【自分基準と他者基準】3344
メンタルトレーナー、梯谷幸司氏の心に響く言葉より…
がんになって休業している整体師さんとお話ししていたときのことです。
「そもそもどうして整体師を仕事に選んだんですか」と聞いたら、「お客さんの喜ぶ顔が見たくて」というのです。
そこで私はこう続けて言いました。
「私が最近よく言う『喜びのずれ』がまさにそれです」
「お客さんが喜ばないと、あなたの喜びにはならないのですか?」
「自分の喜びは他人次第なんですか?」
「もしそれが病気の原因だとしたらどう思いますか?」
すると彼は何かに気づき、頭を抱えてうわ〜っと叫び始めました。
「俺は40年間、何やってたんだ!」
1ヵ月後、その人から連絡がありました。
「今日病院に行ってきたのですが、がんが消えていました」
驚いたわたしは、「何をやりました?」と尋ねました。
「自分は確かに、喜びの持ち方がずれていました。何ができれば自分は喜ぶのか、この1ヵ月間、自分基準で徹底的に取り組んだのです。他人がどうこうではなく、これができたら自分は素晴らしいと言える。それをどんどん考えました」
「とにかく休養中で時間があったので考えて、実際に自分が価値あると思うことをやり続けました。そして病院に行ったら、がんはきれいに跡形もなく消えていたのです。病院の先生にも、経過観察も通院もいらないと言われました」
たとえば飲食店であれば、自分の料理をおいしいと言う人もいればおいしくないと言う人もいる。
それは当然のことです。
でも、お客様がおいしいと言ってくれなければおいしくないんだ、という考え方になると、一体あなたは何をしたいのでしょうか。
すべてがお客様次第では、自分の価値観を放棄することに等しいのです。
普通の人はこの基準が葛藤しているから、「何をしたらいいかわからない、じっとしていよう」とブレーキがかかるのです。
あるいは、他者基準で動いているうちに、だんだん他者に振り回されることに疲れ、「うまくいかないし、なんか違う気がする」と思い始めて途中でやめてしまう。
これが、起業しても3年で撤退してしまう要因のひとつです。
また、誰かから批判されたり、バカにされるような発言を受けた時、他者基準の人は、それらの情報を自分自身の人格と重ね合わせてしまい、「自分が批判や否定をされた」と認識してしまう特徴があり、様々なダメージを感じやすくなり、ビジネスがうまくいかない、対人関係がうまくいかない、病気が治らないなど、様々な不都合な現実の温床になりやすくなります。
それに対して、自分基準の人は、それらの情報を自分自身の人格と重ね合わせず、単なる情報として認識するので、さほどダメージを受けません。
この他者基準を使うか、自分基準を使うかは、人生の中の現実を大きく左右してきます。
『なぜかうまくいく人の すごい無意識』フォレスト出版
小林正観さんは、商店街の活性化策としては、「一人勝ち」する人が出てくればいいという。
一人勝ちというと、いかにも自分のことしか考えていない身勝手な人のようだが、たった一軒でも、流行る店が出てくれば、その店を目指して商店街に人の流れができる。
すると、流行っている店の近くの店にも人が来るようになる。
最初から商店街全体をよくしようと考えると、全員の利害が反するので、その話し合いだけで何年もかかり、結局は何も手が打てなくなる。
小林正観さんは、全国で町おこし、村おこしが成功した例を見てきて、そこには共通点があったという。
それは…
1. その町や村で育った人が一度都会に出て生活し、戻ってきて何かを始めた。
2. 都会に住んでいた人が仕事を辞め、その町や村に移り住んで何かを始めた。
3. その町や村の外に多くの友人・知人を持っている人が何かを始めた。
「商店街を活性化しよう」というかけ声のもと、自分の店はそっちのけで、その活性化のために奔走(ほんそう)する人がいる。
自分の店はボロボロで、閑古鳥が鳴いているというのに…。
言い方は悪いが、この手のタイプの人は、「人の幸せこそが私の幸せ」というある種のボランティア好きの人に多い。
人が幸せになったときだけ、自分も幸せになれる。
商店街の活性化とは、「他者基準」。
自分の店の活性化は、「自分基準」。
自分基準を大切にできる人でありたい。
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メンタルトレーナー、梯谷幸司氏の心に響く言葉より…
がんになって休業している整体師さんとお話ししていたときのことです。
「そもそもどうして整体師を仕事に選んだんですか」と聞いたら、「お客さんの喜ぶ顔が見たくて」というのです。
そこで私はこう続けて言いました。
「私が最近よく言う『喜びのずれ』がまさにそれです」
「お客さんが喜ばないと、あなたの喜びにはならないのですか?」
「自分の喜びは他人次第なんですか?」
「もしそれが病気の原因だとしたらどう思いますか?」
すると彼は何かに気づき、頭を抱えてうわ〜っと叫び始めました。
「俺は40年間、何やってたんだ!」
1ヵ月後、その人から連絡がありました。
「今日病院に行ってきたのですが、がんが消えていました」
驚いたわたしは、「何をやりました?」と尋ねました。
「自分は確かに、喜びの持ち方がずれていました。何ができれば自分は喜ぶのか、この1ヵ月間、自分基準で徹底的に取り組んだのです。他人がどうこうではなく、これができたら自分は素晴らしいと言える。それをどんどん考えました」
「とにかく休養中で時間があったので考えて、実際に自分が価値あると思うことをやり続けました。そして病院に行ったら、がんはきれいに跡形もなく消えていたのです。病院の先生にも、経過観察も通院もいらないと言われました」
たとえば飲食店であれば、自分の料理をおいしいと言う人もいればおいしくないと言う人もいる。
それは当然のことです。
でも、お客様がおいしいと言ってくれなければおいしくないんだ、という考え方になると、一体あなたは何をしたいのでしょうか。
すべてがお客様次第では、自分の価値観を放棄することに等しいのです。
普通の人はこの基準が葛藤しているから、「何をしたらいいかわからない、じっとしていよう」とブレーキがかかるのです。
あるいは、他者基準で動いているうちに、だんだん他者に振り回されることに疲れ、「うまくいかないし、なんか違う気がする」と思い始めて途中でやめてしまう。
これが、起業しても3年で撤退してしまう要因のひとつです。
また、誰かから批判されたり、バカにされるような発言を受けた時、他者基準の人は、それらの情報を自分自身の人格と重ね合わせてしまい、「自分が批判や否定をされた」と認識してしまう特徴があり、様々なダメージを感じやすくなり、ビジネスがうまくいかない、対人関係がうまくいかない、病気が治らないなど、様々な不都合な現実の温床になりやすくなります。
それに対して、自分基準の人は、それらの情報を自分自身の人格と重ね合わせず、単なる情報として認識するので、さほどダメージを受けません。
この他者基準を使うか、自分基準を使うかは、人生の中の現実を大きく左右してきます。
『なぜかうまくいく人の すごい無意識』フォレスト出版
小林正観さんは、商店街の活性化策としては、「一人勝ち」する人が出てくればいいという。
一人勝ちというと、いかにも自分のことしか考えていない身勝手な人のようだが、たった一軒でも、流行る店が出てくれば、その店を目指して商店街に人の流れができる。
すると、流行っている店の近くの店にも人が来るようになる。
最初から商店街全体をよくしようと考えると、全員の利害が反するので、その話し合いだけで何年もかかり、結局は何も手が打てなくなる。
小林正観さんは、全国で町おこし、村おこしが成功した例を見てきて、そこには共通点があったという。
それは…
1. その町や村で育った人が一度都会に出て生活し、戻ってきて何かを始めた。
2. 都会に住んでいた人が仕事を辞め、その町や村に移り住んで何かを始めた。
3. その町や村の外に多くの友人・知人を持っている人が何かを始めた。
「商店街を活性化しよう」というかけ声のもと、自分の店はそっちのけで、その活性化のために奔走(ほんそう)する人がいる。
自分の店はボロボロで、閑古鳥が鳴いているというのに…。
言い方は悪いが、この手のタイプの人は、「人の幸せこそが私の幸せ」というある種のボランティア好きの人に多い。
人が幸せになったときだけ、自分も幸せになれる。
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自分の店の活性化は、「自分基準」。
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