宇宙人の独り言

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日本の本当の黒幕

2013年08月26日 | 日記
『日本の本当の黒幕』 上下卷
成甲書房
鬼塚英昭 著


本書は幕末明治維新から対米戦争までの日本の歴史の闇にスポットを当てて、膨大な資料を駆使しながら著者の鬼塚氏独自の推理で書かれた長編の作品です。鬼塚氏はこう書いています。

「この本は田中光顕の伝記ではない。田中光顕という人物を通して、私が、幕末・明治・大正・昭和を研究した本である。この本は間違いなく、独断と偏見に満ちている。しかし、それ故にこそ歴史の闇を垣間見ることができるのではないのか。…」

どうして田中光顕を書くにいたったかについて、著者はまた次のように書いている。

「私は、松方正義、高橋是清、井上準之助という人物を中心にして、日本における金本位制の勉強をしていた。そのとき、井上準之助という人物がテロリストに暗殺される場面に出会い、これを調査してみようと思った。そして日本の暗黒面を知る過程で得体の知れない人物を発見した。その人物こそが田中光顕であった。彼は幕末、明治、大正、昭和と生きて、数々の事件の背後でうごめいていたことを知った。当初の目標から遠く離れたが、田中光顕の持つ異常な魅力が私を幕末へと連れていった。そこで私はタイムスリップする自分を発見したのである。…」

以下に、本書の目次を記しますが、興味ひかれるテーマとして、坂本龍馬暗殺の真相から論じられ、孝明天皇・睦仁親王暗殺説の謎、伊藤博文暗殺の真相などに及びます。著者の推理、仮説が正しいかどうかはともかく、たいへん興味深い本ではあります。


上巻目次

はじめに
第1章  二流の志士から日本の黒幕へ
第2章  坂本龍馬はなぜ暗殺されたのか
第3章  孝明天皇・睦仁親王暗殺説の謎を追う
第4章  明治維新の闇を見よ
第5章  山賊・海賊は国を奪うの大盗よりも軽し
第6章  明治という時代を支え続けた田中光顕
第7章  伊藤博文暗殺事件

下巻目次

第8章  田中光顕、宮内大臣を罷免される
第9章  三菱という巨大財閥と田中光顕
第10章 大正天皇と貞明皇后、そして田中光顕
第11章 大正天皇・悲劇の演出者たち
第12章 昭和宮中某重大事件の謎を追う
第13章 すべての暗殺事件は八百長である
第14章 かくも日本の歴史の闇は深い

( 参考:You Tubeで「日本の真相」を語る鬼塚英昭氏
http://www.youtube.com/watch?v=qZve5N-_doI


以上


日本の本当の黒幕 上巻 龍馬暗殺と明治維新の闇
鬼塚 英昭
成甲書房



日本の本当の黒幕 下巻 帝国の秘密とテロルの嵐
鬼塚 英昭
成甲書房



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