『ロックフェラーの完全支配(石油・戦争)』 徳間書店 ウィリアム・イングドール 著 為清勝彦 訳
本書は、中国で20万部のベストセラーとなっていて、中国石油大学、北京化工大学などで教科書に採用されている。
【本書の主な内容】
●「どうして戦争は起きるのか?」の疑問に答える一冊
●この説明でなければ近代史は理解できない! (過去百年の世界史を理解する絶好の本)
●石油ショックの歴史を知れば「地球温暖化」「気候変動」の真意も理解できる
●メキシコ湾BP石油噴出(2910年4月~)を長引かせ、有害な分散剤で海底に沈める米国政府とBPの真意はどこにあるのか? 今後の世界情勢を知るための一冊
●1970年代の石油ショックはアメリカ(キッシンジャー)が計画的に仕掛けた。1973年のビルダーバーグ会議で石油の四倍値上げが「事前説明」されていた。
●オイルダラー・リサクル作戦! OPEC増収資金→英米金融→石油コスト上昇で苦しむ第三世界に融資(後に債務危機)。
●米国に禁輸措置をしたサウジアラビアの石油増収は米国の赤字を埋める資金にする密約があった。サウジの「投資」をウォール街がアドバイス。
●石油危機の価格上昇で採算に乗った北海・アラスカ油田
●石油危機を確実に「成功」させるために、アメリカの石油業者がエコロジー作戦・反原発運動(アスペン研究所、地球の友、WWF)を展開。
●伝統的にイギリスの石油会社(ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、ダーシー開発会社、BCO)は私企業を装った諜報機関。
●独のラーテナウ、伊のマッティ、イランのモサッデグとシャー、米国のケネディ……石油利権のためなら躊躇なく抹殺。人間の命をなんとも思わない英米カルテルの実態が明らかに。
●自国を愛する人物には「共産主義者」のレッテルを貼る「冷戦」テクニック。
●石油は生物起源の「化石」燃料にあらず。「石油ピーク」はプロパガンダ。石油は無尽蔵に存在する!
●現在のユーラシア大陸の紛争の真意は、ロシアの天然資源・中国の経済成長の封じ込め。
●英米外交の基本は、良好な近所付き合いではなく、懐柔と利用。他国を食い潰すことで生き残る寄生虫戦略はいつか自滅する宿命。
●パレスチナに「ユダヤ」国家イスラエルを建設したのはイギリスの地政学的な戦略。「ユダヤ人」の定義はどうでもよかった。
●英米支配層の「願い」=世界の戦争・対立、英米支配層の「恐怖」=世界の成長。
等々
本書の「訳者あとがき」で為清勝彦氏は「戦争はなぜ起きるのか?」として、次のように書いています。
――(略)その一つの答えとして本書には、第一次世界大戦以来、過去百年の戦争は、英米支配層が世界覇権を維持するために起こしてきたことが記述されている(誤解のないよう注記しておきたいが、英米の一般国民は犠牲者である)。その世界支配の基軸が石油であった。
一般に信じられているように、戦争は軍部の独走であるとか、ナショナリズムや宗教対立といった国民感情であるとか、風発的な不幸な要因が重なり、結果的に発生したわけではなく、計画的に起こされていたのである。――
本書の視点から、中国と日本が鋭く対立する今の尖閣諸島問題を見ますと、その問題の本質が見えてきます。あらためて日本と周辺国の領土関係を見ると、ロシアとは北方領土、韓国とは竹島、そして中国とは尖閣諸島と、解決困難な問題として残されていたのです。これは偶然ではないのです。
ちなみに、米国政府の戦略文書といわれるジョセフ・ナイ著「対日超党派報告書」というのがあって、その中には「東シナ海、日本海近辺には未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。米国は何としてもその東シナ海のエネルギー資源を入手しなければならない」という一項目が書かれています。
以上
本書は、中国で20万部のベストセラーとなっていて、中国石油大学、北京化工大学などで教科書に採用されている。
【本書の主な内容】
●「どうして戦争は起きるのか?」の疑問に答える一冊
●この説明でなければ近代史は理解できない! (過去百年の世界史を理解する絶好の本)
●石油ショックの歴史を知れば「地球温暖化」「気候変動」の真意も理解できる
●メキシコ湾BP石油噴出(2910年4月~)を長引かせ、有害な分散剤で海底に沈める米国政府とBPの真意はどこにあるのか? 今後の世界情勢を知るための一冊
●1970年代の石油ショックはアメリカ(キッシンジャー)が計画的に仕掛けた。1973年のビルダーバーグ会議で石油の四倍値上げが「事前説明」されていた。
●オイルダラー・リサクル作戦! OPEC増収資金→英米金融→石油コスト上昇で苦しむ第三世界に融資(後に債務危機)。
●米国に禁輸措置をしたサウジアラビアの石油増収は米国の赤字を埋める資金にする密約があった。サウジの「投資」をウォール街がアドバイス。
●石油危機の価格上昇で採算に乗った北海・アラスカ油田
●石油危機を確実に「成功」させるために、アメリカの石油業者がエコロジー作戦・反原発運動(アスペン研究所、地球の友、WWF)を展開。
●伝統的にイギリスの石油会社(ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、ダーシー開発会社、BCO)は私企業を装った諜報機関。
●独のラーテナウ、伊のマッティ、イランのモサッデグとシャー、米国のケネディ……石油利権のためなら躊躇なく抹殺。人間の命をなんとも思わない英米カルテルの実態が明らかに。
●自国を愛する人物には「共産主義者」のレッテルを貼る「冷戦」テクニック。
●石油は生物起源の「化石」燃料にあらず。「石油ピーク」はプロパガンダ。石油は無尽蔵に存在する!
●現在のユーラシア大陸の紛争の真意は、ロシアの天然資源・中国の経済成長の封じ込め。
●英米外交の基本は、良好な近所付き合いではなく、懐柔と利用。他国を食い潰すことで生き残る寄生虫戦略はいつか自滅する宿命。
●パレスチナに「ユダヤ」国家イスラエルを建設したのはイギリスの地政学的な戦略。「ユダヤ人」の定義はどうでもよかった。
●英米支配層の「願い」=世界の戦争・対立、英米支配層の「恐怖」=世界の成長。
等々
本書の「訳者あとがき」で為清勝彦氏は「戦争はなぜ起きるのか?」として、次のように書いています。
――(略)その一つの答えとして本書には、第一次世界大戦以来、過去百年の戦争は、英米支配層が世界覇権を維持するために起こしてきたことが記述されている(誤解のないよう注記しておきたいが、英米の一般国民は犠牲者である)。その世界支配の基軸が石油であった。
一般に信じられているように、戦争は軍部の独走であるとか、ナショナリズムや宗教対立といった国民感情であるとか、風発的な不幸な要因が重なり、結果的に発生したわけではなく、計画的に起こされていたのである。――
本書の視点から、中国と日本が鋭く対立する今の尖閣諸島問題を見ますと、その問題の本質が見えてきます。あらためて日本と周辺国の領土関係を見ると、ロシアとは北方領土、韓国とは竹島、そして中国とは尖閣諸島と、解決困難な問題として残されていたのです。これは偶然ではないのです。
ちなみに、米国政府の戦略文書といわれるジョセフ・ナイ著「対日超党派報告書」というのがあって、その中には「東シナ海、日本海近辺には未開発の石油・天然ガスが眠っており、その総量は世界最大の産油国サウジアラビアを凌駕する分量である。米国は何としてもその東シナ海のエネルギー資源を入手しなければならない」という一項目が書かれています。
以上
ロックフェラーの完全支配 ジオポリティックス(石油・戦争)編 (超知ライブラリー) | |
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