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先日、浅草の人形焼きをお土産にいただきました。人形焼き、お店によって場所柄によっていろんな形があります。
私は、生まれが九州の福岡です。福岡の門前には、人形焼きではなく、太宰府にちなんだ梅が枝餅が売られています。大学で、東京に来て初めて人形焼きを食べました。人形焼きが、東京の門前町では売られているのね、と納得。
人形焼きには、30年以上前の思い出があります。思い出というほどのものではないのですが。東京の東急東横線に多摩川という駅があります。当時は、多摩川園前という駅名だったように思います。駅を出て多摩川に向かうと、左手に古いふるい遊園地がありました。あまり大きくなく、入り口の門なんかももう錆びていました。そこが、多摩川園です。
右手の高台には、浅間神社があります。2年ほど前、総理大臣だった鳩山さんが初詣をなさったところです。鳩山さんの奥さんが、総理大臣祈願をかけたお神社です。
遊園地に、お神社。この2つがあるので、駅を出ると人形焼きを焼いている店がありました。いえ、今でもこのお店はやっているようです。ここの人形は、鮎です。昔は、この辺りでも鮎が釣れたのかしら?多摩川と言っても、もう随分河口に近いのですが。
何が記憶に残っているかというと、神社、遊園地があると言っても、そんなに人出の多い街ではありません。それなのに、この人形焼きのお店は、朝から夕方まで、鮎焼きを焼いているのです。今ほど、お菓子があふれた時代ではありませんでしたが、たくさんの人が、並んで買っているようなところも見ませんでした。一体あの、鮎焼き、どこに行っていたのでしょう?
息子が小さい頃は、この辺りまでよく散歩に来ました。この、多摩川園は、息子が生まれてすぐに、閉園してしまいました。人形焼きを見ると、多摩川の鮎焼きの焼く匂いと一緒に、あのたくさんの鮎焼きが、どうなっていたのか?頭の片隅に、ふわっとわき上がる思い出です。
店構えもきれいになって、一体誰が買うのかしらね?
いつか散歩しましょう。
多摩川園…昔、祖父に連れられて行ったような記憶があります。昔のあの変は今のようにお洒落な雰囲気ではなく、どちらかというと田舎で何も無い、というイメージでした。今の若い方には住みたい!と思うようなお洒落なイメージなんでしょうね。一度、開発が進むと全く町の雰囲気も変わってしまって。帰国したら、その変化に驚くことばかりなんだろうなぁ、と思います。
昔はもっと、寂しい雰囲気でした。
隣の駅までは行くのですが、なかなかそのひと駅が行けずにいます。次回の帰国の際には、散歩したいな~。