プレアデス星訪問記 | |
上平 剛史 | |
たま出版 |
本書は、著者が16歳のときに宇宙太子(エンバー)とプレアデス星人の宇宙船に乗って彼らの星を訪問し、帰還した体験を発表したものです。時はおおよそ昭和32年頃だと思います。
著者は、巨大な母船の中で、プレアデス星人の船長から次のように告げられたと言います。
……地球人類は自らの手によって滅亡して宇宙から消え去るか、それとも進化を遂げて我々のような宇宙連合の仲間に加わるか、という岐路に立っています。
さらに続けてこう告げられます。
……地球人類の諸悪の根源とは、『貨幣制度』を社会の基礎に導入していることにあるのですが、まだ誰ひとり気がついていません。地球人類がもっともありたがっている貨幣にこそ、人類を滅亡させる原因が隠されているのです。貨幣経済は人間に限りない欲望を募らせ、競争、格差、差別社会を生み出しています。物質欲のエゴをむきだしにして争い、地球の資源を枯渇させ、公害となる汚染物質をたれ流し、溜めこんでは環境破壊を繰り返しています。これらは自然のサイクルを狂わせ、今や地球を瀕死の状態に追い込んでいるのです。その根本的な原因が貨幣経済にあるのですが、学者や政治家も、誰ひとり何もわかつていません。『自分さえよければいい』『今さえよければいい』の刹那的エゴの心に阻まれ、改めようとする者がいないのが地球人類の現状なのです。
我々、プレアデス星人の社会に貨幣経済は存在しません。貨幣がなくても、必要な物はすべての人に行き渡ります。我々の社会の基本にあるのは『愛の奉仕活動』であり、『全体をよくすることによって、自分も幸せになる』という考えです。人類のように、『自分さえよければいい』というエゴの心を持った人間はひとりもいません。……
(略)
地球人類は『肉体が死ねば終わりである。それ以外に何もない』と思っているようですが、そうではありません。人間の肉体を活かしているのは、幽体であり、霊体であり、魂なのです。人間の本体は霊魂なのです。人間の肉体は霊魂によって活かされていると知らなければなりません。魂があって初めて人間なのです。人間が高度に進化していくとは、肉体界から幽界へ、幽界から霊界へ、霊界から神界への進化を意味しています。自分の霊魂を浄化し、高め、魂を進化させていくのです。自分の魂のレベルを上げないと、人間社会のレベルも上がりません。……
以上