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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ヨーグルト事情 香港

2015年10月07日 | 香港

雨、25度、98%

 カスピ海ヨーグルトを家で作らなくなって,一年ほどが経ちます。ズルッとした食感に飽きたのもありますし,ヨーグルトを作るためにせっせと牛乳を買いに行かなくてはなりません。今回は飲むヨーグルトではなく食べるヨーグルトの話です。

 ヨーグルトも他の物と同じで、世界中からやって来ます。我が家に一番近い地元のスーパーのヨーグルト売り場です。  一枚の写真では納まりません。しかも、上段下段も切れています。これ全部ヨーグルト。イギリス、オーストラリア、アメリカ、ニュージーランド、フランス。もちろん地元のデイリーファームの物もありますが、 このプレーンと最近登場したグリークスタイルの2種類のみです。グリークスタイル、ギリシャタイプのヨーグルトは普通のヨーグルトから水分を取った重い感じの料理向きのヨーグルトです。内容量475cc。日本のヨーグルトと変わらぬサイズです。このヨーグルト,30年近く前は美味しくありませんでした。やっと,食べられるような味に落ち着いて来ました。

 自分でヨーグルトを作らないので,ならばとこの世界中のヨーグルトを片端から食べてみます。 プレーンな物から果物入りまで様々ですが、サイズが1Lです。 果物入り以外にバニラ風味の少し甘みが付いたヨーグルトがあります。果物の主流はもちろんイチゴ。ピーチやマンゴ、パッションフルーツもあります。日本のような季節限定商品はありません。甘みやヨーグルトの濃さ,酸味はそれぞれですが,おしなべて日本のヨーグルトより濃い,重いヨーグルトです。

 先日、日本で毎日違うヨーグルトを試してみました。値段が高いヨーグルトはぐっとミルクの濃さを感じますが,スタンダードなヨーグルトはサラサラとした日本的なお味です。私には物足りなく感じました。日本のヨーグルトも香港の日系のスパーで手に入るようになりましたが、お値段を比較するとどうしても西欧諸国のヨーグルトに手が伸びてしまいます。写真は食べてみたヨーグルトのほんの一部です。

 香港の高級な食材を扱う店では、 こんなポット入りのフランスのヨーグルトが売られています。プレーンではありません。チョコレート、キャラメル、バニラ,ブルーベリー、パイナップル。容量にして200CCに満たないと思います。こんな陶器のポット入りですから,お値段高めです。ポットが欲しくて買うのですが,実はお味も非常においしい。一遍に2つ3つ食べたいといつも思います。この蓋付きポットは珍しい物です。

 私などヨーグルトの棚の前で、裏書きを見ながらどれにしようかと迷います。迷うほど種類が一杯です。ところが,白人の方々迷わずにカゴに入れるところを見ると,きっとご自分の国の食べ慣れたメーカーの物を選んでいるようです。小さな子供ですら,さっと選んでポイとカゴに入れています。

 今朝は,見出し写真のオーストラリアのイチゴ入りを食べながらキーを打っています。


ミュージカル「Sing in the rain」香港

2015年09月28日 | 香港

曇り、25度、72%

 イギリスのウェストエンドで大当たりしたミュージカル「シングインザレイン」がやっと香港にやって来ました。日本でも昨年末に公演されたようです。

 映画「雨に唄えば」のジーンケリーのタップダンスと劇中使われた歌の幾つかは、リバイバル映画で幾度も目にし耳にし馴染んでいます。ふた月ほど前にチケットの予約を入れたところ,既に一番いい席は満席の状態でした。私たち夫婦、香港でミュージカルを見るのは初めてです。

 ワンチャイにある演劇専門の劇場に着くと、なんと子供の多い事。いろいろな国の人がそれぞれ子供連れです。ピータンパンかなにかのミュージカルに来たのではと思ったほどでした。

  撮影禁止の舞台ですが,1枚パチリ。お話は,映画の「雨に唄えば」とほぼ同じ、無声映画からトーキー映画に移り変わる頃のハリウッドとブロードウェイが舞台です。ピッチの早い話の展開です。時折,大きなスクリーンで短い無声映画が入ります。

 でも圧巻はやはりダンスと歌。特に大勢でのタップダンスは流石に生ですから見応えも,聞き応えもあります。歌って踊って,しかも雨の中。この雨が見事でした。

 前売りの広告文に前列5番目までをお勧めしますとあります。もちろん一倍いい席ですが,実はこの5番目までの席の方達おまけ付きでした。映画でも,雨の中をジーンケリーが歌って踊ります。それを見事に再演しています。つまり本物の雨が降りました。舞台天井から1トンの水が降るミュージカルです。

 主役ドンを演ずるダンサーは,舞台を歌い踊りながら,楽しそうに客席に向かって雨水を蹴ります。前列5番目までの方達はこの水しぶきを浴びるおまけ付きです。もちろん,予め,ビニールのかっぱが配られていました。最前列にいる子供たちは,水がかかる度にキャーッと声を発します。まわりも大笑い。

 全て英語ですが,両脇に広東語の字幕が出ています。

 生の舞台は音楽でもこうした演劇,ダンスでも人の持つ躍動感や暖かみがそのまま観客に波の如く押し寄せて来ます。そして観客の間でも受け取った感動が音叉のように響き合いまた高まります。途中20分の休憩があり,3時間に渡る上演でした。

 子供があまりに多いので,途中うるさくならないかと実は心配していましたが,ウロウロする子も騒ぐ子もいません。お話の面白みは分からなくても,舞台から伝わって来るものが子供たちを見入らせたのだと思います。一晩明けた今も何処かに高揚した気分が残る私です。


中秋節 香港

2015年09月27日 | 香港

小雨,26度、95%

 今晩は,中秋の名月。生憎,雨が降ったり止んだりの香港です。日本でも,すすきの穂を飾り、まん丸のお団子をお月様に見立てて月見を楽しみます。この月見,日本人よりもこの日を大事にしているのが中国人、その中でも香港人ではないかと思います。

 中秋節の前になると,贈り物が町を行き来し始めます。代表格は月餅です。月餅ばかりか,世界中の美味しいものを詰め合わせたバスケット,お酒の数々,大きな鉢植えのランの花。旧正月の次に大事な行事です。町のビルには,赤い提灯が吊るされます。ライトアップは変わりませんが,中秋節に始まり旧正月まで、香港の家々、町中がお飾りをします。次は,クリスマス,そして新年、最後が旧正月です。

 明日の月歴16日は,香港の祭日です。お月見の明けの日がお休み,これは香港だけの祭日で,中国返還前のイギリス領の頃から祭日に指定されていました。香港に来た当初は,この祭日が中秋の名月だと思っていたのですが,祭日は中秋の名月の翌日だと気が付いたのは,数年経ってからの事でした。お月見に人が夜更かしをします。ならば,翌日はゆっくり朝寝をしてくださいというお休みでしょうか。

 我が家の裏山の太平山の頂上などは,今夜は人が一杯です。高い所にまで上ってわざわざお月見をします。トンローワンのビクトリアパークも広い空間ですから空がよく見えます。ここにも人が集まってお月見です。昔は紙で出来た提灯に赤いろうそくを立てて,子供たちはそれを片手に山に登ったり,公園へと行きました。今ではLEDのプラスチックの提灯です。旧正月の2日目の花火のときと同じように,みんなこの日の天気を心配します。

 私もお月様を以前より待つようになりました。腕時計の左上に月歴のを入れたのはちょうど新月の頃でした。 新月だから真っ暗です。 一週間以上も立ってやっとお月様の陰が時計に見え始めました。でもお月様一向に太りません。実際のお月様はこの時計のお月様より,やや太っていました。3日前にやっと半月です。 これでは時計は実際のお月様に付いて行きません。 急に太って来た左上のお月様です。どうにか今日は満月が表示されています。

 明日は祭日,今日は日曜日ですが,中秋節当日が週日のときでも,午后も早い時間から市場の店は店仕舞を始めます。個人経営のお店屋さんなどもお月見の準備のために早くに店を締めます。

 香港の町も人も変わって来ました。月餅を喜んで食べる人が少なくなって来たそうです。月餅はこの中秋節の一時期しか売られません。喜んで月餅を待ち焦がれる人も少なくなっても,お月様はこの日に一番きれいな姿を見せてくれます。提灯を持ち歩く子供も少なくなりました。ビルを飾る赤い提灯の数も減って来ています。沢山の月餅を,あちらの家こちらの家の配る人の姿も減りました。でも,香港人,きっと今日の夜は空にお月様を探すと思います。

 日本の昔の絵本にあるようなススキの上に昇るお月様ではありません。今晩私もきっと,この高いビルの隙間の小さな夜空をぐっと顎を上げてお月様を探します。


裏山(香港太平山)に上りました。

2015年09月24日 | 香港

曇り,26度、85%

 昨日あまりにも気持ちのよい秋晴れです。お昼過ぎ急に裏山へ行ってみようと思い立ちます。裏山は太平山,高さ600m弱山です。香港島の中では一番高い山、太平山というより,ピークといった方が知れています。香港の観光名所の一つです。何の観光名所かといえば,「100万ドルの夜景」です。ここの展望台から見下ろす香港島,ビクトリア湾をはさんでの九龍半島の夜景は、これだけ長くいる私ですらきれいだなと思います。夜のライトアップもきれいですが,私は昼間の景色も好きです。遠く、遠くまで見えるマカオや中国に向かうフェリーの航跡は、気持ちが開けて来る感じがします。

 観光コースならばピークトラムや2階建てバスで上るピークですが,ひょいと裏山に行く感覚ですので,地元ならではの観光ルートではない道を使って上ります。香港大学を上り詰めた、 ハットン道です。香港島の西の端をぐるりと回りながら緩やかな山道です。九龍サイドのもっと高い山でも、山道は舗装されています。この辺りは、 ルンフウシャンカントリーパークです。一昨日まで雨が降っていましたから、 水の流れの音を聞きながらの山歩きです。

 家を出て40分ほども歩くと,ピークのまわりのひと回りする、 ルガード道に出ます。太平山の本当の頂上は通信機器が置かれており立ち入り禁止です。ルガード道をひと回りすると,香港島の北から九龍サイド,南は遠く南シナ海を見渡す事が出来ます。昨日は北回りで,ピークトラムの終点ピークタワーから下って帰る予定です。

 ルガード道のまわりには香港でも有数のリッチな方の家が幾つか建っています。ところが,久しぶりに来たルガード道、大きな邸宅が空き家になったまま放置されています。そんな家の庭を眺めていると、 黄色い曼珠沙華が咲いていました。生まれて初めて見る黄色の曼珠沙華です。真っ赤な曼珠沙華は、九龍サイド深い山の斜面に群生しています。曼珠沙華は日本と時期を同じくして亜熱帯の香港でも咲きますが、あぜ道ではなく山道です。ちょっと標高が高くなるだけで涼しくなるからでしょう。 道の両脇に樹齢数百年のバニアンツリーが立っています。その木の幹ではなく,気根が造ったトンネルです。 1900年代初期から置かれている石のベンチです。この道を作ったのは当時のイギリスの総督ルガードでした。しばらく歩くと,ビクトリア湾が見渡せる場所に出て来ます。 香港島のセントラル、上環から九龍サイドのチムサッチョイを見渡す,香港の中心地です。30年前は流石のこれほどビルが建て込んでいなかったように記憶しています。高さも上に上に伸びています。ビクトリア湾も日に日に埋め立てで小さくなっています。

 ビクトリア湾東を望むと, 九龍サイドの住宅マンションがどこまでも続いているのが見えます。この写真の,手前中央に我が家のマンションの建物が写っています。私がプカプカ浮かぶプールが小さく真っ青に見えています。30分も歩いたでしょうか,ピークタワーが見えて来ました。 相変わらず観光客で一杯です。この人ごみには入らず,手前から家に向けて一気に下り坂です。 このオールドピーク道がガイドブックなどでは、歩いてピークに上る道として紹介されています。でも,あまりお勧めしません。上るには,あまりにも急な坂です。

 秋空に誘われて,一人長い散歩を楽しみました。 でも気温は32度,まだまだ暑さが残る香港です。

 「ピークルックアウト」という昔の人力車のたまり場だった煉瓦作りの建物があります。今ではレストランです。外の席は犬を連れて入れます。モモさん連れて夕飯にきても夜景を見る間もなく車で来て車で帰ります。もっと涼しくなったら,モモさんにも夜景を見せてあげましょう。次は南側を半周してみるつもりです。北とは全く違った外洋の拡がりが待っています。 行く前に脱いでおいておいた短パンの上で寝て待っていました。まだ,暑いから無理だけど,寒くなったら一緒に行こうね。


香港の盲導犬

2015年09月22日 | 香港

曇り,25度、96%

 30年近く香港に住んでいますが,盲導犬を連れた方に出会ったことがありません。犬を家で飼うのも今では流行を超えて当たり前になって来ましたが、以前は犬を飼う人は殆どいませんでした。空港や町中で警官が連れている警察犬、麻薬犬は早くからいました。中国人は,今でも犬を食用にします。そんな食文化的な背景があるのでしょう。

 最近、犬の何とかフェアに行くと,盲導犬のための募金箱が見られます。「香港導盲犬服務中心」HKSEDSという団体が2012年に出来たそうです。警察犬や麻薬犬の話題は新聞でも取り上げられますが,盲導犬にいたっては殆どありません。香港は町中のバリアフリーも進んではいません。白い長い杖をつきながら歩く人にとっては危険が一杯な町です。そういう気忙しい香港ですが,意外に香港人、目の不自由な人や老人には若い人も気持ちよく手を差し伸べます。広い道を渡る時手を貸したり,地下鉄のプラットホームでは電車との隙間を気遣ってくれたり,昔から見る光景です。

 募金箱から知った香港の盲導犬,募金箱だけのつながりで実態を知りません。まず盲導犬を目にしませんし,公共の建物にも盲導犬の許可マークなどでていません。盲導犬ばかりか,そういう社会的な関心がまだ発展途上の香港です。

 昨日我が家からセントラルに向かう人通りの少ない道を歩いていると,黒ラブとおじさんが上がって来ています。おじさん立ち止まって黒ラブに赤い服を着せ始めました。さっき雨が上がったばかりなのにと思いながらすれ違い様に見ると、「導盲犬訓練中」と背中に書かれています。思わず立ち止まり,色々尋ねますが,おじさん何一つ返事をしてくれません。ただニコニコ。犬もニコニコ。

 そこで家に帰って,早速HKSEDSを調べました。

 盲導犬自体にもお金がかかるとは知っていましたが,何よりも訓練に時間とお金がかかる盲導犬です。香港には登録されている盲導犬が13匹、内、実際に盲導犬として活躍しているのは僅か2匹。残りの11匹は,ただいま訓練中です。嬉しい事に,その13匹の半分が日本生まれです。関西盲導犬協会から寄贈された犬,台湾の盲導犬協会を経てやって来た犬、イギリスの盲導犬協会から寄贈された犬たちです。

 11匹の訓練中の犬のうち2匹が昨年産まれたイギリスからの黒ラブです。私が会ったのは,女の子のDELSIEちゃんだったようです。

 盲導犬は実際の訓練に入る前に里親の元で人間生活に馴染む時期があります。里親になる人はPuppy Walker と呼ばれます。一時期,このPappy Walker  になりたくて調べたことがありました。難しい決まりがあります。どうも私のような性格では無理だと思い至ったものでした。

 私が昨日であったのは、このPappy WalkerのおじさんとDELSIEちゃんです。香港のPaapy Walker、最低3カ国語、広東語,北京語、英語が話せる事,と条件が出ています。おじさん,きっと私の下手な英語がわからなかったのでしょう。

 さあ,11匹のうち何匹が盲導犬として活躍してくれるのでしょうか。目の不自由な人のために身を呈して働いてくれる犬たちです。

 Pappy Walkerでは荷が重いと感じた私、出来たらリタイヤーした犬の面倒を見れたらいいなと今では思っています。でも、大おきなラブラドールのおじいちゃんおばあちゃん犬の面倒もこれまた体力仕事のようです。

 


香港 元気寿司のパグのジロー

2015年09月13日 | 香港

曇り,26度、72%

 香港に回転寿しの「元気寿司」がやって来て20年になるそうです。この「元気寿司」が来るまでは,香港ではお寿司は高級な日本食でした。安くて食べれるお寿司を香港庶民に広めたのはこの「元気寿司」です。

 今ではお鮨は庶民から高級なお寿司まで至る所にお鮨屋さんがあります。回転寿しの「板前寿司」などは,数年前に続けて築地のマグロの初競りを落とした事でも有名になりました。「板前寿司」は香港人の経営です。デリカテッセンを見ても,必ずお鮨のコーナーがあります。ブームではありません。しっかりお鮨は香港に定着しています。

 ちょいと前,主人が電話をかけて来ました。地下鉄の中からだったようです。「元気寿司」にパグがいるみたいなことを言います。よく聞くと,地下鉄に貼ってある「元気寿司」の広告にパグが写っていると興奮しています。私あまり地下鉄に乗らないので,知りません。そこで,「香港元気寿司」で検索すると,あら,ほんとにパグが出て来ました。

 しかも寸劇が香港で流れている書いてあります。「GENKI伝2」シリーズ2作目。YouTubeでも見る事が出来ます。パグが出て来ますから見ない訳には行きません。お話は女の子が一人前の寿司職人になる様子を描いています。パグの名前はジロー。

 ほんの数分のこのドラマを続けて見ていて,ハタと気付きます。このドラマ、日本語です。出て来る俳優さんもみんな日本人。撮影されたのも日本。下にテロップで広東語が書かれています。ところがこのドラマ香港向けに作られたそうです。視聴率も高く,主演の女優さんが来香したときは凄い人集りだったそうです。ありがたい事に香港人ほんとに日本の事が好きです。香港の若い女の子の服装化粧など,日本をそっくり真似ています。

 お話は取り留めないのですが,女性は手のひらの体温が高いのですし職人に向かないと昔から言われている事などをちゃんと抑えた話の筋立てです。パグのジローは,主人公の女の子の守護神でしょうか。

 この「元気寿司」が出来た初めの頃一度行きました。ベルトにのって回っているお鮨,何と当時流行っていたこんにゃくゼリーやワカメの黄緑に着色した佃煮のようなものがのっているのには驚きました。挙げ句に香港人です,お皿を取って、マジマジ眺めてベルトに戻す,戻す時にはお鮨は倒れています。いやはやです。

 「元気寿司」少しランクが上の「千両」なんていうお店も出しています。「香港元気寿司」は,香港の飲食の大手「美心集団」がバックアップしているそうですが,今や店舗数40に近いと聞きます。この狭い香港に一体お鮨屋さんが幾つあるのか。香港庶民にお鮨を定着させた「元気寿司」です。

 パグのジローが出て来る「GENKI伝2」,「香港元気寿司」で検索すると見る事が出来ます。昨日、繁華街を歩いていて行列のできた店の前を通りました。「元気寿司」でした。


半年ぶりに窓を開けました。

2015年09月10日 | 香港

晴れ、26度、84%

 半年ぶり、いえ,もっとでしょうか、家中の窓を開けました。秋風が入って来ます。なんと気持ちのいい事か。

 香港,2月になると気温は10度くらいですが湿度が高くなります。湿度が高いというより,見るからに霧のような中で生活します。向かえのビルも見えません。朝から晩まで、薄暗いどんよりした日が続きます。湿度は100%になる事もしばしばです。この時期,換気のつもりでうっかり窓を開けようものなら、気が付けば革物、靴やバック、ベルトにはカビが付きます。ひどい場合は,壁紙がベロンと剥がれて来る始末です。気温が上がり始めると,道路までもが結露します。要するにベタベタで滑ることもあるほどです。とにかく窓を開けない,除湿器を一日中回して、気温が上がれば低温の空調を付けます。

 うっとうしい時期が過ぎると,5月の終わりに近付く頃には青空が見られます。やれやれです。すると,今度は急激に気温が上がります。香港の場合,昼間の気温は上がっても34度ほどですが,いかんせん夜になっても29度もあります。体は一日息を付く暇もありません。湿度はやや下がります。窓を開けたいのですが,我が家には暑がり,鼻の短いモモさんがいます。空調は付けっ放し,24時間フル回転です。晴れ間が見えても亜熱帯の香港,大きな台風,ざーっと来るスコールもあります。窓は開けることが出来ません。洗濯物も晴れの日には外に干したいのですが、上の方の階から空調の水が落ちて来て洗濯物は濡れてしまいます。

 数日家を空けて戻って来た香港,行く前より暑くなっていました。飛行機を降りた途端にクラッときたほどです。一昨日,前の晩から明け方まで雨が降り続きました。昼前には,晴れ間も出て来ました。見ると気温29度、湿度61%。窓から外を眺めれば,微かですが木の葉が揺れています。風が出ています。そこで,ニンマリと空調を全部切って,家中の窓を開けました。

 ちょっとでも暑い空気が流れるとハアハアいうモモさんも、風の抜ける所で寝ています。

 主人の大きなベットで横になり空を見上げます。顔の上を海側からの風が通ります。青く抜けるような空の色は秋の空です。高い所を鳶が3羽回っています。そのまた随分上を尾翼にお日様を受けて飛行機が飛んで行きます。数分に一機、香港國際空港に向けての飛行機です。音は聞こえませんが,こんなに頻繁に飛行機が飛ぶのはやはり香港です。気が付くとモモさんベットに上がって,私の横で気持ちよさそうに寝息を立てています。

 長いこと家に滞っていた重い空気が抜けて行くのが分かります。自然の空気が一番。6時間ほども窓を開けていたでしょうか、夕方の散歩に出る前には窓を全部閉めて、また,空調を入れました。散歩から帰るとモモさんきっとガハガハのはずです。中秋の名月の頃からは気温がもっと下がり、過ごし易い季節がやって来ます。この9月10月11月,湿度も低く次第に窓を開ける時間が長くなります。

 毎年毎年の事ですが,この時期を待ちこがれています。秋の匂いを運んで来てくれた風,今日も吹いてくれますように。


香港ラマ島の風力発電

2015年08月21日 | 香港

曇り,28度、88%

 香港は200以上の島と中国本土に繋がる陸地から出来ています。私が住んでいるのは、香港で2番目に大きな香港島。空港があるのは一番大きなランタオ島。島に行き来するにはほとんどがフェリーを使います。橋が架かっているのはランタオ島と香港島の直ぐ南アップレイチャウ。このアップレイチャウはほんとに小さな島です。この島のすぐ南にあるのがラマ島です。

 香港に空路はいる時,南からの航路を通るとラマ島にある火力発電社の3本の煙突が見られます。ラマ島へは香港島セントラルのフェリー乗り場から島の南北2つの港行きにのって,30分。この島は車が一台もありません。地元の人も住んでいますが,西欧人も小さなロッジのような家を借りて多く住んでいます。そして,飼い犬か野良犬か分からない犬たちがこれまた一杯います。島の南の港と北の港は,トレールが通っていて小高い緩やかな歩き易い道です。この横断、一時間少しの距離ですからいい散歩です。寒くなり始めると,鳩料理がおいしくなります。何軒かある鳩料理屋,大した作りの店ではありませんが,南シナ海を見ながらの鳩料理、赤ワイン片手に楽しい時間が過ごせます。一度、夕日が沈む南シナ海を見ながら食事をとっていると、水平線の手前に大きな雨雲がやって来ました。この雨雲真っ黒な塊で,雨のカーテンを引き連れてラマ島目指してやって来ました。当然私たち、お店の中に駆け込みましたが,この壮大な景色は今でも忘れられません。

 このラマ島に風力発電が建ったのは10年ほど前の事です。小さな島です。 たった一本の風力発電です。三本の煙突の右端でのんびり回っています。香港島のピークからも南を眺めればこの風力発電を見る事が出来ますが,アップレイチャウから見るこの景色は,いつものどかに感じます。今年中には,この海域に数本の風量発電が建設されると聞いているのですが,一向にその形跡がありません。

  ラマ島のこの香港側の北の港からもフェリーが出ています。随分以前の事ですが,この北の港からの夕方の便に乗り遅れた私と主人は、仕方なく次の便を待つ為に埠頭にいました。すると手漕ぎの小さなボートがやって来ました。いくらで香港島南のアバディーンまで乗せてやるというのです。そこで,値段の交渉、交渉成立でおばさんの漕ぐボートに乗り込みました。時間にしてどれくらいだったでしょうか,波は荒くドンブリコ、アバディーンの町の明かりが遠くに見えています。私は声を上げて大喜び,主人はしっかりと船縁を捕まえていました。アバディーンに着いた時は流石にホッとしました。実は,この後お客様に余興のつもりでお乗せしましたから、この小舟に乗ったのは一度ではありません。

 香港島の北側,高層ビルの林立を見ながら生活していると,この南の穏やかな景色が恋しくなります。ビルが建つのは嫌ですが,風力発電が,ゆるゆる回っている様子はほのぼのします。ラマ島の一本の風力発電、電力供給にはほど遠いと聞いて、尚更いじらしく感じます。


プレリードックがいるドックカフェ 香港

2015年08月08日 | 香港

晴れ,30度、72%

 香港にだって,ドックカフェ、キャットカフェはあります。私自身行った事はないのですが、通りすがりには、必ず中を覗きます。先日覗いたドックカフェ、人はいませんが犬たちがウロウロ,その真ん中にリーシュにつながれた動物が2匹,よく見るために中に入りました。

 場所は香港島ではありません。九龍サイドの昔の啓徳空港よりやや東より,地下鉄の通っていないその町は、すっぽりと取り残された様な感じがあります。町を歩くのは地元の人ばかり、西欧人など見かけません。以前は、空港がすぐ近くだったので高層ビルが全くなく,低層の古い住宅が並ぶ街でした。数年ぶりに訪れたこの町,香港らしく3本高層ビルが建っています。その一つで用事を済ませました。暑い暑い昼下がりです,帰りのバス停に向かうためにお隣の商業ビルの中を抜ける事にしました。

 その商業ビルの正面ではない出入り口にそのドックカフェはありました。今まで見た香港のドックカフェの中で一番広いように思います。 雑種の犬などパンパースの代わりにペットシートをクリップで留められて歩いています。香港島の犬たちと違って,なんだかおおらかです。トリミングやドックフードなども置いてます。そのリーシュにつながれた生き物、 こちらです。カワウソかしら?犬たちもこの動物もお互い意識せず慣れ切っています。お店の人に名前を聞こうと思い入ってみました。お店のお姉さん二人掛かりで犬のトリミング中です。ここにいる犬たちもトリミング待ちなのかもしれません。飼い主がいませんから。

  犬のお菓子?いえ人間用かもしれません。ほんの20年ほど前まで、香港ではペットとして犬を飼っている人なんてごく僅かでした。この20年,いろんな犬のブームがやって来ました。ダルメシアンに始まりレトリバー,プードルにダックス。なんだか不思議な感じがします。香港に来た初めての冬に、新界の田舎で黒い子犬が売られていました。犬を飼う人がいるのだと嬉しく思ったのですが,実は食用に売られている子犬だったのです。香港も変わってきました。今やプレリードックまでいるドックカフェがあるのですから。

 トリミングは終わりそうにもありません。家では,モモさんが待っています。

 帰って,カワウソか?プレリードックか?調べてみました。カワウソなら水がないとねえ,きっとプレリードックです。プレリードック、子犬の様な鳴き方をするので,こう呼ばれているのだそうです。変わったドックカフェです。異種混合、まるで香港そのものなドックカフェ。香港にもこんなにのんびりした町がまだ残っています。

 


XOCOのメキシコ料理

2015年08月03日 | 香港

晴れ、26度、88%

 香港セントラルから山向きに伸びるヒルサイドエスカレータ、昔は普通の狭い坂道で両側の家からは洗濯物がぶら下がっていました。ここから山向きに住む人のために作られたエスカレーター,今では,観光地。しかもエスカレーター両脇は香港でも一番大きなレストラン街に変わりました。旅行客も様々,住んでる人種も様々,ですから,ここ集まるレストランは世界中の食べ物が食べられます。そして,このレストラン街は上に上にとその領域を広めつつあります。

 ケインロードを過ぎる辺から,流石にこのエスカレーターに乗っている人も少なくなり始めます。乗ってるのは住民ばかりです。ところがそのケインロードから上の道沿い、モスクロードにまでレストランが出来たのは,最近の事です。モスクロードに出るとちょっとの間,エスカレーターが途切れます。エスカレーターの両脇に幾つかの店を持つタイレストラン,もう一方にはデリバリーが専門だったインド料理,その先にフィッシュアンドチップス、ピザ屋,一番古株のオーストラリア女性が作っているケーキ屋、そして新しく開店したメキシコ料理のレストランがあります。このモスクロード、我が家から下って2本目の道,モモさんの散歩道,歩いて5分もかかりません。

 このモスクロードでたまに夕飯を主人と摂るようになったのは、昨年の10月に始まった道路占拠事件以来の事です。あの75日間,我が家に車で帰るには大変な大回り,しかも車の行列でした。そこで,近場でご飯をという事に。

 インド料理のインド人のおじさんもおばさんもタイ料理のウェイトレスのお姉さんも,私が夕方モモと散歩している時には手を振ってくれるほどになりました。この2つの店とも私たち夫婦の口には合う料理を出してくれます。香港のこうしたレストラン,きちんと本場の味を提供してくれます。香港風にアレンジしません。さて,たまには別のお店に行きましょうと,開店してそろそろ半年になるメキシコ料理に行ってみました。ほぼ毎日この道を通ります、お店の人気の具合も分かるというものです。

 そんなに大きな作りの店ではありません。夕方通りすがりに見ていると,テキーラ片手の西欧人が多い店です。メキシコ料理はチリコンカーンとかナコスをガカモーレでたべるぐらいしか知識のない私です。あー、最近流行のブリートもメキシコ料理です。

 まずは食前に,マルガリータを注文してメニューを研究。ぐぐっと飲んで,ふと見ると,グラスのステムはサボテンの形をしています。ピーチのマルガリータです。

 前菜にイカのフライを。 イカのフライがあると絶対に注文します。フランス料理に行ってすらイカフライ。カイエヌンペッパーでマリネされたイカは,程よい塩味で暖かなトマトサルサが添えられています。

 メキシコサラダ、 小麦粉で作られたトルティーヤの大きなバスケットに入って出てきました。これはサプライズ。アボガドやブラックオリーブも入っていますが,お野菜の多い事,かなりの量です。

 メインは悩みました。エンチラーザにするか?で、 チミチャンガといわれるこちら、初めてたべるものです。牛、ブタ、鶏,キノコの4種類から選択できます。私たちは牛肉で、でもどこに牛肉があるのかしら。小麦粉で作られたトルティーヤに包まれて、揚げた物がチミチャンガです。ゼックリとナイフを入れると,牛肉にジャックチーズがトロリと出てきます。上にかけられているのは,サワークリーム、ガガモーレ,トマトです。ベットには,黒豆、トマトサルサ,そしてメキシコのお米と思われるケチャップご飯。かなりのボリュームですがあっという間に2人で食べ上げました。切り口、トルティーヤの中身をお見せしたいのですが,生憎食べるのに忙しくて,すっかり忘れています。

 3皿共にふたりで分けました。どれも気前よく大盛りです。お腹いっぱい。もっと辛いかと思っていましたが、微かに辛みが感じられる程度です。テーブルには、 タバスコ以外は初めて見るスパイスソース。きっとこれで辛みの調整をするのでしょう。ワインは赤を頼みましたが、これはメキシコワインではありませんでした。すこしメキシコ料理に目覚めてきました。このお店,きっとまた行く事になりそうです。店先のテーブルにはモモさんも連れて行けます。散歩のとき手を振ってくれるお店が,また一件増えました。