晴れ,25度、84%
香港やっと晴れ間のある夏日が戻ってきました。窓からビクトリア湾対岸の九龍サイドも太平山もすっきりと見えています。このいいお天気の始まりを知らせてくれるかのように、高層ビルに映る夕日の反射を見ました。次の日はブルームーン,目映いほどの月の光を顔一杯に受けて目が覚めると,太平山の上には月が。夕日、月,そして,朝日です。
家から眺める景色は固定されていますが、自然がそれに彩りを添えてくれます。香港でも僅かな四季の変化があります。その時々の空の色、雲の形、山の木々の緑は微妙に変化してくれます。そして、毎日毎日に違った表情を見せてくれます。同じ形の雲なんてありません。しかも、ありがたい事に我が家からはビクトリア湾,太平山が見る事が出来ます。もちろん,都会の真ん中,どちらを見ても高いビル越しに見る小さなビクトリア湾,立ち上がる両サイドのマンションのビルの間から見る太平山です。
私は朝が早いので、朝焼けを見る事は度々です。もちろん朝焼けのでない日もありますが,ゆっくりと空の色の変化を楽しみます。早朝に走りに出ますので,真っ暗な空が次第に群青色に変わり、それが薄墨を流したような空に変化し始めると陽が上ります。陽が上り始める頃には、家に向かいます。東に向かって走リ,西に向かって戻ってきます。陽が上り始めた事を感じるのはなんと背中です。じんわりと暑く感じます。そうするうちに空は明るみ,高層ビルの壁面ガラスや雲が陽の光を照り返し始めます。その頃には家に到着。
見出し写真が昨日の朝焼けです。小さく見えるビクトリア湾すら赤く染まっています。こんな朝焼けを見た日は,大きな力をもらったかのようによく働く事が出来ます。夕日の燃えるような落ちる寸前の赤さも,朝日の昇り始める赤さも、人工のものからは得られない壮大さを感じます。
その一日前の朝焼けは、 ビクトリア湾まで染めるほどではありませんでしたが、雲のたなびき方が非常に美しく,西へ移動して行くその赤さは数分後には、
件のビルの背景になります。このバットマンが飛び降りたビルは、ビクトリア湾側の窓を大きく占めています。
もう10数年この家に住んでいます。この数日,久しぶりにじっくりとその窓からの自然の恩恵を感じています。昨晩は,十六夜。 十五夜より空の高いところに月がありました。そして,澄み切った月の光でした。