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安倍外交にババを引かされた横田夫妻(北はニンマリ、拉致解決さらに遠のく)更新  

2014-03-17 | Weblog

トランプの遊び方に“ババ抜き”という遊びがある、ジョーカーを1枚加えた53枚のカードを使用する。始めに同数のカードを人数分配り、一枚ずつ他者から抜き取り同じ札があれば捨て、最後にジョーカーを持っている人が負けだ。そこでこの遊びになぞって、“最後に悪い物を持ったまま損害を被る状況になること”を「ババを引く」などと表現する。まさにこの表現どおり、今回、横田夫妻は、北の思惑にのって、娘(めぐみ)の孫と面会したことでババを引いてしまった。さらにいえば、自分の人気取りを優先させた安部にババを引かされたのである。管理人


 

更新 3月24日

 

蓮池透氏 横田夫妻面会で安倍官邸の功績謳う報道に疑問抱く

愛娘・めぐみさん(当時13歳)が北朝鮮工作員によって拉致されて37年。横田夫妻は3月10~14日にモンゴル・ウランバートルで念願だった孫娘・ウンギョン(幼名ヘギョン)さん(26)との対面を果たした。

モンゴルから帰国後の記者会見。横田早紀江さん(78)は、ウンギョンさんとの面会には、ひ孫にあたる生後10か月の女児が同席したことを明かした。

女児が無邪気にハイハイする姿を見て、「めぐみちゃんも同じ頃に(テレビ番組の『ひょっこりひょうたん島』を見ながら)やっていた。その姿が本当に似ていて涙が出た」と早紀恵さんは目を細める。そしてかつての愛娘の姿を思い浮かべながら、こう言葉を詰まらせた。

「その子(めぐみさん)がそこにいないのが一番辛い」

夫妻の胸中を察するに余りある。しかし、今回の面会が呼び水となって、今後の拉致交渉が進展するかどうかは疑問である。

それどころか、今回の面会を「世紀の美談」として演出する官邸サイドの思惑が垣間見えてくる。

「今回の面会は実務担当者と一部の幹部を除き、外務省の誰にも知らされていなかった」(外務省担当記者)

官邸筋によれば、事前に横田夫妻の面会を把握していたのは、安倍晋三首相、菅義偉官房長官らごく一部の閣僚。外務省では実務担当者を除き斎木昭隆次官、伊原純一アジア大洋州局長、小野啓一北東アジア課長のみ。

「主導権は官邸側に委ねられていた。そしてこれらの情報を、官邸は読売新聞にだけリークした。その後、官邸側に都合のいい情報が広まっていった」(同前)

3月16日、読売新聞は他紙に先駆けて、〈横田夫妻・ヘギョンさん面会〉のスクープを朝刊一面で掲載した。紙面には、〈政府内には「近く局長級による公式協議に格上げされる」との観測も広がっている〉と安倍外交の“成果”が綴られている。中国、韓国との軋轢に加えて同盟国・米国の不信を買い、さらにはウクライナ問題での外交無力が指摘される中で失墜していた安倍外交の面目一新がアピールされた格好だ。

そして、そんなムードを待っていたかのように、安倍首相はこうコメントした。

「大変、胸の熱くなる思いがした」

第二次安倍政権発足以降、ことあるごとに「拉致解決はこの内閣で」と口にしてきた責任者としての安堵、そして次なるステップへの自信すら見せたのである。

しかし、2002年10月に帰国した拉致被害者・蓮池薫氏を弟に持つ蓮池透氏は、安倍首相や官邸の“功績”を垂れ流すマスコミ報道に疑問を投げ掛ける。

「12年かかって会えたことは本当に喜ばしい。ただし、今回の面会は一切、非公開とされ、拉致被害の全面解決に向けたやり取りがどの程度進んでいるかが不透明です。めぐみさんの生死について触れることもタブー視されている。マスコミもそのことには触れず、人情話に仕立て上げて騒いでいるだけ。そんな思いを抱いてしまうのです」  NEWS ポストセブン


3月18日

横田夫妻の記者会見が教えてくれたこと

天木直人ブログ

なぜ横田夫妻はわざわざ記者会見を開いたのだろうか。

その目的は何だったのか。

誰がそれを勧め、お膳立てをしたのだろうか。

その答えはいずれわかる。

しかしその答えが明らかになる前に、すでにはっきりしていることがある。

横田夫妻の記者会見ぶりを見て、私はつくづく思った。

もはや横田夫妻は拉致被害者問題の戦いから離脱させられてしまったと。

かつて横田めぐみさんの遺骨が偽物と分かり、拉致問題への国民的怒りが盛り上がり、政府・外務省に対する無策ぶりに批判が高まった当時、政府関係者の次のような言葉がメディアに流されたことがあった。

横田夫妻を黙らせるしかない、それが出来なければ横田夫妻が亡くなるまで拉致問題を凍結するしかないと。

いままさに横田夫妻は孫娘と再会し、もはや長くつらい戦いから解放されたいという思いを抱いたのではないか。

横田めぐみさんは拉致問題のシンボルであり、横田夫妻は拉致被害者家族のシンボルである。

その横田夫妻が横田めぐみさんの生死について語ることなく、娘孫とあってあのように嬉しそうに語る。

横田夫妻が軟化すれば、ほかの家族会が騒ごうと、政府主導で拉致問題解決を押し切る事ができる。

もし安倍官邸と外務官僚がそう考えていたとしたらこれほど残酷な事はない。

今後の北朝鮮に対する安倍政権の政策がすべてを語ることになる・・・ 


3月17日

横田夫妻面会「失敗かも」=飯島参与が懸念

飯島勲内閣官房参与は17日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの両親がモンゴルでめぐみさんの娘のキム・ウンギョンさんと面会したことについて「外交カードとしては、失敗の策かもしれない」と述べ、今後の拉致問題の進展に懸念を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

今回の面会に関して飯島氏は、「(北朝鮮の主張に沿って)『めぐみさんは死んでいた』と追認した形の会い方だったならば、問題が生じる」と指摘。拉致問題をめぐる日朝交渉が北朝鮮ペースとなる可能性に言及した。

飯島氏はさらに、今回の面会が日朝の外務省局長級協議につながるとの観測に対し、「私のスタンスは違う」として、政府間の事務レベル協議に懐疑的な姿勢を示した。


3月16日

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)と、父滋さん(81)、母早紀江さん(78)がモンゴルで初めて面会したことについて、十六日、家族会メンバーや支援者は驚く一方、帰国した被害者は拉致問題の進展に期待を寄せた。 

家族会の飯塚繁雄代表(75)は「政府や横田さん夫妻から何も聞いていない」と戸惑い気味。面会の経緯や内容の説明を求める考えを示した。

増元照明事務局長(58)は「家族会は訪朝での面会はしないと決めたが、第三国で会うなとは言っていない。今回モンゴルで良かったし、滋さんの年齢を考えると仕方ない。ただ、その場にめぐみさんがいなかったことは重く受け止めないといけない」と複雑な表情を見せた。飯塚さんと増元さんはこの後、スイス・ジュネーブの国連人権理事会に出席するため成田空港を飛び立った。

支援組織「救う会」の幹部は「北朝鮮が『死んだ』と主張しているめぐみさんの消息を、ウンギョンさんが何と言ったのか気になる」と話した。

拉致被害者の蓮池薫さん(56)と妻祐木子さん(57)=新潟県柏崎市=は「拉致問題の進展に希望を持たせてくれる出来事。これをきっかけに拉致問題が解決へと大きく動いていくことを願ってやみません」とのコメントを連名で出した。

拉致現場がある新潟県の泉田裕彦知事も「お孫さんに面会できて良かった」と歓迎。「国際情勢が複雑な中、拉致問題を日本政府として発言できる環境にあると思うので、政府にはぜひ頑張ってほしい」と述べた。

記者の質問に答える拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(左)。中央は増元照明事務局長=16日、成田空港で

 


 

参考:


飯塚さん 国連人権理事会で拉致解決訴える

3月17日
 
北朝鮮に拉致された被害者の家族会代表の飯塚繁雄さんが国連の人権理事会に出席し、「すべての拉致被害者が家族の元に帰れるように一層の努力をお願いします」と述べて、拉致問題の解決に向けて理事会として対策を取るよう訴えました。
 
スイスのジュネーブで開かれている国連の人権理事会では、北朝鮮の人権状況に関する報告書が提出されたのにあわせて、拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんが17日、日本政府代表団の一員として発言しました。
 
この中で飯塚さんは、妹の田口さんが拉致された当時1歳と2歳の子どもがいたと説明したうえで、「妹は工作船で北朝鮮の港に着いた直後に、自分には幼い子どもがいるから日本に返してほしいと必死で頼んだといいます」と紹介しました。
 
そのうえで、「ぜひ、すべての拉致被害者が家族の元に帰るとともに、北朝鮮の住民が人間の尊厳を回復できるように皆様の一層の努力をお願いします」と述べて、拉致問題の解決に向けて理事会として対策を取るよう各国に訴えました。
 
日本の拉致被害者の家族が人権理事会そのものに出席して発言するのは、拉致事件が発覚して以降初めてで、理事会では北朝鮮の大使が飯塚さんの発言に抗議して会議場から退出する一幕もありました。
 
発言を終えた飯塚さんは記者団に対して「人権理事会にインパクトを与えることができたらいいと思って発言をした。報告書はかなりの部分を拉致問題に割いており、今後、さらにこの問題が国際社会で注目されることを期待している」と述べました。
 
 

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