半年かもっと前だったでしょうか、たまたま見たNHKの「小さな旅」とかいう番組でした。
九州の田舎の観音霊場を廻るものでしたが、いくつか紹介された札所の中のひとつに釘付けになりました。
小さなお寺の中にあるこれまた小さなお堂。
そこには「参拝記念に一枚どうぞ」という表示とともにやさしい絵柄のお札がおかれていて、参拝者は自由に持ち帰れるようになっているのでした。
お札には、愛らしくも優しいお顔の仏様とちょっとした添え書きがしてあるのですが、中でもぐっと心を捕まれたのがこれです。
「だいじょうぶ きっとよくなるよ」
そのころ、仕事やらなにやらに追いまくられ、体調も思わしくなく、気分が滅入りがちになっていたところへ
優しい絵柄と言葉がすっとはいってきて、心が楽になったものです。
いつか機会を見つけて参拝したいと思っていたのがこの6月に実現して、念願のお札をいただいて帰ってきました。
これらのお札は、独りで堂守りをなさっている奥様の手書きです。
「拝観される方たちの気持ちに寄り添いたい」との思いから手書きのお札を置くようになったそうです。
参拝した日はちょうど奥様がいらして、お茶とのど飴のお接待をいただきました。
(風邪気味でのどが痛かったのでとてもありがたかったです)