国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

ええとこ取り作戦

2023-02-08 | 日記
昨日は見た目がヤバいCDを試聴して「鈍な耳で確認できるような音質劣化はなさそう」と書いたのですが、残念ながら誤りでした。ブルックナーの交響曲第8番(2枚組)のDISC1(第1〜3楽章)が「バビ・ヤール」同様のノイズ入りまくり。

そのトラック2(第2楽章)をAudacityで読み込んだのがこれ。いやーこりゃ酷い。ですが、「手の打ちようが全然ないことはないかも」とは思いました。それでもう1度iTunesで取り込んでみたら・・・・・

こうでした。毎回同じところにピーク(ノイズ源)が出る訳ではなさそうです。そこで・・・・・

例えば序盤の読み取りエラーが頻発している箇所(開始後1分55秒ジャストから1分30秒間)を選択し・・・・・

該当箇所が無傷の別ファイルについて同じ開始点と長さを入力。(言うまでもないことですが、ここで少しでも間違えたら台なしなので、絶対キリのいい数字にするべきです。)

そうして選んだ断片をコピペすれば置換完了。(前に書いたかもしれませんが、遺伝子組み換えをやってるみたいな気分になってきます。)要は二つのファイルから「ええとこ取り」をするということです。この挿げ替えを根気よく繰り返すことで傷は少しずつ解消。ただし両方のファイルで同じ箇所にピークが出ている場合は3度目、ダメなら4度目・・・・と取り込みをすることになりますが、それでも無傷の断片が取れない場合はどうするか?


これはもう仕方ありません。そのピークを拡大していって・・・・・


なるべく選択範囲を狭くしてから消します。(言ってみればゲノム編集の手法ですね。←もおええ)時間にして0.002秒程度なので鈍な耳には全く違和感なしです。

それで最終的にこうなりました。これで「バチッ」型のノイズは出なくなりました。ただし「ザッザッザッ」型は数が比較にならないほど多いし、どこで発生しているかも波形からは識別できません。まあ大音量で聴かなければ気に障るほどのレベルではないため我慢します。このCDも劣化速度の遅い後発盤の中古が安く売られていたら速やかに買い替えたいところですけどね。

なお、昨晩も劣化が懸念されるCDを改めて蛍光灯にかざしてみたところ、星空状態のものが結構見つかりました。(お気に入りで再生回数の多いディスクほど痛みが激しいという傾向がありました。)そこで割り切って将来再生不能に陥る可能性が高い西独製初期盤(人に喩えてみたら「生活習慣病予備軍」)について全てバックアップを取ることにしました。50枚近くあるので気長に。それでも最大で40GBもいかないはずなので大容量のハードディスクに保存するのは楽勝です。

同日追記
 今日は10枚ほど取り込みました。現時点でピンホールは大したことがないものばかりなので先に紹介した修正は必要ないだろうと思っていましたが、一応Audacityで確認。

そしてこれにはちょっとビビりました。「バビ・ヤール」と同じ指揮者(ベルナルト・ハイティンク)によるショスタコーヴィチの交響曲第15番第3楽章アレグレットです。けれど再生してみて「なーんだ」と納得。打楽器が炸裂しているだけでした。

上はCDと同じ音源ですが、その0分57秒、1分01秒、1分03秒、そして1分16秒で確認できます。

音形もノイズのそれとは明らかに違っていました。ところでその打楽器ですが、いったい何が鳴っているのでしょう? こちらにこの交響曲の楽器編成が出ていますが、とにかく打楽器の多いのが特徴。それだけを見ても判らないかも。私は無知、いや鞭だと思っていたのですが、この映像(ハイティンクが振った2014年の演奏)で確認したら不正解。その26分10秒過ぎから4度叩かれているのはウッドブロックでした。

この第3楽章と次の第4楽章の終盤(リンク先ビデオではそれぞれ29分26秒〜と46分過ぎ)で打楽器群がガチャガチャと騒ぎ立てるのが私にはとにかく面白いです。こんな飄々とした音楽を生涯最後の交響曲として残すんだから全く食えんオッサンだ。(それ以前に第9番で思いっきり肩すかしを食らわせていましたが。)
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