おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

「母親と赤ちゃんの30分」-昨夜の”Mr.サンデー”

2012年11月26日 07時16分12秒 | 日記
昨日は用があってブログお休みしました。

最近テレビが変わってしまったように思えてなりません

以前も書いたのですが、余りにも情報メディアが拡がり過ぎて、テレビの放送局だけでも数えきれないくらいに増えています。

情報の発信媒体がいくら増えたからといって、視聴する側は一度にいくつもの局を見ることはできませんし、どの局もそのオリジナリティーを追及しようと努力はしても一つの情報=事実を違う角度(視点)で見、表現しようとしても限りがある。

見ている側はどのチャンネルも出てくる人気コメンテーター(評論家)は多くないのであちこちで同じことをしゃべらざるをえません。

最近、いやかなり前から気付いているのですが、売れなくなった芸人とかスポーツ引退者がイッパシの評論家気取りで時事問題をしゃべっているのは芸人とかを差別するわけではないだが、見ている側は政治・社会・国際関係などの難しい問題についてきちんとした考え方を知りたいし聞きたい=学びたいと思うって見ているのだから、専門に勉強している学者とかその道で名の知れた人であるとかの話を聞きたいと思うのです。

NHK「朝ドラ」も裏切られましたし、大切な15分返してくれといいたいです。

NHKでいえば、最近東日本大震災で被災し行方不明になっている方々の捜索を続けているある地方の警察の行方不明者特別捜索班(名前は違うかもしれませんがー)の活動を45分程度のドキュメンタリー番組に仕上げて放送しました。

もう災害から1年半になりますが、今だに行方不明者が2700人以上いらしゃいます。その残された遺族の思いを受けて今も警察ではその行方を地道に地道に捜索しているのです。そして見つかった遺骨(ほんの一部の場合が多いようですが)をDNA鑑定し、繫がりのある遺族を捜し照合し遺骨を返還していく作業ー

子どもが5,6歳の頃夫婦が離婚し、男親は天涯孤独になって被災。30数年も時を隔てて息子が東北を訪れます。そしてはじめ遺骨を持ち帰ることを拒否していたのに、遺体のモンタージュ写真を見、遺骨を手にし、そして津波に攫われた現場に立った息子は長時間立ち尽くし、涙を流し続ける。そして最後に「遺骨は東京に持って帰ります」と警官に告げる。

何日か経って、手紙が届く。遺骨を捜し、「遺族」を捜し求めて苦労された警察への感謝の気持ちを面々と綴っていました
このドキュメンタリーは感動しました

そして昨夜、フジテレビで宮根誠司の「Mr.サンデー」を見ました

この中で、バスの中で赤ちゃんが泣き続けたらあなたがそこに居合わせたらどう感じますか?という問題提起で放送がなされました。

東京でのことか?バスの中で若いお母さんと赤ちゃん。バスの中は混み合ってジトジトしている。そして後方で赤ちゃんが大声で泣き始める。イラついている乗客もいる。

その時、バスの運転手がマイクで客に語りかける。「赤ちゃんというのは皆こうして育ってきたので、皆さんも同じだったはずです。体調がよくないのかもしれません。暫く泣き声にお付き合い願えませんか」と放送。

反応が出ない。ところが一人の若い女性が手を叩き始めました。すると乗り合わせた乗客皆が拍手したのです。これを書きながら画面が曇ってきました

素晴らしい経験で感動を共有された人たち。そして正義感のある運転手の勇気と最初の手を叩いた女性の気持ちに深く同感します。この後、アメリカでの電車の中での同じような動画も感動でした。

泣く赤ちゃんの母子を出て行ってという非情な運転手に対して、無言の抗議で次々に母子に続いて退去した乗客たち。電車(同じ部屋)にはだれもいなかったという。こんな素敵な話が実際にあることに感動でした。