東京はちょっと空気が汚い…ですが、空を見上げると夏とは違って雲がずっと高い場所にあったりしてて、それが秋を感じさせてくれますね♪
みなさんのところはいかがでしょう?
朝晩の冷え込みも激しくなってきてて風邪を引きやすかったりしますので、どうかみなさんも暖かくしてお過ごしくださいね
2013年のCPU用放熱グリーステストには工業枠から凄い刺客が参加!

…って言うことで昨年に行わせて頂きましたCPU用放熱グリーステストで一番冷えてたのがGELID Solutions社製「GC-Extreme」…って言う結果だったのですが、今年もまた新しくマシンを組もう…って思ってましたのでちょっとその前に今年もちょっとCPU用放熱グリースを使って色々とテストしてみたいと思いました♪
それの第一弾が先日行わせて頂きました実験で、まだあの時は「ところで、本当に金属由来の物質を含んでるグリースは通電性があるの…??」って言う疑問を実験で解決してて、実際にCPUに付けては実験してませんでした…が、今回はちゃんとCPUに使ってみながらデータを取ることが出来ましたのでそちらをご紹介してみたいなぁ…って思います
あれから1年が経って海外サイト様とかを見ながら色々と検討はしてた…のですがちょっとあんまり「こ…これはっっ!!」って言うモノもありませんでしたので、工業枠から面白そうなグリースを色々と買ってみて、その中でも熱伝導率が良さそうなモノを2本に絞ってPC用の放熱専門グリースと比較してみるコトにしました♪♪
工業用のグリースは元々熱伝導をメインに考えてるCPU用放熱グリースとは違って、基本は「長期潤滑と耐久性」がメインですので、もちろん熱伝導にとってはデメリットにしかならない樹脂系とかを良く含んでたりします(テフロンとか…)。
でもその代わり「容量あたりの単価が安い」…って言うのが最大の売りで、数グラムで数千円もしちゃうようなPC用とは違って色々な場所の潤滑にガシガシ使えたりします
今回実験に参加させてみましたグリースはどちらも工業用やモータースポーツ界ではその高い耐圧性や耐腐食性が認められてるモノになりますので、もしもコレで工業用のグリースがPC用よりも熱効率が良いようでしたら、自転車、バイク、家の中のあらゆる場所の潤滑に加えてPC用途も全部一本のグリースで補えてしまう…って言うまさに夢の様なグリースの一本化が出来ちゃうことになります…が、それを実際のテスト結果と一緒にご覧頂きたいとおもいます♪♪
今回のテストに使う素材
…って言うことで今回のテストに使います素材類をご紹介してみたいと思います♪♪
グリースの紹介部分には、ダイレクトショップや正規輸入代理店での販売価格と、1gあたりの価格も添えてみたいと思います
け…計算…あってる…かなぁ…確か1g当たりの価格を割り出すには、価格をグラム数で割れば良いのです…よ…ね…??ガクガクガク…orzorz
※この記事の写真も全部クリックで拡大出来ます
株式会社エーゼット製「シリコングリース」

・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ゴム・樹脂製品を含めた全パーツの潤滑
・容量:50g
・価格:1,580円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:31.6円
信頼のある日本製のシリコングリース…って言ったらエーゼットさんのシリコングリースで、お値段はちょっと高めですがゴム製パッキンとかOリングとか、その他樹脂製品が多用されてる製品の潤滑…って色々な用途で使えるのが良いですね♪♪
ホームセンターのDIY用グリースコーナーとかに置いてあります。
一般的にPCパーツショップで激安で売ってる中国製シリコングリースと違ってエーゼットさんのは粘度がすっごいありますので、液ダレしにくいのも特徴です
Gelid Solutions製「GELID GC-EXTREME」

・メーカー:GELID Solutions Ltd.
・生産国:米国
・用途:CPUの熱をヒートシンクに伝える
・容量:3.5g
・価格:1,254円
・価格を参照した販売店:Amazon
・1g当たりの価格:約358.2円
昨年の実験ではダントツで冷やしてくれたのがこのGELID GC-EXTREMEで、1g当たりの価格もダントツだったりします
秋葉原とかではPCパーツショップには大体在庫してあったりしてて、他には大手家電量販店さんの自作コーナーとかでも最近は取り扱うようになってきましたね♪♪
柔らかいので相当薄く伸ばすコトが出来る…のにしっかりと金属の隙間に食いついてたりしますので、その辺りが冷える秘訣なのかも…って思ってます
株式会社エーゼット製「モリブデングリース」

・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ギア・チェーン等、高トルクの掛かる金属の潤滑
・容量:100g
・価格:735円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:7.35円
自転車のメンテナンスに力を入れてらっしゃる方…とかにはお馴染みエーゼットさんのモリブデングリースです♪
ホームセンターのDIYショップとか、大きめの自転車屋さんとかには置いてあったりしますね♪
粘度が結構固めですが、高トルクがかかると柔らかくなる性質を持ってますので自転車のギアにちょっと挿しておくだけでもチェーンやギアをしっかり守ってくれるのが特徴ですね
そして1g当たりの価格が今回の中では一番安いのもお財布に優しくて良いと思います(笑)
Molyslip社製「Copaslip」

・メーカー:Molyslip Atlantic Ltd
・生産国:英国
・用途:全ての金属の潤滑・焼き付き防止、接点保護/潤滑
・容量:100g
・価格:2,100円
・価格を参照した販売店:HF.com International LTD.(正規輸入代理店)
・1g当たりの価格:21円
銅入りグリースとして英国のモータースポーツ界や工業用分野で有名なのがこのコパスリップ…で、耐水性を謳ってる通り普段乗りの自転車のギアとか外にあるネジとかに使うと長期間サビを防止してくれたりします
うちの普段乗りの自転車のギアにもつけてみたのですが、この風雨に晒された二ヶ月…でしたが今もしっかり潤滑してくれてますので、その性能はバツグンですね♪♪
私が購入しました正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんから買うと、本当にちょっとだけですが今も復興を頑張ってる福島県の企業応援にもなったりします(送られてきた袋に福島県のPRが書いてありました♪)
キラキラした銅粉末がラメみたいに光っててキレイなグリースで、結構柔らかめ…ですのに金属にはしっかりと食いついてくれますので、今回のテストではちょっと期待してたりします
↓その他は昨年と全く同じパーツで、マザーボードはGigabyte社製「A55-DS2」と

↓AMD最後の可変倍率LlanoコアCPU「AMD A8-3870k」と

↓Scythe社製「峰2」になります♪

AMDがFusion AシリーズをどんどんとBulldozerコアの改良型に移行させていく中で一番最後のK10コアとして頑張ってたのがこのA8-3870Kで、元々Bulldozerコアはコア当たりの性能は低くてもコア数でそれを相殺する…って言う手法が取れるモノだったのですが、サーバー用のOpteronやハイエンドデスクトップのFXシリーズみたいにはコアが増やせなかったAシリーズは出だしは本当に酷評ばっかり…で、しばらくは既存ベンチマーク上ではK10コア採用のAシリーズの方が断然高いスコアを出してたりしました
Richlandコアの採用とかで最近は良い評価も多いAシリーズですが、そんな最後のK10コア…って考えるとちょっとだけ実験の意気込みも変わってきちゃいますね♪♪
それでは実験を開始します!
それではちょっと今年は夏からズレちゃいましたが、グリースの実験を始めてみたいと思います♪♪
えぇと…今回も…ですが、室温が事務所のクーラーだけで調整してたりする関係…と、温度を測ってるのがアナログ温度計だったりしてて色々正確さに欠けてたりしますorzorz
の…ので、あくまでも参考程度にご覧いただけましたら…って思います
2013年10月4日追記
す…スミマセンちょっとだけ注意書きの追記…です
今回は工業用やモータースポーツ用に設計されてるグリースをサポート外の使い方で使ってますので、万が一通電した時に他パーツから出た火花がグリースに燃え移って火災になってしまってもメーカーさんには一切非がありませんので、工業用グリースをCPU用に使う場合にはショート…とか多分いらっしゃらないとは思いますがくわえタバコなどで火災の原因を作っちゃわないように十分注意して作業を行ってください…です
↓それではまずはマザーを開けて

↓CPUをセットします

株式会社エーゼット製「シリコングリース」
まずはこのデータを今回の基準にしたいと思います

↓純白でちょっと弾力性があります

↓ヒートシンク側はちょっと傷がありますが、性能には影響しません

↓室温は大体25度くらい…かなぁ…

び…ビミョーに25度を超えてそうな感じもしますが、企業が行ってるような精密調査ではありませんので気にしないことにします…スミマセンorzorz
アイドル開始:12度

アイドル終了(三分後):12度

フルロード開始:28度

フルロード終了(三分後):45度

昨年の記録では室温が大体26度でフルロード終了時の温度が43度…でしたので、ちょっと温度高めに出ちゃったかなぁ…とは思いますが、概ね昨年の記録をなぞるような形になりました♪
↓外しました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側です

ちょっとポンプアウトが多めに出ちゃいましたが、ちゃんとグリースが残ってて均一に良く伸びてたのが分かりました♪
Gelid Solutions製「GELID GC-EXTREME」

次に昨年最高の記録を出してくれましたGC-EXTREMEを使ってみたいと思います♪♪
↓薄い灰色で柔らかめです

↓室温は…うーん…

エアコンの温度設定は25度にしてたのですが、もうちょっとコレは「大体25度」なんて言えないくらい室温が上がっちゃってましたorzorz
…の…ので、一応25.5度くらい…って読んでください…ですorz
アイドル開始:11度

アイドル終了(三分後):11度

フルロード開始:11度

フルロード終了(三分後):38度

あ…相変わらずシリコングリースと比較しちゃうとすっごい性能差ですよね(笑)
昨年のデータと比べてみると、室温が26度から25.5度…ってたった0.5度くらいしか違ってないのに、昨年のデータよりもアイドル時でさらに1度下げてきちゃう辺りにこの放熱用グリースのポテンシャルを感じさせてくれる結果になりました♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります

ちょっと偏りが見られますが概ね均一に伸びてくれてて、しっかりと金属面に食いついてくれてるのが分かりました
株式会社エーゼット製「モリブデングリース」

…って言うことでココからは完全に工業枠になります(笑)
工業枠でもしも凄く良い数値が出れば、PC用の高い放熱用グリースは全部捨てて万能型の工業用グリースで全部がまかなえる計算になりますが、さて…いかがでしょう…??
↓ダークグリーンともダークブルーとも言えそうな黒さです

さ…流石高トルク部品に使われるグリースだけあって結構固めです
↓室温はやっぱり25.5度くらいです

アイドル開始:11度

アイドル終了(三分後):11度

フルロード開始:15度

フルロード終了(三分後):45度

さ…最初アイドル時で放熱専用グリースのGC-EXTREMEと並んじゃった時にもう「えぇええええ…ほ…本当に工業枠の方が性能が良いの…嘘…なんで私は3.5gで1,300円近くもの金額を払ってたの…ぉぉぁ…orz」って焦っちゃいましたが、フルロードになると急に性能が伸び悩んで結局シリコングリースと同じ温度にまで行っちゃいました…ちょっとだけ安心(?)しました(笑)
でもずっとCPUをフルロードさせてるケースはあんまり無かったりしますので、それを考えればシリコングリースを買うよりもちょっとだけ性能が上…って見てみると良いかもしれませんね♪♪
何よりも本来こちらは放熱用途じゃなくって金属の潤滑ですので、家の中の色々な金属部品にも使えるのを考えてみると価格的にも結構良いチョイスになりそうかも…ですね
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります

結構固かった割にすっごいキレイに伸びてくれてて、しかも金属と金属の間に結構な厚みを持って残ってくれてるのが分かりました
多分この厚みを持って残ってる…って言うのがギアとかの潤滑では大活躍する理由なのかもしれませんね♪
…でもCPUの放熱…ではあんまり厚みがあるのはNGですので、その辺もこの結果に響いてるのかも…って思いました
Molyslip社製「Copaslip」

さ…さて…工業枠の大御所が最後になります
コレでPC用の放熱専用グリースが優れてるのか、汎用性のある工業枠グリースが優れてるのかの疑問に決着が付きそうな感じがします(そんな大げさなモノでもありませんが…笑)
↓色はラメ入りの黄金色…なのですが…

CPUのヒートスプレッダが白飛びしないように…ってちょっとだけ絞り値を上げて撮影してますせいで、結構汚らしいヴィジュアルになってしまいましたorzorz
グリース自体は結構柔らかめ…で、良く伸びそうな感じがします
↓室温は相変わらず25.5度くらいです

う…結局当初の25度には出来ませんでしたorzorz
アイドル開始:11度

アイドル終了(三分後):11度

フルロード開始:13度

フルロード終了(三分後):42度

わぉっ
こちらもアイドル状態ではGC-EXTREMEと同じ11度を完璧にキープしてくれてて、フルロードでも42度…って実はこの温度はProlimatech社製Samuel 17付属グリースやDeepcool社製Z9の41度に迫る性能を出してるコトになります
そもそもこのグリースは本来モータースポーツや工業用製品用に作られてるグリースで、こういう電子機器の放熱用途は一切考えられてない…って言うのを前提に見てみるとこの数字はフツーにPC用の放熱用グリースに対抗出来るすっごいグリースだなぁ…ってビックリさせられちゃいました
熱伝導率の良い銅が入ってるのはこういう用途でもバッチリ活躍してくれました♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります

すっごいキレイに均一に伸びてるのが見て取れて、しかも柔らかさのおかげですっごい薄く伸びてるのが分かりました♪
何よりも外した時のこのラメ入りの銅色が本当にキレイですね♪♪
昨年のデータと今年のデータをまとめました
…って言うことで私自身のために取ってたデータ…ですが、もしかしたらどなたかの参考になれるかも…??みたいな期待を込めて昨年のデータと今年のデータを合わせて表とグラフにしてみました

うーん…
こ…こうして一覧してみてみると、もうコパスリップとGC-EXTREMEだけ持っていれば後はいらないような気がしてきました
今回もCPU専用品の性能を見せ付けたGC-EXTREME、汎用性で圧倒した工業用のCopaslip!
…って言うことでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz
今回は前回と違って工業枠のグリースを参加させてみたのですが、正直なところココまでPC専用品を追い詰める性能を見せてくれるなんて思ってもみませんでした♪♪
特に工業枠の意地…みたいなのを見せてくれたコパスリップですが、例えばCPU用としてPCパーツショップにズラーって並んでる放熱用グリースと違ってコパスリップの場合にはPC用途で使わない時も家の自転車からドアから、ちょっとしたDIY用にまで金属が使われてる色々な部分の潤滑・防錆・焼き付き防止グリースとして使えますので、そういう汎用性では圧倒的に優れてる…って言えるかな…って思いました
コパスリップの場合にはもう過酷な状況下でも長期潤滑が認められてるようなモノですので、「付けたばかりの時は性能が良いけど、一年も使ってると枯渇してダメになっちゃう」って言う心配も無いですし、そういう安心感も工業用製品だけあるかなぁ…って思いました♪
…ので、ちょっと放熱性能が良いCPUクーラーを買ったので少しだけグリースにも凝ってみたいなぁ…って思ったら取り敢えずコパスリップの汎用性で攻めてみて、その上でオーバークロックとかでもう一段階上の冷却性能がほしい…って言うことになったら迷わずGC-EXTREMEで…みたいな流れでも十分かもしれませんね
ココから余談…です(2014年10月4日追記)
ココからはちょっとだけ記事に関係がありそうな余談…なのですが、実は今回こんなにコパスリップがPC専用品に迫る性能を見せてくれたおかげでちょっとだけ心配なコト…があったりしてて、それは「熟練の自作PCユーザーのみなさんなら万が一本来の用途外のグリースの使い方で火が出ちゃってもいつもの自己責任で終わりそうだけど、それ以外のユーザーさんが万が一この記事を参考にしたばっかりに思わぬ用途で火災とかにでもなっちゃったら…ヘタすると記事を書いた私が批判されるだけじゃなくってメーカーさんにも迷惑がかかっちゃうかも…コパスリップの場合には国を跨ぐからもしかしたら向こうの企業から訴訟とかにも…ぅ…超怖い…orzorz」って思って、じゃぁ記事書くなって言うコトなのですが一応念のためコパスリップ正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんに「記事‥これって大丈夫です??」ってどーしようもない質問をさせて頂いたらわざわざ英国本社にお問い合わせ頂いて「PL法の兼ね合いも御座いますため、使用用途以外での使い方をされる場合には事故や火災に十分注意してください…という注意喚起を載せて頂けましたら弊社も助かります」って言う回答を頂けましたので、上の方の追記分として注意書きを追加させて頂きました
こ…こんな個人のどーしようもない記事のコトでわざわざ英国本社にまで問い合わせて頂けます辺りに、やっぱり正規輸入代理店で買って良かったなぁ…って思いました
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「金属含有のグリースは間違って基板上に垂れるとショートの危険性がある!」は本当?実験で検証してみました♪
みなさんのところはいかがでしょう?
朝晩の冷え込みも激しくなってきてて風邪を引きやすかったりしますので、どうかみなさんも暖かくしてお過ごしくださいね



…って言うことで昨年に行わせて頂きましたCPU用放熱グリーステストで一番冷えてたのがGELID Solutions社製「GC-Extreme」…って言う結果だったのですが、今年もまた新しくマシンを組もう…って思ってましたのでちょっとその前に今年もちょっとCPU用放熱グリースを使って色々とテストしてみたいと思いました♪
それの第一弾が先日行わせて頂きました実験で、まだあの時は「ところで、本当に金属由来の物質を含んでるグリースは通電性があるの…??」って言う疑問を実験で解決してて、実際にCPUに付けては実験してませんでした…が、今回はちゃんとCPUに使ってみながらデータを取ることが出来ましたのでそちらをご紹介してみたいなぁ…って思います

あれから1年が経って海外サイト様とかを見ながら色々と検討はしてた…のですがちょっとあんまり「こ…これはっっ!!」って言うモノもありませんでしたので、工業枠から面白そうなグリースを色々と買ってみて、その中でも熱伝導率が良さそうなモノを2本に絞ってPC用の放熱専門グリースと比較してみるコトにしました♪♪
工業用のグリースは元々熱伝導をメインに考えてるCPU用放熱グリースとは違って、基本は「長期潤滑と耐久性」がメインですので、もちろん熱伝導にとってはデメリットにしかならない樹脂系とかを良く含んでたりします(テフロンとか…)。
でもその代わり「容量あたりの単価が安い」…って言うのが最大の売りで、数グラムで数千円もしちゃうようなPC用とは違って色々な場所の潤滑にガシガシ使えたりします

今回実験に参加させてみましたグリースはどちらも工業用やモータースポーツ界ではその高い耐圧性や耐腐食性が認められてるモノになりますので、もしもコレで工業用のグリースがPC用よりも熱効率が良いようでしたら、自転車、バイク、家の中のあらゆる場所の潤滑に加えてPC用途も全部一本のグリースで補えてしまう…って言うまさに夢の様なグリースの一本化が出来ちゃうことになります…が、それを実際のテスト結果と一緒にご覧頂きたいとおもいます♪♪

…って言うことで今回のテストに使います素材類をご紹介してみたいと思います♪♪
グリースの紹介部分には、ダイレクトショップや正規輸入代理店での販売価格と、1gあたりの価格も添えてみたいと思います

け…計算…あってる…かなぁ…確か1g当たりの価格を割り出すには、価格をグラム数で割れば良いのです…よ…ね…??ガクガクガク…orzorz
※この記事の写真も全部クリックで拡大出来ます



・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ゴム・樹脂製品を含めた全パーツの潤滑
・容量:50g
・価格:1,580円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:31.6円
信頼のある日本製のシリコングリース…って言ったらエーゼットさんのシリコングリースで、お値段はちょっと高めですがゴム製パッキンとかOリングとか、その他樹脂製品が多用されてる製品の潤滑…って色々な用途で使えるのが良いですね♪♪
ホームセンターのDIY用グリースコーナーとかに置いてあります。
一般的にPCパーツショップで激安で売ってる中国製シリコングリースと違ってエーゼットさんのは粘度がすっごいありますので、液ダレしにくいのも特徴です



・メーカー:GELID Solutions Ltd.
・生産国:米国
・用途:CPUの熱をヒートシンクに伝える
・容量:3.5g
・価格:1,254円
・価格を参照した販売店:Amazon
・1g当たりの価格:約358.2円
昨年の実験ではダントツで冷やしてくれたのがこのGELID GC-EXTREMEで、1g当たりの価格もダントツだったりします

秋葉原とかではPCパーツショップには大体在庫してあったりしてて、他には大手家電量販店さんの自作コーナーとかでも最近は取り扱うようになってきましたね♪♪
柔らかいので相当薄く伸ばすコトが出来る…のにしっかりと金属の隙間に食いついてたりしますので、その辺りが冷える秘訣なのかも…って思ってます



・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ギア・チェーン等、高トルクの掛かる金属の潤滑
・容量:100g
・価格:735円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:7.35円
自転車のメンテナンスに力を入れてらっしゃる方…とかにはお馴染みエーゼットさんのモリブデングリースです♪
ホームセンターのDIYショップとか、大きめの自転車屋さんとかには置いてあったりしますね♪
粘度が結構固めですが、高トルクがかかると柔らかくなる性質を持ってますので自転車のギアにちょっと挿しておくだけでもチェーンやギアをしっかり守ってくれるのが特徴ですね

そして1g当たりの価格が今回の中では一番安いのもお財布に優しくて良いと思います(笑)


・メーカー:Molyslip Atlantic Ltd
・生産国:英国
・用途:全ての金属の潤滑・焼き付き防止、接点保護/潤滑
・容量:100g
・価格:2,100円
・価格を参照した販売店:HF.com International LTD.(正規輸入代理店)
・1g当たりの価格:21円
銅入りグリースとして英国のモータースポーツ界や工業用分野で有名なのがこのコパスリップ…で、耐水性を謳ってる通り普段乗りの自転車のギアとか外にあるネジとかに使うと長期間サビを防止してくれたりします

うちの普段乗りの自転車のギアにもつけてみたのですが、この風雨に晒された二ヶ月…でしたが今もしっかり潤滑してくれてますので、その性能はバツグンですね♪♪
私が購入しました正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんから買うと、本当にちょっとだけですが今も復興を頑張ってる福島県の企業応援にもなったりします(送られてきた袋に福島県のPRが書いてありました♪)
キラキラした銅粉末がラメみたいに光っててキレイなグリースで、結構柔らかめ…ですのに金属にはしっかりと食いついてくれますので、今回のテストではちょっと期待してたりします

↓その他は昨年と全く同じパーツで、マザーボードはGigabyte社製「A55-DS2」と

↓AMD最後の可変倍率LlanoコアCPU「AMD A8-3870k」と

↓Scythe社製「峰2」になります♪

AMDがFusion AシリーズをどんどんとBulldozerコアの改良型に移行させていく中で一番最後のK10コアとして頑張ってたのがこのA8-3870Kで、元々Bulldozerコアはコア当たりの性能は低くてもコア数でそれを相殺する…って言う手法が取れるモノだったのですが、サーバー用のOpteronやハイエンドデスクトップのFXシリーズみたいにはコアが増やせなかったAシリーズは出だしは本当に酷評ばっかり…で、しばらくは既存ベンチマーク上ではK10コア採用のAシリーズの方が断然高いスコアを出してたりしました

Richlandコアの採用とかで最近は良い評価も多いAシリーズですが、そんな最後のK10コア…って考えるとちょっとだけ実験の意気込みも変わってきちゃいますね♪♪

それではちょっと今年は夏からズレちゃいましたが、グリースの実験を始めてみたいと思います♪♪
えぇと…今回も…ですが、室温が事務所のクーラーだけで調整してたりする関係…と、温度を測ってるのがアナログ温度計だったりしてて色々正確さに欠けてたりしますorzorz
の…ので、あくまでも参考程度にご覧いただけましたら…って思います


す…スミマセンちょっとだけ注意書きの追記…です

今回は工業用やモータースポーツ用に設計されてるグリースをサポート外の使い方で使ってますので、万が一通電した時に他パーツから出た火花がグリースに燃え移って火災になってしまってもメーカーさんには一切非がありませんので、工業用グリースをCPU用に使う場合にはショート…とか多分いらっしゃらないとは思いますがくわえタバコなどで火災の原因を作っちゃわないように十分注意して作業を行ってください…です

↓それではまずはマザーを開けて

↓CPUをセットします



まずはこのデータを今回の基準にしたいと思います


↓純白でちょっと弾力性があります


↓ヒートシンク側はちょっと傷がありますが、性能には影響しません


↓室温は大体25度くらい…かなぁ…


び…ビミョーに25度を超えてそうな感じもしますが、企業が行ってるような精密調査ではありませんので気にしないことにします…スミマセンorzorz








昨年の記録では室温が大体26度でフルロード終了時の温度が43度…でしたので、ちょっと温度高めに出ちゃったかなぁ…とは思いますが、概ね昨年の記録をなぞるような形になりました♪
↓外しました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側です


ちょっとポンプアウトが多めに出ちゃいましたが、ちゃんとグリースが残ってて均一に良く伸びてたのが分かりました♪


次に昨年最高の記録を出してくれましたGC-EXTREMEを使ってみたいと思います♪♪
↓薄い灰色で柔らかめです


↓室温は…うーん…


エアコンの温度設定は25度にしてたのですが、もうちょっとコレは「大体25度」なんて言えないくらい室温が上がっちゃってましたorzorz
…の…ので、一応25.5度くらい…って読んでください…ですorz








あ…相変わらずシリコングリースと比較しちゃうとすっごい性能差ですよね(笑)
昨年のデータと比べてみると、室温が26度から25.5度…ってたった0.5度くらいしか違ってないのに、昨年のデータよりもアイドル時でさらに1度下げてきちゃう辺りにこの放熱用グリースのポテンシャルを感じさせてくれる結果になりました♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります


ちょっと偏りが見られますが概ね均一に伸びてくれてて、しっかりと金属面に食いついてくれてるのが分かりました



…って言うことでココからは完全に工業枠になります(笑)
工業枠でもしも凄く良い数値が出れば、PC用の高い放熱用グリースは全部捨てて万能型の工業用グリースで全部がまかなえる計算になりますが、さて…いかがでしょう…??
↓ダークグリーンともダークブルーとも言えそうな黒さです


さ…流石高トルク部品に使われるグリースだけあって結構固めです

↓室温はやっぱり25.5度くらいです










さ…最初アイドル時で放熱専用グリースのGC-EXTREMEと並んじゃった時にもう「えぇええええ…ほ…本当に工業枠の方が性能が良いの…嘘…なんで私は3.5gで1,300円近くもの金額を払ってたの…ぉぉぁ…orz」って焦っちゃいましたが、フルロードになると急に性能が伸び悩んで結局シリコングリースと同じ温度にまで行っちゃいました…ちょっとだけ安心(?)しました(笑)
でもずっとCPUをフルロードさせてるケースはあんまり無かったりしますので、それを考えればシリコングリースを買うよりもちょっとだけ性能が上…って見てみると良いかもしれませんね♪♪
何よりも本来こちらは放熱用途じゃなくって金属の潤滑ですので、家の中の色々な金属部品にも使えるのを考えてみると価格的にも結構良いチョイスになりそうかも…ですね

↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります


結構固かった割にすっごいキレイに伸びてくれてて、しかも金属と金属の間に結構な厚みを持って残ってくれてるのが分かりました

多分この厚みを持って残ってる…って言うのがギアとかの潤滑では大活躍する理由なのかもしれませんね♪
…でもCPUの放熱…ではあんまり厚みがあるのはNGですので、その辺もこの結果に響いてるのかも…って思いました



さ…さて…工業枠の大御所が最後になります

コレでPC用の放熱専用グリースが優れてるのか、汎用性のある工業枠グリースが優れてるのかの疑問に決着が付きそうな感じがします(そんな大げさなモノでもありませんが…笑)
↓色はラメ入りの黄金色…なのですが…

CPUのヒートスプレッダが白飛びしないように…ってちょっとだけ絞り値を上げて撮影してますせいで、結構汚らしいヴィジュアルになってしまいましたorzorz
グリース自体は結構柔らかめ…で、良く伸びそうな感じがします

↓室温は相変わらず25.5度くらいです


う…結局当初の25度には出来ませんでしたorzorz








わぉっ

こちらもアイドル状態ではGC-EXTREMEと同じ11度を完璧にキープしてくれてて、フルロードでも42度…って実はこの温度はProlimatech社製Samuel 17付属グリースやDeepcool社製Z9の41度に迫る性能を出してるコトになります

そもそもこのグリースは本来モータースポーツや工業用製品用に作られてるグリースで、こういう電子機器の放熱用途は一切考えられてない…って言うのを前提に見てみるとこの数字はフツーにPC用の放熱用グリースに対抗出来るすっごいグリースだなぁ…ってビックリさせられちゃいました

熱伝導率の良い銅が入ってるのはこういう用途でもバッチリ活躍してくれました♪♪
↓外してみました(ヒートシンク側)

↓こちらがCPU側になります


すっごいキレイに均一に伸びてるのが見て取れて、しかも柔らかさのおかげですっごい薄く伸びてるのが分かりました♪
何よりも外した時のこのラメ入りの銅色が本当にキレイですね♪♪

…って言うことで私自身のために取ってたデータ…ですが、もしかしたらどなたかの参考になれるかも…??みたいな期待を込めて昨年のデータと今年のデータを合わせて表とグラフにしてみました


うーん…

こ…こうして一覧してみてみると、もうコパスリップとGC-EXTREMEだけ持っていれば後はいらないような気がしてきました


…って言うことでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz
今回は前回と違って工業枠のグリースを参加させてみたのですが、正直なところココまでPC専用品を追い詰める性能を見せてくれるなんて思ってもみませんでした♪♪
特に工業枠の意地…みたいなのを見せてくれたコパスリップですが、例えばCPU用としてPCパーツショップにズラーって並んでる放熱用グリースと違ってコパスリップの場合にはPC用途で使わない時も家の自転車からドアから、ちょっとしたDIY用にまで金属が使われてる色々な部分の潤滑・防錆・焼き付き防止グリースとして使えますので、そういう汎用性では圧倒的に優れてる…って言えるかな…って思いました

コパスリップの場合にはもう過酷な状況下でも長期潤滑が認められてるようなモノですので、「付けたばかりの時は性能が良いけど、一年も使ってると枯渇してダメになっちゃう」って言う心配も無いですし、そういう安心感も工業用製品だけあるかなぁ…って思いました♪
…ので、ちょっと放熱性能が良いCPUクーラーを買ったので少しだけグリースにも凝ってみたいなぁ…って思ったら取り敢えずコパスリップの汎用性で攻めてみて、その上でオーバークロックとかでもう一段階上の冷却性能がほしい…って言うことになったら迷わずGC-EXTREMEで…みたいな流れでも十分かもしれませんね


ココからはちょっとだけ記事に関係がありそうな余談…なのですが、実は今回こんなにコパスリップがPC専用品に迫る性能を見せてくれたおかげでちょっとだけ心配なコト…があったりしてて、それは「熟練の自作PCユーザーのみなさんなら万が一本来の用途外のグリースの使い方で火が出ちゃってもいつもの自己責任で終わりそうだけど、それ以外のユーザーさんが万が一この記事を参考にしたばっかりに思わぬ用途で火災とかにでもなっちゃったら…ヘタすると記事を書いた私が批判されるだけじゃなくってメーカーさんにも迷惑がかかっちゃうかも…コパスリップの場合には国を跨ぐからもしかしたら向こうの企業から訴訟とかにも…ぅ…超怖い…orzorz」って思って、じゃぁ記事書くなって言うコトなのですが一応念のためコパスリップ正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんに「記事‥これって大丈夫です??」ってどーしようもない質問をさせて頂いたらわざわざ英国本社にお問い合わせ頂いて「PL法の兼ね合いも御座いますため、使用用途以外での使い方をされる場合には事故や火災に十分注意してください…という注意喚起を載せて頂けましたら弊社も助かります」って言う回答を頂けましたので、上の方の追記分として注意書きを追加させて頂きました

こ…こんな個人のどーしようもない記事のコトでわざわざ英国本社にまで問い合わせて頂けます辺りに、やっぱり正規輸入代理店で買って良かったなぁ…って思いました



CPUとヒートシンクを埋めるサーマルコンパウンドとして使えそうなグリスのご紹介と、どうしてグリスが必要なのかを説明しています。

工業用のシリコングリス、Deep Cool製「Z9」、Prolimatech製「Samuel 17付属グリス」、Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」、Arctic Cooling社製「MX-4」、サンハヤト製「SCH-G35」、自作グラファイトグリスを使って実際にテストしてみましたorz

サンワサプライ製「TK-P3D」、GELID Solutions社製「GC-Extreme」を新たに加えて、プラスして冷却関連の都市伝説を実際にテストしてみました…都市伝説は本当に効果あり?!

「金属含有のグリースは間違って基板上に垂れるとショートの危険性がある!」は本当?実験で検証してみました♪
CPUグリスを塗り替えを考えていて、手持ちのバイク整備に使っていたシリコングリスでもいいのかな?と思いネットで答えを探していた所、この記事にたどり着きました。
記事を読みましたが、今回はGC-EXTREMEを飼ってみようかと思います。マリンボートのエンジン整備なんかもやっているので、CPUグリス実験以外にも防錆実験なんかもとても参考になりました。
有益な情報有難うございました。
https://www.totosafeguide.com
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머니상
https://www.bacarasite.com/