おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

大学病院と一般病院との違い

2012年11月09日 06時49分44秒 | 日記
朝早く山を降りて街の大学病院に行った。

前夜、妻が電話で現在かかっている病院の紹介状なしで診察できるのかを問い合わせて、これまでこの病院の眼科にかかっている経過があるということで、3千ナンボかかる「紹介状なしの診察」規定を適用しないでOKだという返事を貰っていたので直行した。

ところが受付でー

本日は先生方が学会で外来の診察をする者がいないので診察ができないという。大学病院ではこの「学会」が錦の御旗になっている。

学会で最新の情報を入手し議論して学び合うこと。だってこれって建前じゃない?

ここで3回も入院した経験がある私は実情を知っている。病院には入院患者のいる「病棟」がある。ここには必ず医者がいるし、緊急対応にも当たる。

事情を話し粘った。昨夜の病院の対応を根拠にさらに情にも訴えた。阿蘇の山奥から来ているのだ。何とかならないのか?
受付嬢も困り果て電話で泌尿器科窓口と相談。そっちへ行ってくれということになった。

そこで泌尿器科へ。看護婦が出てきて同じ事をいう。粘った末に「では何とか診察できるように計らいましょう。しかし、遅くなります。先生の予定が一杯詰まってますのでー。2時頃になるんじゃないでしょうか」

先生の予定?「学会」に出ていない医師は窓口で外来患者を断っているのだから病棟患者だけじゃあ・・・?何予定いっぱいって?

8時半についてまだ9時前。これから別の病院の眼科に行かなくてはならない。「わかりました。時間がないので帰ります」と冷酷な大学病院をあとにした。

国立の病院だから「民主的な」医療と運営がなされているかー違うな実際は「白い巨塔」。

そこで心臓の手術をした熊本中央病院に行った。

電話で相談すると「大丈夫、診察受けられます」という。飛んでいった。

ここでは対応が同じ医療の世界でこうも違うのか思うくらいきちんとしていた。先生は若手の医者だったけれど、表情がニコニコして質問に対する説明を丁寧にしてくれた。こちら患者は不安があるから病院に駆けつけている。「もしかしたら癌じゃ?」なんてー

しかし、明解に説明してくれ「水腫は癌の恐れはまずありませんよ。水が溜まらない手術もあるけどあまり薦めない。心配ならば
診ましょう」と診察。これは(嫌な顔せずに患部に触りながら)まだ抜くまでないでしょう」

明るい性格の医者で診て貰った後、気持ちは大学病院の嫌な感じを払拭してくれ安心感を与えてくださった。支払いはなんと420円。感謝感謝。

眼科は大学病院にいてここで主治医として世話になっていた人で、開業されて大学病院を辞められた。そしてそのまま患者の私もそこについて行ったのだ。私が勤めていた高校のすぐ近くにあって、建てかわった建物は素晴らしいモダンな建築物になっている。

結膜下出血が血豆状になって1月半経過したけれど消えないので相談した。「では針を刺して血を採りましょう」と小さなオペを実施。毛細血管が凝集しているところなので指や足など血豆は自分で処理するが目は危ない。針を直接刺してめん棒で血をふき取りながら丁寧に処理。

この日3軒の病院に行って明暗があったが、最終的には目も水腫も皆OKで大丈夫とのことで安心して街のホテルで中華食べて遊んで帰った。

実るほど頭を垂れる稲穂かな