マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

『室町は今日もハードボイルド』

2022-03-05 | book

楽しい本で、一気に読んでしまいました。

日本の中世の魅力を、1冊の本の中に詰め込んで生き生きと描いています。

日本が、鎖国や様々な制度でがんじがらめの国になる前、

日本列島に住んでいる人々はどんな感じだったか、

山賊や海賊の話、 村人が一番大切にしたものは何だったのか、

荘園とは?  罪と罰について、正義とは、戦争について、

また、多様な信仰、そしてその信仰はどのように変わっていったのか、などなど、

いろいろ驚くことが書かれていました。

目次はこんな感じ

歴史の本というよりか、コラムを連ねたような、あるいはエッセイのような感じで、

歴史の本が苦手な人でも、自分の身近な事柄に引き寄せて読むことが出来、

そこからイメージを広げていくことが出来るのではないかと思います。

 

広さ、桝の大きさ、距離などのメジャーが、様々あった、でもそれは、デタラメだったわけではなく、理由があったこと、

年号は絶えず変わっていた(鎌倉時代には48回も変わっている)けれど、

干支(甲乙丙・・・と子丑寅・・・)の組み合わせで不便はなかったなど、

へえーそうだったのか、といろいろ教えられました。

 

中世は大昔の別世界のように思ったり、

意外に近しく思えたり、でも間違いなく

そんな中世の時代があって、長い江戸時代があって、今の時代になっているわけで、

だから、また変わることがあるかもしれない・・・!

 

『室町は今日もハードボイルド』

日本中世のアナーキーな世界

清水克行 著

新潮社  2021

(カメラのレンズに傷がついたのか、カビなのか、

いつも同じところにシミが出来るようになってしまった・・・)

 

 

 

 

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