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[維新塾] 結局なんだったのか、不満の一期卒業生

2013-02-17 | Weblog

既成政党に高まる不信感を背景に、多くの塾生を集めた維新政治塾の1期生が“卒業式”を迎えた。「衆院選の候補者養成機関」という触れこみで始まったものの実際に当選したのは16人のみ。当初掲げられた理想とのギャップに塾生の不満もくすぶるなか、政界進出に望みをつなぐ一部を除いた大半の塾生は元の生活に戻るとみられ、今夏の参院選に向けて募集する2期目でその真価が問われる。

 維新塾は「300人擁立、200議席獲得」という目標を掲げ、昨年3月開講。月2回ペースで行われた講義は多人数が一堂に会する座学が中心で888人中、立候補できたのは69人で当選は16人と低迷した。

 塾長で日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は7日の定例会見で「ものすごい政治家養成塾になった」と自画自賛したが、塾生で奈良市のNPO法人理事長の男性(33)は「もう少し実践的なところまで講義してほしかった」と注文。関西地方の30代の公務員男性は「選挙にノウハウがない塾生に何も教えてくれなかった」と批判した。

 また、衆院選直前に維新と合併した旧太陽の党メンバーが比例代表名簿順位の上位を占めたことについて公務員男性は「めちゃくちゃだ」とあきれる。当初は維新塾での議論を通じて衆院選公約「維新八策」を練るとしていたが、「塾生の多くの意見やリポートは全く反映されなかった。結局何だったのか」と憤り、2期目募集については「もう十分です。元の生活に戻ります」と語った。

 日本大学の岩井奉信教授(政治学)は「結局、政治家育成というよりも橋下氏自身の“個人塾”で終わってしまい、塾生の意見や個性が無視されたことが塾生の不満につながっているのではないか。そこを克服できるかどうかが2期目の課題だろう」としている。

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