雨、8度、80%
Instagramで花の写真を見ていると、珍しい花に出逢います。花姿、色合い、惹かれるとキャプションの花の名前を確認します。「グラジオラス」とだけ書かれた花の色は、今まで私が知る「グラジオラス」とは形こそ似ていますが色合いがまったく違いました。シックです。
「グラジオラス」でその花を検索してみました。やっと分かったのは原種の「グラジオラス」らしいということでした。原種にありがちな小さな「グラジオラス」です。
香港の「春節」では祝いの花が決まっています。「花桃」「グラジオラス」。まっすぐ伸びて華やかな色を持つ「グラジオラス」を春節前、人々は食料の買い込みと共に買い求めます。帰国してチューリップと共に庭に植えた「グラジオラス」です。ところが真っ直ぐに育てるには支柱を建てたりと手間がかかりました。風で容易に倒れます。花期は短く、枯れた後の花や葉がみすぼらしく見えます。球根を掘り返すことなく次の年も花を咲かせるのはありがたいことでした。3年目、「グラジオラス」を庭から追い出しました。
それでも「原種グラジオラス」に興味が湧きました。やっとネットで見つけた球根、その値段にびっくり!チューリップの球根30個分もします。咲かないこともあると書かれていました。1個注文しました。送られて来た球根は小指の先ほどの小さなものでした。手書きの説明で南アフリカ原産らしいとわかりました。庭植えにするとどこに植えたか忘れるので、鉢に植えたのは昨年の夏の終わりです。11月ごろは鉢の真ん中に緑の芽が見えました。グラジオラスの花は4月ごろです。早すぎると心配していました。寒さの中、順調に芽を伸ばします。15センチほどですが、やはり風で葉が倒れます。ひと月前、花芽らしきものが見えました。
咲きました! 楚々とした、地味な花です。花の形は「グラジオラス」そのもの。原種らしい色です。あと2つ蕾がついています。
さあ、課題は来年また咲かせることが出来るかです。先日、ネットで見て驚いたこと、色鮮やかな「原種グラジオラス」の球根が一つ2万円で出ていました。色が私の好みでなくてよかった。好みだったら欲しいと思いますから。