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Deap Peace

イラストやデザイン、買ってみてよかったものや日常のちょっとした出来事をダラダラ書いていきます。

「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!×3

2012-08-14 03:08:54 | 【デジモノ】パソコン
お盆休みに入りましたが、東京は相変わらずムシムシと暑いですね

みなさんのところはいかがでしょう?

さ…さて、日曜日に友達と秋葉原で待ち合わせしてたのですが…駅の構内がいつもより混んでましたので、やっぱりお盆休みだからかなぁ…って思ってたら…


↓こんな人だかりが出来てて…







な…何かゲーム…でしょうか…それの特設会場が出来てて、こういうのが駅の中でどーんと出てくる辺りがちょっと秋葉原っぽいなぁ…って思いました(笑)


↓こちらは改札口付近ですがアニメ(?)かゲーム(?)の巨大なポスターが…



な…何だか段々秋葉原駅がカオスな状態になっていってますね

ちなみにこちらの写真はDocomoのSO-02D「Xperia NX」で撮影しました♪♪

前にお花見の記事でも触れてましたが、Xperia NXだと友達とメールで連絡を取り合いながらその合間にちょっとしたスナップを十分なクオリティーで撮影出来ちゃいますので今はもう手放せない一台になってしまってます


CPU用放熱グリスを2種類追加して都市伝説関連もテスト(笑)

…って言うコトで前置きがメチャクチャ長くなっちゃっていつもスミマセンorzorz

前回の記事では汎用のシリコングリスを基準に、色々なグリスで放熱効果を実験してましたが、今回はそこに2種類のグリスを追加してテストしたみたい…のと、後もう一つはいわゆる冷却関連都市伝説の小手先技術がどこまで効果があるのかを実験してみたいなぁ…って思いました(笑)

今回テストしてみます冷却関連の都市伝説は2つ…で、

目玉クリップで放熱効果UP?!

扇風機で放熱効果UP?!

です

まず、目玉クリップ…なのですが、実はうちのお客様の中にバイクの改造が趣味…って言う方がいらっしゃって、たまたま私がカウンターで他のお客様にCPUクーラーを出しながら「ここをエアダスターで吹いてあげると少し夏場は安定するかもですね~…」って説明させていただいてたらそのお客様が「バイクも昔は空冷だった時代があるんですよ…いやぁPCも同じような冷却方法なんですね!」って仰られたところから始まって、そのお客様曰くバイクのエンジン(?)が空冷でした時には放熱効果をアップさせるために鉄バサミをフィンに沢山挟んであげると放熱効果がアップした…らしい…です…

確かに鉄バサミ(洗濯ばさみがプラスチックになる前は鉄で出来てるのが主流だったみたいです…)は熱の伝わりやすい鉄…ですので、それを放熱用のフィンに付けてあげればそれだけ熱を逃がしやすそう…ですのは想像できたのですが、近所の金物屋さんにもそんな前時代的なモノは置いてない…とのコトで、取り合えずスーパーや100円ショップを回りながら金属で出来ててモノを挟む構造で、他の補助道具を必要としないでガッシリ固定できそうなモノは…って探してたらこの目玉クリップに行き当たりました(笑)

次に扇風機…ですが、こちらはいわゆる自作PCユーザーさんの間では色々な噂が流れてるモノ…で、基本的にCPUを空冷で冷やす場合、同じヒートシンクでもファンの風量が大きくなればなるほど放熱効果は上がる…のですが、風量を大きくするためにはファンの羽部分を大きくするかより高回転で回す方法が主流で、高回転…も一定以上になっちゃうと冷却効果よりも騒音の方が酷くなりますので限度があるとして、一番良いですのはファンを大きくするコト…で、それの最後に行き着くのが扇風機…だったりします

PC用のファンではありえません30cm以上の巨大な羽で送り出す風量は相当なモノで、コレをマザーボードの横からブァーって当ててあげるとオーバークロックの限界がもう一つ上がる…なんて言われてたりします

実際にうちでもオーバークロックの限界が結構引き上げられましたので、実体験として効果があったのはわかってたのですが、データとしてちょっと見てみたかったコトもあって今回のテストに加えてみました(笑)


今回も相変わらず正確なテストではありませんorz

い…一応前回の記事でも書いてたのですが、今回も全然正確なデータを取ってるワケじゃなくって、あくまでも管理人個人がテキトーな目分量で測ってるテキトーな計測になります…ので、実際にはみなさんが使う環境によって結構冷えるか冷えないかは上下しちゃうと思います


※この記事に載ってる画像も全部クリックで原寸大に拡大できます


まずはテストに使うグリスをご紹介してみます

そ…それではまずは今回テストしますサーマルコンパウンドをご紹介してみます





サンワサプライ社製「ナノダイヤモンドグリス TK-P3D」



・容量:2.8g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1280円
・1g辺りの単価:約457円

PC周辺機器では特に有名なサンワサプライさんのダイヤモンドグリスです♪

研磨用の工具としても売られてるダイヤモンドパウダーをシリコングリスや他の酸化金属と併せて調合されてるグリスで、熱伝導率は炭素の中でも一番高い900~2300W/m-1·K-1…って言うダイヤモンドが使われてますが、粒子の大きさや特性が活かせなければ前回私が見よう見真似で作ってみたグラファイトグリスみたいな散々な結果になります…ので、色々ドキドキしてます

熱の伝導効率を高めようとしてダイヤモンドの量を増やしちゃうと、今度はいわゆる工具として売られてるダイヤモンドコンパウンドみたいにヒートスプレッダやヒートシンクを研磨しかねませんので、その辺もちょっと興味があったりします


↓公称の熱伝導率は8.3W/mK…ってちょっと控えめです(笑)




GELID Solutions社製「GC-Extreme」



・容量:3.5g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1480円
・1g辺りの単価:約423円

香港に本社を置くGELID Solutions社製サーマルコンパウンドのフラッグシップモデル「GC-Extreme」です

公称の熱伝導率が8.5W/mK…って上のサンワサプライさんのTK-P3Dと殆ど同じですので、実際のテストでコレがどれくらい発揮されるかが楽しみですね♪


↓…ちなみに香港の方は台湾の方と同じで中国人って言われるのをとても嫌ってますので



Grease made in U.S.A
Assenbled in Taiwan


…徹底して中国の表記を追い出してます

代理店は日本のサイズさんですし(笑)


テストに使う機材

…って言うコトで今回もテストに使う機材は前回の記事で使ってたのと全く同じ…ですorz

CPUクーラーはScythe社製「峰2」




↓マザーも前回と同じでGigabyte社製「GA-A55M-DS2」




↓CPUも前回と同じでAMD社製APU「A8-3870K」を




↓後はOSもいつものWindows 7 HomePremium 32bitを



それぞれ使っていきます


それではテストしていきます

それでは実際にテストしていきたいと思います♪



サンワサプライ社製「ナノダイヤモンドグリス TK-P3D」



↓グリスはかなり硬いです



硬さや色は前回もテストしてたサンハヤト社製「SCH-G35」にそっくり…ですが、ビミョーにこちらの方が伸ばしやすかったような感じがします


↓今回もこのアナログ温度計で測りますorzorz




↓気温は大体摂氏26度くらい…です




【アイドル状態開始】CPU温度13度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度13度


【フルロード状態終了】CPU温度40度


だ…ダイヤモンド…って言うコトで結構期待してたのですが、アイドル状態、フルロード状態の結果は前回のArctic Silver 5(Arctic Silver)、MX-4(Arctic Cooling)、SCH-G35(サンハヤト)と全く同じ結果に落ち着いてて、ただこちらのグリスはその3種類と違って37度くらいの辺りまでは温度が低く抑えられてた…のに、そこを超えてから急に温度が上がりだすような傾向がありましたので、もっと長時間テストにかけてたらその3種類よりももっと温度が高くなってたのかも…しれませんorz


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



グリスが結構硬かったおかげ…もあるのかもしれませんが、ポンプアウトされてるグリスは結構少なめでちゃんとヒートスプレッダとヒートシンクの間を埋めてくれてました♪

でも写真を良く良く見てみると分かります通り、前回のサンハヤト製SCH-G35と同じように隅っこの辺りが伸び切らずに空気を少し噛んでしまってるのが見えましたorz


GELID Solutions社製「GC-Extreme」



↓色は白に近くて、ものすっごい柔らかいです



出してみてビックリしましたのはこの柔らかさ…で、いわゆるグリス…って言うよりもオイルに近いくらいの柔らかさで、私の中では前回テストしてたArctic Cooling社製MX-4が一番柔らかい…って思ってましたが、それ以上の柔らかさでした


↓気温は大体摂氏26度くらい…です




【アイドル状態開始】CPU温度12度


【アイドル状態終了】CPU温度12度


【フルロード状態開始】CPU温度12度


【フルロード状態終了】CPU温度38度


おぉぉぉぉっっっ

すっごいですね…まさかこんなに差が出るなんて思ってもみませんでした

アイドル状態は殆どどんぐりの背比べになりがち…ですので、多分13度付近だろうなぁ…って思ってたらそこから1度下げてて、さらにフルロード状態ではArctic Silver 5、MX-4、SCH-G35、TK-P3Dの40度台に上がることもなく38度で抑えてますね♪♪


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



完全に液体をつけてたみたいな跡が出来てて、他の明らかに「コンパウンド」…って言う感じの残り方ではありませんでした


↓…そして恐れていた液垂れが…



グリスがすっごい柔らかいせいで、ヒートシンクを外す時にポンプアウトした分が液体みたいにベロッと垂れてしまいましたorzorz

伝導性が無くて良かったです

GC-Extremeが今回これだけ健闘してくれたのは多分この柔らかさ…で、他のコンパウンドは多分長期間使ったときにドライアウトしないように…って、パウダー上の粒子が必ずCPUとヒートシンクの間にある程度の厚みを以って残るようにしてたのに対してGC-Extremeはこの半液状みたいな感じで極限まで薄くなりますのでこれだけ温度に差が出たのかも…って思いました

加えてGC-Extremeはこれだけ柔らかいので拭き取りも簡単かなぁ…って思ったらウェスでなでるだけでは取れないくらい頑丈で薄い膜が残ってましたので、この辺が長期間使用に耐えられるコツ…なのかも…って思ってみました


冷却系都市伝説を検証!

…って言うコトでココからはさっき上のほうでも書いてました冷却関連の都市伝説を実際にテストしてみたいと思います(笑)


目玉クリップで放熱効果UP?!

それではまずはこちらの都市伝説からテストしていきますね♪♪

テストで使うサーマルコンパウンドは前回も使ってたサンハヤト製「SCH-G35」です♪




まずはクリップ無しの状態でテストしてみます


↓気温は大体26度です




【アイドル状態開始】CPU温度13度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度28度


【フルロード状態終了】CPU温度40度


気温も前回と同じですのでほぼ前回と同じ結果になりました。


↓そして出してきました目玉クリップ…



どちらも素材は鉄…で、その上から良く分からないメッキが施されています


↓フィンとの接触部分にシリコングリスを塗っていきます…




↓準備が出来たらフィンにガシガシと付けていきます…




↓で…出来上がりました




↓ヴィジュアル的にはかなり冷えそうですよね(笑)




↓気温は大体26度でさっきと同じです




【アイドル状態開始】CPU温度12度


【アイドル状態終了】CPU温度12度


【フルロード状態開始】CPU温度27度


【フルロード状態終了】CPU温度39度


ぉぉぉっっ

ヴィ…ヴィジュアルから想像できるほどには冷えませんでしたが、アイドル状態、フルロード状態共に1度引き下げるコトが出来ました♪♪

目玉クリップ分の効果はちゃんとあったみたいですね

こんな数百円の投資で今あるCPUクーラーがアップグレードされるのはちょっと嬉しかったです♪


扇風機で放熱効果UP?!

それでは次に扇風機を使った冷却を見ていきたいと思います♪

クリップを外すのが面倒…でしたので、クリップをつけた状態でテストをしてみますorz


↓まずは一家に1台はあります扇風機を出してみます…




↓気温は大体26度…です…




【アイドル状態開始】CPU温度12度


【アイドル状態終了】CPU温度12度


【フルロード状態開始】CPU温度27度


【フルロード状態終了】CPU温度39度


え…えぇ…と…全然変わりませんでした

でも良く温度変化を見てみると、CPUの温度こそ変わりませんでしたがマザーボードの温度(このツールではSystemという項目)が、さっきの扇風機無しの時にはフルロード状態で30度に達してた部分が扇風機を使うコトで29度に抑えられてて、この辺が多分「扇風機を使うとオーバークロックの限界が引き上げられる」…って言う経験則に繋がってくるのかも…って思いました

確かにオーバークロックをする時には実はCPUの冷却よりも重要なのがマザーボードの冷却だったりしてて、特に限界ギリギリのオーバークロック時にはマザーの冷却で相当な差が出ますので(そのためハイエンドマザーボードにはヒートシンクが沢山付いてたりもします)、その辺から見ても扇風機は一部の使用環境ではちゃんと効果があるのかも…と思いましたorz


都市伝説はちゃんと効果がある!

…って言うコトでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz

え…えぇと…まずはサーマルコンパウンドについてですが、今回はGC-Extremeがメチャクチャ良い結果を出してくれましたので、本当に冷却できるサーマルコンパウンドを探してる場合にはこちらを使っておいて間違いはなさそうな感じがしました♪♪

そして記事のネタ程度の軽い気持ちで試してみました各種冷却の都市伝説的なモノも一応ちゃんと効果が目に見えて出てましたので、スペースや電力に余裕がある限りは出来るだけ積極的に使っていった方が良い技術なのかも…って思いました

まだまだ残暑は厳しいみたいですので、ちょっとした小手先の技術でPCを安定動作させてみてくださいね♪♪


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「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!

2012-07-29 06:27:21 | 【デジモノ】パソコン
と…東京は毎日すごい暑さですね

早くも私は夏バテでダウンしてしまってますが、みなさんはいかがでしょう…??

ま…まだこの暑さも続くみたい…ですので、どうかみなさんも熱中症に注意してお過ごしくださいね

みなさんにとって良い日曜日になりますようお祈りしています


夏が来た!「冷える」CPU用放熱グリスはどれ?

※このページの画像も全部クリックで拡大できます


夏が来て気温が上がって来ると私たちPCユーザーを毎年悩ましてくれるのが「CPUの熱処理問題」だったりします

オーバークロックをしてたりするとヒートシンクのチョイスやカスタムには特に気を使ったりしますが、その中でも結構見落とされがち…ですのがこのCPU用放熱グリス…ですorz

CPU用放熱グリスは一般的にはサーマルコンパウンド…とかサーマルグリース、放熱グリース…って言われてますが、自作パーツを扱ってるお店によってはCPU用グリース…でしたりCPUグリスでしたり色々な呼ばれ方をされてて、結果的には同じようなモノが出てきますのであんまり細かいコトは言いっこなしです

PCの自作ではCPU用放熱グリス(サーマルコンパウンド)はこんな役割を持ってて



基本的にはCPUのヒートスプレッダとヒートシンクの間に空気よりも熱を伝えやすい何かが入っていればOK…って言う分かりやすい仕組みになっています。

PCパーツショップでは色々な種類のモノが出てますが、空気よりも熱を伝えやすいモノを噛ませることが出来れば基本的に何でも大丈夫ですので、海外の方々だと歯磨き粉やジャム(?)…とかを試してる方もいて(…しかも結構良い結果を出してたりします)、夜中にCPU用放熱グリスを塗り替えようと思ったら替えが無かった…みたいな急を要するような場合には歯磨き粉やマヨネーズで間に合わせちゃっても意外と大丈夫…なの…かも…しれません


家にあったCPU用放熱グリス+αでテスト



…って言うことで実際にどれがどれくらい冷えるのかしら…って言うのを一応目に見える形で検証してみたかったので、家にあるグリスを使って色々テストしてみました♪♪

…い…一応…なのですが、このテストは全然正確な検証方法じゃなくて、あくまでも管理人が目分量で「大体これくらいかなぁ…」って言う結構アバウトな結果を得るために行ってますので、使われる環境とかでは全然違った結果になる可能性が大きかったりしますorzorz

…って言うのは


1.測定気温が一定では無い
グリスは気温に物凄く左右されますので、例えば室温10度と室温30度では全然違った結果になることがあります。
今回のテストは管理人個人の事務所で測定してますので、クーラーみたいな気温が前後しやすいモノで室温をコントロールしてる…のと、気温の計測が昔ながらのアナログな温度計…って言うどーしようもないくらいアバウトなモノに頼ってますので、その時点で全然正確ではありませんorz

2.CPUの温度はBIOS読み
本来、研究室などではCPUの温度はちゃんとした専用の温度計付きマザーボードを使ってテストする…のですが、今回のテストはBIOS読みになっています…ので、BIOSはあくまでも目分量程度でマザーボードメーカーによって測定基準が全然違う…って言う所からして全然正確ではありませんorz

3.グリスの厚み、量が目分量
研究室レベルだとグリスの量は必ず一定にして、ヒートシンクとヒートスプレッダにかかる圧も一定にして必ずグリスが一定の厚みになるようにします。
…でも今回のテストは管理人が普段使うくらいの量…って言うとてもアバウトなモノでテストをしてて、ヒートシンクは一応ネジが命いっぱい締められるくらい…にはしてますがそれも手作業のアバウトなモノ…ですので、全然正確ではありませんorz


…って、こんなにアバウトな感じでテキトーにテストしています…ので、この結果が全てじゃなくてネットのどこにでも落ちてる掃いて捨てても良い塵データの一つとしてご覧頂けたら嬉しい…です


テストに使うグリスを紹介してみます

…って言うコトでココから今回のテストに使うグリスをご紹介してみたいと思います♪♪

株式会社エーゼット製シリコングリース



・容量:50g
・購入店:東急ハンズ工具売り場
・主な用途:樹脂パーツを含めた全ての潤滑用途
・参考価格:2,100~2300円
・1g辺りの単価:約44円

「Made in JAPAN」を謳う高純度シリコングリースと言えば工具売り場ではお馴染みのエーゼットさんのシリコングリースですね♪♪

中国製のシリコングリスと違って日本製のシリコングリスは変な水増しをしてませんので、樹脂パーツ全般に安心して使えるのと食品を扱うような店内のキャリーカーとかの潤滑にも安心して使うコトが出来ますよ♪

今回はCPU用放熱グリスとして使ってみますが、PCパーツショップで売ってる中国製シリコングリスよりも粘度が高くてしっかり塗れました



DeepCool社製「Z9」



・容量:3g
・購入店:ドスパラ新宿店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:490円
・1g辺りの単価:約163円

中国は北京に本社を置くDeepCool社のCPU用放熱グリスがこのZ9で、CPU用としてはそこそこの容量なのにワンコインで買える価格が結構魅力だったりします♪


Prolimatech社製「Samuel 17付属グリス」



・容量:3~5g(?)
・購入店:同社製CPUクーラー「Samuel 17」付属
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:付属品のため単価不明
・1g辺りの単価:付属品のため計算不可能

台湾に本社を置くProlimatech社のCPUクーラー付属グリスです

前回Fusion APUを使って組んだ時にSamuel 17を使ってたのですが、それの付属グリスが結構余ってましたので今回はそちらもテストに入れてみたいと思います

多分、Samuel 17の登場時期とかから見て同社製サーマルコンパウンド「PK-1」に近いモノ…だとは思いますが、いかがでしょう…?


Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」



・容量:3.5g
・購入店:自作パーツショップ
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1400~1500円
・1g辺りの単価:約429円

アメリカはカリフォルニアに本社を置く「Made in USA」が売りのArctic Silver社の銀入りグリスです

自作PC界隈で「冷えるグリス」って言ったら定番中の定番なのがこのArctic Silver 5…で、今ではAinexさんが代理店をしてくれてるコトで入手も楽になりました♪


Arctic Cooling社製「MX-4」



・容量:4g
・購入店:自作パーツショップ
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1000~1300円
・1g辺りの単価:約325円

スイスのザンクト・ガレン州に本社を置くArctic Cooling社のMX-4…ですが、本社がスイス…ですので、製造もスイス…かと思ってたら数年前にアメリカのArctic Silver社から名指しで「中国製グリス販売業者」として挙げられてたコトもあったりしてて、未だに変な日本語解説が付いてる辺りも合わさって謎なメーカーだったりします(笑)



Arctic Silver 5に比べるとちょっと効率が悪いレビューが多い…のですが、AMDのCPUを使ってると1年くらい使った後にCPUとヒートシンクが完全に密着しちゃうArctic Silver 5に比べてMX-4はスムースに取り外しが出来ますので、その辺から最近は私はこちらばっかり使ってますorz


サンハヤト社製「SCH-G35」



・容量:3g
・購入店:マルツパーツ館秋葉原店
・主な用途:電子パーツ用放熱グリス
・参考価格:1480円(マルツパーツ館)
・1g辺りの単価:約493円

海外メーカーのサーマルコンパウンドはPCショップに行けば沢山ある…のですが、日本メーカーのは無いのかしら…って言うことで秋葉原で電子パーツや工具を中心に販売してるマルツパーツ館さんで「良いの無いですか?」って訊いてみたらこちらをオススメされました♪

で…電子工作とかしてらっしゃる方にはメチャクチャ有名なメーカーさんらしいのですが、私は全然そういう心得がありませんので初めて聞くメーカーさん…でしたorz

変な謳い文句がギラギラ輝いてるようなパッケージじゃなくて、素朴なデザインに手堅いデータシートに…って何だかそういう技術屋っぽい造りが日本のメーカーだなぁ…って思わせてくれました♪♪

後は注射器の先はただのキャップじゃなくて回転させるタイプになってますので空気が入りにくくなってる所も好印象でした


自作グラファイトグリス…





上のエーゼットさんの日本国産シリコングリスに同じように日本国産のグラファイト(黒鉛)含有粉末を調合した自作のグラファイトグリス…ですorz

調合はグラファイト含有粉末6割、シリコングリス4割の割合で配合してます

熱伝導率は119-165W·m-1·K-1って、銀の429 W·m-1·K-1やアルミの237 W·m-1·K-1にはちょっと劣りますが、鉄の80.4 W·m-1·K-1よりも高い熱伝導率を持ってるグラファイトを高い割合でシリコングリスに混ぜてみたらどうでしょう…って言うのを実験したくて今回みたいなトライアルにしましたorz

一緒に銀粉末も買ってこようかなぁ…って思ってたのですが、取り合えずこの結果を見てから次の調合を考えようと思ってますorz


今回、テストを行う共通パーツ

今回のテストに使う機材はこんな感じになってて、


CPUクーラーはScythe社製「峰2」


ドスパラ新宿店さんで投売りしてるのを一つ確保してきました(笑)

新品、未開封で全然カスタムもしてないモノを使いたいと思います


CPUにAMD社製Fusion APU「A8-3870K」


こちらは前に同じCPUで組んでたマシンのスペアパーツとして買ってあったモノを使いたいと思います♪

動作確認のために一度CPUグリスとしてArctic Cooling社製MX-4を塗って通電したモノになりますので、もう一度無水エタノールなどで洗浄してから使いますorz


マザーボードにGigabyte社製「GA-A55M-DS2」


こちらも前に同じマザーで組んでたマシンのスペアパーツとして買ってあったモノを使いたいと思います♪

こちらも一度動作確認のために一回組んで通電していますが、BIOSの温度検知も正常に動作してるのを確認済みです。

その他、ソフトウェア類

今回はBIOSの温度検知をそのままWindows上から読めるGigabyte社製マザー標準ソフトウェアと、CPUに負荷をかけるためにOCCTを使います。

OSはWindows 7 HomePremium 32bit版を使っていきます。


す…スミマセン…記事が膨れ上がりすぎてしまいましたので、実際のテストは次の記事から行ってます

「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!×2

2012-07-29 06:24:34 | 【デジモノ】パソコン
す…スミマセン…前の記事からの続きです



テストの内容

今回のテストでは次の4点を厳守していきます

1.CPU使用率が3パーセント以下の状態が30秒以上続いている状況を「アイドル状態」として、その状態を3分間計測します。

2.CPU使用率が98パーセント以上の状態が30秒以上続いている状況を「フルロード状態」として、その状態を3分間計測します。

3.マザーボードの設定はデフォルトで計測します。

4.計測された温度は摂氏で表します。

…と、こんな感じで計っていきたいと思います♪♪

一応、この記事中の「~度」と言う表現は全部摂氏になりますorz


それではテストを開始します

それでは実際にテストをしてみたいと思います


エーゼット製シリコングリース



↓色は純白で、中国製みたいに水増しをしてませんのでオイル垂れの心配もありません。




↓室温はこちらの室温計を使って調整していきます。




↓摂氏26度。こちらを今回のテストでは標準室温とします。




【アイドル状態開始】CPU温度14度



【アイドル状態終了】CPU温度14度



【フルロード状態開始】CPU温度28度



【フルロード状態終了】CPU温度43度


アイドル状態での安定感もそうですが、フルロード中でも43度付近をきちんとキープしてる所もやっぱり日本製のシリコングリスだわ…って感じさせてくれました♪♪

これがPCパーツ用じゃなくって一般的な工業用品の潤滑剤として売られていますので、家の中の色々な摺り合わせ部分の潤滑剤としても使えるコトを考えると一本あるとすごい頼もしいモノになるかもしれませんね

…因みにうちではこのグリスは扇風機をメンテナンスする時に、軸の部分にこのグリスを塗る事で羽部分の磨耗を軽減させたり、プラスチックが擦れる音を軽減させたりしてます♪


↓ヒートシンクを取り外してみました(ヒートシンク側)




↓こちらはCPU側です



多く塗りすぎちゃってますので結構ポンプアウトしてしまってますが、CPU側を見ると分かる通り薄く膜が張ったみたいになっててバックプレートで固定するタイプのCPUクーラーの場合にはベストな状態で吸着してるのが分かりました♪

…ただ一つだけ心配なコトがあったりしてて、それは純度の高いこういうシリコングリスの場合、高温で使い続けると割と早くドライアウトしてしまいますので、長くて1年を目処に塗り直しを含めたオーバーホールが必要になってくるのかもしれません


DeepCool社製「Z9」



↓次にDeepCool社製のZ9をテストしてみます。



Z9はさっきのエーゼット製シリコングリスと比べると結構固めで、ゴムみたいな弾力があります

色はダークグレーで、色だけなら本格的なサーマルグリスっぽい感じですが、結果はいかがでしょう…??


↓気温は大体26度です




【アイドル状態開始】CPU温度14度


【アイドル状態終了】CPU温度14度


【フルロード状態開始】CPU温度14度


【フルロード状態終了】CPU温度41度


フルロード状態になってからグンと温度が高くなりましたエーゼット製シリコングリスとはちょっと違って、DeepCool社のZ9はフルロードになってもしばらく温度があんまり上がらずに、30秒を越えた辺りから何かのタガが外れたみたいにグングン温度が上がるような感じになりました

でも3分間のフルロード状態を続けてもCPU温度は41度止まりで、汎用グリスとの差を見せ付けた形になりました


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



外してみてちょっと残念…でしたのは、私の取り付け時のテンションのかけ方が足りませんでしたせいで一部空気を噛んでるっぽい部分がありました(ヒートシンク側写真中央部)orz

その他、グリスが硬い…のもちょっとありますがこの短時間でもちょっとドライアウトしてるような感じもあったりしてますので、長期間使う前に一度サブマシンやテストマシンで半年くらい回して確認が必要…かも…ですね


Prolimatech社製「Samuel 17付属グリス」


↓次にProlimatech社のCPUクーラー「Samuel 17」についてるグリスをテストしてみます。



色はライトグレーでDeepCool社のZ9よりもずっと柔らかくて、でもエーゼット製シリコングリースよりもちょっと粘度が高いくらいです。


↓室温は約26度です




【アイドル状態開始】CPU温度13度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度14度


【フルロード状態終了】CPU温度41度


アイドル時に他と比べて1度の差を出してくれました

こちらのProlimatech社製グリスもDeepCool社のZ9同様にフルロードに入ってもしばらく温度はあんまり変わらず…って言うところまでは一緒なのですが、Z9よりも温度は急に上がる感じではなくて順々に上がっていくようなキレイな上がり方をしていました♪

フルロード時のCPU温度は41度とDeepCool社製Z9と同じ温度で、こちらも汎用グリスとの差を見せ付けた形になりました♪


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



ポンプアウトせずにしっかりと膜を張ってヒートシンクとCPUを吸着してくれていました♪♪

塗りやすくて温度もしっかり下げてポンプアウトしにくいのはCPU用には本当にメリットが大きそうですね


Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」



↓PC用のサーマルグリスとしては1位2位を争うくらい有名なArctic Silver 5をテストしてみます♪



グリスは柔らかくて結構塗りやすい類…だと思いますが、Prolimatec社製Samual 17付属グリスに比べるとちょっと硬めで、DeepCool社製Z9よりは全然柔らかい感じです


↓室温は約26度くらい…です




【アイドル状態開始】CPU温度13度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度22度


【フルロード状態終了】CPU温度40度


ビックリしたのがアイドル状態でもProlimatech社のと同じように汎用シリコングリスと比べて1度下げてる…のに、フルロードしてもProlimatech社のと比べて1度、汎用シリコングリスと比べちゃうと3度も下げてる…って言うコトでした♪♪

実はArctic Silver 5のフルロード状態での温度変化にはちょっと注目したいところ…で、他のグリスはフルロード状態に入ってから大体2分ちょっとでもう40度を超えてしまってたのですが、Arctic Silver 5だけはずっと38~39度台を行ったりきたりしてて、計測終了の時に丁度40度に上がってるような温度変化になってました

多分それだけCPUの熱を上手くCPUクーラーに伝えてる…って言うコトで、自作PC界隈で「良く冷えるグリス」って言われてるのも頷ける結果になりました♪

特にArctic Silver 5はうちのサブマシンでも長期間(1年半)、ずっと塗り直ししなくても大丈夫でした経験がありますので長期使用にも全然安心ですね♪♪


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



す…スミマセン

他のグリスはCPUクーラーのネジを外すとそのまま垂直に取れた…のですが、Arctic Silver 5はこの短時間でもCPUクーラーとCPUが接着剤を使ったみたいにガッチリとくっ付いちゃってましたので少し回転させながら取りましたorzorz

ある意味Arctic Silver 5をAMD CPUで使う時にはコレが良い点でも悪い点でもあって、これだけ密着してる…って言うコトはそれだけCPUの熱をCPUクーラーに伝えやすいコトの裏返し…なのですが、今度は外すときに密着しすぎてるせいでCPUクーラーを垂直に無理に引き抜こうとすると、マザー側はCPUのピンをロックしてる状態でCPUだけそのまま千切られるみたいに外れてしまう可能性が大きい…って言うコトでもあったりする…から…です

単純にピンがちょっと曲がった…くらいでしたらシャープペンシルの先でちょこちょこ直せばOKなのですが、中には折れたピンがマザー側に残っちゃって結局CPUもマザーもダメにする可能性もあったりしますので、諸刃の剣的な側面があるのですよねorz


Arctic Cooling社製「MX-4」



↓Arctic Silver社から名指しで「中国製グリス売り」の称号を与えられましたArctic Cooling社の最新作「MX-4」をテストしてみます(笑)



会社名がArctic Cooling…ってまるでArctic Silver社のパクリブランドみたいな雰囲気…ですのと、その一件と怪しい日本語説明から益々怪しげな雰囲気の出てますMX-4…ですが私はこのグリスがすっごいお気に入りで、その理由はやっぱり塗りやすくて外しやすく、Arctic Silver 5に迫るくらいの性能と長期安定性を持ってるから…で、Arctic Silver 5で何回もCPUとCPUクーラーが一緒に抜けてしまう現象を経験してるユーザーとしてみてみると本当に助かる存在でもあったりします

MX-4はグリスの柔らかさはエーゼット製シリコングリースに迫るくらい柔らかくて、色もライトグレー…って一番白っぽい色をしています。


↓室温は大体26度です




【アイドル状態開始】CPU温度14度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度21度


【フルロード状態終了】CPU温度40度


実際に計ってみると面白い結果が出てて、一番最初のアイドル状態が開始されてるポイントでは14度…ってエーゼット製シリコングリースやDeepCool製Z9と殆ど変わらない温度でしたのに、しばらくアイドル状態が続くとちゃんとArctic Silver 5と同じ13度にまで下げてるところですね♪

そしてフルロード時の温度ですがこちらもArctic Silver 5に迫る40度で計測を終了してて、Arctic Silver 5は38~39度を行ったり来たりで最終的に40度に達してたところがMX-4は39~40を行ったり来たりしてて、結局40度で計測を終了していました

多分1日…とか、もっと長時間のテストをするともっと大きく差が開く…とは思いますが、ひとまずMX-4の性能はArctic Silver 5に迫るけど一歩及ばず…なモノだと思って大丈夫(?)…そうですね

でもArctic Silver 5との大きな違いは、この性能で塗りやすく伸ばしやすく、AMDユーザーの頭を悩ませてた取り外しの恐怖が無い…って言うところですね(笑)


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



ポンピングポンプアウトに強い…の謳い文句は本当で、Prolimatech社のグリスと同じくらいしっかりとグリス成分がCPUとCPUクーラーとの間に残っていました♪♪



サンハヤト社製「SCH-G35」



↓日本のブランド、サンハヤト製の放熱用グリスの中では最高性能…って言われてるSCH-G35をテストしてみます。



色はArctic Cooling社のMX-4と似ててライトグレー…ですが、シリコンの純度が高すぎる…のか含有してる金属物質の純度が高すぎる…のか、かなり硬めです

多分DeepCool社のZ9と同じくらい…かもしかしたらそれよりちょっと硬め…って言うくらい硬めで、一点にグリスを盛ってそれを回転とテンションで引き伸ばす今回のようなテストでは伸ばしきれない可能性が出てきました…orz


↓室温は大体26度です




【アイドル状態開始】CPU温度13度


【アイドル状態終了】CPU温度13度


【フルロード状態開始】CPU温度27度


【フルロード状態終了】CPU温度40度


こ…これはPCショップに絶対に置くべきだわ…って言うくらいの性能で、殆どArctic Silver 5と同じ性能を出してくれてて、温度変化もArctic Silver 5と同じように38~39度を行ったり来たりした後で40度に達した所で計測終了…になりましたので、温度変化のグラフ…みたいなのをちゃんと取ったとしたらもっと明確にArctic Silver 5と同じような変化をしてるのを確認できると思いました

Arctic Silver 5と殆ど同じくらいの性能…ですが、例えばArctic Silver 5は注射器型の入れ物の先はただのキャップ…ですので、塗り終わった後に保管方法が悪くてキャップがちょっとでも緩んでたりするとそこから空気が入ってグリスの色が変化しちゃったりする…のですが、SCH-G35の場合は回転式のキャップのためそういう心配が無い…って言うところとかはやっぱり日本メーカーの配慮なのかも…って思いました

後は…やっぱりこの硬さが難点で、Arctic Cooling社のMX-4とか、柔らかいグリスだとあまり盛り方は気にせずに大体どの盛り方でも大丈夫…でした所がこの硬さだと少し多めの多点盛りにして、出来るだけ強いテンションで回転させながら止めていくような方法に切り替えないと伸ばしきれないかも…って思いました


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



や…やっぱり四隅が伸ばしきれずに空気を噛んじゃってましたorzorz

こちらもポンプアウトせずにCPUとCPUクーラーとの間にしっかりグリスがキープされてて、あれだけの性能を出してた割りに外すときはスムースに外せましたので、盛り方さえ工夫すればPC用品として最前線に出せそう…って思いました♪♪

灯台下暗し…ついついPC用品って言うと海外メーカーに目が向きがち…でしたが、日本にはPCパーツショップばっかり行ってる私みたいな人間が知らない凄い放熱用グリスがあったんだなぁ…って、そう感じさせられましたorz

秋葉原だと今回こちらを買いましたマルツパーツ館秋葉原店さんみたいな電子工作専門店がちょこちょこありますので、PCパーツショップを回る中でそういうお店にも顔を出してみると面白い発見が出来そうですね♪♪


自作…グラファイトグリス


さ…さて…ココに来て一番怪しいグリスを試してみたいと思いますorz

作り方は簡単…で、芯ホルダー用の三菱製ホルダー芯4B…って言う一番黒鉛の含有率が高い芯を折ってビニールに入れて、それをハンマーで叩くだけ叩いて粉々にして、もう手だとこれ以上粉々に出来ない…って言うくらいになったらそこに上でテストしてたエーゼット製シリコングリースを入れて調合しましたorz

グリスの硬さを調整する時に手で触るともう他のグリスには無いすっごい優しい肌触りになってて、つるつるすべすべ、ちょっともちもちな感じがとても気持ち良かった…のですが、指は悲惨なくらい真っ黒になりますorz

でもこの肌触りはちょっと癒さされます(笑)


↓盛ってみました



このホルダー芯4Bは良く電気を通してくれますので、粉末含有率が高いこういうグリスの場合にはポンプアウトしたら終わり…ですorz


↓室温は大体26度…です




【アイドル状態開始】CPU温度14度


【アイドル状態終了】CPU温度14度


【フルロード状態開始】CPU温度33度


【フルロード状態終了】CPU温度48度


あー…あー…えー…と…ぜ…全然ダメ…って言うかシリコングリス単体で使ったほうが全然冷える結果になりましたorzorz

いくつか原因は考えられて、


1.粉末の粒子が大きすぎる
手作業で砕ける程度の粒子ではCPUとCPUクーラーの細かい隙間を埋めるのにはまだ大きすぎた可能性がありますorz

2.砕いた芯は純粋なグラファイトだけでは無い
芯ホルダー用の芯は黒鉛と粘土とオイルを混ぜてそれを焼き固めています。4Bは電気はものすっごい良く通します通り黒鉛の含有率はものすっごい高いのですが、芯を作る工程で混ぜられた粘土が熱をあまり伝えられないモノだった場合にはそれが今回のような結果を引き起こしてる可能性はあります。

3.グラファイトの特性を活かせてない調合だった
CPU用冷却パーツとして売られているグラファイトシートもそうですが、グラファイトは粒子が均一に同一方向に向いて並んでる時に本当の効力を発揮するように出来てて、だからこそシートみたいな決まった形で出荷されてる…のに、今回みたいに砕いてその粒子の方向も並び方もグチャグチャにしてしまうとグラファイトの特性が全然活かせないのでこんな結果になってる可能性がありますorz

大体こんな所じゃないかな…って思ってますが、一番大きい理由は1番と3番だと個人的には思ってますorz

もしも3番が一番大きな問題でした場合には他のグリスにも言えるコトがあって、それは「粒子状にバラバラにしても効果の出る素材のグリスと、粒子状にバラバラにすると効果が出ない素材のグリスがある」…って言うコト…かな…って思いました

例えば上でもテストしてましたArctic Silver 5は酸化銀を含んでて、サンハヤト製SCH-G35は酸化亜鉛を含んでますが、これらは多分粒子状にバラバラにしてもちゃんと効果が出る素材…なのだと思います。

でもグラファイトや、さらにもっと熱伝導率の高い炭素で構成されてるダイヤモンドとかは、例えばグラファイトなら119~165、ダイヤモンドなら900~2300 W·m-1·K-1って素材単体の熱伝導率はとても高い…のですが、果たしてこれを粒子状にバラバラにしちゃってもその数字通り、またはその数字に近い効果は発揮できるのかしら…って言うのがすごく疑問なところだったりしますorz

どう…なのでしょう…実際のところ…??


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓外してみました(CPU側)



外すときにビックリしちゃったのがこの潤滑性能です(笑)

もう潤滑されすぎてCPUクーラーが何のグリスも付けてなかったみたいにスポッって垂直に引き抜けました(笑)

グラファイト…今回冷却効果は振るいませんでしたが、その潤滑能力は確認できて良かったです


後日談

せっかくあんなに苦労して作ったのに勿体無いなぁ…って思いましたので、残ったこのグラファイトグリスを私が使ってるママチャリのチェーンに塗ってみたのたですが、ギアーの切り替えをする時の「ガチャガチャギシギシ」って言う音が無くなって殆ど無音になりました(笑)

ギアーの切り替えが楽になって外に出るのが楽しくなりましたので、取り合えず作った甲斐はあったみたいです


今回の結果を表にまとめてみました

…って言うコトで今回の結果を表にまとめてみました





や…やっぱりこうして一覧して見てみると、専用のサーマルグリスは一歩抜きに出て凄いですね


CPU用放熱グリスで放熱効果は大きく変わる!

…って言うコトで毎回全然まとまってない無理やりなまとめコーナーですorzorz

今回、自作のもあわせて7種類のグリスをテストしてみましたが、ついつい見落とされがちなCPU用放熱グリスがとても重要…って言うのがわかりました。

例えばフルロード時の温度はオーバークロックをしてるPCユーザーにはとても重要で、いわゆる汎用のシリコングリスと比べてArctic Silver 5、MX-4、SCH-G35なら3度も引き下げるコトが出来るのがわかりました♪♪

…ので今のCPUクーラーの放熱能力に余白がある場合にはグリスを変えるだけでも、もしかしたら後もう一段上のオーバークロック設定が出来るかも…って考えるだけでもちょっとワクワクしてきますよね


今回の結果から一番のオススメは「サンハヤト製SCH-G35」!

…って言うコトで私が今回の結果から勝手にオススメをプッシュする…としたらやっぱりサンハヤト製「SCH-G35」かなぁ…って思いました♪♪

性能もArctic Silver 5と同等で中々のモノ…なのが一番と、もう一つはそれを買って使うコトでちょっとでも…って言っても全然こんなのじゃ小さすぎますが、日本の企業を応援できる…って言う所もポイントとして大きいかなぁ…って、そんな風に思ったりしたので今回のプッシュはSCH-G35にしました


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CPUとヒートシンクを埋めるサーマルコンパウンドとして使えそうなグリスのご紹介と、どうしてグリスが必要なのかを説明しています。

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CPU用放熱グリスの嘘と本当
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GigabyteのA55マザー「GA-A55M-DS2」が来た!

2012-06-08 19:29:15 | 【デジモノ】パソコン
ひぃぃぃ…PCが壊れて原因を追究するので2週間以上もかかってしまいましたorzorz

更新がメチャクチャ遅くなっちゃいまして本当にスミマセン

…実は2週間以上前にこのPCがちょっと不調になり始めて、最初WindowsだけがBSoDを吐くので(Linuxは全然快適に動いてました)、多分OSが壊れてるんだと思ってOSのクリーンインストールをしたのですが結局エラーを吐き続ける…ので、HDDを交換して、それでもちょっと調子が悪いのでCMOSクリアーやメモリを交換して、SATAケーブルを交換したりして最後にマザーが原因だったのを突き止めましたorz

ぜ…全交換と同じくらいパーツを取り替えるコトになりましたが、自作の場合はトラブルが起こってからが勉強のチャンスですのでそういう意味でも今回は本当に良い勉強になりました


BIOSの飛ぶ心配の無いGigabyteマザーをチョイス!

…って言うことで久しぶりにこんなにマザーボードに引っ張りまわされてしまいましたが、前回、Socket FM1用のマザーとしてAsrockの「A75M-HVS」をチョイスしてて、それのBIOSが飛ぶ問題はBIOS Ver.1.7で一応解決した…って言うものの、やっぱりAsrockのFM1用マザーはちょっと避けておいた方が良いかなぁ…って思って今回は先輩のススメもありましてGigabyteをチョイスしてみました♪♪

それが「GA-A55M-DS2(rev.1.0)」で、先輩がこのマザーをプッシュしてくれてたポイントは


1.Dual BIOS

2.MicroATX

3.VIA HD Audio

4.低価格


…って言う所で、中でも私の心にビビっと来たのがVIA HD Audioで、AsrockのA75M-HVSはVIA 1705オーディオチップ搭載でこちらのGA-A55M-DS2はVIA 1708オーディオチップ搭載ですので、多分単純に6ch出力と8ch出力の違い…だとは思うのですがちょっと違ったVIA Audioを楽しんでみたいなぁ…って言うのが結構大きなポイントになりました(笑)

「オールオンボード」なマシンとしては出来るだけ良い音を出してくれるモノを選びたかった…ですので、そういう意味でも今回はすっごい楽しく組みあげるコトが出来ました♪♪


AMD A75とA55の違い

Socket FM1をサポートしてくれるAMDのA75チップセットとA55チップセットですが、前回のAsrock A75M-HVSはA75、今回のGA-A55M-DS2はA55チップセットで運用することになります。

両者共にK10コアのAシリーズAPUフラッグシップモデルA8-3870Kまではサポートしてくれる…のですがちょっとだけ違いがあったりしてて、A75はUSB3.0と6Gbps SATAをサポートしてて、A55はUSB2.0と3Gbps SATAのサポートしかありません

…でもうちにUSB3.0機器が無いコト…とか、当分の間はHDD1台での運用になりますので現在のHDD転送速度が大体秒間140MBくらいしかないコトを考えても3Gbps(375MB/s)、実測で半分程度しか出ない最悪の場合を考えても187.5MB/s出てれば全然大丈夫ですので全然OK…かなぁ…って思ってたりしますorz


写真で見る「GA-A55M-DS2」

…って言うことでここからはいつもの写真ばっかりの組み立て日記みたいな…そんな感じになってますorz

※この記事の写真も全部クリックで原寸大に拡大できます


↓外箱はこんな感じになってます




↓こちらが裏箱です



箱を派手な感じにするだけじゃなくって、こういうパッと見てマザーボードにどんな特徴があるのかを確認できるところはやっぱり有名メーカーだけあるなぁ…って思いました


↓こちらが添付品です



添付品はマザーボード本体の他に説明書、ドライバCD、SATAケーブル、バックパネル…ってすごくシンプルなモノになってました♪


↓一応企画的にはMicroATX…なのですが…



右がMini-ITX、左が今回のGA-A55M-DS2(MicroATX)…で、いわゆる昔からあるMicroATXの大きさじゃなくて前にこちらのブログでも記事にさせて頂いてましたAsrockのPV530と同じように横幅はMini-ITXと同じ幅で、縦だけがMicroATXの規格になってるみたいです

この幅でしたらうちみたいなスリムタワーでも内蔵ドライブ類と十分なスペースを取るコトが出来そうで結構好感触でした♪


↓バックパネル側のアクセスです



レガシーキーボードとマウスをサポートしてる点と、D-SUB 15pin出力、DVI出力両方に対応してる点はちょっと嬉しかったです♪♪


↓DVIはDVI-D規格になります



…って言ってもDVI-I規格のケーブルがあればDVI-Dもサポートしてくれるので全然大丈夫です♪


↓USB2.0は4ポートGigabit転送対応の有線LANポート、オーディオはマイク/ヘッドフォン/ラインアウトの3ポートです。




↓APUソケット周りです



ヒートシンクガイドの色がマザーボードと同じ青系で統一されてるのはちょっと好感触でした


↓メモリスロットは2本です。



こ…この対応メモリ…なのですが、本家Gigabyteさんの製品紹介ページではDDR3-1600以上も普通にサポートしてるみたいに書かれてる…のですが、このマザーを買いました秋葉原のArkさんでは1600以上はOCでの対応…って書かれててちょっと迷ってしまいましたorzorz

でも実際にDDR3-1600を挿しても全然問題無さそうでしたので、その辺まででしたらあんまり気にするコトもない…かも…ですね


↓CPUファンのピンはPWMファン対応の4pin仕様になってます。




↓コンデンサ周りです



Asrockのマザーばっかり使ってて久しぶりにGigabyteのマザーにしてみてビックリしたのはこの整然と並んでるコンデンサ類…で、本当に良く整理されてるなぁ…って思いました♪♪


↓MOS-FET周りです





「R428 AU T15C」と刻印されてるMOS-FETと「7170 DT T14M」と刻印されてるMOS-FETの2種類が使われてました。


↓こちらも2種類のMOS-FETが使われてます



「NIKOS P2003ED」はメーカーモノっぽい感じでしたので会社のホームページとかあるかなぁ…って情報を探してみたのですがありませんでしたorz


↓こちらはIntersil社製「ISL6324A」です



ちょっとビックリしちゃったのがこのチップで、メーカーのページを見てみると、コレはチップセットのCPU電圧を補助する機能を持ってる…みたいで、ハイエンドマザーとかにこういう補助チップが載ってるのは良く見ますがこんな低価格マザーボードにも搭載されててビックリしてしまいました(笑)


↓BIOSはメーカーの謳い文句通りのDual BIOSになってました♪♪



BIOSチップは台湾Winbond社の「25Q32BVSIG」で、25Q32BVシリーズの中では結構新しいラインナップのモノを使ってるみたいですね


↓フロントパネル用ピンです



フロントパネル用のアクセスピンだけはいつも説明書を見るようにしてるのですが、このマザーは基板上にちゃんとピン配置通りにシルク印刷されてますのでその手間も必要ありませんでした♪

こういう細かい所にメーカーの気配りが感じられますね♪♪


↓サウスチップのヒートシンクとSATAポートです



スリムデスクトップにはちょっと多めの4ポートですので、ちょっとだけ拡張性があります。



↓…か…カニ…



自作PCユーザーを毎回震え上がらせてるカニ…ことRealtech社の「RTM880T-792」です(笑)

今回マザーボードの基盤を見てみて私がちょっと震え上がってしまいましたのは、LANもオーディオもカニじゃないメーカーのが使われてて…Gigabyteのスペック表を見てみてもどこにもカニがいなくて安心してたのに何故かカニが…って思ったらこのカニチップのRTM880TシリーズはRTM860シリーズの後継みたいで、クロックジェネレータの機能を司ってるみたいです。

意外なところで意外な活躍をしてくれてる蟹チップでした(笑)


↓そしてこちらがVIAの8chオーディオコントローラ「VT1708S」です!



下手な低価格サウンドカードを増設するよりも高解像度な音を出してくれるVIAのVinyl HD Audio…ですが、今回はどんな音を出してくれるのかが本当に楽しみです♪♪


I/Oコントローラには台湾ITE社の「IT8728F」が載ってます。




↓LANコントローラにはアメリカQualcomm Atheros社の「AR8151-B」が載ってます♪



私も使ってるXperiaシリーズのCPUを手がけてるのがQualcomm社ですが、そちらがネットワーク機器を手がけてるAtheros社を買収して作られたのがQualcomm Atherosで、このチップも2011年5月以降の製品みたいですね

他のマザーボードが蟹チップをLANコントローラとして採用してるのとちょっと違う…のが良いなぁ…って思いました

…でもちょっとだけ注意が必要…ですのがDebian系Linuxのインストール…で、製品発表が割りと昔な蟹チップ搭載のマザーはUbuntu Linux 10.04 LTSみたいなちょっと古めのディストリビューションでもインストール直後からインターネット接続が出来ます…のですが、このチップだとインストール直後ではネットワークチップを認識してくれませんので、あらかじめドライバ組み込み済みのインストールディスクを作っておく…か、あるいは面倒…でしたら最新のUbuntu Linux 12.04 LTS(2012年6月9日現在)や、その他派生系のXubuntu 12.04Kubuntu 12.04、他にもカーネルにドライバごっそり…で有名なLinux Mint(Ubuntu派生はLXDE 13、Debian派生はLMDE 12)でしたらインストール直後からそのままインターネットに出ることが出来ますので、そのどちらかの方法を選ぶコトになりますorz

一応、Ubuntu12.04 LTSは32bit、64bit両方ともでインストール直後から使えるのをうちで確認してて、Kubuntuは32bit版で、Xutunbuも32bit版で、Linux MintはLXDE 13の32bit版で、LMDEは12のそれぞれ32bit、64bit両方ともでインストール直後からインターネットに出られるのを確認してますので、最新のモノでしたら多分全然大丈夫…だと思います

今はUbuntu 12.04 LTSの64bit版をインストールしてますが、一通り遊んだらまた本家Debian Linuxに戻したいなぁ…って思ってますので、その時にはまた動作報告…みたいなのを書いてみたいと思います


↓拡張スロットはPCI-Express x16、PCI-Express x1、32bit33MHz PCIの3本になります。




↓ケース用のファンコネクタもPWM対応の4pinでした




↓マザーボード用のボタン電池です



ボタン電池は台湾KTS社のCR2032が入ってました

日本だと全然聴いたことがありませんこのKTS社のボタン電池…ですが色々なマザーボードに入ってたりしてて、マザーボードに結構こだわりのある自作ユーザーさんだとマザーボードを買ってきたらまず一番最初にこのボタン電池を日本のメーカーのに取り替える…みたいなお話も聞いたりします

CR2032は日本のメーカーの…ですと、PanasonicMaxell富士通や、その他水銀ゼロを謳ってるSONYのモノもあったりしますので、結構選択肢は沢山ありますね♪

ボタン電池が切れるとせっかく色々とBIOS設定を煮詰めたりしたモノが全部飛んでしまいますので(PCは立ち上がりますがBIOS設定が初期化されます)、マザーボードを長く使っていく場合には定期的に交換しておいたほうが良さそうですね


↓TTL用のチップとしてオランダNXP社の「74HCT32D」が使われてます。




↓それではまずはCPUヒートシンクを取り付けるためにマザーボードを裏返します。



CPUヒートシンクは前回のモノをそのまま流用したいと思いますので、ちょっと一手間必要になりますorz

このマザーボードは特に裏から何か工具を使ってガイドを持ち上げたり…って言うのが必要なさそうですので、それがちょっとだけ救いでした


↓表に戻ってガイドを止めてるネジを取ります。




↓あ、結構簡単に取れました(笑)






↓前回組んでから半年も経っちゃってるのですね…



相変わらずケーブル地獄です

ついで…ですので、このままPCのオーバーホールも一緒にしてしまいたいと思います


↓まずはマザーボード一式を取り出します…




↓次にCPUファンとヒートシンク、メモリをバラします。



ヒートシンクの隙間に埃が入ってるコトが多い…ですので、エアーダスターで吹き飛ばします


↓CPUファンもついでにオーバーホールします



CPUファンの分解や整備方法は前に書いてた記事のそのままの方法で行ってますので、もしもよろしければ参考…にならないかもしれませんがどうぞ~♪♪


↓整備が終わったらヒートシンクの各種タップ部分にシリコングリスを塗ります。




↓最後にファンを被せてまずは対角線上に2点、仮止めをします。




↓もう一方も対角線上に仮止めをして、最後にまし締めをして完成です♪♪




↓もう一方のマザーボードからCPUを取り出してこちらに取り付けます。




↓今回もCPUグリスにはArctic Cooling社のMX-4を使っていきます。




↓ポチポチと点でグリスを盛ります。






↓ヒートシンクを裏返して…




↓同じようにマザーも裏返して上からグリグリと回転するように押し付けながらネジを止めます。




↓と…取り付け完了です




↓横から見て、ヒートシンクが傾いてたりしなければ大丈夫です




↓ササっとケースに戻します




↓配線を確認して、問題なければケースを閉めます。





BIOS風UEFI!

…って言うことでここから実際に起動させてみました…が、AsrockのはBIOSからUEFIに切り替わったときにもうヴィジュアルが全然違っちゃって「あ、UEFIだ!」…っていう感じになっちゃってましたが、Gigabyteのは本当にシンプルなBIOS風UEFIになってて、旧BIOSユーザーさんがそのままの感覚でUEFIを操作できるところはすっごい良いと思いました♪♪


↓AsrockのはF2キーでUEFI設定画面へ、GigabyteのはDelキーでUEFI設定画面に入るみたいですね♪




↓こちらがUEFI設定画面のトップです



ぉぉぉ…BIOSそのままですねっ




MB Intelligent Tweaker


この設定項目では意図的にオーバークロックをしたりダウンクロックをしたりする時に使います。

定格そのままで運用される方には殆ど意味がない項目だったりしますorz



Standard CMOS Features


ここでは今接続されてる機器の確認や日付の設定をすることができます。


Advanced BIOS Features


この項目ではCPUの付加機能のON/OFFや、ブートの順位を変更できます。

より省電力で使いたい方は

AMD C6 Support(C6モードでのスリープをサポートして、スリープ時にもっと電力の無駄を省きます)をEnabledにしてみると良い…かも…です

逆にもうAPUの限界ギリギリまでOCする予定の方はAMD K8 Cool&Quiet controlとDisabledに、C-state PminをEnabledにしてみるとOC時の運用が安定する可能性があります。


Integrated Peripherals


この項目では各種オンボードチップを有効にするかしないかを設定できます。

サウンドカードを増設してる場合やNICを増設してる場合には競合を避けるために、その機能と同じ機能のオンボードチップを切ります。


Power Management Setup


この項目を弄ると各種電源のON/OFF等をケースのスイッチだけじゃなく他の機器からもできるように設定できます。


PC Health Status


ココではPCのおおまかな状態を見ることが出来ます。


こんな感じで設定をしていきます


↓Windowsのアイドル時消費電力…



交換したパーツ…のせい…でしょうか…前回のAsrockマザーの時よりも10w以上増えましたorz


↓Ubuntu Linux 12.04LTSのアイドル時消費電力



やっぱりLinuxの方が電力管理は上手…みたいで50wをピッタリとキープしてくれました…が、それでも50w…ってやっぱりちょっと消費電力高め…ですorz


Ubuntu 12.04LTS、Jack、VLCの組み合わせて高音質環境が来た!



最初にWindows環境でドライバを全部入れ終わってからVLCでFLACを試聴してみた…のですが、高解像度でクリア…だけどちょっと高音域がわざとらしい…かも…ってVT1705チップを使ってるマザーボードでも同じようなコトをちょっと思ってた…だったのですが、Linux環境だとその「ちょっとわざとらしい高音域」が無くなって高解像度なフラット音質になってビックリしました♪♪

高解像度だけどすっごい整った音が出てて、Popsよりもクラシックとかを聴きたくなる音質ですね

特にプリアンプをちょっと弄っても音の歪みは全然無くて、この音質ならヘッドフォンのエージング用リファレンスマシンとして使っても全然良いと思いました

入れたのはJackとその関連プラグイン、VLCだけ…ですが、最初にSynapticをインストールしちゃうとスムースに作業が進みますよ♪♪

サウンドチップそのものの音質としてはVT1705もVT1708Sもそれほど大きな差はありませんでしたが、OSが違うだけでこんなに音の感触が違ってくるのはちょっと面白いかも…って思った今回の自作でした(笑)

VIA Nano X2搭載の小型PC「ZOTAC ZBOX nano VD01」が来た!

2012-05-13 08:03:05 | 【デジモノ】パソコン
うちのマーガレットが満開になりました~







都内だけで暮らしてると野菜を洗う時と園芸を楽しんでる時くらいしか土に触れる機会がありませんので、そういう意味でも園芸の時間は本当に大切にしたいですね


VIAのNano X2搭載の小型PC「ZOTAC ZBOX nano VD01」が来た!



…っていうことでまたデジモノの記事に戻ってきましたが、昨年、AMDのFusion APU E-350システムで一台省電力マシンを組んでた…のですが、節電で騒がれてた夏を過ごすには丁度良い感じの消費電力…と、Linuxで運用するには丁度良い速度でしたモノの、節電要請が解除された後はちょっと処理能力不足のために結局A8-3870Kでもう一台組んでしまったり…っていろいろ右往左往してましたorz

今年は全国的に原発が止まってる関係でやっぱりPCも省電力…って言うコトに重点を置かないといけない…のですが、E-350システムで一つだけちょっと気になってたコトがあって、それが「音質」…でした

E-350システムそのものはすっごい省電力なのですが、オンボードの音質がもう…耐え切れないくらい悪くて時々サウンドユニットをUSBで増設して使ったりしてましたorz

でもそれではせっかくの省電力構成ですのに余計な電力を使っちゃって本末転倒になってしまいますので、今年はこんな条件で省電力マシンを選んでみました♪♪


1.サウンドチップはVIA製

2.CPUは2コア以上

3.処理能力はE-350程度あれば良い

4.システム全体の消費電力はE-350と同程度まで



…って言うので絞り込んでみたら、見事に当てはまったのが台湾ZOTACの「ZBOX nano VD01」…って言うベアボーンキットでした♪♪

CPUに私の大好きなVIA製CPUを積んでて、オーディオももちろんVIA製で前に買いましたPV530もそうでしたがVIAフルコースでもう大興奮しながら秋葉原に買いに行きました(笑)

CPUからオーディオから全部VIA…の構成は自作かベアボーンしか私たち一般のユーザーにはあんまり触れる機会がなくって、そういう意味でも今回このベアボーンが手に入って本当に嬉しかったです♪♪


写真で見る「ZOTAC ZBOX nano VD01」

…って言うコトでここから写真を交えながら組み立て日記みたいなのにしてみたいと思います♪♪


※この記事の写真も全部クリックで原寸大に拡大できます


↓外箱です




↓初めてのNano X2機ですっ




↓VIAプラットフォームのメモリ…って言ったらやっぱり台湾Winchip Technologiesのですね(笑)



名前買い…でしたが、安い割りに結構低発熱だったりしてて省電力マシンでは結構人気みたいですね♪♪


↓Made in Taiwanでした



昨年の震災以降からもずっと続けて頂いてる台湾からの支援に対して、私たちの天皇陛下が激励された…って言うニュースも入ってたりでこれからももっと日本と台湾が仲良くなってくれたらなぁ…って、そんな風に思ってます


↓ベアボーンの箱の裏も結構凝ってますよ




↓まずは箱を開けたら保証書を取り出します。




↓そこにレシートを貼り付けます



後は必要なコトを記入したら保証書は完成です

ベアボーンの場合、メーカー製のPCと違ってそのベアボーン本体が本当に製品不良なのかどうか…って言うのを切り分けるためには色々手間がかかりますが、万が一の時がありますので保証書は大切ですね♪


↓付属品はこんな感じです



左から、冊子二冊(片方はドライバCD入り)、リモコン、ネジ、ベアボーン本体、電池二枚、ACアダプタ、リモコン受信用の装置、無線LAN用アンテナになります。


↓こちらがリモコンです



樹脂製でテッカテカです(笑)

私は一度も使ったことがありませんPC用リモコン…ですが、今回のこのマシンみたいに小型で省電力で動画再生や音楽再生に特化してるようなモデルの場合には純粋なPCとしての用途よりもリビングの大型TVとかに設置するケースが結構ありそう…ですので、あって損はなさそうですね♪♪


↓裏側もテッカテカです(笑)




↓サイドだけ穴の開いてるつや消し仕様になってました♪




↓裏蓋を開けると電池ボックスがあります




↓電池もCPUと同じデュアル仕様です(笑)



リモコンって結構電池を消費するのですね…


↓こちらが本体です



上の黒い部分は樹脂製で、シルバーの部分はブラスト仕上げの金属製です♪

写真ではちょっと伝わりづらいですが、実際に持ってみるとすっごいガッシリしてて結構存在感がありました

触れる部分は全部丸みがついてますので、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭のリビングPCとして…とかには良いかもしれませんね♪♪


↓フロントアクセスはこんな感じです



一番奥から、電源ボタン、アクセスランプ、リモコン受光部、メモリーカードスロット(MMC/SD/SDHC/MS/MS Pro/xD)、ヘッドフォンジャック、マイクジャックになります。


↓電源ボタンはすっごいオシャレです





電源をつけてない時にはこんな感じですが、電源を入れるとボタンの周りがキレイに光ります♪♪


↓両サイドにはそれぞれ排気、吸気口が付けられてます。



ハイハイしたての小さなお子さんやペットが一緒にいる空間では起動中はあんまりこの付近に近づかせないようにしてください…ですorz

私も電源入れてビックリしてしまいましたが、結構熱い空気が出てきます


↓バックパネルです



一番奥から、電源ポート、ディスプレイポート、HDMIポート、USB3.0ポート X2、セキュリティーケーブル用のホール、有線LANポート、USB2.0ポート、eSATAポート、無線LANアンテナポートになります。

このUSB3.0ですが、ドライバを入れるまでは全然動作しませんので、OSをインストールする時には光学ドライブ、マウス、キーボードの類は全部USB2.0ポートに繋いでください。USB2.0のセルフパワーハブを使うと色々繋いだ状態でOSが簡単にインストール出来ますのでそちらをオススメします


↓無線LAN用のアンテナポートは金メッキされてますね♪




↓このベアボーンキットを前回組んでたMini-ITXケースと比べてみました(笑)



左が前回組んでたMini-ITXケースで、右が今回のZBOX nano VD01です♪

…Mini-ITXケースも結構小さい…って思いましたが、比較しちゃうと全然大きく見えますね(笑)


↓高さもこんな感じで、VD01の方がかなりスリムですね♪




↓缶コーヒーと比較してみました(笑)



左がコカ・コーラ社のGeorgia Europian Vintage(190ml)…で、右がVD01です♪

全然関係のないただのステルスマーケティングですが、うちのお店のコーヒー部門ではVintageコーヒーは売り上げ第三位に入ってる人気商品だったりしてます(笑)


↓他の規格のマザーボードと比べてみました♪



左から

VIA EPIA PX-10000G(Pico-ITX)

ZOTAC ZBOX nano VD01(Nano-ITX?)

VIA EPIA EX15000G(Mini-ITX)

になります

Mini-ITXマザーが大きく見えるほど小さいですね♪♪



↓それではパーツを入れるために本体を裏返します。




↓4本のゴム足を回して取ります。




↓サイドに「PULL UP WARD」と書かれた位置を探します。



ここと、同じ位置の反対側に爪を入れて上に引き上げます(最初は結構固いですorz)


↓蓋が外れました




↓さーて全分解するわよ…って思ったら…



「シール剥がしたら保障はないですよ~」…っていうシールが…ぁぁぁ…orzorz

…って言うコトで保証が切れるまでこのシールは剥がせませんねorz


↓と…取り合えずメモリを開封します




↓メモリは256MbitのX8両面実装で2GBになります。




↓切り掛けの位置を合わせて差し込みます




↓HDDはテキトーに工具箱にストックしてあったモノを入れます



取り合えず出してみたのがWD5000BEVT…っていうWestern Degital社のOEM向け2.5インチHDDです。

2.5インチは3.5インチに比べてクラッシュする機会が少ないですのでずっと保管されっぱなしになってましたが、やっと使う機会ができてちょっと嬉しいです♪♪


↓まずは本体に付いてるHDDガイドを外します。




↓こんな状態にします




↓次にガイドをHDDに取り付けます。




↓両サイドから均一にまし締めします。




↓HDDのSATAポートをマザーボード側に差し込みながら取り付けます。




↓HDDは一番故障率の高い部品ですので、オーバーホールしやすいようにシリコングリスを使います。




↓ネジ穴にちょっとだけグリスを付けます。




↓そこにネジを入れて回します。



左右のネジを均等に締めていきます


↓パーツ類はこれで完了です(笑)



パーツごとに買ってくる自作と違ってベアボーンは本当に簡単で良いですね♪♪


↓足のネジ穴にもちょっとだけシリコングリスを付けます。




↓足を戻せば完成です




起動してBIOSを確認

…って言うコトでココから実際にOSを入れる前にBIOSが立ち上がるかをチェックしてみたいと思います♪


↓起動してきました



まずはメイン画面でメモリの認識や時間のズレが無いかをチェックしてみます。


↓Advancedメニューです。



省電力機能とかを弄るコトができます


↓Bootメニューです。



ブートする順番を変えたりできます。


↓Securityメニューです。



BIOSにロックを掛けて他の人が弄れなくしたりできます。


↓Chipsetsメニューです。



一応BIOSの便宜上ノース・サウスで分けてますが実際には両方ともが同じVX900H上で動作してます。


↓Chipsetsメニューからグラフィック関連の設定ができます♪



グラフィックスにもっとメモリを割り当てたい…とか、マルチモニタで楽しみたい…っていう時にはココから操作出来ますよ♪♪


↓最後にExitメニューです。



設定を変えて再起動したり、逆に設定を変えずに再起動したりができます。


ココまでの動作は全然問題ありませんでした


す…スミマセン…記事が膨れあがってしまいましたので、ココから先は次の記事に書かせていただきました(このリンククリックで該当ページに飛びます)

VIA Nano X2搭載の小型PC「ZOTAC ZBOX nano VD01」が来た!×2

2012-05-13 05:57:36 | 【デジモノ】パソコン
す…スミマセン…前記事からの続きです


OSをインストールしてE-350システムと比較!

…って言うコトでココから実際にOSをインストールして使ってみたいと思います♪♪

今回は私の経験上VIAのシステムと一番相性が良かった…って言うのがあったのと、後はライセンスが結構余っちゃってる…っていうのを考えてWindows XP Professional SP3をインストールしてみました(笑)

電話認証が結構面倒でしたがフリーダイアルっていうのが唯一の救い…かも…って思いながら何とかインストールも完了しましたので各種ベンチマークを走らせて、E-350システムと比べてみました♪


※ベンチマークソフトのバージョン、ブラウザのバージョン、プラグインのバージョンは全部同じモノを使ってテストしてますが、多少ネットワーク状態その他の外的要因で数値に誤差が出ますので厳密な比較ではなく参考程度に見てあげてください…です


ZBOX nano VD01

それではまずZBOX nano VD01からテストしてみたいと思います♪♪

各種パーツ構成は

CPU:VIA Nano™ X2 U4025 (dual-core) (1.2 GHz)

MEM:Winchip DDR3 SO-DIMM(2GB)

GPU:VIA Chrome9™ HCM

…こんな感じです♪

Crystalmark 2004R3


それぞれ結果を文字で書き出してみると

ALU:9245
FPU:8935
MEM:5219
HDD:8690
GDI:3261
D2D:3445
CGL:2448

…こんな感じです


Cinebench 11.5

お馴染みのベンチマークソフト「Cinebench11.5」でGPUの性能から計測しよう…って思ったら…



ぁぁぁ…

し…CPUはどう…でしょう…??



CPUはちゃんと計測できました(笑)

0.50Pts…ってメチャクチャ低い…けどVIAですので大丈夫(?)です…orz

でもXPで使ってるとこの数値が信じられないくらい快適に動いてくれますので、あくまで一つの基準ではこういう状態になってしまいましたが気にしてはいけません…ですね(笑)


↓次にOpera 11.62を使ってYoutubeのFull HD動画を再生してみました(このリンクをクリックするとその動画に飛びます)



CPU負荷は67~74パーセントくらいでコマ落ちも全然無くて音声の遅延とかも無くスムースに再生できました♪♪


こちらの動画もいかがでしょう?(リンククリックでその動画に飛びます)



こちらもCPU負荷は73~80パーセントくらいを行き来してて、コマ落ちも音声の遅延もなくスムースに再生できました♪♪


↓次に消費電力を調べてみます。まずはアイドル状態です♪





アイドル状態では19~21w辺りを行ったり来たりで、すっごい省電力なのが分かりました♪♪


↓次にCinebenchを回してCPUをフルロードしてみました…





33wをビッタリとキープしてて、クロックが低いのもあってこのくらいが頭打ちになりそうですね

…ちなみに33wを家電のモノで例えてみると、40w蛍光灯1本を点灯させるよりも省電力…な換算になります(笑)


↓次にこのPCの目的でもあります音楽再生をしてみると…





音源は音質を一番重視してCDからダイレクトにリッピングしたFLACで、再生ソフトはMediaPlayerClassic HomeCinema 1.6.1.4235を使ってますが、その間の消費電力は20~23wで音楽プレイヤーとしても結構省電力ですね♪♪

VIAのオーディオチップを搭載してますので、FLACじゃないと…っていうくらい高解像度でナチュラルな音を出してくれました♪♪

ある程度のヘッドフォンを使ってみるとその解像度にビックリさせられますが、ShureのSRH940は余裕で鳴らしきってる感じで下手なオンボードサウンドにアンプを噛ませるよりもずっと音質は良いですね



↓最後にさっきのYoutubeのFull HD動画を再生させてみました♪





CPU負荷にはまだ余裕がありますが、消費電力はフルロードしてた時と余り変わらずに30~32w辺りを行き来してました


↓このYoutube再生中の消費電力を電気料金(2012年5月12日現在の東京電力料金換算)で見てみると…



一時間当たり0.69円…ですので、24時間ずっとYoutubeを見てたとしても(…絶対に無理ですが…orz)16.56円、2時間くらい見てるだけなら1.38円で済みますので結構経済的です♪♪


AMD E-350

それでは次に昨年組んでましたAMDのE-350を使ったシステムではいかがでしょう?

構成はこんな感じになってて、

CPU:AMD Fusion APU E-350(1.6GHz x2)

MEM:Transcend TS256MLK64V3U(2GB x2)

GPU:AMD Radeon HD 6310

…って言う状態で昨年から全く変わってませんorz

ただ、OSがWindows 7 SP1に最新パッチを充ててるのと、Catalyst Driverは12.3(計測時最新)が入ったのが変更点くらい…です


Crystalmark 2004R3


文字で書き出してみると

ALU:10424
FPU:9633
MEM:8522
HDD:6612
GDI:4058
D2D:1305
CGL:4283

…って言う感じでクロックがVIA Nano x2 U4025に比べてちょっとクロックが高いのも影響して概ねVD01よりも数値が上回ってますね

…でもクロック分があっても割と誤差の範囲くらいしか上回ってませんので、そう考えてみるとNano U4025は結構優秀なプロセッサなのかも…って思います♪♪

他に気が付いたのはD2D(2Dの描画速度)の数値で、E-350(Radeon HD 6310)は1305なのに対してVD01(Chrome 9 HCM)は3445…ってダブルスコア以上の差でChrome 9 HCMが上回ってて、実はこの数値は今年の頭に組んでたAMDのFusion APU A8-3870Kに搭載されてるRadeon HD 6550Dの3365…って言う数値も上回るほどだったりします

OSがXPと7…でしたり、Radeon HDは4xxxシリーズから完全に3Dにターゲットが置かれてます…ので一概にどっちの方が優れてる…とは言えませんが、VIAがちょっとがんばってみた結果が出てて個人的には大満足でした(笑)


Cinebench 11.5


OpenGL:3.71
CPU:0.58

で、概ね強力な3Dグラフィックスエンジンを搭載してるAPU…って言うのが分かる結果になりました♪

CPUもクロックやその他コアの構造がより連携しやすく出来てるE-350の方がビミョーにNano X2を上回ってる感じになりました。



↓さっきと同じソースを同じブラウザで再生させてみます



VD01が70パーセント前後で再生させていたソースをE-350では58~64パーセント前後で再生させるコトが出来ました♪


↓こちらのソースではいかがでしょう?



こちらもVD01が73~80パーセントくらいで再生させてたソースをE-350では50~54パーセントで再生させるコトができました♪


↓次に消費電力を調べます。まずはアイドル状態から…





24~26wくらいを行き来してて、これはVD01で音楽再生させてる時よりも消費電力が高い結果になりました


↓次にCinebenchで負荷を100パーセントにしてみました





ビッタリと32wに張り付いてて、E-350ではCPUをフルロードにしてもVD01のフルロード時より消費電力が少ない…って言う結果になりました

フルロードにさせるとやっぱり各社のCPU特性がすっごい見えてきますが、AMDのCPUはアイドル状態でも少し高めの消費電力…な代わりにフルロードにしてもそれほど電力を消費しすぎずに、VIAの方はアイドル状態に近ければ消費電力はググっと抑えられますがフルロードにすると結構電力を消費する…って言うような特徴があるみたいですね


↓次にさっきと同じソフトと音源で音楽再生をさせました





25~27w…と、大体アイドル状態での消費電力にプラスアルファ程度の消費電力で済んでますね

で…でも改めて聴いてみるともうその音質の違いにガックリ来てしまいましたorzorz

こちらのE-350プラットフォームはオーディオチップがカニですが、もうこの音質ならスマートフォンのXperia NXで再生させた方が全然音質が…って言うかそれとすらも比べちゃダメ…って言うくらい音質が酷いですorz

解像度が無くて全部の楽器がのっぺりとした感じで聞こえて、音場も狭いですので全部の楽器がすっごい狭い部屋に押し込まれたみたいな…そんな気持ちの悪いオンボード特有の音がしてますorz


↓次にYoutubeのFull HDソースを再生させてみます…





さ…33~36w…ってさっきのCPUフルロードの時よりも消費電力が上がってしまいましたorz

た…多分…なのですが、CPU「だけ」をベンチマークみたいなソフトで一方的にフルロードにさせた時と比べてYoutube HDの再生はCPU「とGPU」にも負荷がかかりますので、そこが多分この結果に繋がってるのだと想像してみました…が実際にはどう…なのでしょう…???


マルチメディア中心の省電力マシンとしては優秀!

…って言うコトでまずは性能的な面でのまとめ…ですが、強力なCPUを使った動画編集用のメインマシン…としてはちょっと力不足な感じもありますZBOX nano VD01…ですが、マルチメディア再生中心…って言うことでしたら全然問題が無さそうですので、リビングPCとかその他節電が求められる夏に近くなってきたら用途を限定する形で一時的なメインPCとして使ったりする分には十分活躍してくれそうな一台になりました♪♪


VIA Vinyl Audioについて



…って言うコトでココからはこのVD01を買いました本当の目的でもありますVIA Vinyl Audioについて、ずいぶん前に買いましたShureのSRH940…って言うヘッドフォンで聴きながらこのマシンのオーディオ面をレビューしてみたいと思います♪♪

VIAのオーディオチップと言えばONKYOのSE-200PCIシリーズにも採用されてるくらいに定評のあるモノ…ですが、増設専用サウンドカードほどには音質チューニングがされてませんがマザーボード直付けでもちょっと異色な鳴り方をしてくれるのがVinyl Audioの良い所だったりします

それぞれの特徴をE-350で使われてるカニチップと比べながら色々書いてみますね♪


解像度

それぞれの楽器が聞き分けられるか…みたいなのが判断基準になります解像度…についてですが、カニの方は解像度が悪くて全部の音がグシャグシャ…ってまとまって聞こえる結構不気味な鳴り方をするのに対してVD01のVIAオーディオはちょっと輪郭がシャープすぎる…感じもしますが解像度はオンボードとしては上々で殆どの楽器がちゃんと聞き分けられました♪

Creativeのサウンドカードで言うとSound Blaster Audigy Valueくらいの解像度は十分確保してますので、これだけ解像度があれば下手なサウンドカードの増設はいらないと思います


音場・音像

音場(音の鳴ってる空間)…はちょっと専用のサウンドカードと比べちゃうと気持ち狭い感じもしますが、下手に広がらせすぎてませんのである意味すごくナチュラルな音場の取り方だと思います♪

音像はやっぱり専用のサウンドカードと比べるともうちょっと厚みが欲しいかなぁ…って思ってしまいました

オンボードとしてはメチャクチャな要求…なのかもしれませんが、他がすっごい良いだけにこの厚みだけが後一歩足りてないもどかしさに駆られますorz


音域

重低音…多分1~100Hz辺りのラインがちょっと弱めで、そのせいで割と肉厚な低音域を表現してくれるSRH940でもちょっと厚み不足に感じられますorz

低音域が気持ち弱めですのでそれとの対比で高音域が結構シャープに感じられる…と思います

中音域は結構柔らかめの表現ですが、高音域~超高音域にかけての抜けは本当にキレイですので、ノーマルのままならデジタル系の楽器が結構良く合うかもしれませんね♪

オーディオドライバーと一緒にVIAのイコライザソフトが付いてきますので、この辺はイコライザである程度フラットにするコトができて、ビミョーに低~中音域にかけて山形に上げてあげるとSRH940ではフラットな鳴り方をしてくれるようになりますよ♪

多分増設専用のサウンドカードはこういう微調整が済んだ状態で出荷されてるのだと思いますが、オンボードでは抜き身のチップそのものの音が出ますのである程度微調整は必要そうです

でも解像度が高いので調整しながらも音を聴くのが楽しい…って言うコトだけは確かですね(笑)


音に関してまとめ

多少微調整の必要はありますが、それが出来れば本当に良い音のマシンになったと思います

HDDは500GB入ってますのでFLACでも命いっぱいお気に入りの曲を入れられる…っていうのはやっぱりPCならではの音の楽しみ方ですね♪♪

節電中でも電力をあまり気にせずにPCを使いつつ音質も専用のサウンドカードからあんまりダウンさせずに聴ける…って言う面でも本当に良いお買い物になりました

CPU・ケースファンを分解して整備しよう!

2012-02-14 14:49:57 | 【デジモノ】パソコン
東京は今日は雨で結構寒いですね

みなさんのところはいかがでしょう?

うちのお店のお客様も今週は風邪…でしょうかインフルエンザ…でしょうか…結構体調を崩してらっしゃる方が多かったですので、みなさんもどうかお体に気をつけてお過ごしください…です

先日の福島原発再臨界(個人の勝手な判断ですが、そうとしか考えられません状態)で東京の放射線量も上昇気味ですので、皆さんマスクは常備してお出かけくださいね


PCで使ってるファンを分解して整備しよう!

…っていうコトで今回は自作PCが大好きな方の中でもすっごいニッチなジャンルになります「ファンの分解・整備」をテーマに書いてみたいと思います♪♪

PCで使ってるファンですが、皆さんのPCにはどれくらい付いてる…でしょうか?

CPUが空冷の場合、間違いなくCPUクーラーに1つ、ケースに入れてらっしゃる方はさらにケースファンが最低でも1つは付いてる…と思います

空冷の場合にはCPUファンが止まるだけでCPUがダメになってしまったり、ケースファンはそこまで直接的なダメージはありませんが、エアフローが確保できずにPCが不安定になっちゃったりしてパーツの寿命を短くしたりしますorz

これらファンは実は消耗品で、1年に一度のオーバーホールの時に全交換しちゃうのが一番安全な方法…って言われてますが、HDDではありませんが何かの災害に遭った時に物流が止まっちゃったり、価格が高騰しちゃったり…した時には手元にあるモノを流用するコトになりますorz

そんな時に不安定要素を抱えたままファンを回し続けるのはちょっと心配すぎます…ので、今日はそんなファンを分解・整備して蘇らす方法をご紹介してみたいなぁ…って思いました


ファンを分解・整備するとこんなメリットがあります

ファンを自分で分解・整備できるようになるとこんなメリットがあって

1.低コスト
ファンをPCのオーバーホール時に全交換してるとそれだけ高コストになって、ファン1つで平均1,200円…って考えてみると、CPUファンとケースファンがそれぞれ1つずつなら毎回2,400円、CPUファンが1つケースファンが2つなら3,600円がかかってしまいますが、ファンを整備して使っていくことで毎回全交換しなくてもPCのオーバーホール3回くらいでファンを全交換…くらいの頻度で済ませるコトができます。

2.騒音軽減
今回はラジコンのシャフトとかに使うための特殊グリスを使っていきますので、特に使い古してるスリーブベアリング式ファンだと軸の変な金属音が少なくなりますよ♪

3.グリス切れ防止で長寿命化
今回バラしますスリーブベアリング式のファンの場合、特にシャフト付近のグリス切れがファンのブレや騒音の元になったりしますが、グリスを挿して小まめにメンテナンスするコトでシャフト付近にかかる負荷も相当軽減されますので、結果的に長寿命化に繋がったりします
コレは買ってからすぐに行うとより効果的ですね♪♪


逆にファンを分解・整備して生まれるデメリット

逆にファンを分解・整備するコトで生まれるデメリットもあって、

1.失敗すると他パーツを巻き込む惨事に…
例えば上から吹き付けるタイプのCPUクーラーに組み込む場合とかがそうですが、キャップのシーリングが失敗するコトでグリスが付近へ漏れる可能性がありますorz

2.保証が一切なくなります
ショップが設けてる各種ファンの保証期間や、ファンメーカーが保証してる期間…って言うのが一切なくなりますので、壊れても付近へグリスが撒き散らされても誰にも文句が言えませんorz


…っていう感じになります


ファンが分解できるタイプかどうかを見てみよう!

ファンの分解・整備に欠かせない要素として、ファンが簡単に分解できるタイプかどうか…っていうのがあって、それの一番簡単な見分け方が「スペックの張ってあるシールを剥がした時にキャップがあるかどうか」…って言うのがあります♪

今回説明のために使いましたScythe社の「KAZE-JUNI」…っていうファンはこのキャップがすっごい簡単に取り外せるようになってて、特殊な工具がなくても簡単に分解したり整備したりができるようになってます…が、モデルによってはこのキャップがなくて、分解のためにキャップ部分をドリルで粉砕しないといけないものまでありますので、シールをめくったときにこのキャップがない場合には素直に新品と交換して古いモノは捨てるようにしてください…です


スリーブベアリング式ファンの構造

それでは今回分解・整備していきますScythe社の「KAZE-JUNI」から、スリーブベアリング式ファンの構造を見てみたいと思います

す…スミマセンうちにありますのがScythe社のファンだけになっちゃってたのでこんな図になってますが、もしかしたら他の会社のはパーツが多かったり少なかったりするかもしれません…ですorz


※この記事に載ってる画像も全部クリックで原寸大に拡大できます





大体こんな感じになってて、Scythe社のスリーブベアリング式のファンはどの大きさのもこの構造になってました。

…でもスリムタイプだけはキャップが簡易接着でとめられてて、バラすのも組み立てるのも結構大変でしたorz


ファンをバラして整備していきます

…っていうコトでここから実際にファンをバラして整備していきますね


↓まずはKAZE-JUNIの周りについてる埃を軽く落とします。



このファンはCPUファンに使ってたモノで、1900rpm…っていう高速回転で24時間フルで回し続けてて、約1年間経ちました

埃を落とすと新品みたいに見えるこのファンですが、中はどれくらい消耗してるでしょうか…??


↓今回整備用に用意したのがコレです



左から、

カッターナイフ(100円)

デザインナイフ(100円)

TRI-FLOW社製「Synthetic Grease」(1,500円)

Carom社製「Micro Bearing」(1,200円)

…って言う構図になってて、TRI-FLOWのSynthetic Greaseは工具店で、Micro Bearingは良く釣具とか買ってる上州屋秋葉原店さんの上にある「スーパーラジコン」さんで購入しました

いっつも釣具買うたびにラジコンショップなんて全然縁がない…って思ってましたが、金属シャフトに樹脂製パーツを使うPC用のファンには色々良いモノが沢山あったりしてて、意外な所で繋がるんだなぁ…って思ってて…アレから3年くらい…でしょうか…グリスが全然無くなる気配がありませんので全然行ってない…ですねorzorz


↓左のSynthetic Greaseは金属用で、樹脂パーツが入ったら右のMicro Bearingを使います。



Synthetic Greaseは粘り気が強くて長期間の潤滑にはすっごい良いのですが、樹脂パーツがあるとその樹脂を侵食していってしまいますので小まめにメンテナンスする方には良いかも…ですね


↓まずはスペックの書かれたシールを剥がします。




↓このシールは本当にただのシールですので、結構簡単に剥がれます(笑)




↓赤いのがキャップで、ココでグリスの流出を防いでます。




↓高回転モデルの場合は1年も回すとグリスが相当飛び出してます




↓デザインナイフの先でちょっと起こすとすぐにキャップが外れます。






↓キャップを外すと、上の図の通りにまずはC-リングが見えます。



C-リングは一見真円に見えますが、切れてる部分が必ずありますのでそこにデザインナイフの先を入れて、気持ちテンションをかけ気味に持ち上げてあげると簡単に取れます。


↓取りあえずC-リングが取れました




↓次にこの状態でファンを裏返します。



利き手でフィンの軸部分を、もう片方の手でファンの外枠部分を持って軸部分を垂直に引き抜きます。


↓そうすると分解が出来ます




↓もう一度外側部分を裏返して、シャフト穴に残ってるパーツを丁寧に取ります。




↓KAZE-JUNIの場合には、取り出すのは金属ワッシャーとO-リングです。




↓コイル部分はこんな感じになってます



フィンに埃が付いてる場合には間違いなくこちらのコイル周りにも埃がついてますので、ココはエアーダスターとかで軽く掃除をします。


↓こちらが回転部分になります




↓軸にこすった様な跡が無いかを確認して清掃してください。



ファンは長期間使ってるとグリス切れを起こすことが結構あったりしてて、そういう時には必ず軸がブレたりしてどこかにスレたような跡が付いてます。


↓一通り清掃が終わりました



ココからまたさっきの手順を巻き戻すみたいにして組み立てていきます


↓まずはシャフト穴を上にします。




↓そこにMicro Bearingグリスを少し盛ります。




↓その上からO-リングを乗せて、下にねじ込んでいきます。



0-リングはグリスに埋まって見えなくなるまで押し込んでください


↓さらにその上から金属ワッシャーを乗せます。



このワッシャーも上のO-リングと同じように、グリスに埋まって見えなくなるまで押し込んでください。


↓次にプロペラ部分をシャフトが上になるようにして置きます。




↓グリスのキャップを開けたら、その口に軸ごと差し込んで引き抜きます。





こんな感じで軸の上にちょっとグリスが盛られてる状態にします。


↓そのまま中心を合わせながらカバーを乗せます。




↓O-リング、金属ワッシャーに軸が通ったら、さらにその上からグリスを盛ります。




↓最後にC-リングが「パチンッ」ってセットされるまで押し込みます。




↓さらにダメ押しで上からグリスを盛ります。




↓そしてキャップをつけます。




↓漏れてるグリスを無水エタノールや電子パーツクリーナーでふき取ります。




最後にこの上からシーリング用のテープとかでキッチリと留めれば完成です


ファンがバラせると自作はもっと楽しくなる(?)

…っていうコトでいつもの全然まとまってないまとめ…ですが(...orz)、自作PCはパーツ選びが好きに出来る点以外にも、うまくそれを運用していくコトにも一つ楽しみがあったりしますので、こうして既存パーツを交換してただけの退屈なファン交換…っていうモノが、整備するコトでまた延命できる面白さ…みたいなのが生まれたような気がします♪♪

実際にグリス選びとセッティングがきちんとしてると、スリーブベアリング式は軸付近から出る不快な金属音が全然なくなってファンの風切り音だけになりますので、そういった音が変わる面白さは整備してる人だけが体感できるモノだったりしますね


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2012-01-26 17:10:37 | 【デジモノ】パソコン
今日も東京はすっごい寒いですね

みなさんのところはいかがでしょう?

うちのお隣にあります塾の子達がさっきお店に顔を出してくれた時に「今日はインフルエンザで学校なかったからつまんなかった~」なんて言ってましたので、結構インフルエンザが流行してきてるみたいですね

みなさんもどうかお体に気をつけて良い週末をお送りくださいね♪♪


BIOSが…飛びました…

っていうコトで前回組みましたAsrockの「A75M-HVS」ですが、いつも私がオーバークロックとかダウンクロックの設定を煮詰める時に使ってますのが「ユーザープロファイル」で、基本的に成功したと思った設定はダウンクロックなら「DC2200MHz」とかオーバークロックなら「OC4200MHz」とか、分かりやすい名前にして保存してます。

今回もそんな感じでBIOS設定を弄ってた…のですが、ユーザープロファイルを編集してBIOS設定を抜けようとしたら…普段あまり聞き慣れませんBeep音がしてBIOSが吹き飛びましたorz

具体的な操作としては

1.OC Tweakerでダウンクロック

2.Save and Exitで設定を保存してOS起動

3.OCCTを回したりベンチマークを回して安定動作を確認。

4.再起動して現在の設定をユーザープロファイル1番目に保存

5.上のプロファイルからさらに設定を弄る

6.Save and Exitで設定を保存してOS起動

7.挙動がおかしいので一旦再起動

8.BIOSからさっきのユーザープロファイルを読み込み

9.Save and Exitで設定を保存して抜けようとすると長いBeep音が4回

10.画面がブラックアウトしてBIOSが吹き飛ぶ

…で、このマザーボードはROMのホットスワップとか物理的な手段をとらないと直らない状態になりました


その後ネットで色々調べてみたらAsrockのAシリーズマザーでユーザープロファイルを使う…って言うのはある意味自殺行為的なモノらしくって、OCやダウンクロックしたい時にはこのユーザープロファイルは絶対に使わず、BIOSはAuto設定にしてOS上からソフトウェア操作で行ったほうが良い…みたいな感じに書かれてましたorz

一応、このA75M-HVSもGUIサポートのAMIBIOSですので「あらそうだわ…FDDにAMIBOOT.ROM投げ入れれば良いじゃないの…」って思ったのですがBIOSファイルが2.56MBもあってFDDには絶対に入らず、そもそもこのマザーにFDDコネクタが無くって、「そうだわ!ZIPドライブならなんとかしてくれるかも!」…って思って10年ぶりにZIPドライブを引っ張り出して来ましたがIDEポートもありませんので、後残ったのはUSB BootかSATA光学ドライブブートで何とかAMIBOOT.ROMを…って藁にもすがる思いでトライしてみましたが、結局どれもダメで、後は物理的なROMのホットスワップかマザー交換か…で結局マザーを交換してしまいましたorz

ベータBIOSをポイッとメールで送ってくれるAsrock先生ですので、何か解決策があるかも…って思ってメールを投げてみましたが、

Dear Customers,

Since Chinese New Year Holiday, ASRock office will close on 2012 Jan 21th to 2012 Jan 29th.
During this period, we may not be able to reply your mail in time.
Your mail will be replied as soon as possible when we back to office on 2012 Jan 30th.

If any urgent issue, please contact local dealer or distributor.
Distributor list: http://www.asrock.com/general/buy.asp
ASRock Branch: http://www.asrock.com/general/about.asp?cat=Contact

You can also take a reference in FAQ for your question.
FAQ link: http://www.asrock.com/support/FAQ.asp

We are very sorry to cause the inconvenience to you.

Thanks for your kindly support.



カスタマーの皆さんへ。

旧正月中ですので、Asrock社は1月21~29日まではお休みとさせて頂いており、
その間はメールのご返信ができません。
頂いたメールは1月30日の始業後、できる限り早く返信させて頂きます。

もしも急を要する案件の場合には、恐れ入りますがお近くの販売店や代理店にお問い合わせください。
代理店のリストはこちらから→t: http://www.asrock.com/general/buy.asp
ASRock Branch: http://www.asrock.com/general/about.asp?cat=Contact

また一般的なご質問はFAQから回答を見つけ出せるかもしれません。
FAQはこちらから→http://www.asrock.com/support/FAQ.asp

皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ございません。

弊社製品をご利用いただき誠にありがとうございます。


…っていうコトで少なくとも2月に入ってからじゃないと詳しい回答は得られなさそう…ですね


AsrockのAシリーズマザーでBIOSを飛ばさないためのメモ

それでは今回の件を受けてネット上とかから集めてきました「AsrockのAシリーズマザーのBIOSを飛ばさないためには」みたいなのをメモさせて頂きたいと思います

色々なサイト様から集めてきてる情報ですので、もしかしたら不確かな情報もあるかも…ですが、参考程度にご覧ください…ですorz

・OC Tweakerは使わないでソフトウェアで調整する

・ユーザープロファイルは絶対に使わない

・初期設定に戻したい時にはBIOSのメニューからではなく、マザー上にあるCMOS Clearのジャンパーショートで対応する

…一応、こんな感じのコトを守っているとBIOSは吹き飛ばずにすむみたい…ですが、中にはメモリの周波数を弄るだけで吹き飛ぶ…っていうお話とか、飛ぶか飛ばないかは運次第…みたいなお話もありますので、久しぶりに地雷中の地雷マザーなのかも…って思いました


A8-3870Kをダウンクロックしてもっと省電力で使おう!

…っていうコトでBIOSが飛ぶまで弄ってた記録とかを公開してみたいと思います

Asrock以外のAシリーズマザーでダウンクロックしたり、ソフトウェアからダウンクロックしたりする場合の参考程度にご覧板だけましたら…って思いますorz

今回、FXシリーズやPhenom IIシリーズとAシリーズを比較してみて、絶対的に違ってる…って思ったのはOCした時のスコアの伸び方…で、例えばPhenom IIはOCするとググっとスコアが伸びてくれますので、瞬間の消費電力がちょっと高くなっちゃっても稼働時間を減らすコトで年単位での消費電力を削減できますが、AシリーズはOCしてもあまりPhenom IIほどにはスコアが伸びてくれませんので、処理時間がそれほど短縮されずに消費電力は高い状態が続く…っていうちょっとイヤなループに入ってしまいますorz

これを解決できそう…ですのがダウンクロックで、ピーク時の最大クロックとその時にかけても良い電圧を絞っちゃうコトで、処理時間がちょっと伸びてもトータルの消費電力を低く抑えられるメリットがあります。

…一つ問題…ですのが、ダウンクロックしすぎるとある一定のラインを超えた所でユーザーが耐えられないくらいモッサリとした印象を受けてしまうコト…で、今回はそれの一定の指標として「Cinebench 11.5で定格より1.00ポイント以上下げないコト」…っていう感じで指定して調整をしてみました♪♪


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A8-3870K定格運用の場合

前回の記事でも書いてましたが、まずは定格でのスコアをもう一度おさらいしてみたいと思います

まずはCrystalMark 2004R3です



次にCineBench 11.5です



最後にPeaceKeeperです



↓まずはアイドル時です





36~39wで、アイドル時では消費電力を大きく落としてるのが確認できます。


↓次にCPUをFFmpegでフルロードして使ってみます。





フルロードにすると111~118wくらいをウロウロしてますorz


A8-3870Kダウンクロック(ピーク2.2GHz)

今回はダウンクロックでモッサリしない最低ラインをうちの固体では2.2GHzとしてみました

モッサリ…って言うのは意外に体感的な所が殆どです…ので、もしかしたら他の方から見ますとモッサリしてるように見えちゃう場合もある…かもしれませんが、私の中での許容範囲はココでしたorz


↓まずはBIOS設定はこんな感じにしています






↓次にアイドル時の消費電力を測ってみました





消費電力が定格の時よりも上がってます

この後にCPU Configurationとかも色々チェックしてみたのですが、定格のバランスを崩すような電圧設定にしちゃうと、ダウンクロックでもオーバークロックでも省電力化機能はフルで使われなくなってしまう…のかも…ですorz


↓次にFFmpegを使ってCPUをフルロードさせてみます





わぉっ

結構下がってますね

定格の時にはアイドル38w、フルロード114wとして76wの開きが出て、
ダウンクロックの時にはアイドル41w、フルロード65wとして24wの開きが出ています。

これらの結果から、CPUがフルロードされる時間が多ければ多いほどダウンクロックでピークを制限するような方法が有効で、逆にアイドル時間が多ければ多いほど定格で使うのが良さそうですね♪♪


次に気になりますベンチマークスコアですが、

まずはCrystalMark 2004R3です


次にCineBench 11.5です


最後にPeaceKeeperです


…こんな感じにまとまってまして、ココまでのスコアをまとめてみると

A8-3870K(定格)

CrystalMark2004R3では
ALU(整数演算)が45555ポイント
FPU(浮動小数点演算)が46262ポイント

CineBenchでは3.14ポイント

PeaceKeeperでは2481ポイントでした


A8-3870K(ダウンクロック)

CrystalMark2004R3では
ALU(整数演算)が34454ポイント
FPU(浮動小数点演算)が35144ポイント

CineBenchでは2.37ポイント

PeaceKeeperでは2027ポイントでした


スコアは結構下がってしまいましたが、この辺りのラインが一応私の中ではモッサリせず快適にPCが使えるライン…になりました

例えば前に組んでましたE-350のシステムでは

CrystalMark2004R3で
ALU(整数演算)が10545ポイント
FPU(浮動小数点演算)が9971ポイント

でしたので、Windowsシステムでの運用がちょっと厳しかったE-350とは比較にならないくらい速いかなぁ…って思っています

処理能力もそこそこ欲しくて、消費電力もググっと抑えたい欲張りユーザーさんにはA8-3870Kのダウンクロックは結構良い選択肢になるかもしれませんね♪♪

何よりも定格に戻すだけで3.0GYHzでちゃんと動作してくれる安心感も含めて、A8-3870Kは買ってよかったかなぁ…って思いました

マザー…はちょっと地雷過ぎて楽しいことになってしまってますが、ソフトウェアでの調整をしていく楽しさは出来たかなぁ…って思います(笑)


関係がありそうな他の記事…

Asrockに関係しそうなブログ内リンク
記事が膨れ上がりそうでしたので、こちらで一括ターミナルしてますorz

AMDのアンロック版Llanoコア「A8-3870K」が来た!×3

2012-01-19 18:18:58 | 【デジモノ】パソコン
今日も東京はすっごい寒いですね

皆さんのところはいかがでしょう?

特に乾燥してて寒いこの時期は本当に風邪を引きやすいですので、どうかみなさんも暖かくしてお過ごしくださいね

みなさんにとって良い週末になりますようお祈りしています♪♪


Phenom II X4よりちょっと遅いけど、消費電力はググっと下がったA8-3870K

…っていうコトで今回も前回組み上げましたアンロック版Llano「A8-3870K」について色々BIOS設定とかを見ながらお伝えしてみたいと思います♪♪

前に「パソコンをメンテナンスしよう!」の記事で再組み立てをしてたあの環境からどれくらい消費電力が削減できてるかな…ってもうすっごいワクワクしながら計測できました♪♪

前の環境も今の環境も絶対に妥協できないポイントがあったりしてて、それが

1.CPUは4コア以上あること

2.Blu-Rayクラスの再生支援があること

3.音質が良いコト

4.Compizを快適に動かせる3D能力がある事

…っていうコトでした(ワガママでスミマセン...orz)

この条件を満たすために今までの構成が

CPU:AMD Phenom II X4 965 BlackEdition
Memory:PQI製DDR3-1333 2GBx2
HDD:Western Digital製SATA HDD「WD15EARS」
MotherBoard:Asrock製「M3A785GM-LE」
電源:Scythe社製「剛力3 500W」
GPU:SAPPHIRE HD 4550 512MB DDR3 PCIE
Sound:Creative社製「Sound Blaster X-Fi XtremeGamer」
OS:Windows 7 32bit、Ubuntu Linux 10.10

こんな構成になってて、今度新しく組みましたのが

CPU:AMD A8-3870K
Memory:Patriot製DDR3-1600 2GBx2
HDD:Western Digital製SATA HDD「WD15EARS」
MotherBoard:Asrock製「A75M-HVS」
電源:Scythe社製「剛力3 500W」
GPU:APU内蔵Radeon HD 6550D
Sound:VIA VT1705(オンボード)
OS:Windows 7 32bit、Ubuntu Linux 11.10

…って、拡張カードの類が一切必要なくなりましたので、結構消費電力が抑えられそうな予感がしてます♪♪


Asrock「A75M-HVS」のBIOSからチェック

…っていうことで、まずは今回組みましたA75M-HVSのBIOS画面を見ながら色々説明を入れてみたいと思います♪♪

あ…あの…もしかしたら全然見当違いな説明になっちゃってる可能性もありますので、詳しい方いらっしゃいましたらビッシビシ指摘してあげてください…ですorz


※この記事で使われてる画像も全部クリックで原寸大に拡大できます


Mainメニュー



BIOSのバージョンやAPUの種類を確認できるのがMainメニューで、メモリがちゃんとデュアルヱャンネルで動作してるかをチェックできます。


↓現在のBIOSバージョンは2012年1月19日現在最新の1.60です。




↓なぜかDDR3-1600が初期ではDDR3-1066として動作してます…





OC Tweaker



A8-3870Kをダウンクロックしたりオーバークロックしたり、他にも電圧を下げたり上げたり…っていうAPU設定をいじれるのがこのOC Tweakerメニューで、ココが一番重要な設定になります


↓この写真で写ってる項目を説明してみますね



・Overclock Mode
オーバークロックモードを選択します。

「Auto」は定格のクロックで運用する場合とか、ガッチガチにOC設定を煮詰めないプチOCみたいなのをしたい場合にこの設定にします。
「Manual」はベースクロックを弄ったり、GPUも含めてガッチガチのOCをする場合に設定します。


・Spread Spectrum
ガッチガチのOC設定にしない場合、OCによってマシンが不安定になってしまうのを自動で微調整してくれます。
ガッチガチにOC設定を煮詰める場合には逆にこの振り幅が勝手に行った微調整によってマシンが不安定になっちゃったりしますので、必ず切るようにしてください。


・Multiplier/Voltage Change
CPU側の倍率変更やGPU側の倍率変更をしたり、そこにかける電圧を調整したい場合にはココから設定します。

A8-3870Kのベースクロックは100MHzで、CPU側はそれのx30で3000MHz(3GHz)で動作してて、GPU側はx6で600MHzで動作しています。
今回のAPUはココから倍率をさらに上げられるようになっていますので、更にクロックを稼ぎたい場合には倍率を31、31.5、32…と0.5ずつかけてクロックを上げて行きます。

また別の記事でOC設定については書いてみたい…って思いますが、APUのOCは思ってた以上に大変で、Phenom IIではCPUのOCと一緒にNBクロックも上げていくとそれなりの結果が付いてきてた…のですが、APUだとNBを上げるとGPU側にも影響が出てきてしまいますのでNBクロックはあまり弄るコトができない…っていうのが結構ネックになってきましたorz

それも3.5GHz辺りを境にしてトラブルがめちゃくちゃ多くなってしまって、加えて消費電力は上がるしPhenom IIみたいにクロックが上がったからと言って速度が劇的に上がるわけでもないし…みたいな…あんまりOCしただけの成果が得られないモノになってしまいますorz

むしろ省電力性を伸ばすために、OCはせずに電圧をどこまで下げて運用できるか…みたいな目的の方がAPUらしさが出るかも…って思いました


・GFX Engine Clock
GPU側のオーバークロックをしたい場合にはココから設定を行います。

定格で運用する場合にはAutoで構いませんが、上のCPUサイドを弄る場合にはこちらできちんとGPUの設定をしてあげる必要がありますorz


・DRAM Frequency
メモリの動作クロックを弄りたい場合にはこちらから設定します。

わ…私のこの例みたいにして、DDR3-1600を入れてるのにマザー側が勝手にDDR3-1066で動かしてしまってる場合にはきちんとDDR3-1600として設定しなおしてあげます。


・DRAM Voltage
メモリにかける電圧を調整します。

一般的にはメモリのパッケージに書いてある電圧を設定しますが、省電力設定を煮詰めたい場合には更に電圧を落としたりします。
…でもメモリの動作電圧を落とすと、一見フツーに動作してるように見えててもファイルのコピーとかをするとデータ化けしてたりするのが私の経験則上ありますので、メモリだけは定格以下…にするのはオススメできませんorz


・CPU Load-line Calibration
CPUへの電源供給の補助機能です。

CPUをガッチガチにOCしてる場合には特に有効な機能で、例えばBIOSでCPUのコア電圧を設定してもいっつもその値で供給してるわけではなくて、実はビミョーに手を緩めてる時間が存在します。

Cool'n'QuietはAMDのCPUが負荷状況に応じてクロックを上げ下げして消費電力を抑える機能ですが、それとは別にユーザーが設定できないCPUへの供給電圧の上げ下げ…っていうのが存在してて、それの下限を上げてあげるのがこの設定のポイントです。

下限を上げて一時も手を緩めず電圧を供給してあげる事でワンランク上のオーバークロックが実現できたり…っていうのもあります。


・NB Voltage
NorthBridgeの電圧を設定します。

上のMultiplier/Voltage Change項目中のCPU NB/GFX Voltageと違う点ですが、CPU NB/GFX Voltageの設定はCPUやGPUサイドからNBまでの途中についてるジェネレータチップの供給電圧で、こちらは純粋なNBそのものの電圧になります。

メモリを定格以上のクロックで運用したい場合などには有効ですが、それ以外では逆にAPUを破壊する原因にもなりますので定格以上に上げるのはオススメできません…ですorz


↓さらに下の設定にいきます



・SB Voltage
SouthBridgeの電圧を設定します。

サウス側にはSATAとかUSBが繋がってて、よっぽど何か電圧が原因になって起こってるトラブルがない限りはココは弄りません


Advancedメニュー



CPUとかオンボードチップの制御をこちらのメニューから設定します。

↓メニュー項目はこんな感じになってて…




CPU Configuration


CPUに関係するオプションをこちらで設定します


・Core C6 Mode
CPUをスリープさせた時にC6 Stateに入らせるかどうかの設定です。

最近のCPUはCPUのコアを動作させるための配線とスリープに入った時にだけ繋がるC6 State専用配線でできてて、このモードをONにしておくコトでOSからスリープの命令が入った時にはCPUがそのC6 State用配線に電源を切り替えてメインの電源を切る…っていう賢い動作をしてくれます。

でも一つデメリットがあるのはOCをしている時で、OCをしている時には電圧を上げ目にしますのでスリープからの復帰に失敗したり、逆にスリープに入り辛くなっちゃったりしますorz


・CState Pmin Mode
CPUの省電力機能「C-State」ですが、ユーザーがOSを自由に動かせてる段階(C0 States)のうち、比較的アイドル状態に近いCPU負荷率で稼動させてる時を「P-State(Performance States)」、高負荷で殆どCPUがフルロードになってる状態を「T-State(Throttling States)」…って呼んでいます。

この項目の詳しいコトは私もまだ調べてる途中ですのでハッキリとは断言できません…のですが(…本当に中途半端でスミマセンorz)、この項目が省電力化機能の一項目として置かれてるので、多分そのアイドル状態に近いP-State状態の時に最小限の電力だけを使うようにするモード…じゃないかなぁ…って思ってるのですが、いかがでしょう…

ASUSのOCを競うサイトでも、レギュレーションの中でこのモードをOFFにするように呼びかけられてる所からも、多分その解釈であってそうなのですが…ちょっと自信がありませんorz


・Cool'n'Quiet
AMDお馴染みの省電力化機能です(笑)

CPU負荷に応じてクロックを何段階かに分けるコトで効率的にCPUを使えるようにしています。


・SVM
Secure Virtual Machineの略で、Virtual Boxとかを使って別のOSを試したりしたい方はココをONにして置いてください。

・CPU Thermal Throttle
CPUの発熱が酷い時に、パーツがダメになってしまう前に自動的にマシンを強制シャットダウンしてくれる頼もしい機能です


North Bridge Configuration


この項目ではノースブリッジの設定ができます

・Primary Graphics Adapter
画面の出力をオンボードから先に出すか増設から先に出すか…の設定になります

・Shared Memory
APUの中のGPUがどれくらいメインメモリから占有して持っていくかの設定になります。

APUの最大のネックはココにあって、GPUコアはオンボードとしてはすっごい強力なモノを積んでるのですがメモリは専用のグラフィックスカードと違ってマザー上のメインメモリと共有になりますので、3Dゲームをしたい場合にはもしかしたらこのメモリアクセスや容量がネックになってくる可能性がありますorz

今のハイエンドグラフィックスカードだとGDDR5の512bitインターフェースで448GB/secくらいが理想値、対してメインメモリと共有のDDR-1333だと10.667GB/sec、DDR-1600でも12.800GB/secが理想値ですので、やっぱり専用のカードと比べちゃうとちょっと遅い印象があります

・Onboard HDMI Audio
HDMIから音声を出力するかどうかを設定します。

South Bridge Configuration


サウスブリッジに接続されてるチップの制御ができます。

・Onboard HD Audio
オンボードで搭載されてるVIAのVT1705チップを有効にするかどうかの設定になります。
サウンドカードを増設してる場合にはココをOFFにしておいた方がドライバが悪さしにくくなりますのでおススメです♪

この項目にビックリしましたのが、最初Asrockで使われてるCreativeの「THX TruStudio」の機能は別途Windows用のおまけソフトウェアで提供してるだけで、Linux環境とかでは使えない…って思ってたのですが、BIOSレベルで組み込まれてるモノでしたのでLinuxでもちゃんと良い音を出してくれる…っていうコトでした♪♪


↓こんな感じの設定メニューになっています♪



元々VT1705オーディオチップ自体の音が良いですのでLinuxでTHX TruStudioがあってもなくっても全然かまわないつもりだったのですが、やっぱりあると本当に嬉しいですね


・Onboard LAN
オンボードのカニチップを使うかの設定になります

自作ユーザーさんの中には使い慣れた専用のNIC(Network Interface Card)を使う方もたくさんいて、そういう方々はこちらをOFFにしてLANボードのみで通信をさせたりしてます。


・Good Night LED
マザー上の「Power LED +、-」にそれぞれケースのピンを繋いでいるとスリープ状態の時にそれが点滅して「今はスリープしてますよ」…って教えててくれるのですが、この機能をONにしておくことでスリープ状態でもシャットダウンしてるみたいに何のランプも点灯しなくなります。

それによってDeepSleep状態の待機電力をさらに減らすことができる…のですが、本当に何のランプも付かなくなりますので時々シャットダウンしてると勘違いしてマシンのスイッチを押すと実はスリープしてた…っていうケースが出てきます(あ…アホな私だけ…でしょうか…orz)


Strage Configuration


ココでは主にSATA接続機器に対する設定をしていきます。

・SATA Controller
内臓のSATAコントローラを使うかどうかの設定がこちらです。

PCI-Express接続のSASカードやSATAのRAIDカードから起動させる場合にはOFFにします。

・SATA Mode
SATA HDD/SSDの認識をAHCIかIDEのどちらにするかを設定します。

Windows VISTA、Windows 7ではAHCIの方がデバイスのポテンシャルを全部引き出すことができますが、Windows XPを入れる場合にはIDEモードでインストールしてAHCIドライバが入ったらAHCIで起動させないとトラブルの元になりますorz

Debian GNU/Linux、Ubuntu Linux、その他デスクトップ用途にも使えるLinuxディストリビューションを使う場合にも、トラブルを回避するため基本的にIDEモードの方が良い…って言われてます


・SATA IDE Combined Mode
SATA HDDをIDEモードで動かす時に、できるだけ本物のIDEドライブに似せられるようにするモードです。

IDEモードを選択してる時にはココをEnableにしてください。


Super IO Configuration


主にシリアル接続機器との細かい設定をこちらからします。

業務とかでどうしてもレガシーな接続をしなくちゃいけない時には、こちらから設定を変えることができます。



ACPI Configuration


電力管理の細かい設定をこちらから行います

・Suspend to RAM
スリープ状態に入る時に、RAMに書き込むかHDDに書き込むかの設定をします。

例えばスリープ状態に入る時に、現在の状態をメモリに書き出していれば再び呼び出す時も高速で読み出せます…が、いわゆる昔からあるHDDに退避させる方法だとスリープ状態からの立ち上がりはメモリに比べて結構遅くなります。

初期設定ではAuto扱いになってて、現在のデータ量が膨大ならHDDに、もしもメモリに退避できそうならメモリに…と自動で振り分けてくれます。


・Check Ready Bit
SATA接続のデバイスがHDDの時にはスリープからの立ち上がりを補助してくれる機能…らしいのですが接続機器がSSDの場合にはトラブル報告がネット上で結構出てますのでOFFにしてください

・Restore ON AC/Power Loss
停電などで使ってる途中にPCが落ちてしまった場合、再び電気が回復した時にどうするかの設定になります。

「Power ON」にしてると、通電が確認できたらすぐにPCが自動的に立ち上がってくれます。
「Power OFF」にしてると、通電が確認できてもPCはスイッチを押さない限り立ち上がってきません。

2011年の震災から停電は身近な存在になってしまいましたが、電気が回復した直後に突然家電を起動させちゃうといろいろトラブルになるみたいですので、基本はPower OFFに設定しておいて、電気が回復してもしばらく経ってから手動でスイッチを入れるようにしてください…です


その他の項目は、電源スイッチ付きマウスでPCを起動させるか…とか、電源ボタン付きキーボードの起動ボタンでPCを起動させるか…とかの設定になりますが、一つだけ補足を入れたいです…のが、下の設定で

・ACPI HPET Table


HPET…って言うのはHigh Performance Event Timerの略で、日本語でそれっぽい言葉を充てるなら「高性能時計」…みたいな感じ…でしょうか

PCの時計はBIOS、OS(付属の時計)、あるいはさらに追加のアプリケーションと連携して時計を合わせてるのですが、OS付属の時計機能は結構デタラメで自作PCユーザーさんの間では「大体このくらいの時間」…くらいの認識でしかありませんorz

本当に正確な時刻をPCに設定したい場合には、自作PCを使ってらっしゃるWindowsユーザーさんの間では昔からさくら時計とかの追加アプリケーションが有名で、これで常に通信しながら正確な時刻をあわせていってました。

…でもそれも結構対処療法的なモノで、通信してない時間はどうしてもちょっとずつズレが出てきてしまう…っていうのから出てきたのがこのHPETで、これをONにしておくことで極力時間の刻みが正確になる…なんて言われてます…


USB Configuration


内蔵のUSBコントローラをこちらから制御します。

消費電力を犠牲にしてでもCPU負荷の低いUSB拡張カードを使いたい…っていうような場合にはこちらをOFFにします。



H/W Monitor


ハードウェアのリアルタイムモニタリングです。

その他、CPUファンの回転速度をテストしたりもできます♪




BIOSを立ち上げてる時にはCPUが結構な負荷で回ってますので、空冷なら室内の気温からプラス20~30度くらいで表示されますが、もしも40度以上の開きが出てる場合にはあわてずにもう一度次の項目を確認してください

1.ケースの蓋を開けて、ファンが回ってるのを確認します。

2.そのまま電源ボタンを長押ししてシャットダウンして、電源ケーブルをケースから抜いてください。

3.CPUクーラーが曲がって付いてないかを確認してください。

4.CPUとヒートシンクの金属の間にビニールや紐など、グリス以外の異物が入ってないかを確認してください。

5.全部を確認したら、CPU、ヒートシンクを洗浄して付け直してください。

…こんな感じで確認していきます

もしもそれでも解決しない場合にはCPUクーラーの対応に入ってないCPUとか(物理的に冷却が追いついてない可能性があります)、ケースが窒息状態(ケースのファンにフィルタを付けすぎてエアフローができてない可能性があります)、最悪の場合はCPUクーラーの初期不良(ヒートパイプとフィンの溶接が失敗してる可能性があります)も考えられますので、一度購入されたショップのサポート窓口に製品を持っていって下さい




Boot Menu


ブートさせる順番とか、同じSATA HDDでもSATA1のHDDからかSATA2のHDDからにするか…みたいな設定ができます。

自作の場合にはまずOSのインストールをしなくてはなりませんので、WindowsでもLinuxでも光学ドライブを最優先にして、OSが全部インストールできてからHDD(SSD)を最優先に持ってくるようにします。


Security Menu


自分以外の人間にBIOS設定を弄られたくない場合にはこちらからパスワードを設定してBIOSをロックしたりします。

ご家族で1台のマシンを共有で使ってたりする場合には有効かもしれませんね♪


EXIT


設定が終わったら、こちらから終了させます。


・Save changes and exit
設定した内容を反映させてBIOS設定を抜けます。

・Discard changes and exit
設定した内容を破棄してBIOS設定を抜けます。

・Discard changes
設定した内容を破棄します。

・Load UEFI defaults
UEFIの初期設定に戻します。

この項目が上のDiscard changesと違うのは、Discard changesは例えばもう何回もBIOS設定を弄ってて、今回も弄ってみたけどやっぱりやめて前回の設定に一旦戻してから再設定したい…なんていう時に使います。
Load UEFI defaultsだと本当の初期設定に戻されてしまいます。


それでは各種ベンチマークを走らせて消費電力を見ていきます!

それでは各種ベンチマークを走らせながら実際の消費電力を見ていきますね♪♪


Phenom II X4 965 BlackEdition

…っていうコトでまずはこの記事の最初の方で書きましたPhenom II X4 965 BlackEditionマシンからテストしてみたいと思います♪

一般的にはクロックが高いとその分だけスコアが伸びる傾向にあって、今回のテストではその分の差をできるだけ埋めたかったですので、Phenom IIマシンはA8-3870Kマシンと同じように3GHzにダウンクロックしてテストしてみました

↓BIOSの設定はこんな感じになります



これでA8-3870Kとのクロック差は全くなくなりましたので、大きな違いといえば

1.ベースクロックがPhenom II X4は250MHz、A8-3870Kは100MHz

2.Phenom II X4はL3キャッシュ有り、A8-3870Kは無し

…これくらいの差になります

ますはお馴染みのCrystalMark 2004R3です



次にCineBench 11.5です



最後にPeaceKeeperも試してみました♪



↓次に、アイドル時の消費電力を計測してみます。





アイドル時は83w~89wで、やっぱりグラフィックスカードとサウンドカードを増設してるのが結構影響してそうな感じがしますorz


↓次にFFmpegでCPUをフルロードさせてみます。





フルロード状態では132~136wで、最近のPCとしては相当電気食いな分類に入りそう…です


FusionAPU A8-3870K

それでは次にA8-3870Kのベンチマークを載せてみたいと思います♪♪

まずはCrystalMark 2004R3です



次にCineBench 11.5です



最後にPeaceKeeperです


…一応、ベンチマークの結果をココまででちょっとまとめてみると


Phenom II X4 965(3GHzにダウンクロック)

CrystalMark2004R3では
ALU(整数演算)が46961ポイント、
FPU(浮動小数点演算)が47076ポイント、

CineBenchでは3.27ポイント、

PeaceKeeperでは2321ポイントでした♪


A8-3870K(定格)

CrystalMark2004R3では
ALU(整数演算)が45555ポイント
FPU(浮動小数点演算)が46262ポイント

CineBenchでは3.14ポイント

PeaceKeeperでは2481ポイントでした

グラフィックス性能が影響してきますPeaceKeeperではPhenom IIマシンよりもグラフィックスが2世代も新しいA8-3870Kの方が良いスコアが出ましたが、その他は大体スペック通りの結果になってて特に同じクロック数、同じコア数でもL3の有る/無しが効いてきたのがCineBenchによく出てますね

後はこの性能差をどこまで妥協できる省電力性能があるか…ですが、こんな結果になりました


↓まずはアイドル時です





増設ボードの関係からアイドル時80wを切れなかったPhenom IIマシンとは違ってA8-3870Kマシンは大きく消費電力を減らして36~39wと一応最低ラインとして40wを切れる形になりました♪♪


↓次にCPUをさっきと同じようにFFmpegでフルロードして使ってみます。





フルロードにすると111~118wくらいをウロウロしてますorz

や…やっぱりコア数の関係からどうしても110wを切るコトができませんでしたが、それでもPhenom II X4 965 BlackEditionの時と比べて20w近く低い値を記録してますので消費電力はググっと下がったと思って大丈夫そうですね♪♪

…この20w…っていう電力ですが一般的な家電で例えると2011年製の扇風機を「中」で回すと大体このくらいの消費電力になりますので、扇風機1台分が浮いてる…って考えるとすっごい削減になってるかも…って思いました


グラフィックスの強力な省電力マシンとしては大満足の1台になりました♪

…っていうコトで今回のまとめ…ですが、Phenom II X4と比べちゃうと気持ち処理能力が低い感じになってて、秋葉原界隈だとよく言われてる「AシリーズはAthlon IIとRadeon HDを混ぜただけの性能」…っていうのは本当だなぁ…って思わされましたorz

でもCPUとGPUを別々に搭載するよりもずっと消費電力を下げながらできるだけPhenom IIの性能に近付けるようにしてるA8-3870Kは、節電で騒がれてる中ででもユーザーのしたいコトを我慢させるコトなく節電もできちゃう「良い所取り」なチョイスになってるのかもしれませんね

次回の記事ではさらにLinuxとかを入れながら、BIOSでさらに省電力化を目指してみたり、その他オーバークロックやダウンクロックをしながら性能と省電力を両立できそうなポイントを探してみたいと思います♪


関係がありそうな他の記事…

Asrockに関係しそうなブログ内リンク
記事が膨れ上がりそうでしたので、こちらで一括ターミナルしてますorz

AMDのアンロック版Llanoコア「A8-3870K」が来た!

2012-01-17 15:15:58 | 【デジモノ】パソコン
ひぃぃぃ…だ…大分更新が遅くなっちゃってました…ぅぅ…スミマセン

東京のローカルTV局からうちのお店に取材の申し込みが来てたりしててゴタゴタしちゃってましたorz

今日取材があって、結局Take.3まで撮りましたがTV局の方曰く、「アドリブで答えて頂いた方がやらせっぽくなくなるので質問はその都度ビミョーに変えますね」…との事…でしたが毎回質問が大幅に違うので私の足りない脳みそでは捌ききれずに「いぎぎ…」とかリアルに言っちゃったし…あのTakeは使うのでしょうか…orz

恥ずかしいですのでオールカットでお願いしたい…ですorzorz


AMDのアンロック版Llanoコア「A8-3870K」が来た!




…っていうことで2011年の年末に予約までして買ってきましたLlanoコア最新のAMD A8-3870KというCPUを、今日は大好きなAsrockからA75M-HVSというマザーで組み上げてみたいと思います♪♪

AシリーズCPUについては昨年の記事で書いてましたASUSのK53-TAっていうノートPCで体感してましたが、強力なCPUとGPUを一緒のパッケージで納めてますのでパワーを犠牲にすることなく省電力化できるのが本当に気に入ってました

2011年の夏場は節電がとにかく東京も求められてましたのでE-350でも組んでましたが、E-350だと消費電力は本当に小さくまとめられますものの、写真とかを編集したい時にどうしてもパワー不足な感じがありましたので、電力に余裕のできた秋頃にはまたPhenom II X4 965のマシンに戻しちゃってました

そこから少しPhenom IIで使ってみて、このパワーを維持したまま消費電力を落とせないかしら…っていうことで年末に白羽の矢を立てたのがこのA8-3870Kでした♪♪

結果的に大満足な形でまとまりましたので、そのレポートをさせて頂きますね♪


「音質」に拘りたい人のためのSocket FM1対応MicroATXマザー「A75M-HVS」

…っていうことで今回私がこのA8-3870Kで組む時にどうしても拘りたかったのが音質面…で、視覚面はAPUに内蔵されてるRadeon HD 6550Dで十分補えても音質面だけは今使ってるSoundBlasterをそのまま増設…っていう形で載せちゃおうかな…って思ってたのですが、Asrockのこのマザーは音質では評価の高いVIAのVT1705オーディオチップをCreativeの「TrueStudio」で動かす…っていうもう音質面にフォーカスするならこれしかないわ…っていうくらい豪華な仕上がりでしたので2枚買ってきちゃいました(笑)

ビデオカードほどには消費電力が少ないサウンドカードもやっぱり増設すると消費電力を上げる原因になっちゃいますので、これでCPUからGPUからサウンドから全部入りなPCが出来上がったのは本当に嬉しかったです

…でも一つだけこのマザーの欠点があって、それが「標準でDVI出力ができない」所にありますorz

このマザーが標準で出力できるのはアナログD-SUB 15pinとHDMIだけ…ですので、DVI出力するためには別途変換名人の「HDMI(メス)→DVI(オス)」みたいな変換コネクタが必要になってきちゃうのがちょっと痛い所…だったりしますorz


写真で追うAMD A8-3870K

…っていうコトでココから実際に写真で追いながら組み立ててみたいと思います♪♪


※この記事の写真も全部クリックで原寸大に拡大できます


↓こちらがA8-3870Kの箱です






↓CPUが外からでも見えるようになってるのはAMD恒例のパッケージ方法ですね♪♪




↓パッケージにはA8-3870とだけ書かれてます




↓CFDの正規流通品はこのシールが張ってあります




マザーは大好きなAsrockの「A75M-HVS」を使います




↓マザーの添付品は本当にシンプルですね



添付品はマザー本体の他、SATAケーブル2本、説明書、バックパネル…だけ…っていう、最近のマザーには珍しいくらいシンプルになってます♪


↓こちらが説明書です(笑)



も…もう最近Asrockのこの説明書を読むためだけにココの製品を買ってるのかも…って思い始めてきましたorz


↓あったーーーーーーー!!



日本語説明が今回も載ってるみたいで、もうメチャクチャ楽しみになってきました(笑)


↓プラットフ



…断末魔…みたいな不自然な切れ方です…


↓Asrock先生お馴染みのデュアルヱャンネルもありました(笑)




↓「単一チャンネル」だとちゃんと変換されてるのに




↓デュアルになると「デュアルヱャンネル」になります(笑)




↓こちらがマザー本体になります




↓SocketはLlano専用のFM1になってます




↓VRM周りです



VRMは4フェーズで、OCモデルによく見られるようなコア数の2倍もあるようなフェーズ数ではありませんが、LlanoはGPUが足を引きずっちゃってそんなにOCさせられませんので最大コア数分だけあれば十分なのかもしれませんね♪♪


↓メモリスロットは2本です



DDR3の対応は2400+(OC)/1866/1600/1333/1066/800に対応してて、un-buffered(ECC非対応)になります。


↓SATAポートは6ポートもついてます



一般用途で省電力デスクトップとかだと4ポートもあれば十分ですが、ゆったりとポート数があるのでいろいろな増設欲をかき立てられますね♪


↓増設カードは3枚までになっています



CPUに近い側から、PCI-EXPRESS x1、PCI-EXPRESS x16、32bit 33MHz PCIの3本で、もしもAPUのGPUではちょっと力不足なゲームとかをしたい時とか、マルチモニタをしたい場合にはこの増設スロットにグラフィックスボードを挿して使います。


↓CPUファン用の電源コネクタです



CPUファンのコネクタは4pinになっててPWMに対応しています。

可変速ファンを付けてもっと省電力で使いたい場合には対応ファンの電源コネクタをこちらに挿します。


↓バックパネルです



バックパネルもMicroATXにしては本当に豪華に仕上がってて、写真手前側からPS/2キーボード、マウス、D-SUB 15pinアナログ、HDMI、USB 3.0が4ポート、1000/100/10対応有線LAN、USB 2.0が2ポート、そしてオーディオポートになっています♪♪


サウスのヒートシンクもシンプルですね♪




↓CPUの電圧制御にはSTMicroelectronics社の「L6717A」というチップが使われてます。



PDFの仕様書には主にAM2/3に多く使われてるみたいですが、FM1でも採用されてるのですね♪


LANチップに台湾Realtech社の「RTL8111E」が使われています。



こういった低価格マザーのLANには必ずカニさんが付いてきます…


そしてオーディオは私の大好きな台湾VIA Technologiesの「VT1705」が使われてます♪



オンボード用のチップでは本当に柔らかくて優しい音がしますので大好きです

3Dゲーム用のカッチカチな音じゃなくって、観賞用オーディオ機器っぽい音をオンボードで出してくれるところにいつも本当に感心してます♪♪


↓I/Oコントローラには台湾Nuvoton社製「NCT6776F」が使われてます。




↓出荷時のBIOSバージョンは1.40…です



Asrock社のBIOSバージョンは1.40からA8-3870Kに対応・・って書いてありますので、このバージョンのままA8-3870Kがフルで使えます♪

…って言いましても、実際には1.20でも1.30でもBIOSのポスト自体はしますので(2枚買いましたうち、もう片方が1.30でしたorz)、ココが対応BIOSバージョンよりも低くても、ポストしてBIOSが立ち上がったらBIOS上からアップデートを行えば大丈夫ですね


↓MOS-FETにはM3006Dが使われてます



このMOS-FETは最低温度-55℃~最高温度150℃まで耐えられるみたいです…うわ…結構耐久性があるのですね


ファンコントローラとして台湾Anpec社の「APW7120A」が使われてます♪




↓こ…こちらは何のモジュールでしょう…全然分かりませんでした






↓メモリは今回はメチャクチャ趣味に走ってみました(笑)



マザーとか色々買った後にArcさんでメモリの棚を見てみたら…こんなAMDロゴ入りメモリが売ってましたのでついつい買ってしまいました(笑)

VIAのシステムで全部そろえたい時にはメモリもWinchip…みたいに、メモリもシステムと関係してるモノだと一体感が出て良いですよね


↓OSはWindowsもLinuxも32bitで運用する予定ですので、2GBを2枚買ってきました♪




↓こちらがメモリモジュールです



やっぱりAMDは赤が映えますねっ




↓メモリはPATRIOT製みたいですね




↓メモリスペックは一般的なDDR3-1600です



でも自作は趣味性が殆どの要素を占めてますので、AMDのメモリっていうだけでもうワクワクしてきます♪♪


↓CPUクーラーにはScythe社のProlimatech Samuel17をチョイスしてみました♪



今回組み込む予定のケースは前にご紹介させて頂いてました通りMicroATXのスリムタワーですのでどうしてもCPUの高さも抑え気味にしなくちゃいけなくて、そんな中色々探してたらスリムタイプでマザー裏からしっかり固定できるSamuel 17を見つけましたのでちょっと試してみたいと思いました♪


↓CPUクーラー自体はこんな感じになってます




↓ヒートパイプは6本です



最近のヒートシンクは何本もヒートパイプを装備してたりしますが、こちらは少な目の6本です


↓反対側側面です




↓さらに横から・・



写真だとちょっと分かりづらい…のですが、持ってみると最近の空冷用ヒートシンクとしてはちょっとフィンの厚みが増してるような感じで、低価格ヒートシンクにありがちなペラペラ感がありませんのでちょっと放熱効果にも期待が沸いてきました♪


↓裏返してみました



この「WARNING!」と書かれてるシールは一番最後に剥がします


↓CPUクーラーの付属品はこんな感じになっています♪




↓中でもちょっとビックリしたのがこのCPUグリスです



他のScytheのCPUクーラーだと、袋に一回分の量が添付されてたりしますがこちらのは市販用のような注射器型のCPUグリスが添付されてました♪♪

…でもこのCPUクーラーにはファンが付属してませんので、ヒートシンクと一緒に12cmファンも買わないといけませんorz


ファンはScythe社の「KAZE-JUNI SLIM」をチョイスしてみました




↓こちらから風が出てきて




↓こちらから風が入っていきます




↓まずはファンを取り付ける前にヒートシンクを出して、位置あわせをします。




↓テキトーな位置にファンを乗せます…




↓そうしたらそのままマザーボードのソケット上にテキトーに乗せます…



…こんなコトをしてる理由は、スリムタイプの場合には他のパーツとの干渉とかが頻繁にありますので、どのパーツを一番最初に組んでその場合にファンのケーブルがどこから出てるのが良いかをあらかじめ頭の中で予想しながら組まないと、後からまた全部バラさないといけなくなっちゃったりするから…だったりしますorz


↓やっぱり…です…メモリは先に組まないと絶対に入れられなくなりそうです…orz




↓こちらがファンを固定するネジです



M3 17mmなべ小ネジ

M3 30mmなべ小ネジ

の2種類が付いてて、短い方がスリムタイプファン用で、長いほうが一般的な12cmファン用の固定ネジになります。

ネジを無くしちゃったりした場合にはいずれかの規格品をホームセンターとか東京ですと東急ハンズとかで探すとネジだけ売ってますので、それを買ってきて使うことが出来ますよ♪


↓ネジのタップにはやっぱりシリコングリスが欠かせませんね♪



サードパーティー製のヒートシンクに切ってあるタップはバリが結構あったりしてて、取り付けは出来たけど何ヶ月もたってもう一度ばらそうとしたらネジがタップ部分でロックされて折れちゃったり…っていうトラブルもよくありますので、とりあえずタップにシリコングリスを流し込んで、オーバーホールしやすいようにしておきたいと思います


↓まずはタップ部分にシリコングリスを流し込みます。






↓そしてファンを乗せてネジ止めします。





ネジは対角線を描くように左下、右上、左上、右下…みたいな順で仮止めしたら、最後にネジが曲がって付いてないのを確認してマシ締めします。


↓次にヒートシンクを裏返します




↓マザーへのアタッチメント取り付け穴を確認します。




↓アタッチメント取り付けにはこちらのネジを使います。



ネジの規格はM3 6mmなべ小ネジです。

こちらも無くしちゃったりした場合にはホームセンターとかでネジだけ売ってますよ♪♪


↓アタッチメントに「AM2/3」と刻印のある側を上にします。




↓こちらもタップ部分にシリコングリスを流し込みます。






↓アタッチメントの金具を乗せます



仮止めした後、ネジが曲がって付いてないかを確認したらマシ締めします。


↓CPUクーラーが完成しました




す…スミマセン…1記事辺りの投稿制限に引っかかっちゃいましたので、続きは次の記事に書いてますorz