チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

鯛釣草

2020年03月29日 04時00分26秒 | 

曇、10度、77%

 3年前帰国してすぐのことでした、何かの本の中で「鯛釣草」という言葉に出くわしました。「どんな草なのかしら?」とすぐに調べました。小さな赤い花をつけた「鯛釣草」の姿をPCで見て一目惚れ。「鯛釣草」の名前の由来はこの赤い花、鯛が釣り上げられているように見えるからだそうです。以来「鯛釣草」のことを忘れることはありませんでした。

 3年前の我が家の庭には切らずに置いた大きな木が何本かあるだけ、何もない庭の土は乾いて殺風景でした。そんな庭を歩くモモさんの姿がよぎります。この3年間せっせと庭造りに励みました。主人は帰国するたびに芝貼り、岩を動かしたり、私では手の回らないことを手伝ってくれました。私といえばずっと思い続けていた草木を買って来ては自分で穴を掘って植え込みました。ユーカリ、ミモザ、レモン、イチジク、欲しかった木も友人たちの贈り物も含めて植え込みました。

 草花はどちらかというと小さな花を付けるものが好きです。近くに売られている苗を買って来ても土に馴染まないこともありました。一年草では年に2、3回植え直しをする必要もあります。寒冷地でしか育たない高山植物を枯らしてしまったり、種を蒔いても芽が出なかったり、この3年間失敗も沢山ありました。そして季節の巡りはたくさんのことを私に教えてくれました。

 先月の終わりに「タイツリソウ」と書かれた小さな苗を見つけました。あの「鯛釣草」です。花はまだなく小さな苗です。手にとって買おうか迷いました。この福岡では夏の暑さが心配です。それでも庭にあの赤い小さな花をと買い求めて、モチノキの根元に植えました。暖かさと程よい雨でグンと大きく伸びた「鯛釣草」に小さな蕾がついたのは十日前、毎日じっと見守る日が続きます。大雨だった一昨日が明け寒くなった昨日、小雨の中、庭を回ります。咲きました!「鯛釣草」思い続けた小さな花をつけました。

 この家の庭のそこかしこ私の好きな草花や木が植わっています。少し庭らしくなった4年目に入る我が家の庭です。まだまだ、欲しい木や草があるという欲張りな私です。ここしばらくは今あるものたちの管理に勤しみます。

コメント
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