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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

松ぼっくりのリース

2014年11月26日 | クリスマス

曇り、21度、81%

 主人が、2日程前ゴルフから帰って来ると、先に休んでいた私の枕元に大きな松ぼっくりを持って来て見せます。寝てるのを起こされると、どうも翌日に響きます。薄目を開けて、まあ、大きいわね、と言って、またすとんと眠ってしまいました。

 香港内にもゴルフ場はありますが、主人の行きつけのゴルフ場も今回の日本人商工会議所のコンペがあったゴルフ場も、お隣、深圳のゴルフ場です。つまり、ゴルフをしに行くのに、パスポート携帯でお出かけになります。深圳といっても、最近は交通の便がよくなりましたし、通関が24時間開いています。朝出ても夕方には帰って来る事が出来ます。今回はコンペでもあり深圳でも奥の方、久しぶりのコースだったようです。

 さて、朝起きても松ぼっくりの事などすっかり忘れています。ところが、主人は起きて来るなり、松ぼっくり見た?と聞きます。私への土産のつもりです。ごそごそと主人が持って来た松ぼっくり、確かに大きい松ぼっくりです。8センチから9センチ。 私はこんな松ぼっくりや石の土産が大好きです。それに季節柄、松ぼっくりは飾りにもなります。

 それにしても、こんなに松ぼっくりにご執心なのはどうした事でしょう。ちょっと思い当たることがあります。今年、私の実家にあった松の木を切りました。母が手入れを怠った30年近く、姿のよい松の木は、大木と化し、門の上玄関前に大きな影を落とす程に育ちました。植木屋さんが年に2回、手を入れていた頃の面影はありません。その松の木が、母が逝ったのとほぼ同じ頃、枯れ始めました。松の枯れ葉が道に積もります。枯れ枝がぶら下がり、台風でもきたら道行く人に怪我でもさせかねません。改築をしてくれている工務店の人も、庭を扱う庭師さんも皆松を切るように薦めます。ところが、頑として拒否なさったのが主人です。

 私は、母が松の木を連れて行ったと信じています。 それは松にとっても母にとっても幸せな事です。主人が反対するのには、私の母へのすまない気持ちがあるように思います。施設にいる母を親子3人で見舞ったのは、亡くなる2年程前の事でした。主人が母にあったのは、それが最後です。その時、実家の玄関先に落ちていた松ぼっくりを主人が母への土産としました。もちろん、母は大喜びでした。この時の事を、主人は忘れられないように思います。

 主人がゴルフ場から持ち帰ってくれた松ぼっくり、触っていると、 こんな種がヒラリ。それを見た主人が、芽が出ないものかなと言います。

 主人の松への思いが伝わって来るだけに、リースにでもするわねと私。手の込んだもの、華やかなものは作りませんが、扱い辛い大きな松ぼっくりでリースを作りました。

 この冬は日本の家には松ぼっくりは落ちません。また、いつかあの庭に松を植えてやろうかと思います。