うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

忙しいのは、自業自得だ!

2021年08月01日 | 日記

ここ最近、

私は驚くほど、本を読んでいる。

 

おはようございます。

村上春樹の小説を立て続けに読んでいた。

 

『風の歌を聴け』 『ノルウェイの森』上・下

『アンダーグラウンド』(これはノンフィクション)

『海辺のカフカ』上・下

 

ハルキストが、問答無用でじゃんじゃん貸してくれるから、

なすがままに読んでいたといえば、それまでだが、

読書が苦手な私にとって、短期間で

これだけの本を読破したとは、我ながら驚く。

実は、この間に他の本も読んでいたのだから奇跡だ。

桜木紫乃の『ラブレス』

合計すれば、5作品。本数でいえば、7冊だ。

 

自慢じゃないが、私の一日は忙しい。

何が忙しいかって、ぼーっと地蔵みたいに座っているから忙しいのだ。

休日ともなれば、さらに昼寝も加わるから、まったく忙しい。

その合間に、雑な掃除と大雑把な料理と独り相撲の猫の世話、

平日は失敗だらけの仕事をこなしている。

ハッキリ言って、時間が足らない。

夜は9時に寝てしまうから、9時以降は無いものとなる。

とはえ、夜中に一度か二度、起きる。

頻尿だからだ。

この時間も絶妙に組み込まれた、活動時間だ。

トイレにぼんやり向かうついでに、

ぼんやり起きてくる猫と少しばかりの会話を交わす。

小難しい内容ではない。あいさつ程度の会話だ。

しかし、朝は早い。

早寝の帳尻合わせみたいに、朝は4時過ぎから起きているが、

やっぱり、ぼーっと座っているから、何の帳尻も合わない。

 

ぼーっとするのは、とても大切だ。

逆に言えば、動くタイミングが、限られている。

猫がぼーっとしている時間、私はバタバタ動くわけにはいかない。

猫達が微睡んでいる時に、

掃除機を掛けようものなら、5匹の10個の眼が矢のように刺さる。

まさに、針の筵だ。

いや、イメージ的には針山だ。

避難した高い場所から、私の頭上に刺さるから、針山の気分だ。

 

猫は気ままと言うけれど、猫に聞けば、

「人間ほど、気ままな生き物はいない」と言うだろう。

猫は、とても規則正しく惚け、とても規則正しく微睡み、

生きるための行為はシンプルかつ合理的だ。

生きるための行為(作業)は、実に素早い。

まるで、ぼーっとするために急いでいるみたいだ。

だから私も、猫に合わせて、家中、早歩きで活動する。

猫達がぼーっとする時間に合わせるために急いでいるから、

凄まじい集中力で作業を行う。

例えば、歯磨きは、電動歯ブラシを用いているのに、

電動にだけ頼らず、腕を高速回転させて、効率よく歯を磨く。

実は、顔も左右上下に揺さぶって、さらに効率を上げている。

汗だくだ。

猫が、「さぁ、微睡もう」と言えば、

その汗を拭く間もなく、その横で、ぼーっと座る。

鼻水が出ていたら、それはさすがに衝動にかられ、

静かにティッシュをしゅっと取る。

その「しゅっ」にも、ハッと反応を示す猫もいるのだ。

そんな時は、無礼な自分を反省するしかない。

 

この3か月、そのぼーっとする時間を、読書に費やした。

文字だけは、急いで読むわけにはいかない。

文字に慣れていない私の目は、ゆっくりとしか文字を追えない。

短期間と言っても、3か月で7冊だ。

読書に慣れている人なら、もっと沢山の本を読んでいるのだろう。

 

私は、いつから、こんな暮らしをしているのか。

犬と暮らしていた時は、こんなんじゃなかった気がする。

犬のように生きていた。多分。

猫の時間に合わせると、こんな暮らしになってしまう。

とはいえ、犬と暮らそうが鳥と暮らそうが、

本は読まなかった。

 

私は、自分の頭の中が、別の人の世界で染まるのが、怖かった。

映画もドラマもそう。

自分の頭の中を、別の価値観で占領される時間が

とても怖かったのだ。

現実に帰りたくなくなる気がしたのかもしれない。

 

現実は、物語より忙しくてシビアだ。

物語はページをめくれば、未来さえ文字となっているが、

現実の未来は、文字などない。

過去にならなければ文字にならないし、文字にしがたい過去もある。

未来さえ文字になっている確かな世界(物語)と

1秒先の未来さえ分からない不確かな自分が、どうしも噛み合わなかった。

 

今も、私の未来は不確かだ。どうなるか考えると怖い案件だらけだ。

現実を考えすぎて、物語さえ読めなかった私が、

読む時間を楽しめるようになったのは、

猫との暮らしを続けてきた恩恵かもしれない。

「そんなに考えたって、どうなるもんでもなかろうが。」

猫は、そう言いたげに虚ろな時間を過ごしている。

そして、「それが、とても必要で大切なのだ」と言うように。

 

少し、大人になった・・・48歳。

 

そんな我が家の虚ろな男達

なんか、集まってきた。

 

君たちは、何をしているの?

会議?なんかの会議?

 

たれ蔵「よくわかんないけど、こうしてるんだよ、母ちゃん。」

それが、必要で大切なんだな、君達にとっては。

よう分らんが・・・。


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4 コメント

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Unknown (solo_pin)
2021-08-01 11:03:17
おはようございます。

え。
3ヶ月で7冊❓
速くない❓
それ、普通なの❓
あたいは超遅読なので、
びっくりと尊敬が相まって
腰抜かしましたよ💕
おかぱちゃん、凄いじゃー。
じゃー。

今日も暑いみたいなので
熱中症お気をつけ下さいまし☺️
返信する
Unknown (ポンまま)
2021-08-02 00:15:25
おぉ~村上春樹さんを中心に
読書に励んだ毎日だったのね~。
あたしは活字病だから、本を読むことは
毎日のルーティーンになっていて
珍しいことではないんだけど、おかっぱさんが
そんな風に過ごすのは、珍しいね~(^-^ )
でもさ、本なんか読まなくったって
おかっぱさんは凄い才能の持ち主だからさ、
読書する必要無いんじゃない?って
あたしはいつも思ってるよ。
でも、そっかー、本を読むことで、そんな不安を
感じてたの~?って、ちょっと驚いた。
本を読む楽しみは、その内容を
自分なりに取捨選択することにある
ってあたしは思ってるからさ。
だから、なんかそういうの、新鮮だった~。
あたしは今、引っ越しにまつわる
色んなことと闘ってる?から
よし!こういう時は、苦境でも頑張ってる人を描いてる、
そんな本を読もう!と「海賊と呼ばれた男」を
再読しています(^^ゞ
そうするとね、こんなちっぽけなことで
思い悩んでる自分が恥ずかしくなる(^w^)
本って、そうやって、その時々で
励ましたり、背中を押してくれるものじゃないかな~って
思うんだよね(*^。^*)
おかっぱ家の男子たち、勢揃いして楽しそう。
その会議に、おばちゃんも参加したいよ~(^^♪
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solo_pinさんへ (おかっぱ)
2021-08-02 06:16:07
solo_pinさん、おはようございます。
そうなの?
これ、早いの?
私の周囲の人は、めちゃくちゃ早くて、読むのが。
うちの父さんとかも、じゃんじゃん読むし、
昔の母さんは(今ももう文字が読めない)
一日に一冊、みたいな速度で読んでたんです。
いやでも、読書に早い方がいいってこと、
無いですもんね。
solo_pinさんは、じっくりじっくり嚙みしめるように
読んでいるんでしょうね。
そういう読み方も、素晴らしいと思います!

暑いですね~。今年はかなりばててますが、
乗り切って参りましょうね~。
solo_pinさん、腱鞘炎、大丈夫かしら?
今ね、おじさんの腱鞘炎(手首)に、
ファイテンという代物を試してるんです。
効果あったら、是非お勧めしたいから、
頑張るね、おじさんが!!(笑)
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ポンちゃんままさんへ (おかっぱ)
2021-08-02 06:32:37
ままん、おはようございます。
ほんと、やたら読んでたから、今空っぽな俺(笑)。
私は不器用なんだろうなって思うんですよね。
人の人生や生活や価値観を読む(知る)と、
自分の主観と混ざってしまって、訳が分からなくなるんです。
文字を読むことで、自分の言葉が消えていくみたいな、
そんな感覚になるんですよね~不器用なんだね、きっと。
でも、ままんに教えてもらったみたいに、
ヒントになる言葉、そういうのを読書の中で見出すことが
48歳になって、出来るようになってきた気がする。
ちょっぴり、大人になったの。(遅咲き笑)
才能?私に何の才能があるんだろう?
無我夢中なとこかしらん?狂気的な無我夢中?(笑)
この男子達の集いは、かなり、だらけているよ。
参加すると、もれなく、やる気を失う(爆)
ままん、今戦っているんだね?!
ままんは賢者だから、その戦いも、
必ず成るように成せるだろうから(ちゃんとオチをつけられる)、
とにかく、体に気を付けて乗り切ってくださいね。
ままん、ファイトー!!
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