おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

四谷怪談ー「嗤う伊右衛門」を読んで

2011年06月29日 10時59分20秒 | 日記
いよいよ夏本番というところ。

あの豪雨が嘘のように晴れ上がって、青空とじりじり照りつける太陽。

鹿児島は梅雨明けというのに熊本はまだー

入梅も各地より遅かった。熊本気象台は足元の天候を見ないで各地の予報に左右されているのではないか疑ってしまう。

どう見ても梅雨は明けている。

それにしても「夏色」というのがある。山の緑が鮮やかで、少し霞がかかっている。高地なので風が吹くと実に爽やか。

夏時間に移行した。楽しみにしているNHK朝ドラ「おひさま」を見ながら朝食を取るのだが、昨日からその前に畑に下りて一仕事。7時45分に一まず切り上げてシャワー。食事。

8時40分にはまた畑へ。

雑草との戦いが続く。雑草は逞しい。摘んでも毟ってもすぐに生えてくる。

畑のいると仕事は尽きない。あそこは追肥したろうか?土寄せは?スナックエンドウの跡地を何にするかー

昨日は妻の実家から母親と姉、姪達が訪れた。一緒に昼食を食べて、畑に下りてカブを抜いた。

干している玉ねぎ、じゃがいものキタアカリ、春菊、カブ、キャベツをお土産に持たせた。

まだ夏野菜ができていないので、あるものだけだが喜んでくれた。

                  

お昼は休むようにしている。炎天下で作業を続けると熱中症の恐れがあるし、無理はできない体なので3時間位はゆっくり過ごす。
この間、読書とお昼寝タイム。

京極夏彦の「嗤う伊右衛門」(中央公論社)を読んだ。

口語と文語の真ん中くらいの表現で、難しい言葉もたくさん出てくるのだが、やっぱり面白かった。昔から
恐ろしい話といえば「四谷怪談」だが、映画で見た記憶と違ってストーリーが想像とすごく異なっていた。

伊右衛門とお岩の仲は決して冷え切っていたわけではなく、上司である伊東某という根っからの悪者の陰謀で別れさせられる。
伊東のお手つきの娘梅をその後釜に据えさせられるのだが、伊右衛門はお岩のことを忘れられない。

お岩の顔つきの醜くさも元を辿れば、伊東の謀で薬草と偽って毒を飲ませて、顔貌の半分を崩してしまった。
その顔も伊右衛門には苦にならないどころか美しいとさへ思うのだ。

背中がひんやりする場面はあるのだが、それは皆ヘビが絡んでいる。随所にヘビが出てきて、これが恐さを倍増するのだ。

小説は怪談というよりも実はラブストーリー。

さてもう一冊、「横井小楠」がもうすぐ読了する。いい本だ。