ちょっと高松

うどん県&マグマシティの探訪記と日々の暮らし。

今年もふらっと直島~その2

2012-10-20 | おでかけ

前回のつづきです。

チケットを買う時に「南寺は混雑すると整理券配布になりますのでお早めに」と言われたので、まず南寺へ向かいました

南寺(みなみでら)」には、ジェームズ・タレルさんの"Backside of the Moon"という体験型の作品が展示されています。

建物の設計は、建築家の安藤忠雄さんです。

体験型の作品という意味ですが、ここは「暗闇に目が慣れる」という身体的感覚を体感できる作品なんです。

私が到着した時はタイミングもよかったみたいで、整理券配布もなく、ほとんど待たずに入ることができました。

スタッフさんの誘導で、入口から左右8人ずつのグループに分かれて建物の中に入っていきます。

建物の中には全く光がなく、本当に真っ暗なんです。自分の体ですら見えません。

スタッフさんに言われるまま、暗闇を壁づたいに進んで、手探りでベンチに座ります。

音は出さないでください、というスタッフさんの言葉に従い、全員が物音を立てずに座るんですね。

光が全くない状態・・・普段なかなか体験できないですよね。今はケータイもあるし、夜でも何かしらの光があるもの。

しかし、ここは全くの暗闇。そして、静寂。ここにしばらくいたら、気配を感じる稽古ができそうですね

ところが少し経って暗闇に慣れてくると、光のスクリーンが目の前に広がってくるんですよ不思議~

しかも、見えてくる光というのは、だんだん光を強くしているから見えてくるのではなく、はじめからある光なんだそうです。

本当に不思議な感覚でしたこれは今まで見てきた中で一番衝撃的なアート作品だったかもしれません。

直島を訪れる方には、是非体感していただきたいです

次に向かったのは「角屋」。

途中、建築中のANDO MUSEUMがありました。来年3月にオープン予定。楽しみですね

こちらが「角屋」。200年程前の家屋を修復したのだそうです。

内部は宮島達男さんのアート作品の展示。

(※屋内は撮影禁止ですので、概要はこちらをご覧ください。)

面白かったのは"Sea of Time '98"という作品。

広間に水を張って、その上に赤・青・緑などのデジタル数字の証明を点滅させるというもの。

ああいう発想はどこから生まれるんだろう・・・。ホント面白いなぁ~。

続いて、「護王神社」へ向かいました。

江戸時代から祀られている護王神社の改築に合わせて、写真家で現代美術作家の杉本博司さんが設計したそうです。

作品のタイトルは、"Appropriate Proportion"

このガラスの階段は地下の石室につながっています。

このガラスは光学ガラスなんだそうです。カメラのレンズなどに用いられるものですね。

スタッフさんから懐中電灯を受け取って、石室に入ります。

残念ながら、石室内部は撮影禁止。

地上へとつながるあのガラスの階段によって、神秘的な光が見えましたよ

そして、石室を出ると・・・

そこは瀬戸内海

美しい海が広がっていました

(つづく)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (junjun)
2012-10-24 18:41:08
すごい!面白い!!
これはぜひ行きたいスポットですね。
私も行きたくなっちゃったわっ。

前からある建築物に手を入れたり、
移築したのかなって思ったんだけど、
違うのね!
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>junjunさま (こまり)
2012-10-25 20:41:02
直島の中でも特に南寺はおすすめです!
建物は修復したものもあれば、新たに建築されたものもあり・・・色々ですね。
どれも町並みと合っていて、とてもステキでした☆

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Unknown (りえぴょん♪)
2012-10-26 21:12:23
ANDO MUSEUMできるんだね。来年の芸術祭に合わせて開館かぁ…関西人の商売魂でてるわ~カフェまるやって家プロジェクトチケットの地図にあるけど、私が行った時やってなくて、近所のおばぁちゃまに聞いたら芸術祭おわってからやってるの見たことナイって。NHK日曜美術館の番組で先日豊島美術館紹介していて、また瀬戸内アートの旅をしたくなったわ。
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>りえぴょん♪さま (こまり)
2012-10-26 21:30:37
来年は芸術祭だから、また是非うどん県へ遊びにいらして♪
カフェまるやは芸術祭の後もやっていたはずだけど、確か今年の夏に閉店しちゃったんだよね~。


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