おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

閉鎖社会日本は変わらないな

2011年07月24日 06時56分50秒 | 日記
なでしこジャパンで国中が沸騰したかと思うと、一人の若い選手に怒涛の如く非難が集中している。

凱旋帰国後に熊谷選手が合コンでハメを外したことで、ツイッターとやらで俄然叩かれている。

持ち上げて落とす。これが「日本の常識」

彼女達は最初TVにも見放されて寂しく異郷の地ドイツで戦っていた。

あまりにも寂しいのでこのブログでも「なぜTVは実況しないのか?これは性差別ではないのか?!」と書いた。

その後、TVで深夜実況放送を流し始め、選手たちも気合が入ったのかどんどん勝ち進んでいって、とうとう金メダルを獲得してしまった。

あの夜は街に下りて、卒業生のダンス発表会に出席し、皆で飲んでホテルに帰ったのは1時近く。

グテングテンでベッドに倒れこむようにして寝入ってしまったので、なでしこが大輪の花を咲かせる瞬間=リアルタイムを見逃してしまった。

あの時の日本中の熱中、歓喜、狂騒は何だったのか?

熊谷選手はペナルティーキックで日本優勝を決めた最後のキッカー。

その選手たち、帰国後歓声の渦に迎えられ、一躍スター扱いであちこちのTV局に引っ張りまわされていた。寝る間もないほど疲れ、アドレナリンが上がりっ放しで興奮した心と体を覚まそうとしたのか、普段そういう遊び型の女の子だったのか知らないがつい合コンに誘われて、きっと皆から持ち上げられていい気分に酔ったのだろう。

あなたはプライベートで酒を飲んで「放言」しない?つい上司の批判したりなんかしない?異性に「色目」使ったりしない?
俺はする断固としてするなプライベートで酒を飲んで理性のしばりを解き放つようなことしないだろうか?
日常の表の顔だけではこの社会、そんな甘くない。ストレスは週末に向けて蓄積していくばっかり。素面の裏に張り付いている悲しみ、怒りなどの沸騰しそうになる激情を一時解放することは精神のバランスを保つ上で必要だと思うのだがー

あの子たち男子に比べると給料10分の1。年収300万、スター選手澤だって高々350万だってー

九電の役員報酬20分の1。

若気の至りにそんな騒がなくてもいいと思う。決してビジュアル的に恵まれていると思われない彼女が周りにチヤホヤされていい気分に浸った。そんなこと許容範囲だよ。

記者会見までして「もう絶対合コンなんか行きません」なんて言ってたけど、記者会見なんかする必要なんてないし、若い娘がそんな「虚勢」張ることもない。酒の席で放言があったって、プライベートの行動を密告する人間の品位こそそして寄って集ってネットでやっつけようとする根性が嫌

日本は島国で37万平方キロメートルの小さな面積しかない国。四面環海で長い間鎖国もしてきた。人間の密度の高い社会で、コミュニティーはどこにいても人を一人にしない。東北でもそうであったように思いやりをベースに相互扶助と奉仕は美質だが、その裏側に監視とおせっかいが介在する社会でもある。

もっと人間が互いを信じあう、一人ひとりの個のパーソナリティーを尊重することが大事だと思う。自由とは個人の磨かれた理性、倫理道徳観が底流にあってその上で個の精神がゆとりをもって成長していく。周りは僻んだり、妬んだりせずに温かく見守ることこそ美徳というもんで、それは自分にも向けられることだ。

なんだか、この騒動いやーなカンジだけ残し、ワールドカップの燦然と輝いているはずの金の光沢に泥を塗ったみたいだ。