『惑星Xが戻ってくる』 徳間書店 マーシャル・マスターズ/ジャニス・マニング/ヤッコ・ファン・デル・ウォルプ 著 宮本俊夫 訳
1992年NASAの公式発表:天王星と海王星の軌道の説明不可能な逸脱ぶりは、太陽から112億キロメートル離れた太陽系外縁部に、大きく傾斜した軌道上を進む、地球の質量の4~8倍の巨大な天体の存在を示している。
このNASAの公式発表にある巨大な天体とは、本書でいう惑星Xのことで、我々の太陽系に存在する未知の物体です。古代シュメール人がニビルと読んだこの物体は、およそ3600年という長い周期の軌道で動いています。この星が太陽系に再接近するのは、本年2012年と予測されています。
惑星Xが太陽系に再接近すると、地球にどのような影響を及ぼすのでしょうか。それは、過去2度の接近通過が地球に天変地異をもたらし、聖書には、ノアの洪水と出エジプト記という形で描かれているといいます。世界中のほとんどすべての先住民文化に伝わる民間伝承や知恵の書は、似通った物語を伝えています。
特に興味深いのは、これら2つの事件に関して、ヘブライ人によるトーラー(旧約聖書)の記述と、エジプト人によるコルブリン・バイブルの記述が驚くほど似ている点です。著者によると、共にほぼ同じ時期に書かれたもので、主要な点において多く一致しているといいます。
このように過去にもそうであったように、惑星Xの太陽系接近は破滅的規模の人災や天災が数年にわたって続発する可能性があると本書では指摘しています。本当の脅威と言うのは、隕石の嵐ではなく、むしろ、惑星Xと太陽との破壊的な相互作用にあるという。惑星Xが横道面を通過すると、太陽がそれに反応し猛烈な太陽嵐が見られ、地上の電力網、通信網がノックアウトされます。
本書を読めば、惑星Xの伝承に関する情報を知ることができ、さらに、惑星Xが地球と太陽に一番近い軌道に現れたとき、具体的にどのような影響があり、どのように対処したらよいかの情報も知ることができます。「チャンスは備えある人に訪れる」といいます。この一大イベントに対して、心の備えと実践的な備えの両面から役立つと思われます。もうすでに一大イベントに向けて始まっているのです。
本書の解説を書いているエハン・デラヴィ氏の次の言葉が印象的です。
――バックミンスター・フラーがいみじくも命名した「宇宙船地球号」は、今や根本的なところでエンジントラブルを起こしているようだ。しかし、その現実を認めずにあえて拒んでいる状態なのだ。
この宇宙船は定員オーバーであり、そのうえ資金不足で過熱気味だ。環境から経済に至るあらゆる段階で、そして心身両面にわたって重大な機能停止に陥つつある。
沈みゆく船からねずみが逃げるように、動植物種が消滅しつつある。しかし、我々は船のブリッジに立ってワインを飲みながら、のんきな幻想を抱いている……。金融危機も環境問題も専門家がその気になって力をあわせれば、魔法をかけたようにすべて解決されるだろうと……。 ――
本書の3人の共同執筆者は、いずれもメンサです。
メンサとは、1946年にイギリスに生れた国際機関のことです。高いIQを持つ個人を会員に迎え入れているといいます。
ちなみに、メンサの会員となるには、有効と認められるIQテストの証明書を見せるか、メンサが行うテストを受けるなどして人口の2%に入る成績を収めることだという。本書の3人の著者は全員テストを受け、入会を認められています。
本書の帯にはこうあります。
アメリカ政府は迫りくる大惨事に備えて巨大な地下基地を建設中――。
選ばれたエリートだけしか生き残れないのか。
いや、かつての地球最接近(ノアの大洪水)のときも、自力で生き延びた古代人がいた。
その日、その時、何を準備して、どこに避難すれば助かるのか、具体的対策まですべて大公開。全国民必携のサバイバルガイド!
本書の大きな項目です。
第1部 迫りくる危機を大予測
第2部 惑星X大接近の兆候を読み取る
第3部 惑星Xと太陽の相互作用がもたらす脅威
第4部 2012年、自分の身は自分で守れ!
第5部 啓かれた未来
以上
1992年NASAの公式発表:天王星と海王星の軌道の説明不可能な逸脱ぶりは、太陽から112億キロメートル離れた太陽系外縁部に、大きく傾斜した軌道上を進む、地球の質量の4~8倍の巨大な天体の存在を示している。
このNASAの公式発表にある巨大な天体とは、本書でいう惑星Xのことで、我々の太陽系に存在する未知の物体です。古代シュメール人がニビルと読んだこの物体は、およそ3600年という長い周期の軌道で動いています。この星が太陽系に再接近するのは、本年2012年と予測されています。
惑星Xが太陽系に再接近すると、地球にどのような影響を及ぼすのでしょうか。それは、過去2度の接近通過が地球に天変地異をもたらし、聖書には、ノアの洪水と出エジプト記という形で描かれているといいます。世界中のほとんどすべての先住民文化に伝わる民間伝承や知恵の書は、似通った物語を伝えています。
特に興味深いのは、これら2つの事件に関して、ヘブライ人によるトーラー(旧約聖書)の記述と、エジプト人によるコルブリン・バイブルの記述が驚くほど似ている点です。著者によると、共にほぼ同じ時期に書かれたもので、主要な点において多く一致しているといいます。
このように過去にもそうであったように、惑星Xの太陽系接近は破滅的規模の人災や天災が数年にわたって続発する可能性があると本書では指摘しています。本当の脅威と言うのは、隕石の嵐ではなく、むしろ、惑星Xと太陽との破壊的な相互作用にあるという。惑星Xが横道面を通過すると、太陽がそれに反応し猛烈な太陽嵐が見られ、地上の電力網、通信網がノックアウトされます。
本書を読めば、惑星Xの伝承に関する情報を知ることができ、さらに、惑星Xが地球と太陽に一番近い軌道に現れたとき、具体的にどのような影響があり、どのように対処したらよいかの情報も知ることができます。「チャンスは備えある人に訪れる」といいます。この一大イベントに対して、心の備えと実践的な備えの両面から役立つと思われます。もうすでに一大イベントに向けて始まっているのです。
本書の解説を書いているエハン・デラヴィ氏の次の言葉が印象的です。
――バックミンスター・フラーがいみじくも命名した「宇宙船地球号」は、今や根本的なところでエンジントラブルを起こしているようだ。しかし、その現実を認めずにあえて拒んでいる状態なのだ。
この宇宙船は定員オーバーであり、そのうえ資金不足で過熱気味だ。環境から経済に至るあらゆる段階で、そして心身両面にわたって重大な機能停止に陥つつある。
沈みゆく船からねずみが逃げるように、動植物種が消滅しつつある。しかし、我々は船のブリッジに立ってワインを飲みながら、のんきな幻想を抱いている……。金融危機も環境問題も専門家がその気になって力をあわせれば、魔法をかけたようにすべて解決されるだろうと……。 ――
本書の3人の共同執筆者は、いずれもメンサです。
メンサとは、1946年にイギリスに生れた国際機関のことです。高いIQを持つ個人を会員に迎え入れているといいます。
ちなみに、メンサの会員となるには、有効と認められるIQテストの証明書を見せるか、メンサが行うテストを受けるなどして人口の2%に入る成績を収めることだという。本書の3人の著者は全員テストを受け、入会を認められています。
本書の帯にはこうあります。
アメリカ政府は迫りくる大惨事に備えて巨大な地下基地を建設中――。
選ばれたエリートだけしか生き残れないのか。
いや、かつての地球最接近(ノアの大洪水)のときも、自力で生き延びた古代人がいた。
その日、その時、何を準備して、どこに避難すれば助かるのか、具体的対策まですべて大公開。全国民必携のサバイバルガイド!
本書の大きな項目です。
第1部 迫りくる危機を大予測
第2部 惑星X大接近の兆候を読み取る
第3部 惑星Xと太陽の相互作用がもたらす脅威
第4部 2012年、自分の身は自分で守れ!
第5部 啓かれた未来
以上
2012年に地球最接近! 惑星Xが戻ってくる 大変動サバイバルガイド (超知ライブラリー) | |
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