北原保雄監修 大修館書店 ISBN978-4-469-22188-6
通常の国語辞典に載らないような生きた言葉を読者投稿という形で辞書にまとめたもの。ちょっと話題になっていたので買ってみましたが、かなりがっかりでした。学校を舞台にした若者言葉といっても非常に限られた地域、特定の学校、グループなど仲間符丁の域を超えられていないものが散見された。これらはただ適当にもとの言葉をはしょっただけのものや、品詞を無理やりに変更したものが多く感じられた。ウイットに乏しく読むに耐えない。ネットで見られる言葉については2ちゃんねるなどでよく目にするものがあげられており、それらについて知りたいなら2ちゃんねる辞典などを参照にするほうが有用である。日常の言葉、通の言葉にいたっては投稿者の中心年齢層(おそらく中高生)からみれば新しくとも、使い古されて手垢のついたような言葉が収録されている。これは監修者が中高生に知ってもらいたいとの教育的配慮から収録したものと思いたいが、解説がひねりきれていない。これについてなら糸井重里著「大人語の謎」を読むほうが数段面白い。これらの理由からこの本については冒険的な制作意図を評価するにとどめておきたい。
通常の国語辞典に載らないような生きた言葉を読者投稿という形で辞書にまとめたもの。ちょっと話題になっていたので買ってみましたが、かなりがっかりでした。学校を舞台にした若者言葉といっても非常に限られた地域、特定の学校、グループなど仲間符丁の域を超えられていないものが散見された。これらはただ適当にもとの言葉をはしょっただけのものや、品詞を無理やりに変更したものが多く感じられた。ウイットに乏しく読むに耐えない。ネットで見られる言葉については2ちゃんねるなどでよく目にするものがあげられており、それらについて知りたいなら2ちゃんねる辞典などを参照にするほうが有用である。日常の言葉、通の言葉にいたっては投稿者の中心年齢層(おそらく中高生)からみれば新しくとも、使い古されて手垢のついたような言葉が収録されている。これは監修者が中高生に知ってもらいたいとの教育的配慮から収録したものと思いたいが、解説がひねりきれていない。これについてなら糸井重里著「大人語の謎」を読むほうが数段面白い。これらの理由からこの本については冒険的な制作意図を評価するにとどめておきたい。