おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

ゴマと満月と桜庭一樹

2011年09月13日 07時09分58秒 | 日記
昨日は畑の白ゴマを刈り取った。

畝一列と半分。黒ゴマをたくさん植えたので白はちょっとしかない。

それでも2時間余り。黙々と作業。

根を切って、葉を落とし、長い茎は半分に切る。すでに下方では実が割れている。

車庫から車を出して、ブルーシートを敷き、さらに新聞紙を3枚重ねて敷いて準備完了。

切り取ったゴマを集めて水で洗浄。長雨の撥ね返りで泥で汚れている。水道のゴムホースを勢いよくかけると綺麗になった。

これをシートに並べていく。これから天日に当てて乾燥させると実が弾ける。

それから飛び出したゴマを集めるのだ。時間とこまめな世話が要る。

今日は黒ゴマを一列できれば2列収穫したいと思うがー



晩になって、我が家(標高450m)からもっと上部に作られた展望台で「お月見会」を地元の人達がやっているらしいというので、行ってみた。

そこまでは街頭一つないので真っ暗がり。しかし車で、2、3分のところ、広い駐車場にはかなり車が入っていた。

テントに人だかり、どこかの家族が個人的にバーベキューをやっている。出店は一つもない。

広場には蝋燭を灯した竹の筒がたくさん置いてあるので、まさに月見という風流には最高。薄い雲に満月が見え隠れしている風情は日本人に生まれてよかったと感嘆する。

真ん中の大石に皿に盛ったお月見団子と「里芋、から芋」を蒸かしたものが置いてある。作ったおばさんが「食べていいよ」といってくれたので口にすると実に飾らない素朴な味で美味しかった。

目を転じると、ススキが飾ってあった。

いい催しだ。

     

直木賞を取った桜庭一樹の「私の男」(文藝春秋)を読んだ。

起伏にとんだ物語性とその展開はサスペンスと見紛うばかりだが、一方で描いている父と娘の愛のあり方(実像=虚像)と表現には浅薄な道徳観、常識や固定観念を吹っ飛ばすようなインパクトがあった。

粘り付くような情念の奔出には「降参」と白旗を揚げたくなる場面がある。昔だったら「発禁処分」になっていただろう・・・
個人的にはあまり評価しない。