南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

ここまでやってもタダ働き

2015年08月31日 21時58分50秒 | オリジナル コンプリートエンジン


今日もコンプリートエンジン作りをしていた。

まずオイルフィルターローターをいつものように旋盤で削る。

ちなみに今はアルミで出来たローターが売ってるし、かなり安いんだけど、
俺が思うに軽すぎてトルク感が落ち、上り坂はエンジンをブン回して登る感じになるし、
クランクもジェネレーター側の芯が出てないと、
結局は振動が減らなかったりする。

クラッチ側は軽くなってもジェネレーター側の芯が出てないんだから当たり前だが、
やはりクランクの芯が出ててからの軽量化なんだと思うわ。











これは剥離したてのクラッチカバーで、
表面はザラザラで荒いペーパーなどで磨いた磨き傷が酷く、
剥離したから良いとは言えないような汚い状態。

ウチの場合、クラッチカバーやクランクケースなどは、
酷いようなら手かけで240番のペーパーで表面を慣らして、
それからワイヤーブラシで磨くようにしている。









アルミの表面を慣らして磨くんだから、
写真みたく黒く鈍く光るようになる。

コンプリートの腰下は全部こんな仕上げにしてるんだけど、
アルミ地が剥き出しだからオイルを塗って磨いたりのメンテナンスは要る。
けど、基本は洗車して乗ったりの普通のメンテナンスで構わない。

ウチのエンジンは使い倒す用みたいなもんだから、
ガンガン乗ってもらいたいかな。









ヘッドとケース内の気圧が同じになるよう、
ヘッドとカムチェーントンネルに貫通するよう穴を開けている。

これと同じくシリンダーの狭くなってるオイルリターン通路も広げて、
ヘッドのオイルがケースに帰りやすく加工してるんだけど、
確かにヘッドにオイルが沢山溜まれば焼き付かないんだけど、
ポンプやリターンなども確認してオーバーホールしてるから、
何ら問題無いし無駄なフリクションも減るんだよね。

オイルは圧送されてからは重力で帰るんだから、
帰りやすく加工してやってるだけだ。



そんな訳で今日はかなり進めたが、
まだバックオーダーが入ってるから頑張らないと。

儲からないとは分かってるけど、
コンプリートなブログユーザー限定だから、
皆んなに喜んでもらえるなら嬉しいもんだよ。





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