うちのわんこは今日午前中に天国に引っ越しました。
わんこは、昨晩一晩中鳴いてもがいていたそうです。もうぼろ雑巾のようになってしまって、朝も家族に抱っこされても荒い息をしてぐったりとしていました。朝食もほとんど口にしなかったようです。どれだけ手を尽くしてもわんこから痛みをとることは出来ず、食事ができなくなれば衰弱が激しくなり持っても1週間くらいだろうと獣医さんに言われていました。朝食の後で家族で相談をし、1週間近く家族もわからずに一人で苦痛を感じながら衰弱してその結果として天寿を全うさせるくらいなら、薬によって静かに天国に行ってもらうという選択を選ぶことにしました。
ペットの安楽死に是非両方の意見があることは十分に承知しています。できることなら家族で見守rながら家の布団の上で眠るように天国に行ってほしかったのですが運命はそれを許しませんでした。こういう決断が必要になるかもしれないこともお別れをしなければいけなくなるということも年前にわんこが家に来たときから家族で覚悟していました。
なきがらは、ペット専門の葬儀屋さんに火葬してもらうことにしました。遺骨を引き取るという選択肢もありましたが、共同慰霊塔に入れてもらうことにしました。
弔辞
14年前、君は真っ黒な産毛の生まれて2ヶ月ちょっとのちょびでした
まっくろな君をみて、ばあさんがえらいばばい子だねといいましたよ
家中を駆け回り、あらゆるものに噛み付き引き回しました
いまでも冷蔵庫の脇の柱に君のかじった跡がのこっています
頭が良い君はトイレトレーニングなどで手を焼かなくて良い子でした
乳歯が抜けて床に落ちていたのを見た母親が大慌てで獣医さんに
駆け込んで犬でも生え変わりはあるんですよとわらわれました
そのときの乳歯はいまだに母が持っており宝物だそうです
私は君が家に来てから半年たったころに、進学のために家をでました
君は家の人のよき遊び相手であり、愚痴聞き相手であり、昼寝友達であり
家人の愛情も心配もすべて君に向けられてきました
時折実家に帰る私をよく来るおじさんと遠巻きに接してくれたことが
ちょっぴりかなしかったことをおもいだしました
順調に大きくなっていったものの、ひざの脱臼癖に悩まされました
家中のコルクマット君が滑って脱臼しないように敷かれたんです
けっきょくひざの靭帯を何度も痛め3度ほど手術をして痛い思いをしたと思います
その後も、子宮膿腫をわずらったり、晩年は白内障やクッシング症候群など
動物病院の常連さんになってしまいましたが
誰にもほえず尻尾を振る徳か、ガソリンスタンドのおじさん、リハビリ施設の運転手さん
近所のおじさんおばさん、散歩道ですれ違う人、だれにでも好かれていたと思います
ごはんや散歩など大好きなことでも、周りの人が忙しくしていれば催促しない
空気の読めるわんこでした
キャベツやりんご、ばなな、焼き芋、ヨーグルトなどが大好きでしたね。
倉庫のトマトに噛み付いたのはいいが歯が抜けなくなって困っていたのは
楽しい思い出です
11歳すぎたころからから、クッシング症候群に悩まされ、ひき付けたりしたことも
たびたびありました。腎機能も衰えてきて食事制限が入ったり、薬が多くなってきました
それでも、君の目や耳、気持ちはどんなときも私達家族に向けられていたと思います
ことし7月には、市からご長寿動物として表彰されました。表彰状も母の大事な宝物です
そのときがんばってみんなで15歳を目指そうねといっていたことをおぼえていますか
7月下旬から体調が良くなったように家中を走りまわっていましたね
これがあなたがあなたとして元気にはしっている最後になってしまいました
8月はじめくらいから神経的な症状がみられるようになって一気に病気が進んでしまいました
結局、私達家族はあなたの苦しみながらもがく姿をみて、家で最後を看取ることをあきらめました
この選択が本当に正しかったのかこれから自問することになると思います
でもこの14年間、最後の最後まであなたに向けた愛情、あなたがくれた愛情は宝物だと思っています
いまは病気や痛みのくびきから解かれ天国のきれいなところを元気に駆け回っていると思います
いつか、私達もそちらに旅立つ日がきます
また、いつか家族として会える日まで、天国でよろしくやってください
家族一同