おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

嵐の中、村の温泉に浸かる

2011年07月07日 06時28分05秒 | 日記
この村(阿蘇郡南阿蘇村)は温泉で全国的に有名らしい。

旧3村が合併してできた村なのだが、私の住むところは旧久木野村。この久木野にも村営が2つ、私営でも3箇所。こちらは外輪山側になるので、阿蘇の五岳側の長陽村、白水村には数えきれないくらいの温泉場がある。栃木温泉、地獄、垂玉、白水高原、朝陽、それに村営が4つ。これは私が知っているもので、本当はもっとある。

ところで、村営の温泉といっても大きな施設で、内風呂に露天からサウナ、打たせなど所謂温泉センター方式?。先日、玉名温泉の某施設に入ったのだが、料金を聞いて驚いた一人680円だと!

南阿蘇のいいところは村営の温泉が安いこと。村の住民であろうがなかろうが、300円。どうだ

昨日は嵐の中、暇なので温泉にでも入って体を休めようと、出かけた。すぐ近くには村営の「木の香温泉」がある。ここには電気風呂もあるし、広いので風呂に浸かって本を読むような変わり者がいたってあまり目だ立たない。

しかし、珍しく定休日だった。さて?仕方ない近くにあるもう一つの村営「下田城駅温泉」に行こう。
これには説明がいる。ここは南阿蘇鉄道の下田駅という駅舎のなかに併設されてるのだ。こんなどこか他にあるだろうか?

初めて入る温泉。料金は300円。スタンプカードがあって5回目になるとただ。10回目と11回目も同じくただ。これは村民だけの特権。

番台のおばあちゃんがいて、おそらく鉄道の切符も販売する駅員を兼ねているのだろう。

風呂場に入ると誰もいなかった。温泉=浴槽は一つだけ。でもかけ流しで湯も流石火山の麓のお湯。効能抜群ってカンジー

いつものように本(河合隼雄)を持ち込んで読んでいると地元のおじいちゃんが入ってこられた。「こんにちはー」大きな声で挨拶して入ってこられた。「こんにちは」、挨拶が自然だ。これが田舎の美徳。こーでねーといけねえっすっ

井上ひさしの「吉里吉里人」丁度半分400ページになるところ。ズーズー弁が自然に身についてしまった。

本を読んでいるうちにおじいちゃんサッサと体を洗って湯に温もって、また大きな声で「お先に失礼します!」と礼儀正しく挨拶されて出て行かれた。「お疲れ様でした」と応えたけれど、温泉に疲れを取るために来ていて「疲れる」筈がないではないかこのボケまさおの馬鹿チンが」(下品な言葉遣いも「吉里吉里」からー)

風呂には電気マッサージが付いていたので、故障している左肘と左肩をその電気に当てた。気持ちがいいったらありゃしない・・・

左腕が上がらない状態だったのが、今朝は殆ど痛みが消えている。左肘も夜中疼くようなこともなかった。

これは温泉の効能とはいえないだろう。どちらかというと近代科学の恩恵にあずかっただけー?だけど、泉質とも相俟ってのことかもしれない。帰りは番台さんがおじいちゃんに代わっていた。「風呂さっこ入りに駅さ行くべ」と村の古老たちは呼び合っているのだろう。