MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

頭の体操 (138) 漢字クイズ 問題/解答 より

2013-12-05 00:00:01 | 音楽演奏・体の運動

12/05    頭の体操 (138) 漢字クイズ



 これまでの音楽演奏・体の運動』目録 です。




(3) ブロンクス区  (L) 舞論狗空

 先日、あるオーケストラから、「賛助で一緒に弾いてほしい」
という依頼をいただいた。 結果的には、間接的にお断りする
形になってしまいました。

 なぜって最近の私は、変った “譜面台” を使っているから。
普通のものでは駄目。 写真は、半年ほど前のものです。



   DSCF0567



 ずいぶん低いでしょ? 今は多少これより高くなりました
が。 それに、譜面が曲がっている。

 こんなの見たら、驚かないほうがおかしいですよね。



 私だって人並みに羞恥心はあるので、目立たず、普通
でいたい。 こんなスタイル、何度 “止めよう”…と思った
か、分りません。

 「根性までひん曲がってる」…なんて言われそうですね。



 「どうして、こんな恰好するんですか?」 よく訊かれます。
ときには、冷やかし半分のことも。

 答は…、「身体が楽なんです。」 “話せば長い” ので、
いつも、ただ一言だけで終えるようにしています。



 それでも真剣に尋ねてくれるかたには、時間の許す限り
丁寧に答えることにしています。 “少数派” の論理に耳を
傾けてもらえるのは、大変ありがたいことですから。

 この写真を掲載したページには、次のように記してある。



 家族曰く “犬の首吊り”。 顎当てと肩当ては使っていませ
ん。 でも、構え方を変えないままでは真似しないでください
ね。 体を壊します。 要は “全身のバランス” で、手を持ち
上げるためには、顎を引いたほうが楽。 私の顎の位置は、
楽器の曲線の外にあるから、思いっきり引くと、こうなります。
スポーツの世界では、よく「顎を引け、脇を締めろ」…と言わ
れますね。 ……



 これに一言だけ追加しましょう。 この楽器では、右肘、左肘
を “入れる” のが一苦労です。 “反時計回りに回す” と言って
もいい。 これを少しでも楽にするためには、上に書いた “顎の
引き方” と、“頸の傾け方” が大変重要なのです。

 顎や頸をガッチリ固定したまま、腕だけに苦しい運動を強いる
のは無理がある。 全身が調和していないから、諸々の痛みが
生じ、技術的にも解決しにくくなるのです。

 それには、頸は真っすぐなほうがいいか? あるいは、腕の
動きに伴って傾けたほうが楽か? とすれば、どの向きに?
私は長年、両腕と同じように “反時計回り” だと思っていま
したが、「どうやら逆らしい」…というのが、体が教えてくれる、
最近の弾き方です。

 運動生理学的に、また解剖学的にはどうなんでしょうか?



 ただしこういう説明は、すべて後から思い付いたものです。
理論は実験の後に生まれることが多いですよね。 私の場合
も、先に仮説を立てたわけではない。

 要は、“身体が楽かどうか” です。 苦楽の差といっても、
以前は感じなかったような、ほんの僅かな感覚の差に過ぎ
ないこともあります。



 どうせ私は少数派。 “机上の狗論” でないことを願いながら、
自分なりに励んでいます。




(12) 弱音のロングトーン  (P) 若怨呪脱遠恩

 これ、声楽や管楽器はもちろんですが、弦楽器でも難しい。

 “弱い” のと、“音が無い” のとは大違いだからでしょう。



 アナウンサーによっては、語尾が聞き取れない。 聞える
のは、“ま”、“で” の “ス” という音だけ。 “おなか” を
最後まで使って発声していないから。 “ス” は無声音なの
で、辛うじて聞えるのです。

 そんなアナウンサーが、局の看板番組で喋っている…。
とくに男性陣に著しい。 プロ意識が薄すぎる。



 楽器でも、「音の出し方の効率が大問題だ…。」 私はそう
感じています。

 エネルギーにロスがあれば、雑音成分の発生につながる。
強い音では紛れる雑音も、弱音ではそうは行きません。



 俗に “右手のヴィブラート” と揶揄される、“弓の震え” 現象。
かつては私も、盛大にやりまくっていました。

 弓のスピードと、弓を乗せる弦上の位置、この二つがマッチ
していないと起こりやすいのです。 そしてさらに重要なのは、
やはり、弓と弦との角度でしょう。




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