お盆休みに入りましたが、東京は相変わらずムシムシと暑いですね
みなさんのところはいかがでしょう?
さ…さて、日曜日に友達と秋葉原で待ち合わせしてたのですが…駅の構内がいつもより混んでましたので、やっぱりお盆休みだからかなぁ…って思ってたら…
↓こんな人だかりが出来てて…



な…何かゲーム…でしょうか…それの特設会場が出来てて、こういうのが駅の中でどーんと出てくる辺りがちょっと秋葉原っぽいなぁ…って思いました(笑)
↓こちらは改札口付近ですがアニメ(?)かゲーム(?)の巨大なポスターが…

な…何だか段々秋葉原駅がカオスな状態になっていってますね
ちなみにこちらの写真はDocomoのSO-02D「Xperia NX」で撮影しました♪♪
前にお花見の記事でも触れてましたが、Xperia NXだと友達とメールで連絡を取り合いながらその合間にちょっとしたスナップを十分なクオリティーで撮影出来ちゃいますので今はもう手放せない一台になってしまってます
CPU用放熱グリスを2種類追加して都市伝説関連もテスト(笑)
…って言うコトで前置きがメチャクチャ長くなっちゃっていつもスミマセンorzorz
前回の記事では汎用のシリコングリスを基準に、色々なグリスで放熱効果を実験してましたが、今回はそこに2種類のグリスを追加してテストしたみたい…のと、後もう一つはいわゆる冷却関連都市伝説の小手先技術がどこまで効果があるのかを実験してみたいなぁ…って思いました(笑)
今回テストしてみます冷却関連の都市伝説は2つ…で、
目玉クリップで放熱効果UP?!
扇風機で放熱効果UP?!
です
まず、目玉クリップ…なのですが、実はうちのお客様の中にバイクの改造が趣味…って言う方がいらっしゃって、たまたま私がカウンターで他のお客様にCPUクーラーを出しながら「ここをエアダスターで吹いてあげると少し夏場は安定するかもですね~…」って説明させていただいてたらそのお客様が「バイクも昔は空冷だった時代があるんですよ…いやぁPCも同じような冷却方法なんですね!」って仰られたところから始まって、そのお客様曰くバイクのエンジン(?)が空冷でした時には放熱効果をアップさせるために鉄バサミをフィンに沢山挟んであげると放熱効果がアップした…らしい…です…
確かに鉄バサミ(洗濯ばさみがプラスチックになる前は鉄で出来てるのが主流だったみたいです…)は熱の伝わりやすい鉄…ですので、それを放熱用のフィンに付けてあげればそれだけ熱を逃がしやすそう…ですのは想像できたのですが、近所の金物屋さんにもそんな前時代的なモノは置いてない…とのコトで、取り合えずスーパーや100円ショップを回りながら金属で出来ててモノを挟む構造で、他の補助道具を必要としないでガッシリ固定できそうなモノは…って探してたらこの目玉クリップに行き当たりました(笑)
次に扇風機…ですが、こちらはいわゆる自作PCユーザーさんの間では色々な噂が流れてるモノ…で、基本的にCPUを空冷で冷やす場合、同じヒートシンクでもファンの風量が大きくなればなるほど放熱効果は上がる…のですが、風量を大きくするためにはファンの羽部分を大きくするかより高回転で回す方法が主流で、高回転…も一定以上になっちゃうと冷却効果よりも騒音の方が酷くなりますので限度があるとして、一番良いですのはファンを大きくするコト…で、それの最後に行き着くのが扇風機…だったりします
PC用のファンではありえません30cm以上の巨大な羽で送り出す風量は相当なモノで、コレをマザーボードの横からブァーって当ててあげるとオーバークロックの限界がもう一つ上がる…なんて言われてたりします
実際にうちでもオーバークロックの限界が結構引き上げられましたので、実体験として効果があったのはわかってたのですが、データとしてちょっと見てみたかったコトもあって今回のテストに加えてみました(笑)
今回も相変わらず正確なテストではありませんorz
い…一応前回の記事でも書いてたのですが、今回も全然正確なデータを取ってるワケじゃなくって、あくまでも管理人個人がテキトーな目分量で測ってるテキトーな計測になります…ので、実際にはみなさんが使う環境によって結構冷えるか冷えないかは上下しちゃうと思います
※この記事に載ってる画像も全部クリックで原寸大に拡大できます
まずはテストに使うグリスをご紹介してみます
そ…それではまずは今回テストしますサーマルコンパウンドをご紹介してみます

サンワサプライ社製「ナノダイヤモンドグリス TK-P3D」

・容量:2.8g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1280円
・1g辺りの単価:約457円
PC周辺機器では特に有名なサンワサプライさんのダイヤモンドグリスです♪
研磨用の工具としても売られてるダイヤモンドパウダーをシリコングリスや他の酸化金属と併せて調合されてるグリスで、熱伝導率は炭素の中でも一番高い900~2300W/m-1·K-1…って言うダイヤモンドが使われてますが、粒子の大きさや特性が活かせなければ前回私が見よう見真似で作ってみたグラファイトグリスみたいな散々な結果になります…ので、色々ドキドキしてます
熱の伝導効率を高めようとしてダイヤモンドの量を増やしちゃうと、今度はいわゆる工具として売られてるダイヤモンドコンパウンドみたいにヒートスプレッダやヒートシンクを研磨しかねませんので、その辺もちょっと興味があったりします
↓公称の熱伝導率は8.3W/mK…ってちょっと控えめです(笑)

GELID Solutions社製「GC-Extreme」

・容量:3.5g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1480円
・1g辺りの単価:約423円
香港に本社を置くGELID Solutions社製サーマルコンパウンドのフラッグシップモデル「GC-Extreme」です
公称の熱伝導率が8.5W/mK…って上のサンワサプライさんのTK-P3Dと殆ど同じですので、実際のテストでコレがどれくらい発揮されるかが楽しみですね♪
↓…ちなみに香港の方は台湾の方と同じで中国人って言われるのをとても嫌ってますので

Grease made in U.S.A
Assenbled in Taiwan
…徹底して中国の表記を追い出してます
代理店は日本のサイズさんですし(笑)
テストに使う機材
…って言うコトで今回もテストに使う機材は前回の記事で使ってたのと全く同じ…ですorz
↓CPUクーラーはScythe社製「峰2」

↓マザーも前回と同じでGigabyte社製「GA-A55M-DS2」

↓CPUも前回と同じでAMD社製APU「A8-3870K」を

↓後はOSもいつものWindows 7 HomePremium 32bitを

それぞれ使っていきます
それではテストしていきます
それでは実際にテストしていきたいと思います♪
サンワサプライ社製「ナノダイヤモンドグリス TK-P3D」

↓グリスはかなり硬いです

硬さや色は前回もテストしてたサンハヤト社製「SCH-G35」にそっくり…ですが、ビミョーにこちらの方が伸ばしやすかったような感じがします
↓今回もこのアナログ温度計で測りますorzorz

↓気温は大体摂氏26度くらい…です

【アイドル状態開始】CPU温度13度

【アイドル状態終了】CPU温度13度

【フルロード状態開始】CPU温度13度

【フルロード状態終了】CPU温度40度

だ…ダイヤモンド…って言うコトで結構期待してたのですが、アイドル状態、フルロード状態の結果は前回のArctic Silver 5(Arctic Silver)、MX-4(Arctic Cooling)、SCH-G35(サンハヤト)と全く同じ結果に落ち着いてて、ただこちらのグリスはその3種類と違って37度くらいの辺りまでは温度が低く抑えられてた…のに、そこを超えてから急に温度が上がりだすような傾向がありましたので、もっと長時間テストにかけてたらその3種類よりももっと温度が高くなってたのかも…しれませんorz
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓外してみました(CPU側)

グリスが結構硬かったおかげ…もあるのかもしれませんが、ポンプアウトされてるグリスは結構少なめでちゃんとヒートスプレッダとヒートシンクの間を埋めてくれてました♪
でも写真を良く良く見てみると分かります通り、前回のサンハヤト製SCH-G35と同じように隅っこの辺りが伸び切らずに空気を少し噛んでしまってるのが見えましたorz
GELID Solutions社製「GC-Extreme」

↓色は白に近くて、ものすっごい柔らかいです

出してみてビックリしましたのはこの柔らかさ…で、いわゆるグリス…って言うよりもオイルに近いくらいの柔らかさで、私の中では前回テストしてたArctic Cooling社製MX-4が一番柔らかい…って思ってましたが、それ以上の柔らかさでした
↓気温は大体摂氏26度くらい…です

【アイドル状態開始】CPU温度12度

【アイドル状態終了】CPU温度12度

【フルロード状態開始】CPU温度12度

【フルロード状態終了】CPU温度38度

おぉぉぉぉっっっ
すっごいですね…まさかこんなに差が出るなんて思ってもみませんでした
アイドル状態は殆どどんぐりの背比べになりがち…ですので、多分13度付近だろうなぁ…って思ってたらそこから1度下げてて、さらにフルロード状態ではArctic Silver 5、MX-4、SCH-G35、TK-P3Dの40度台に上がることもなく38度で抑えてますね♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓外してみました(CPU側)

完全に液体をつけてたみたいな跡が出来てて、他の明らかに「コンパウンド」…って言う感じの残り方ではありませんでした
↓…そして恐れていた液垂れが…

グリスがすっごい柔らかいせいで、ヒートシンクを外す時にポンプアウトした分が液体みたいにベロッと垂れてしまいましたorzorz
伝導性が無くて良かったです
GC-Extremeが今回これだけ健闘してくれたのは多分この柔らかさ…で、他のコンパウンドは多分長期間使ったときにドライアウトしないように…って、パウダー上の粒子が必ずCPUとヒートシンクの間にある程度の厚みを以って残るようにしてたのに対してGC-Extremeはこの半液状みたいな感じで極限まで薄くなりますのでこれだけ温度に差が出たのかも…って思いました
加えてGC-Extremeはこれだけ柔らかいので拭き取りも簡単かなぁ…って思ったらウェスでなでるだけでは取れないくらい頑丈で薄い膜が残ってましたので、この辺が長期間使用に耐えられるコツ…なのかも…って思ってみました
冷却系都市伝説を検証!
…って言うコトでココからはさっき上のほうでも書いてました冷却関連の都市伝説を実際にテストしてみたいと思います(笑)
目玉クリップで放熱効果UP?!
それではまずはこちらの都市伝説からテストしていきますね♪♪
テストで使うサーマルコンパウンドは前回も使ってたサンハヤト製「SCH-G35」です♪

まずはクリップ無しの状態でテストしてみます
↓気温は大体26度です

【アイドル状態開始】CPU温度13度

【アイドル状態終了】CPU温度13度

【フルロード状態開始】CPU温度28度

【フルロード状態終了】CPU温度40度

気温も前回と同じですのでほぼ前回と同じ結果になりました。
↓そして出してきました目玉クリップ…

どちらも素材は鉄…で、その上から良く分からないメッキが施されています
↓フィンとの接触部分にシリコングリスを塗っていきます…

↓準備が出来たらフィンにガシガシと付けていきます…

↓で…出来上がりました

↓ヴィジュアル的にはかなり冷えそうですよね(笑)

↓気温は大体26度でさっきと同じです

【アイドル状態開始】CPU温度12度

【アイドル状態終了】CPU温度12度

【フルロード状態開始】CPU温度27度

【フルロード状態終了】CPU温度39度

ぉぉぉっっ
ヴィ…ヴィジュアルから想像できるほどには冷えませんでしたが、アイドル状態、フルロード状態共に1度引き下げるコトが出来ました♪♪
目玉クリップ分の効果はちゃんとあったみたいですね
こんな数百円の投資で今あるCPUクーラーがアップグレードされるのはちょっと嬉しかったです♪
扇風機で放熱効果UP?!
それでは次に扇風機を使った冷却を見ていきたいと思います♪
クリップを外すのが面倒…でしたので、クリップをつけた状態でテストをしてみますorz
↓まずは一家に1台はあります扇風機を出してみます…

↓気温は大体26度…です…

【アイドル状態開始】CPU温度12度

【アイドル状態終了】CPU温度12度

【フルロード状態開始】CPU温度27度

【フルロード状態終了】CPU温度39度

え…えぇ…と…全然変わりませんでした
でも良く温度変化を見てみると、CPUの温度こそ変わりませんでしたがマザーボードの温度(このツールではSystemという項目)が、さっきの扇風機無しの時にはフルロード状態で30度に達してた部分が扇風機を使うコトで29度に抑えられてて、この辺が多分「扇風機を使うとオーバークロックの限界が引き上げられる」…って言う経験則に繋がってくるのかも…って思いました
確かにオーバークロックをする時には実はCPUの冷却よりも重要なのがマザーボードの冷却だったりしてて、特に限界ギリギリのオーバークロック時にはマザーの冷却で相当な差が出ますので(そのためハイエンドマザーボードにはヒートシンクが沢山付いてたりもします)、その辺から見ても扇風機は一部の使用環境ではちゃんと効果があるのかも…と思いましたorz
都市伝説はちゃんと効果がある!
…って言うコトでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz
え…えぇと…まずはサーマルコンパウンドについてですが、今回はGC-Extremeがメチャクチャ良い結果を出してくれましたので、本当に冷却できるサーマルコンパウンドを探してる場合にはこちらを使っておいて間違いはなさそうな感じがしました♪♪
そして記事のネタ程度の軽い気持ちで試してみました各種冷却の都市伝説的なモノも一応ちゃんと効果が目に見えて出てましたので、スペースや電力に余裕がある限りは出来るだけ積極的に使っていった方が良い技術なのかも…って思いました
まだまだ残暑は厳しいみたいですので、ちょっとした小手先の技術でPCを安定動作させてみてくださいね♪♪
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さ…さて、日曜日に友達と秋葉原で待ち合わせしてたのですが…駅の構内がいつもより混んでましたので、やっぱりお盆休みだからかなぁ…って思ってたら…
↓こんな人だかりが出来てて…




な…何かゲーム…でしょうか…それの特設会場が出来てて、こういうのが駅の中でどーんと出てくる辺りがちょっと秋葉原っぽいなぁ…って思いました(笑)
↓こちらは改札口付近ですがアニメ(?)かゲーム(?)の巨大なポスターが…

な…何だか段々秋葉原駅がカオスな状態になっていってますね

ちなみにこちらの写真はDocomoのSO-02D「Xperia NX」で撮影しました♪♪
前にお花見の記事でも触れてましたが、Xperia NXだと友達とメールで連絡を取り合いながらその合間にちょっとしたスナップを十分なクオリティーで撮影出来ちゃいますので今はもう手放せない一台になってしまってます


…って言うコトで前置きがメチャクチャ長くなっちゃっていつもスミマセンorzorz
前回の記事では汎用のシリコングリスを基準に、色々なグリスで放熱効果を実験してましたが、今回はそこに2種類のグリスを追加してテストしたみたい…のと、後もう一つはいわゆる冷却関連都市伝説の小手先技術がどこまで効果があるのかを実験してみたいなぁ…って思いました(笑)
今回テストしてみます冷却関連の都市伝説は2つ…で、


です

まず、目玉クリップ…なのですが、実はうちのお客様の中にバイクの改造が趣味…って言う方がいらっしゃって、たまたま私がカウンターで他のお客様にCPUクーラーを出しながら「ここをエアダスターで吹いてあげると少し夏場は安定するかもですね~…」って説明させていただいてたらそのお客様が「バイクも昔は空冷だった時代があるんですよ…いやぁPCも同じような冷却方法なんですね!」って仰られたところから始まって、そのお客様曰くバイクのエンジン(?)が空冷でした時には放熱効果をアップさせるために鉄バサミをフィンに沢山挟んであげると放熱効果がアップした…らしい…です…

確かに鉄バサミ(洗濯ばさみがプラスチックになる前は鉄で出来てるのが主流だったみたいです…)は熱の伝わりやすい鉄…ですので、それを放熱用のフィンに付けてあげればそれだけ熱を逃がしやすそう…ですのは想像できたのですが、近所の金物屋さんにもそんな前時代的なモノは置いてない…とのコトで、取り合えずスーパーや100円ショップを回りながら金属で出来ててモノを挟む構造で、他の補助道具を必要としないでガッシリ固定できそうなモノは…って探してたらこの目玉クリップに行き当たりました(笑)
次に扇風機…ですが、こちらはいわゆる自作PCユーザーさんの間では色々な噂が流れてるモノ…で、基本的にCPUを空冷で冷やす場合、同じヒートシンクでもファンの風量が大きくなればなるほど放熱効果は上がる…のですが、風量を大きくするためにはファンの羽部分を大きくするかより高回転で回す方法が主流で、高回転…も一定以上になっちゃうと冷却効果よりも騒音の方が酷くなりますので限度があるとして、一番良いですのはファンを大きくするコト…で、それの最後に行き着くのが扇風機…だったりします

PC用のファンではありえません30cm以上の巨大な羽で送り出す風量は相当なモノで、コレをマザーボードの横からブァーって当ててあげるとオーバークロックの限界がもう一つ上がる…なんて言われてたりします

実際にうちでもオーバークロックの限界が結構引き上げられましたので、実体験として効果があったのはわかってたのですが、データとしてちょっと見てみたかったコトもあって今回のテストに加えてみました(笑)

い…一応前回の記事でも書いてたのですが、今回も全然正確なデータを取ってるワケじゃなくって、あくまでも管理人個人がテキトーな目分量で測ってるテキトーな計測になります…ので、実際にはみなさんが使う環境によって結構冷えるか冷えないかは上下しちゃうと思います

※この記事に載ってる画像も全部クリックで原寸大に拡大できます


そ…それではまずは今回テストしますサーマルコンパウンドをご紹介してみます




・容量:2.8g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1280円
・1g辺りの単価:約457円
PC周辺機器では特に有名なサンワサプライさんのダイヤモンドグリスです♪
研磨用の工具としても売られてるダイヤモンドパウダーをシリコングリスや他の酸化金属と併せて調合されてるグリスで、熱伝導率は炭素の中でも一番高い900~2300W/m-1·K-1…って言うダイヤモンドが使われてますが、粒子の大きさや特性が活かせなければ前回私が見よう見真似で作ってみたグラファイトグリスみたいな散々な結果になります…ので、色々ドキドキしてます

熱の伝導効率を高めようとしてダイヤモンドの量を増やしちゃうと、今度はいわゆる工具として売られてるダイヤモンドコンパウンドみたいにヒートスプレッダやヒートシンクを研磨しかねませんので、その辺もちょっと興味があったりします

↓公称の熱伝導率は8.3W/mK…ってちょっと控えめです(笑)



・容量:3.5g
・購入店:ヨドバシカメラ秋葉原店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1480円
・1g辺りの単価:約423円
香港に本社を置くGELID Solutions社製サーマルコンパウンドのフラッグシップモデル「GC-Extreme」です

公称の熱伝導率が8.5W/mK…って上のサンワサプライさんのTK-P3Dと殆ど同じですので、実際のテストでコレがどれくらい発揮されるかが楽しみですね♪
↓…ちなみに香港の方は台湾の方と同じで中国人って言われるのをとても嫌ってますので

Grease made in U.S.A
Assenbled in Taiwan
…徹底して中国の表記を追い出してます

代理店は日本のサイズさんですし(笑)

…って言うコトで今回もテストに使う機材は前回の記事で使ってたのと全く同じ…ですorz
↓CPUクーラーはScythe社製「峰2」

↓マザーも前回と同じでGigabyte社製「GA-A55M-DS2」

↓CPUも前回と同じでAMD社製APU「A8-3870K」を

↓後はOSもいつものWindows 7 HomePremium 32bitを

それぞれ使っていきます


それでは実際にテストしていきたいと思います♪


↓グリスはかなり硬いです


硬さや色は前回もテストしてたサンハヤト社製「SCH-G35」にそっくり…ですが、ビミョーにこちらの方が伸ばしやすかったような感じがします

↓今回もこのアナログ温度計で測りますorzorz

↓気温は大体摂氏26度くらい…です










だ…ダイヤモンド…って言うコトで結構期待してたのですが、アイドル状態、フルロード状態の結果は前回のArctic Silver 5(Arctic Silver)、MX-4(Arctic Cooling)、SCH-G35(サンハヤト)と全く同じ結果に落ち着いてて、ただこちらのグリスはその3種類と違って37度くらいの辺りまでは温度が低く抑えられてた…のに、そこを超えてから急に温度が上がりだすような傾向がありましたので、もっと長時間テストにかけてたらその3種類よりももっと温度が高くなってたのかも…しれませんorz
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓外してみました(CPU側)

グリスが結構硬かったおかげ…もあるのかもしれませんが、ポンプアウトされてるグリスは結構少なめでちゃんとヒートスプレッダとヒートシンクの間を埋めてくれてました♪
でも写真を良く良く見てみると分かります通り、前回のサンハヤト製SCH-G35と同じように隅っこの辺りが伸び切らずに空気を少し噛んでしまってるのが見えましたorz


↓色は白に近くて、ものすっごい柔らかいです


出してみてビックリしましたのはこの柔らかさ…で、いわゆるグリス…って言うよりもオイルに近いくらいの柔らかさで、私の中では前回テストしてたArctic Cooling社製MX-4が一番柔らかい…って思ってましたが、それ以上の柔らかさでした

↓気温は大体摂氏26度くらい…です










おぉぉぉぉっっっ

すっごいですね…まさかこんなに差が出るなんて思ってもみませんでした

アイドル状態は殆どどんぐりの背比べになりがち…ですので、多分13度付近だろうなぁ…って思ってたらそこから1度下げてて、さらにフルロード状態ではArctic Silver 5、MX-4、SCH-G35、TK-P3Dの40度台に上がることもなく38度で抑えてますね♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓外してみました(CPU側)

完全に液体をつけてたみたいな跡が出来てて、他の明らかに「コンパウンド」…って言う感じの残り方ではありませんでした

↓…そして恐れていた液垂れが…


グリスがすっごい柔らかいせいで、ヒートシンクを外す時にポンプアウトした分が液体みたいにベロッと垂れてしまいましたorzorz
伝導性が無くて良かったです

GC-Extremeが今回これだけ健闘してくれたのは多分この柔らかさ…で、他のコンパウンドは多分長期間使ったときにドライアウトしないように…って、パウダー上の粒子が必ずCPUとヒートシンクの間にある程度の厚みを以って残るようにしてたのに対してGC-Extremeはこの半液状みたいな感じで極限まで薄くなりますのでこれだけ温度に差が出たのかも…って思いました

加えてGC-Extremeはこれだけ柔らかいので拭き取りも簡単かなぁ…って思ったらウェスでなでるだけでは取れないくらい頑丈で薄い膜が残ってましたので、この辺が長期間使用に耐えられるコツ…なのかも…って思ってみました


…って言うコトでココからはさっき上のほうでも書いてました冷却関連の都市伝説を実際にテストしてみたいと思います(笑)

それではまずはこちらの都市伝説からテストしていきますね♪♪
テストで使うサーマルコンパウンドは前回も使ってたサンハヤト製「SCH-G35」です♪

まずはクリップ無しの状態でテストしてみます

↓気温は大体26度です










気温も前回と同じですのでほぼ前回と同じ結果になりました。
↓そして出してきました目玉クリップ…

どちらも素材は鉄…で、その上から良く分からないメッキが施されています

↓フィンとの接触部分にシリコングリスを塗っていきます…

↓準備が出来たらフィンにガシガシと付けていきます…

↓で…出来上がりました


↓ヴィジュアル的にはかなり冷えそうですよね(笑)

↓気温は大体26度でさっきと同じです










ぉぉぉっっ

ヴィ…ヴィジュアルから想像できるほどには冷えませんでしたが、アイドル状態、フルロード状態共に1度引き下げるコトが出来ました♪♪
目玉クリップ分の効果はちゃんとあったみたいですね

こんな数百円の投資で今あるCPUクーラーがアップグレードされるのはちょっと嬉しかったです♪

それでは次に扇風機を使った冷却を見ていきたいと思います♪
クリップを外すのが面倒…でしたので、クリップをつけた状態でテストをしてみますorz
↓まずは一家に1台はあります扇風機を出してみます…

↓気温は大体26度…です…










え…えぇ…と…全然変わりませんでした

でも良く温度変化を見てみると、CPUの温度こそ変わりませんでしたがマザーボードの温度(このツールではSystemという項目)が、さっきの扇風機無しの時にはフルロード状態で30度に達してた部分が扇風機を使うコトで29度に抑えられてて、この辺が多分「扇風機を使うとオーバークロックの限界が引き上げられる」…って言う経験則に繋がってくるのかも…って思いました

確かにオーバークロックをする時には実はCPUの冷却よりも重要なのがマザーボードの冷却だったりしてて、特に限界ギリギリのオーバークロック時にはマザーの冷却で相当な差が出ますので(そのためハイエンドマザーボードにはヒートシンクが沢山付いてたりもします)、その辺から見ても扇風機は一部の使用環境ではちゃんと効果があるのかも…と思いましたorz

…って言うコトでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz
え…えぇと…まずはサーマルコンパウンドについてですが、今回はGC-Extremeがメチャクチャ良い結果を出してくれましたので、本当に冷却できるサーマルコンパウンドを探してる場合にはこちらを使っておいて間違いはなさそうな感じがしました♪♪
そして記事のネタ程度の軽い気持ちで試してみました各種冷却の都市伝説的なモノも一応ちゃんと効果が目に見えて出てましたので、スペースや電力に余裕がある限りは出来るだけ積極的に使っていった方が良い技術なのかも…って思いました

まだまだ残暑は厳しいみたいですので、ちょっとした小手先の技術でPCを安定動作させてみてくださいね♪♪


CPUとヒートシンクを埋めるサーマルコンパウンドとして使えそうなグリスのご紹介と、どうしてグリスが必要なのかを説明しています。

工業用のシリコングリス、Deep Cool製「Z9」、Prolimatech製「Samuel 17付属グリス」、Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」、Arctic Cooling社製「MX-4」、サンハヤト製「SCH-G35」、自作グラファイトグリスを使って実際にテストしてみましたorz

「金属含有のグリースは間違って基板上に垂れるとショートの危険性がある!」は本当?実験で検証してみました♪

2013年のテストには工業枠からモリブデングリースとコパスリップが参加!工業用グリースはCPU用放熱グリースを超えられる??