン・クライン、ディオール、モンクレール、ザラを手がけ、なかでもザラでは、ロゴ、 広告、パッケージ、ウェブ、インテリアなど服以外のすべてを手掛けるスーパー・アートディレクターである。
アートディレクターとして世界でいちばん知られる存在と言っていい。
私はバロンに上田義彦氏の写真集 『68TH STREET」 と武田鉄平氏の画集「PAINTINGS OF PAINTING』 という2冊のブックデザインをお願いし、それらの打ち合わせで数回彼のオフィスを訪れている。
内部に写真スタジオから映像の編集室までを備えた広大なオフィスには、図書室もある。
その本棚のスケールとセレクションの見事さに唸ったものだ。
今まで訪れたすべての個人オフィスの中ではいちばんの規模と内容だった。
バロン曰く「本を集めるのがいちばんの趣味であり楽しみだ」と。
もちろん単に集めるだけでなく、ちゃんと読んでいる。
打ち合わせをしていて、とにかく博識なのだ。
デザイン全般だけでなく、ファッション、アート、音楽、カルチャー全般に造詣が深い。
そして知識があるから、自信がある。 バロンとの打ち合わせには、きわめてスムーズかつ知識に裏打ちされた明確な意見と的確で素早い判断がある。
なかなか日本では味わえない即断即決系の打ち合わせとなった。
ニューヨークの別の例では、ライアン・マッギンレーの事務所も想像以上だった。
1977年生まれで、25歳のときに史上最年少でホイットニー美術館にて展示を行った写真家のマッギンレーは、日本でも東京オペラシティ・アートギャラリーでの大規模な個展などで知られ、写真集も精力的に発表し、ユニクロの広告写真も手がけ、本人もそれにモデルとして出るなど、根強い人気がある。
その彼のニューヨークのオフィスに私は二度訪れている。
東京で彼にインタビューをした際にいかに本好きかを語っていたので、期待して伺ったのだが、予想以上だった。
チャイナタウンの一角にある広い事務所は、壁一面が本棚なのだ。
図書館を除くと、あれだけ横に広い本棚を私は見たことがない。
なんでも既存の棚で見合うものが存在しないので、自作だそう。
マッギンレーは「本を買うために仕事をしているようなものだね」と笑っていた。
そして、撮影をしているとき以外は、この事務所で本や雑誌を読むことに集中しているという。
そういう意味では、彼は撮影しているとき以外は、この書斎のような事務所にこもっているのだ。
編集者という職業柄、国内外のトップクリエイターたちの仕事場や書斎に数多く出入りしてきたが、ほぼ例外なく、ものの見事な本棚や床に無造作に積み上げられた本のタワー、いや「本の壁」とも言うべき蔵書があり、クリエイティヴのトップクラスはインプットの質と量もトップクラスだということを実感させられる。
いや、「実感する」という表現は甘い。
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例外的に、知的インプットを蓄えていない若いクリエイターが、斬新(ざんしん)な作品を発表することはある。
しかし、問題はその若いクリエイターが、その後も長年にわたって知的アウトプットの質と量をキープできるかだ。
「人は簡単にクリエイティブにならないし、簡単にクリエイティヴになったつもりの多くは、それを長く維持できない」
つまり、トップのクリエイターほど「アイデアやイメージが確実に生まれてくる日常的な仕組み」を持っている。
それが、インプットの質と精度。
「あなたはあなたが読んだもの、見たもの、聴いたものによってできている」
「自分を賢くしないものを、自分の目と耳と口に入れない」
「いいもの」ではなく、「すごいもの」をインプットする。
トップクリエイターたちはみな、凄まじい量の読書を続けている、「桁はずれの読書家」。
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