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マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

橋の袂の碑

2018-02-16 | Weblog
古代、出雲からやってきた人々が住んでいたと言われている出雲路辺り、
やっと橋ができたのは明治時代だそうです。
それまでは、出町まで歩いて迂回するか、川の中を歩いて渡っていたのだと思います。
川は浅く、河原が広かったと思われます。
橋の上から東を見ると東山がずーっと連なって見えます。

重そうな雲が帯のように垂れさがっています。

正面の一番高いのが比叡山です。

橋の西北の袂に常緑樹と落葉樹の印象的な2本の木が立っています。
その下に、碑があります。

賀茂川沿いに桜を植えた時の記念碑のようですが、
初めて裏側を見てみれば、
日露戦争の勝戦記念に
師範学校の先生や生徒たちみんなで、
桜と楓を植えた、と書いてあるようです。
子どもたちは、スポーツの大会で勝った記念に、というのと、
いくらも変わらない心持で植えたことでしょう。

事実は、満州と朝鮮の支配権を、
ロシアと奪い合って勝ったということです。
他国の領土を侵し奪ったことを喜こんでいたのです。
それが日本という国の姿であることが嬉しかったのです。
記念に桜がふさわしいと皆が思ったのです。

そうやって、広島、長崎に原爆が落とされるまで、
軍国主義の道をひた走った「日本主義」は、
今も隙さえあれば、
あちこちで息を吹き返して、力を得て大きくなろうとしています。
ボルデモードのように。

この碑を見て、
心が重くなりました。
コメント
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