日本共産党の山下よしき議員は13日の参院総務委員会で、国家公務員給与の7・8%削減(昨年4月からの2年間)
によって職員から「月給だけでは生活が困難」などの声があがっていることを示し、早急に戻すよう求めました。
山下氏は、民主、自民、公明3党の議員立法による憲法違反の公務員給与削減で、民間給与を月額2万9000円も
下回る事態になっており、首相の経済界への賃上げ要請にも逆行すると指摘。新藤義孝総務相は「復興に充てる臨時
・異例の措置」、「今後については議論していかなければならない」としながら来年の削減終了すら明言しませんで
した。
山下氏は、「消費税増税を押しつけるための給与削減は間違いだ」と批判。公務労組連絡会による調査(3月公表)で
「貯金を取り崩して生活し、このままでは家庭がもてない」(32歳女性)、「長男のバイト代と子ども手当を入れても足
りず、やりくりが苦しい」(43歳男性)など、各年代から悲鳴があがっていることを紹介。厳しい生活実態に耳を
傾けるべきだと強調しました。
委員会では55歳超の昇給を抑制する一般職給与法改定案が賛成多数で可決され、日本共産党、社民党が反対しました。