おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

野生動物と人間との共生は難しい・・・

2012年11月04日 07時18分44秒 | 日記
最近東北・関東さらには関西まで熊が出没して被害者まで出ている。

野生の熊に遭遇したことがないので、その恐さは想像でしかわからないが、突然家の中に入って来たとしたら腰を抜かすのでないだろうか

昨日は妻の実家のミカンちぎりに手伝いに行ってきた。結婚してから初めてミカン山の登り、実際にミカンを専用鋏で切り取る作業をしたのがもう30数年前。場所は前面が有明海に面していて、背後に金峰山。風光明媚なところでミカン山は段々畑になっている。

最近のミカン山の激変に気付いた。境界領域の区画に低圧電流が流れる線がどこも彼処も張り巡らされている。用心しないと引っ掛けたりすると「ビリッ」とくる。これはイノシシ対策。

ミカンをちぎっていると一本の木を発見。全くミカンが付いていない。よく見るとちぎった後がある。がミカンをぜーんぶ喰った後

しかも甘いミカンの木だけ集中しているのだ。

私の住んでいる村でもイノシシが里まで降りて来る。畑や森を見ると一目瞭然。地面を丁寧に耕しているように見える。

奴らが食料であるミミズを掘り出した跡。耕作を放棄した人もあるほど被害がすごい。鹿もいるし、タヌキからモグラが暴れ回るし、カラスが実りを虎視眈々狙っている。

熊本市ではイノシシ1匹の駆除で8000円御礼が出るとの事。

南阿蘇に来てイノシシの肉=”ししにく”を食する機会が多い。新しい肉それも処理が適切になされているものはバーベキューやすき焼きで食べると美味い

鹿肉もカレーに入れると相性抜群

イノシシの仕掛けを作って1匹狙ってみるか・・・

不調法な私のこと一番に仕掛けに引っかかるのが自分だったりして・・・

ミカンはちぎってからコンテナに集め、トラックで山から降ろし、家の庭に据え付けられている選果機ーこれはミカンをブラッシングし、品質を選びランク付け(「良」と2級品)、そしてSからM,L、LL、3Lとサイズを選別していく作業がある。もちろんミカンの傷んだものは絶対見逃さないように選り出して行く。1個痛んだものが箱に入ってしまうと腐敗が拡がってしまう。

こういう手間をかけて、100円以上するダンボールに詰めて出荷するのだ。これが街に出ると安く販売されるのだから生産者は一所懸命働いて作ったミカンでも儲けは殆ど出ないというのだ。

では何でミカン山を続けるのかー後を継いだ長男の気持ちは父祖伝来のミカン山潰すというのは愚挙だと信じているらしい。後継者が少なくなっているのも現実。ミカン山は耕作放棄され、自然の「山」=荒れた惨状に戻ってしまうに時間は掛からない。