マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

避難所

2021-08-19 | Weblog
「生命を守る行動をとってください、」っていつ頃から言うようになったのだろう。
何とも言えず気持ちわるい響きだ。
「こちらには責任はありませんからね・・・」と遠回しに言っているように聞こえる、
親切そうで、突き放している感じだ。

雨の中、独りで、あるいは家族で、車で、徒歩で、あるいは自衛隊の舟で、不安ばかりがつのる中、行先は、避難所。
年寄りや病弱な人に避難先の床でごろ寝は無理、手すりなどがない狭いトイレは使えない、
最近やっと段ボールベッドとパーテーション(仕切り)が届くようになったそうだ。
食事は相変わらずパンとおにぎり。炭水化物ばかり、あとはボランティアまかせ。
日本では災害そのもので亡くならなくても、災害関連死が異常に多いのは、
劣悪な避難先の環境が影響しているのだろう。
そんな所へはよっぽど切羽詰まらなければ行く決心がつかない。

ヨーロッパの中でも自然災害の多いイタリアでは、災害が起きると直ちに、被災地の避難所に巨大で清潔で明るい車椅子も使えるトイレが到着するそうだ。
次に、温かい食事を作るキッチンカー、シャワー、それらを、 スタッフとともに、直ちに派遣しなくてはならないと法律で定めている。
訓練を受けた職能支援者が、300万人近く登録待機しているそうだ。
もちろん、ベッドや家族ごとに過ごせるテントが用意されている。

いつの間にか、日本は馬鹿にしていた国々に、経済も、科学技術も、学問も、教育も、さらに医療も、福祉も抜かれて、後進国に転げ落ちてしまったようだ・・・

毎年毎年繰り返される自然災害、
それも、最近は、100年に一度とか、80年生きていて初めて・・・とかの大きな災害が目立つ。
河川や山の管理を見直すとともに
安心して避難できる避難所を大急ぎで作っていく必要があるのではないだろうか。
自治体まかせではなく(なぜなら災害時はその自治体職員も被災している可能性が大きい)避難所を支援する仕組みを法律できちんと定める必要があると思う。

熊本地震の時の死者数を見て驚いた。
直接の死亡者数、50人  災害関連死亡者数 214人


つくづく日本の政治には「愛」のカケラもない






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2 コメント

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Unknown (マリヤンカ)
2021-08-21 08:35:03
花てぼさま
ありがとうございます。
多くの人が、たぶん同じような思いを抱いていると思うのですが、なぜ変わらないのでしょうね。
時々絶望的になります。
返信する
Unknown (花てぼ)
2021-08-20 20:58:55
書いておられること、私も常日頃、まったく同じように考えていて共感しました。
返信する

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