おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

ほのぼの人情裏話

2011年07月30日 06時55分16秒 | 日記
今日も暑くなりそうな日差しが強烈な朝を迎えた。

妻が某日、86になる義母を病院に連れて行った帰りにデパートに寄ったという。

年寄りにはちょっとした「非日常」が必要だ。のんべんだらりと続く日常では変化がなく、精神が撓んでしまう。

病院からデパートへ向かう道中でそれは起こった。

義母は腰が曲がってうまく歩けないので、車椅子を使うようにしている。それでその駐車場に到着前にデパートに電話を入れたというのだ。

そのデパート立体駐車場に行く時、大通りを曲がって交番の前を通る。丁度曲がり角を曲がったとき、おっさんが何故かしゃがんでいたという。

「あれっ

すると交番から警官が出てきた「今携帯使っていたでしょう」と聞いた。

妻は「はいデパートに依頼する車椅子の都合があって、携帯を使いました。すみません」と殊勝にも誤ったという。そうした状況下、デパートから男性職員と案内の女性が車椅子を持ってきてくれた。

警官はそれを確認すると、黙って交番に入っていった。

妻は書類を取りに行ったと思って、砕けた気持ちで待っている。

なかなかその警官が出てこない。???

痺れを切らした妻、覚悟を決めているので堂々と「すみません、私のことどうなっているのでしょうか?」

すると・・・・

ちらっと顔を出して、「もう行ってよかばい」と行って「行け」という合図をしたという。

警官としてもあまり目立ちたくなかったのだろう。

こういうのを「粋な計らい」というのだ。

これを読んで誰か警察にタレこまないで欲しい。

法律遵守=社会秩序の確保が警察の任務。わかりきったことだ。しかし、警官・刑事・検察官・裁判官も同じ血の通った人間だ。老いた親と一緒に暮らしている律儀なポリスマンもいよう。

老いた両親を田舎に残して、街で働いている息子だって多い。

老いた親のことを思えば、コンパッション(共感)が胸に湧き上がるのが当然だろう。規則を楯にあくまで法令遵守、一切に違反も見逃さない任務に忠実な警官もいるだろう。しかし、人情厚いその警官は実にだった。

こういう一コマの人情劇が殺伐とした現代社会=都市生活を潤すのだ。

「なかなかやるじゃん熊本県警