MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

Mozart の Duo ト長調

2009-09-07 00:00:18 | 私の室内楽仲間たち

09/07 私の音楽仲間 (95)  ~  Mozart の Duo ト長調



          私の室内楽仲間たち (75)





   この集いは、すでに何度かお読みいただいているグループです。

         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 7月下旬のある日、お客様が拙宅を訪れました。 大事そうに
お持ちになった楽器は、Violaです。 初めてお会いしてから10日
そこそこのことでした。



 出逢いの場は、この場でも何度かご紹介した室内楽グループ
で、Sa.さんがお世話係を努める集まりです。 私自身は、ここに
2008年1月からお邪魔しています。

 ところが後から聞いたところでは、その発足は2007年11月と
いうことでした。 私もいつの間にか、大半の時期をご一緒して
いたことになります。 これには自分でも驚きました。




 この場にやはり参加しておられながら、今までお会いすることの
無かったのが、T.M.さんでした。 そこで初めてご一緒した曲は、
Beethoven の『ラズモーフスキィ第1番』、それにMendelssohn の
弦楽四重奏曲です。

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 T.M.さんは楽器歴、室内楽とも、経験の大変深い方です。

 しかし、さらにお話を伺ううちに解ったのは、
どうしたら楽器を楽に演奏できるか?」が、
T.M.さんの主たる関心事であることでした。

 もちろんこの事は、演奏に携わる者なら、誰でも忘れては
ならないことです。




 しかし、その関心の注ぎ方、そして室内楽曲の好みは
十人十色です。 誤解を恐れずに敢えて表現すれば、

① 「曲目の数は絞っても、完成度の高さを重視する」、

② 「限られた生涯に、出来るだけ多くの曲目を体験する」

の二つの傾向に大別できるような気がします。




 これは「いい、悪い」の問題では、もちろんありません。
"基礎" と "応用"。 いわば「車の両輪」であり、共に必要
不可欠な要素だからです。



 またそのほか音楽には、 "ややこしい" 独奏曲もあります。

 私自身の反省を書き加えれば、
「より包括的な次元から基礎を捉えるには、無鉄砲さも必要」
ということになります。

 別の表現をすれば、
「基礎を積み重ねていくだけでは、解決は困難」でしょう。



 このアプローチは、私には幾何学、あるいは図形の
証明問題」を思わせます。

 "証明" を効率的に完成するためには、"仮定" の上に理論
を積み重ねるだけではなく、"結論" からも糸を垂らさなければ
ならないので。




 ただ楽器演奏の場合には、思考や理論づけだけに頼ることは
出来ません。 もっとも重視しなければならないのは感覚、そして
もちろんだからです。




 またまた脱線してしまいました。



 T.M.さんからは、さっそく

BOWING (運弓) 全般のアイディア」、

「楽器の構え方」、

「顎当て・肩当て等の、備品の功罪」

…などについて、質問をいただきました。



 いや、むしろ私が勝手に喋りまくったという方が正確です。
この種の話題を真剣に語り合える機会は、そう頻繁には
ありません。




 この日の後半にT.M.さんと楽しんだ曲があります。 それは
MozartViolin と Viola のための二重奏曲です。

 今回はそのうち、ト長調 KV423 をご一緒しました。



 T.M.さん、ひょっとして何度も弾いておられるのでしょうか。
なかなか手なれたもので、すっかり感心してしまいました。




 音源です。




  [1st Movement Allegro]

Andrew Francois and Kevin Lin

Anna Gongadze, Viola - Daria Zaboleva

ANNE - SOPHIE ANDERSEN  MADALINA NICOLESCU

Eric Silberger, violin  Daniel Adams, viola

Friederike Starkloff-violin Ladislau-Cristian Andris-viola

Grumiaux/Pelliccia (Philips)

larich2008

Stefan Jackiw & Richard O'Neill

violino:Thiago Teixeira  viola:Diego Silva




  [2nd Movement Adagio]

Akustic Dúo (Gerardo y Ricardo Ramírez)

andrewfilmer

ANNE - SOPHIE ANDERSEN  MADALINA NICOLESCU

David Dillard - violin  Adam Crane - viola

Eric Silberger, violin  Daniel Adams, viola

Friederike Starkloff-violin Ladislau-Cristian Andris-viola

Grumiaux/Pelliccia (Philips)

Julia Bushkova, violin; Susan Dubois, viola

Stefan Jackiw & Richard O'Neill

Violin - Vaughan Jones, Viola - Reiad Chibah




  [3rd Movement RONDO : Allegro]

andrewfilmer

ANNE - SOPHIE ANDERSEN  MADALINA NICOLESCU

AnnMarie Buonaspina - Violin  Rebecca Reynolds - Viola

Ashley&Helen

David Dillard - violin  Adam Crane - viola

Ensemble Musicasa

Eric Silberger, violin  Daniel Adams, viola

Friederike Starkloff-violin Ladislau-Cristian Andris-viola

Grumiaux/Pelliccia (Philips)

larich2008

Stefan Jackiw & Richard O'Neill

Yuri Bashmet, Oleg Kagan




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