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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

お鍋の持ち手

2018年03月12日 | 身の回りのもの

晴、6度、74%

 35年ほど前に買ったステンレスのお鍋があります。息子の幼稚園のお母さんが集まったホームパーティーで売られていたお鍋です。アメリカのウェストベント社製のお鍋の底が6重層になったものです。お鍋にしてはずいぶん高いものでした。このお鍋を買って主人にずいぶん叱られました。電気の卓上鍋のようなものまでついていて、総額40万円ほどでした。叱られるのも無理はありません。

 このお鍋は確かに優れものです。そして、このお鍋に助けられて料理を作りました。ただ欠点が一つ、鍋の持ち手の付け根が熱伝導が良すぎて壊れやすいのです。販売元では鍋の持ち手やつまみだけを売っていました。ところがその販売元がいつ頃からかなくなりました。景気後退が始まった頃だったと思います。20年年近く鍋の持ち手を壊さないように、大事に使いました。2年前、持ち手が1本折れました。日本の代理店、香港の代理店はないかと探します。見つかりませんでした。そこで、アメリカのウェストベント社に問い合わせたところ、香港までの送料も含めるとお鍋の持ち手がかなりの金額です。このお鍋を使わなくても別のお鍋でことが足りていました。ウェッブ上では、私と同じようにこのメーカーのお鍋の持ち手を探している方が数人いました。

 台所を整理している時に滅多に使わなくなった鍋を見ました。せっかく持っているのに使わないのはもったいない、高いお金を出しても持ち手をアメリカから送ってもらおうと決め、英語でウェストベントとPCに打ち込みました。すると、日本語のサイトが出てきました。この2年ほどの間で日本に代理店ができたようです。早速問い合わせて持ち手を送ってもらいました。

 香港から帰ってくる時、使用頻度の高い片手鍋だけに絞りました。残りは友人知人にもらっていただきました。小鍋、中鍋、大鍋とスチーマー。 積み重ねるとコンパクトに仕舞えます。中鍋は長いこと我が家のご飯を炊くお鍋でした。久しぶりにガステーブルにのった鍋を見ると、私の料理の原点に戻った気がします。

 今日本で売られているウェストベントのお鍋は、ミシンの販売と一緒にホームパーティーで売られているらしく、30年以上経っても変わらない販売方法に思わず笑ってしまいました。お値段もやはり高額です。長年使って言えることは、確かにいいお鍋です。この3つのお鍋をフル回転させるだけで、煮ることも蒸すことも焼くことも、私は燻製も作ります。

 持ち物があるべき姿で使用できることに満足しています。