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韓国旅客船セウォル号事件に学ぶ!トラブルの場合のマニュアルと職業意識、教育の重要性

2014-04-30 16:58:42 | 組織人事戦略に役立つ情報
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こんにちは!中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。

本日2つ目のブログです。

韓国の旅客船セウォル号の沈没事故。

本当に悲惨です。

死者の方々、ほぼ絶望視される行方不明の方々、その遺族の方々、本当につらいでしょう。

今回の事故については、同じ型の船で、日本で2009年に沈没したありあけ号との対比がされています。

その対比から、韓国旅客船セウォル号とありあけ号で何が違い、どうすべきだったのか、われわれは何を学ぶべきか考えてみたいと思います。

                        セウォル号                     ありあけ

自己が起きた国、対応した国             韓国                       日本


事故原因                 なんと規定の3倍の過搭載               横からの7mの高波(フレーク波で予測不能か)
                     全速力での急旋回というありえない操船        荷物を搭載していたチェーン破損
                         操舵機の故障?                 
                        安全基準を完全無視              


事故後の船員の対応            客になんとその場にとどまるよう、1時間も指示    船長がマニュアル通り、すぐに海上保安庁に救助要請
                     ほぼ全員の船員が自分たちだけ特別通路を使って    最後まで指揮。傾いて迅速に船員を客室に派遣船員が客を迅速に、船外に誘導。
                     真っ先に脱出、救命ボートももちろんおろさず     救命ボートをおろし、客全員が脱出したのを見届け、海に脱出
                     助け出されるとき、船長は「客」と嘘!        船員全員が的確に行動。職業倫理をまっとう
                                              ちなみに、マニュアルでは通報するまでがマニュアルだったが、
                                               すでに船体は大きく傾いていたため、ドアなどがゆがむのを船長や乗員が
                                               予測し、迅速に乗員救出を判断。困難な状況だったが給水ホースを使い、乗客 
                                               を甲板に誘導。

海上警察・海上保安庁の対応        マニュアルにある船内に突入・状況確認せず      マニュアル通りに直ちに現場に船艇・航空機を発動。特殊救難隊などプロ派遣   
                  悪天候な状況などで有効な対応せず。クレーンも意味なし   悪天候強風の中、機動救難士がヘリから強硬着陸。ヘリで甲板乗客全員救助
                                                     船員は救命いかだから救助
                  空気を船内に入れた、潜水士を突入させたなど多くのウソ           事実を正確に発表

国の対応                   明確な有効対応を打ち出せない            事故後、原因究明をして、白書を作成。日本国内に浸透。
                                               ちなみに日本は日本以外の他国の事故についても白書を作成



かなり大きな差があります。

また、日本は潜水士も通常の潜水士ではなく、40m以上の潜水救助を訓練で徹底的に行っている特別救命士を数百名単位で保有、訓練しています。

今回、マニュアル軽視などが問題になっていますがマニュアルでなくても、韓国海上警察は

1. 側面にボート、船を大量に横付け

2.救命ボートに10名でもいっておろす。

3. 操舵室に入って館内放送もだが、拡声器を使って、乗客に外に出て海に飛び込めと指示(海上警察だけでなく、大量の漁船がすでに外にはきていた)

4. 斜めになってようが、会場救助隊の常識どころか船乗りの常識のロープを使って、中に突入。救助指示、救助を行う。

などを常識的に行えば、津城の救命活動でほとんどは助かったのではと思います。沈没まではかなりの時間がありました。

船長、乗務員については、真っ先に逃げるなど「醜悪で、職業人とも、人道に照らしても論外ですが。

常識的な行動として

1. 船内放送、もしくは救助に来た海上警察の拡声器で、とにかく客に甲板、外に出て海に飛び込むように指示はできたはず
  ずっと1時間近く、船内にとどまるようにと続いた船内放送が100%、被害を拡大させた。

2. 当然だが、客が脱出する誘導を乗務員全体を指揮してできたはず。

3. 船乗りとしての常識としてロープなどあるはずだから、それを使って救助活動ができたはず

4. 最悪、一度、脱出しても、外から指揮したり、再度装備を整えて救助できたはず(船の状況に詳しいのだからやらないのは論外)

上記は難しいことではありません。

ここで学ぶことがあります。

1. 予防保全の重要性

  マニュアルの鉄壁さ、マニュアルに関する理解、そして徹底的な社員教育をする必要があります。

2. 職業倫理・役割認識の徹底

  今回のセウォル号の事件では、乗員、海上警察などそれぞれで職業倫理、役割認識があまい形が露呈しています。

  自分の使命は何か。真の役割は何か。そこの教育、植え付けが重要です。

3. 教育の重要性

  今回、なんと年間でセウォル号の船会社では5万円しか教育訓練費を使っていなかったとの報道がありました。

  日本の企業が社員をどこかの一日セミナーに出したら終了の金額です。

  安全教育を全く受けていなかった乗員もいたそうです。これではいけないのです。

4. 安全に関する認識の徹底

  経営学では PQCDSMという徹底すべき項目があり、Sはセーフティー、安全性ですよね。

  日本の起業では最優先されるこれが、過搭載、異常操船、経験の甘い航海士に危険海域を任せた対応、皆無ともいえる安全教育不足、備えの不備。

これではいけないのです。

経済最優先の弊害ともいえますが長期的経済優先を考えれば、絶対手を抜いてはいけない。

これらをこの事故から学ぶべきだと思うのです。


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