無縁墓地:収容スペースあとわずか 年々増加、埋葬の6割「孤立死」
2012年09月22日
東京都立川市が無縁仏の遺骨を納めている墓地の空きスペースが間もなく無くなる。市は引き取り手のない遺骨を中心に、毎年春と秋の彼岸の時期に埋葬し、現在約430人が眠るが、遺骨を収容するスペースはあとわずかだ。「孤立死」も含め、埋葬数は増加傾向で、市は早急な検討を迫られている。【平林由梨】
21日午後2時、墓地がある立川市羽衣町2の正楽院(しょうらくいん)に、故人の友人や市の担当職員ら約30人が集まった。本堂での読経と焼香が終わると屋外にある墓地に移動。「無縁一切之霊」と刻まれた墓碑の下の納骨室を開け、身寄りの無い19体の遺骨を丁寧に納めた。今年3月、同町の都営アパートで孤立死していた95歳と63歳の母娘の遺骨も含まれている。
立川市によれば、記録に残る最も古い遺骨は68年のものだが、墓石の横には「昭和2年 立川町用墓地」と彫られた碑もあり、当時から使われてきたとみられる。納骨室は地中の縦3メートル、横3メートル、深さ2メートルで、3面に棚が設けられ、骨つぼが所狭しと並べられている。棚の空きスペースはあと約30人分しかない。
棚がすべて埋まると、骨つぼの中の遺骨を、納骨室のさらに下にあるマンホールに移していくが、こちらもいっぱいになりそうだという。
埋葬される人のほとんどは生活保護受給者で親族の支援などを受けられなかった人で、孤立死したケースはそのうちの約6〜7割に上るという。
埋葬数は05〜10年度は毎年20体前後で推移してきたが、11年度は36体、今年度は春の分と併せ39体で増加傾向にある。立川市生活福祉課の吉野晴彦課長は「今後は永代供養までしてもらえる民間業者にお願いするなど、別の方法を検討しなくてはならない」と話した。
2012年09月22日
東京都立川市が無縁仏の遺骨を納めている墓地の空きスペースが間もなく無くなる。市は引き取り手のない遺骨を中心に、毎年春と秋の彼岸の時期に埋葬し、現在約430人が眠るが、遺骨を収容するスペースはあとわずかだ。「孤立死」も含め、埋葬数は増加傾向で、市は早急な検討を迫られている。【平林由梨】
21日午後2時、墓地がある立川市羽衣町2の正楽院(しょうらくいん)に、故人の友人や市の担当職員ら約30人が集まった。本堂での読経と焼香が終わると屋外にある墓地に移動。「無縁一切之霊」と刻まれた墓碑の下の納骨室を開け、身寄りの無い19体の遺骨を丁寧に納めた。今年3月、同町の都営アパートで孤立死していた95歳と63歳の母娘の遺骨も含まれている。
立川市によれば、記録に残る最も古い遺骨は68年のものだが、墓石の横には「昭和2年 立川町用墓地」と彫られた碑もあり、当時から使われてきたとみられる。納骨室は地中の縦3メートル、横3メートル、深さ2メートルで、3面に棚が設けられ、骨つぼが所狭しと並べられている。棚の空きスペースはあと約30人分しかない。
棚がすべて埋まると、骨つぼの中の遺骨を、納骨室のさらに下にあるマンホールに移していくが、こちらもいっぱいになりそうだという。
埋葬される人のほとんどは生活保護受給者で親族の支援などを受けられなかった人で、孤立死したケースはそのうちの約6〜7割に上るという。
埋葬数は05〜10年度は毎年20体前後で推移してきたが、11年度は36体、今年度は春の分と併せ39体で増加傾向にある。立川市生活福祉課の吉野晴彦課長は「今後は永代供養までしてもらえる民間業者にお願いするなど、別の方法を検討しなくてはならない」と話した。
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