安倍の行動と比べたら手紙の手渡しなど問題にするほどのことではない。安倍こそが東京五輪招致に皇室を担ぎ出し政治利用をはかった張本人である。
そのうえ安倍は「福島汚染水漏れは完全にコントロールされている」と、国際世論を前に平然と大見得をきり、バクチ的な国際公約をおこなった。
ところがどうだ、その後も汚染水漏れが相次ぎ外洋にまで拡がる様相を呈するに至ったことで、安倍の国際公約はバリバリとはがれた。もうこの男を信用するものはいない。ようやく事の深刻さに目覚めた安倍は、福島原発の視察に走ったが後の祭りだ。
国際世論はもっと厳しい。それまで汚染水問題を東電まかせにして現況すら把握せずに五輪プレゼンに臨んだ安部が、会場に居並ぶ海外メディアから日本政府の汚染水対策の遅れを追求され招致の敗因に結びつくことを恐れ、恣意的に「コントロールされている」とデマカセの大ウソをついたと見抜いていた。
これで安倍の国際信用はがた落ちだが、同時に、こんな犯罪的な大ウソつきの政治家を首相の座に就かせ一国の舵取りを任せている日本という国そして日本人という国民にまで不信の疑問符がついてしまった。
ちなみに、米国経済誌「フォーブス」が2013年の「世界で最も影響力のある人物」のランキングでは安倍は57位で、中国の習近平国家主席は3位だ。経済大国3位の首相でありながら、世界の物差しではかると、いかにリーダーシップのない頼りない思量の狭い男だということが分かる。
いずれにしても、日本が安倍の大ウソの騙し手口で五輪招致に成功したことは、安倍に担ぎ出された皇室も安倍の騙しの演出の手助けをしたと国際世論からみられており、安倍は皇室を政治利用したあげく、日本の皇室の顔に泥を塗るという大変なことを仕出かしたことになる。
安倍自民の保守派や原発推進派のゴロツキ連中はこのときとばかりに、脱原発を訴える一年生議員山本めがけて辞職勧告を突きつける構えをみせている。まさに一羽のハトに大挙して攻撃をかけるはげタカだ
だが政治利用云々のルール違反(*)を問題にして処分するというならば安倍からだ。安倍をまず処分したらどうだ。
報道によると、山本の行動は子供や労働者を被曝から救いたいという一念に基づくものだという。どこが天皇の政治利用にあたるのか。
海外でもメディアの関心を呼び、「日本の常識は世界の非常識」的に報道されている。一般から寄せられたコメントのほとんどが、山本太郎はよくやったと喝采している。それもそのはずで、世界は福島原発の放射能汚染水漏れ=海への垂れ流し、に迷惑しているのだ。そしていっこうに収束にむけてリーダーシップを発揮できない安倍政権の無能・無策ぶりに怒りをあらわにしている。管理人
(*)ルール違反とは
・ 天皇の政治利用:天皇の政治利用は、政治的主張や施策の正当化に天皇の権威を利用することであり、それは国民主権原理の破壊につながりかねないものである。だから天皇の政治利用は排除されなければならないのである。法学館憲法研究所
・ 請願法:請願法第3条に「請願書は、請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない」。法庫
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山本議員の行動に賛同する声も盛り上っている:
「天皇陛下に手紙を渡した山本議員の行動をどう思うか」というYahoo!ニュースの意識調査をみると、「支持しない」が大方を占め、「支持する」は少数だ。
ところがこの調査とは別に、山本議員の行動に賛同する声も盛り上っている。インターネット上には「そうだ、みんなで天皇陛下に手紙を書こう!」との呼びかけも出始めており、またジャーナリストの中にも称賛コメントを寄せる人たちがいる。
田中龍作氏は自身のサイトに「没後百年を経て蘇る田中正造の精神」と題した記事を公開した。足尾鉱毒事件の解決に奔走し、明治天皇に直訴状を出した田中正造になぞらえ、山本議員の行動を評している。マスコミや政府に対し「田中正造と山本議員の行動に共通する『やむにやまれずした熱い思い』をわかっているのだろうか」と疑問を投げかけ、「今までマスコミや政府がちゃんと扱わなかったから、起こるべくして起こった『事件』なのだ」と綴った。
田中稔氏もツイッターで「宮内庁の作法に基づかなかったが、悪意は全くない。責めないでほしい」「違法性や規範抵触がなく、子供や労働者を被曝から救いたいというヒューマニズムに基づくもの。参院議運委には寛大なる措置を望む」と山本議員を擁護する。
浅井久仁臣氏は「あの行為には賛成しかねますが、山本氏をサポートする姿勢は揺るぎません」とツイートし、今後も支持する意向を表明した。
ジャーナリスト以外でも経営コンサルタントの宋文洲氏が「一人間としての天皇に手紙を渡すことは素敵なことだ。これまでやる人がいないからと言って嫉妬しちゃだめだよ」「手紙を受けて下さったのだから、文句を言う奴らが失礼だよ」などと連続ツイートし、山本議員の行動に理解を示している。
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山本議員「手紙」 軽挙慎み脱原発を前へ
11/2 Tokyo; 脱原発を掲げる山本太郎参院議員が天皇陛下に手紙を渡し、「天皇の政治利用」と批判されている。儀礼を欠き、脱原発運動に水を差しかねない軽挙だが、批判する側に処分する資格があるのか。
山本氏が差し出した手紙は、東京電力福島第一原発事故の現状を伝える内容だという。山本氏は「子どもたちの被ばくや、原発の収束作業員が最悪の労働環境で作業している実情などを知っていただきたかった」と説明した。
「日本国民統合の象徴」として国民生活の安寧を祈る天皇に、原発を取り巻く厳しい現状を伝えたい気持ちは分からなくもない。
しかし、山本氏は主権者たる国民の代表である。「国政に関する機能を有しない」天皇に、高度に政治的なテーマと化している原発問題で何かを期待するのは、日本国憲法の趣旨に反する。
子どもを被ばくから守り、原発作業員の労働環境を改善し、国のエネルギー政策を脱原発に導くのは山本氏自身の仕事だ。国民の負託を受けた以上、どんなに困難でも、やり遂げる責任がある。
原発推進派は早くも「天皇の政治利用」との批判を強め、議員辞職を求める声すらある。山本氏の行動は、脱原発を求めるうねりに付け入る隙を与え、運動全体にマイナスとなりかねない。慎むべきだった。まずは自覚を促したい。
参院議院運営委員会は山本氏から事情を聴いた。具体的な処分を来週、検討するという。
ただ、山本氏を批判する自民、民主両党に「天皇の政治利用」を断罪する資格があるのか。
最近の例だけでも、自民党が衆院選で開催を公約した「主権回復の日」式典への天皇陛下出席、東京五輪招致に向けた国際オリンピック委員会総会への高円宮妃久子さま出席も、天皇・皇族の政治利用ではないか、と指摘された。
民主党政権時代にも、天皇陛下と習近平中国国家副主席(当時)との会見を急きょねじ込み、同様の批判を浴びたことがある。
自らの行動を顧みず、無所属議員を追い詰めるのなら、多数派の横暴、との誹(そし)りは免れまい。
政府と国会に求められているのは、除染や補償を含む原発事故の収束に全力を挙げる、原発の危険性を認識し、使用済み核燃料の最終処分場のめどもないのに、原発政策を進めることの不合理性に一日も早く気付くことだ。山本氏の処分問題に政治的エネルギーを浪費している場合ではない。
自民、辞職勧告案提出も 山本氏への批判続く
天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎参院議員(無所属)について、与野党幹部から1日午後も批判の声が上がった。自民党の脇雅史参院幹事長は記者会見で、山本氏が自発的に辞職しない場合、議員辞職勧告決議案の提出を検討する考えを明らかにした。
脇氏は「政治的パフォーマンスに陛下を利用した」と指摘。辞職勧告決議案に関し「本人が何もしなければ(同様のことが)二度と起きないよう必要な措置を講じなければいけない」と述べた。懲罰動議提出は見送る考えを示した。
山本議員、ルール違反認識せず 聴取には陳謝
参院議院運営委員会の岩城光英委員長は1日、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎参院議員を国会に呼び、事情を聴いた。山本氏は聴取後、記者団に「ルールに反しているという意識はなかった。議会のお沙汰や意見は受け止める」と述べた。
山本氏は政治利用には当たらないとの認識も強調。議員辞職の考えを問われたが明言しなかった。
事情聴取に対しては「このような騒ぎになると思わなかった。申し訳なく思う」と述べ、陳謝した。岩城委員長が記者団に明らかにした。
山本太郎議員、「皇室政治利用」で処分も=参院、1日に対応協議
山本太郎参院議員が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことに関し、与野党からは31日、皇室の政治利用に相当するなどとして、山本議員への批判が相次いだ。山本議員の処分を求める声も上がっており、参院議院運営委員会は11月1日午前に理事会を開き、対応を協議する。
山本議員の行動について、自民党の脇雅史参院幹事長は取材に対し「国会議員としてあるまじき行為で、相当の処分が必要だ」と強調。公明党の石井啓一政調会長は衆院議員会館で記者団に「皇室の政治利用になりかねない問題だ」と指摘した。民主党の大畠章宏幹事長も記者会見で、「国会議員だから何をしてもいいということではない」と苦言を呈した。
参院事務局によると、国会外での議員の言動を理由に懲罰動議が提出された例はないが、参院規則は「議院の体面を汚し」た場合も処分の対象としている。山本氏の問題を取り上げる議運理事会では、厳しい対応を求める意見が出る可能性がある。
皇室政治利用に相当=山本議員を批判-公明政調会長
山本太郎参院議員が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことに関し、公明党の石井啓一政調会長は31日、「どういう趣旨でやったのか分からないが、皇室の政治利用になりかねない問題だ」と指摘、山本氏を厳しく批判した。衆院議員会館で記者団の質問に答えた。
「原発労働者の現状伝えたかった」=陛下への手紙で山本太郎参院議員
山本太郎参院議員は31日に行われた秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡したことについて、同日記者会見し、「原発労働者などの現状を陛下に伝えたかった」と述べた。
山本太郎参院議員、天皇陛下に直訴?=侍従長が手紙預かる
菅義偉官房長官は31日午後の記者会見で、同日行われた秋の園遊会で山本太郎参院議員が天皇陛下に対し、手紙を手渡そうとしたことを明らかにした。手紙は侍従長が預かったという。
長官は「手紙を渡すことがその場にふさわしいかどうか。常識的な線引きはあるのだろう」と述べ、不快感を示した。
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参考
「お金使うべきは原発収束」 山本太郎氏 ただ一人五輪決議反対
2013年10月19日
二〇二〇年の東京五輪とパラリンピックの成功に向けて政府に努力を求めた国会決議の採決で、衆参両院議員のうちただ一人反対した無所属の山本太郎参院議員(東京選挙区)が十八日、本紙の取材に「うそで固められた五輪開催には賛成できない」と語った。
山本氏は、国際オリンピック委員会(IOC)総会で「(東京電力福島第一原発の)汚染水は完全にコントロールされている」と訴えた安倍晋三首相の演説内容が事実と異なると批判。「原発事故は収束していない。汚染水問題など、お金を使うべきところに使わず、はりぼての復興のために五輪をやろうとしている。うそまでついて招致したのは罪だ」と主張した。
決議への反対については「声を上げる場所は議会しかなかった。党に所属していないからこそ、自分の意思を自由に示すことができた」と語った。
決議は、五輪開催がスポーツ振興や国際交流に意義があるとし、競技場などの施設整備や震災復興の推進を求める内容。衆参両院で十五日、それぞれ採択された。
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