曇り、28度、90%
北と南に長いタイ、北の食べ物と南の食べ物は、日本のそれのように違いがあります。南は2期作が出来るほどの米作地帯、主食はお米で麺も米の粉から作るビーフンです。北は餅米が主食、そしてその餅米の粉から作る麺が、カノム ジンという日本のそうめんにそっくりな麺です。もちろん、この米も餅米も日本のお米とは違ってロングライスです。
主食ばかりか、カレーも北と南では少し様子が違います。南はインドの影響もあるやや黄色のカレーです。ところが、タイのカレー、南も北も辛みを緩和するのにはココナッツミルクが使われます。
Nam Yaカレーは、タイの東北部のカノム ジンという麺と食べるカレーです。フィッシュボールを入れる麺ですが、海に面していない東北部、川魚を使うのでしょうか。NamYaカレーも こうしたペーストが売られています。カムノ ジンは売り切れでしたので日本のそうめんで代用。フィッシュボールはタイからの冷凍の物を使いました。
添え物は、生のもやしにバジルです。タイのバジルはホラパーと呼ばれ、バジルの一種ですが、香りが馴染み深いスイートバジルのそれとは違います。辛みより酸っぱさで食べる麺料理です。
25年前にプーケットに家族で行きました。香港からですら直行便のない頃です。もちろん今のように日本人が沢山いたわけではありません。出発から遅れてプーケットに着いたのは、日がすっかり暮れてからでした。ホテルまでの真っ暗なヤシの林の中を車にゆられて乗っている時、もしかしたら、この島に日本人は私たち3人だけかもしれないわ、と不安にかられたものでした。
昼間は、地元の市場で地元の人が食べているものを指差して頼みました。焼きそばとか焼き飯の類いでした。その皿には、生のもやし、生のニラ、生の小ネギが添えられていました。ビックリしましたね。生ですから。地元の人の真似をして食べてみましたが、ちっとも美味しくない。しかも、主人などは海外の旅先で決して生野菜を食べません。真似をして食べた私は、こっぴどく叱られました。そのうえ、地元の人たちはテーブルに置かれているグラニュー糖を麺にもご飯にもかけるのです。はい、これだけは私も真似ができませんでした。
あれ以来、タイに行く機会も増えました。香港のタイ料理は、実に本場のものに近い味付けです。生野菜が添えられていることにも、驚かなくなりました。もちろん、いただくときはスプーンとフォークで。同じお米を食べる民族ですが、東南アジアのロングライスは、粘り気がありません。お箸では食べることが出来ないのです。
スプーンとフォーク、これがまた実に便利です。スプーンでナイフのように骨から身をとることも出来ます。香港、いよいよ暑い夏に突入です。大好きな辛いタイカレーの季節になりました。
とにかくプーケットは気候が良くて。これから暑くなるとカレーが嬉しくなります。それじゃなくても食欲減退が激しい私なので、頑張って食べなくては!
タイバジル、ホーリーバジルは昨年から静かなブームです。
そうそう、まだ随分と安く行けたのよ。
バジルと言っても、違うものねあの香り。
この写真は我が家のスイートバジル。