
今朝の日の出 両津湾
実家は佐渡の東側にあるから両津湾側東海岸線は馴染みが深いけれど、
佐渡の西側真野湾沿いの海岸線は、よっこらしょと重い腰をあげないと行かれるところではない。
観光バスはそちらを走ってくれたから、バスの中からの海岸線撮影。
私にしてみれば全く別の風景が広がり、大げさに言えば別の土地に来た感覚に落ちいるから、
佐渡はそれだけ広いということかしら。

相川から西三川までの海岸線 車窓風景






帰り 真野町までの車窓風景



見えるは大佐渡山脈

昨日も暑い1日だったけれど、空の高さに驚いた。
秋の気配が忍び込んでいるようなそんな空。
頼まれたものを買いに行っただけで何するでもない1日。
重松清さんの短編集『その日のまえに』の中の一編「朝日のあたる家」
たいした起伏もなく、「以下同文」と端折られてしまうような毎日の冗談みたいなもろさを、ぷくさんは知っている。
非常に印象的な一文でメモしておいた。
ほんとにそうだなと思いつつもどこかで高を括っていて、たいした起伏もない日々を粗末にしている。
金曜22時NHKドラマ「これは経費では落ちません」がすっごく面白い。
あああ、ドラマで面白いのがないなと嘆いていたら思わぬ拾い物。いやあ情報不足、ごめんなさい。
だいたい、しみじみ系か泣きたい系かが好きだから、この手の痛快ドラマは全く見たことがなかったのよ。
食わず嫌いは損しちゃうわね。
(昨夕)
石鹸メーカー「天天コーポレーション」の経理部に勤めるアラサー独身女子森若沙名子、多部未華子チャンね。
もう彼女がぴったりどんぴしゃのはまり役。これ以上はないわ。
あの目力の強さできりっと「これは経費では落ちません」なんてばっさり、
伝票出した輩ははああとすごすご引っ込むわけよ、厳しいんだからなんて愚痴りながら。
多部ちゃん含め経理部は4人 。後輩役に伊藤沙莉、先輩に平山浩行、部長役に吹越満さん。
この3人が絶妙。
現実にいそうだよね、こんな部員たち、という役どころを3人とも生き生きと演じていて楽しいのよ。
平凡でいながら個性あふれるキャスト、なんて最高です。
私、特に吹越満さんが好きだから、彼が演じるちょっとおちゃらけていて、
それでいてほんとはできるんじゃないかしらの感がある部長を見ているだけでも満足。
さて先週の金曜日は第2回「落とす女落とせない女の巻」
当然の経費を請求できない社員、必要以上の経費を当然のごとく出してくる社員、話はそこから展開する。
広報誌のインタビューに答える森若さん。
「会社の利益と社員の経費がイーブンに過不足なく使われているかチェックするのが経理の仕事です」
どうよ、まるで見本のような答えでしょ。
「怖がられている嫌われていることは平気じゃないです。
隈なくチェックして各部署から疎まれるならそれも私の仕事です。人に好かれるのは仕事ではありません。」
どうよ、この肝っ玉の据わった明快な解答。スカッとするじゃないの。
その長セリフを多部未華子さん、滑舌よろしくどすんとストレートに投げ込んでくるの。痛快よ。
そして森若さん、ただ四角四面のがちがち経理社員じゃない。
インタビュー場所には、先の落とす女落とせない女のお二人もいることは承知の上で、
「ただ人から好かれるのが仕事の人もいます」
「その予算を無駄なものにでなく、効果的なものに使ってほしいと思います。本当に正しいと胸を張れるものに
会社の大事なお金を使ってほしいです」
と、それとなく必要以上の経費を使っている広報社員に伝えているの。ここらあたりの脚本がまたいいの、上手い。
現実は厳しくて、とてもそんなこと言えないよの声が聞こえてくるかもしれないけれど、森若さん、私応援するわ。
インタビューの最後は
仕事とは「きっちりと働いて責任を果たし、働いた分の給料を適正にもらうこと」
とのあまりにそっけない答えに、広報誌の人がね、夢とか楽しいことは?なんて訊く。
森若さん「数字がぴたりとしまった瞬間が楽しいです」ですって。わはは、らしい。
ちなみに森若さんの座右の銘は、余計な事に手を出さない意味の「ウサギを追うな」。
1話ごと完結のドラマですから3話からでも十分大丈夫。
話の展開、多部未華子チャンや脇のキャストの演技、その他もろもろを楽しみながら観ても損はないと思います。
絶対暑苦しくないですから。
暑くてもなんでも私だって働くときは働く、ほんとよ。ま、正味2,30分くらいなもんだけれどね。
昨日一昨日と、通路の*メラレウカの太い枝2本をのこぎりでばっさり切った。
この時期にそんな大胆なことしていいのかと迷ったが、2階の小さな屋根にエアコン設置のためと思えばいたしかたない。
梯子掛けに邪魔になるに決まっているんだから。
おかげで室内は明るくなったが、反面夕日がガラス越しに反射してまぶしい。いやだわ。
さてわが家の庭、雑草園だけれど。
フェンスから壁面に垂れ下がっている*ハツユキカズラ(初雪蔓)の葉色が変化に富んでいて美しい。
日にちが経っていくと色が変化していくのが、道路から見るとよく分かる。なかなかよ。
春から初夏にかけて白い花を咲かせます、なんて説明があるけれど、えっ!私見たことない。
そしたら、花芽は前年の夏頃に出来るので、こまめな剪定をしていると花は咲きません、ですって。
そっか、納得。私働き者だからこまめな剪定しているのね、きっと。
今年はちょっと我慢して伸びるに任せよう。
*ハツユキカズラの名前は、この美しい斑が初雪が積もったように見えることに由来している、そうだ。
きれいな名前だわ。
わが家で10年以上健在なのですから、丈夫で手入らずに決まっています。保証付き。
ここ2夜わりあいと涼しく、窓を開けて寝ていれば風が入ってきてエアコンのお世話にならずに済んだ。
朝晩が涼しければ昼間暑くても何とか凌げる。
昨日は前日の大活躍の疲れが出たのか、買い物にも行かず朝っぱらからごろごろうとうと。
午後は廊下に茣蓙を敷いてごろごろごろごろ。
玄関からの風が通り抜けるここがいちばんの場所。そこで本を片手にひっくり返って読む。
椅子に座って正しい姿勢で読書ができないから、お行儀が悪いけれどこの格好が私のスタイル。
暑い夏はライトミステリーがいい。軽いから時にうとうとしながらも至福のとき。
二人の図書委員男子高校生がなかなか知的でかつ個性的。
こんな子たちと会話したら刺激的で楽しいだろうなと思わせてくれる。
タイトルの「本」と「鍵」がキーポイント。
放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリー。
ほんのわずかの隙間時間があったら、この本を手に取って一編読むとスカッとするんじゃないかしら。
こちらも連作短編集。
(裁きを望む/恨みを刻む/正義を質す/信義を守る)
ライトミステリーと括ったら柚木さんに叱られるかもしれないが、
『孤狼の血』『盤上の向日葵』の重苦しさにくらべたら、やはり読みやすく読後も爽やか。夏にぴったり。
「裁判は私のためにあるものではありません。罪をまっとうに裁くためにあるのです」
という信念を貫く佐方検事。調書の中から疑問や違和感があると徹底的に自分で調べる。
それは時に裁判所や上司の不利益になる場合もあるけれど、あくまでも貫く。
やりきれなくなると、屋上に1本の煙草を吸いに行く。うーん、なかなかかっこいいわ。
任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。
昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。
しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。
独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった…。(「信義を守る」)
「佐方貞人シリーズ」6年目の新刊だそうで、これはすべて読んでみなくては、ね。楽しみが増えたわ。
いやあ昨日は私にしては珍しく忙しかった。1日中動き回っていた。ほんとよ。
まずは半年に1度の持病診察ね。
バス、地下鉄と乗り継いで、8時40分くらいにクリニックにたどり着いたら5番目。
こりゃあ診察終わりは10時近くになると覚悟したら、3番目に呼ばれてやれ嬉しやと先生にご挨拶。
「絶不調から不調ぐらいにはなりました」と報告するも「後鼻漏ね脂漏性皮膚炎ね」と軽くスルーされて。
血液検査の結果は、どこもなんともないんですって。
新に、腹具合のことを訴えたら「出ないよりいいよ、整腸剤いる?ちんたら飲めばいいから」
とまことに大雑把で、ま、その程度かと「今のところ」がつくけど安心したわ。
湿布薬と入眠剤と整腸剤も処方してもらい「持病の薬だけがいらないので」と私。
「じゃあ150日分にするか」と先生。
熱射病に気をつけて。釈迦に説法ですけど、先生もお気をつけて。では次回またと挨拶して診察室を後にした。
それで半日が過ぎた。
午後は健康麻雀よ。
暑さのせいか集まりが悪くて、女性中級クラスに入れられた。見事にドン結の結果、みんなうまい。
いい手だったのよ。13こ全部の牌が同じ。
あと一つうまく入ってくれれば上がりというところで、切った牌をリーチ賭けていた人に振り込んだ。1万2千点も払う。
牌を倒して手を見せたら「こんないい手じゃあその牌捨てるに決まってるわ。これで勝負しなきゃ女じゃない!」
と妙な慰められかたをして、気が済んだようなすまないような、微妙。
その後、我慢していた我らじゃなくてパソコンが、ね、パソコン部屋のエアコンの付け替え購入のために(取り付けてあったそれは一度も使うことなく壊れたの)またもやバスで某電気店へ。
一番安いやつを注文し、もろもろの手続きに手間がかかって終わったらいい時間よ。
「飲んでいくか」と居酒屋へ寄ってひと息ついてようよう6時過ぎ帰宅。
いやあ長い1日だったわ、疲れたわ、こんな目まぐるしいことはごめんだわ。1日でたくさん。
そのせいで今朝はいつもに増してかったるい。
やっぱり、のんべんだらりと日を送るのがいいかな。