南信州のりもの倶楽部♪

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ロンシン125ccヘッドにBRE製カムを組んでみる

2015年05月16日 15時31分32秒 | 輸入横型エンジン編


今日はハイカムの組み込み依頼のあるヘッドを行ってみた。
バルブがブローしてしまったらしく、
ついでにハイカムまで入れる比較的簡単な作業。

まずはともあれヘッドを洗浄し、バルブスプリングシートを外しておく。









送ってもらった新品のバルブなんだが、
少し前の中華エンジンはバルブの傘の部分がもっと尖っていたんだけど、
最近のはハイカムを組みやすくするためか、
先が丸みをおびていて小径化されている。

本来なら旋盤で削って小径化すんるだけど、
このバルブはその必要が無いみたいだね。









カムの小さい方のベアリングを中華エンジンに元から使われているベアリングに交換する。

ちなみにこのカムは連休にBREさんで買って来たオリジナルのハイカム。
俺だけでもう5本以上買ってて、かなりなヘビーユーザーだ(笑)









お次はバルブの擦り合わせ。
ウチではドリルと自作のアタッチメントで擦り合わせをするからすぐ終わる。

だけど今回はエキゾースト側のシートが痛んでいたから、
しっかりと擦り合わせしておいた。









仮組みでバルブ同士のクリアランスを点検してみたら、
1ミリ以上空いてるので問題はなし。

それと組み終わったらバルブスプリングが底突きしないかも点検するんだけど、
カムがちゃんと回転するなら大丈夫。
底突きしてるとカムが回らないから、
他のバルブスプリングに交換になるが、
俺が見てきた限り中華エンジンのほとんどは大丈夫かな。














組み終わったら最後にタペットクリアランスを調整して終わり。
バルブが小径されてるのなら簡単なのだ。

今はハイカムと一緒にこのバルブとセットで出てるから、
それを買って自分で組めれば良いし、
このようにヘッドだけになってれば、
部品を用意してもらうの限定で俺が組んでも良いかなと思ってる。
まぁブログユーザー限定みたいなもんだし、
多分このブログ見てる人ってだいたい自分で出来る人がほとんどだ。
逆にバイク屋さんに持って行くとたいがい断られるし、
良い顔で仕事してもらえなかったりするが、
俺の場合も、もしブローされても責任は取らない。
だってバルタイ調整するのは俺じゃないもんねぇ。

実はこの普通の中華エンジンヘッドにBREさんのカムを組むのは2回目なんだが、
エンジンかけて走るのは初めてになると思う。
それにこのヘッドに合わせるピストンは中華110ccの高圧縮ピストン。
カムのリフト量から計算するとノーマルの厚いガスケットなら大丈夫だけど、
メタルガスケットだとバルブとピストンが当たりブローするくらいのスレスレな組み合わせだが、
この組み合わせのエンジンで走りまくり気に入ってコンプリート製作をを考えたくらい面白いエンジン。

この組み合わせで最初からエンジンを売ってたら中華エンジンスゲぇって事になるんだが、
今の中国人の組み立て技術じゃまだ無理だろうねぇ。

コメント (9)
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