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[話の種] ’ペギーおばさんのきゅうりとトマトとタマネギのサラダ’画像

2013-06-08 | Weblog

記事:50万件の投稿分析でわかった「人気が出る写真の法則」

米フィラデルフィアを拠点とするCuralate社は、企業がPinterestやInstagramに投稿する画像をモニタリングし、その最適化を支援している。

この一年にわたり、写真コレクションのハブサイト「Pinterest」を徘徊して情報を集め、500,000件にも及ぶ画像を含めた巨大なデータベースを構築してきた。

そして同社のチームは、こうしたデータベースをもとに徹底的な統計処理を行い、Pinterestで人気のある画像の特徴を六つに絞りこむことができた。

その結果、六つの特徴をすべて兼ね備えた理想的な画像は、「ペギーおばさんのきゅうりとトマトとタマネギのサラダ」の画像であると特定している。

画像サイト:「ペギーおばさんのきゅうりとトマトとタマネギのサラダ」
Aunt Peggy’s Cucumber, Tomato and Onion Salad
http://www.pauladeen.com/recipes/recipe_view/aunt_peggys_cucumber_tomato_and_onion_salad/

この画像は有名な料理番組’ポーラ・ディーンのレシピ’に掲載されていた。307,000回「リピン」され、8,000回「いいね」され、300件のコメントが寄せられている。

Curalate社が明らかにした人気画像の六つの特徴は次のとおりである;

<人間の顔は入れない>顔のない画像のほうが、顔があるよりもリピンされる。ブランド(小売業やメディア)が投稿している画像の場合、人間の顔がない方がリピンが23%多くなる。

この傾向にはPinterestの動向に詳しいCuralate社のアプ・グプタCEOも驚いた。「わたしは人間の顔があったほうが、人々がつながりを感じやすいかと思っていた」。

どうもソーシャルネットワーク自体の性格が反映されているようだ。言ってみれば、「Facebookは人間のネットワークであり、Foursquareは場所のネットワークだ」。そういう意味では、「Pinterestは物のネットワークであり……物のネットワークにおいて顔は邪魔なようだ」。

<背景は控えめに>Pinterestにはたくさんの画像があり、とりわけプレーンな白色の背景で撮影された製品の画像が多い。一般に、画像のなかで人工的な背景が占める割合が40%を超えると、リピンは半分から1/4になる。グプタ氏は顧客に対して、最低限の面積で、人をひきつける文脈を表現するような背景を使うようにと勧めている。冒頭に掲載した写真における「ピクニックテーブル」はその好例だ。

<複数の色>ドミナントカラーが複数ある画像は、1つの画像に比べて3倍以上の反応を得ている。冒頭の画像には、印象的なピンク、ライトグリーン、ダークグリーン、赤、灰色がある。

<赤を多く>赤色やオレンジ色が中心の画像は、青が中心の画像と比べてリピンを2倍獲得している。冒頭の画像で基調になっているピンクと赤を見てほしい。

<彩度と明度は中程度に>彩度が50%の画像は、彩度をゼロにした(黒と白の)画像と比べると10倍、リピンを獲得している。しかし、やりすぎはよくないようだ。彩度100%の画像のリピン数は、彩度が50%の画像の1/4になってしまう。明度についても同様の傾向がある。非常に明るい画像や非常に暗い画像は、明るさが中位の画像と比べると全般的にリピンが1/12になっている。

<画像は縦を長く>アスペクト比が2:3から4:5の縦長の画像が最もよかった。グプタ氏によると、これはPinterestサイトの特性から来るようだ。Portraitは、この範囲を外れる画像をリスケールするか、あるいは適合させようとする。結果、見た目が悪くなるのだ。

グプタ氏はCuralate社のような会社が将来、写真がアップロードされたら即座にその人気を予測できるようになると考えている。そうした予想エンジンは、PinterestやInstagramユーザーのうち、特定グループの特性にも適応するようになるだろう。

「消費者は次第に、言葉でなく写真を使ってコミュニケーションするようになってきている」とグプタ氏は語る。「われわれは、その世界で使われている言葉をデコードし、その世界で語ろうとする者に、よりよいヴォキャブラリーを提供しようとしている」

近い将来、写真は「1,000の言葉」より多くのものを語るだけでなく、「1,000の予測」をも生み出すのかもしれない。


言葉の解説


repin リピンとは、英語で「再度pinする」という意味の単語。特に、写真共有サービス型のSNS「Pinterest」で、他のユーザーにより投稿された画像を自分のスクラップ画面に貼り付ける(pinする)ことを指す場合が多い。

Pinterestにおいて、他のユーザーが投稿した画像の中に気に入ったものがあった場合、repinを行うことで、画像を共有し自分のコレクションに加えることができる。これによって、Pinterestでは画像のキュレーションが行いやすくなっている。

repinはTwitterのリツイートや、Tumblrのリブログ(リポスト)に相当する機能であると言うことができる。

他のユーザーの画像に対するアクションとしては、repinの他に「like」がある。こちらは画像に評価を加えるもので、Facebookの「いいね!ボタン」に相当するものであるといえる。

 


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