昨日の夕方、MIFさんと東京都の中心部に出かけました。
なかなか出かける準備をしないMIFさんに「ねぇ、いつ出かけるの?」と尋ねる私。
するとMIFさんから「目的地まで30分くらいだよ。ワクワクして準備万端なの?」と失笑されました。
昨夜はこれを食べに新日本橋駅の近くに行きました。
まだカセットコンロは点火前なのですが、なんだか分かりませんよね?
この中に、刺身を入れてしゃぶしゃぶします。
刺身盛りではなくて、鰤しゃぶ、鯖しゃぶの切り身です。
そう、あの真っ黒な鍋つゆでしゃぶしゃぶします。
鍋に入っている野菜は、もやしと玉ねぎスライスです。
私が知っている鍋つゆとは全然違うし、鯖しゃぶも初めて耳にした言葉でした。
このお店は島根県料理の店で、ご当地の「へか」という「魚を使ったすき焼き」があります。
それをしゃぶしゃぶにアレンジしたものらしいです。
1週間前に島根県旅行をして、石見銀山の熊谷家の展示で、へかを知りました。
その時は展示物を見ても、説明を聞いても「へぇ~」と上の空でした。
理由は魚のすき焼きは見たことも食べたこともないので、想像できなかったのでした。
そして、今回の鍋料理は思っていたよりも遥かにおいしかったです。。
つけダレがあって、とろろ出汁と説明されました。
これはいくら写真があっても、私は美味しさを表現できる言葉を持ち合わせていません。
テーブルのしょうゆには「甘露しょうゆ」と書かれた島根県のしょうゆが置いてあり、これまた旅行中に使った甘味ととろみが強いしょうゆでした。
島根県旅行をきっかけに、島根県に胃袋を鷲掴みされている気分です。
サービスのデザート。
キャラクターはたぶん「しまねっこ」。
私にはEテレの「ニャンちゅう」というキャラクターに見えちゃったけれど。
さて私たちは飲酒はしないので、食事が終わればサッと店を立ち去りました。
そして散歩がてら隣駅の東京駅まで歩くことにしました。
じつは夜に東京都の中心部をフラフラ歩くのは初めてです。
日曜の夜なのと時節柄、日本橋界隈をフラフラ歩く方は少なめ。
有名なデパートを見上げても、有名な鰹節屋さんや調理器具店を見ても、私にはご縁がないなぁと思っちゃう…。
でもこういうお店が、made in JAPANや日本らしさを次世代に繋いで行くのだろな、とも感じています。
暫く歩くと日本橋北詰交差点に着きました。
夜に来たのは初めて。
くずし字で「にほんはし」。
徳川慶喜が揮毫しています。
橋の上には首都高速道路。
中央の照明の真下の道路上に日本道路元標があります。
この風景を見上げて、技術者でもあるMIFさんが「高速道路の裏に照明を設置するだなんて、すげぇよ」とのこと。
一般市民の私には「明るくてキレイ」と思っただけなので、見る人が見ると、ムダに技術がスゴいと思うことなんだ、と知りました。
橋の真ん中には竜がいました。
でも西洋風のドラゴンです。
☆☆☆20201207追記☆☆☆
竜ではなく「麒麟像」が正解でした。
背中に羽があったので竜だと思ってしまいました。
そういえば日本橋の麒麟像といいますね、すっかり失念していました。
下の写真も狛犬ちゃんかと思いましたが、これは獅子像でした。
☆☆☆追記終わり☆☆☆
橋の両端には狛犬ちゃん(または唐獅子?)。
手にしているのは、戦前の東京市章。
こんなにまじまじと日本橋を見物したのは初めてです。
橋のすぐ下にあった双十郎河岸(そうじゅうろうかし)に行ってみました。
橋の要石にはライオンの飾りも見受けられました。
日本橋の上には高速道路が蓋をしていて、見苦しいという意見もあるようです。
夜に行くと、その蓋をしている高速道路よりも明るさが目立ってこれまた雰囲気が違うように思いました。
首都高速道路の地下化計画もあるみたいですから、じつは日本橋の上に高速道路が掛かっているのは長い歴史から見たら一瞬の珍風景になるンじゃあないかと思っています。
さてこの界隈はアンテナショップがいくつかあります。
長崎県の「長崎館」の窓辺に波佐見焼(焼き物)が並んでいたので、ちょいと覗いてみました。
私の生活圏のお店ではなかなか見られないような、個性的な波佐見焼が置いてありました。
ここから東京駅はすぐそば。
するとMIFさんが「プリン、食べに行かない?」と誘ってくれました。
こんなかわいい言葉で誘われたら、たとえお腹いっぱいでも、私は断る術を持ち合わせていません。
「そこのプリンは持ち帰りナシだから、店で食べるしかないんだ」とか、MIFさんはちょっと嬉しそうでした。
なんだ、このプリン…目が点になる私。
見た目は、粘性が高い醤油ダレをたっぷりかけた冷や奴。
食べてみると固めのプリンで、かなり苦味が強いカラメルソースが掛かっていました。
苦味が強いので、まるでエスプレッソコーヒーが混ざっているかのような味わいでした。
さてこの後も東京駅構内のお店を見たり、買い物をして帰宅。
帰宅したのは、大河ドラマがちょうど始まる時間でした。
私は普段めったに東京都を目的地にした外出はなく、通過する事が多いです。
MIFさんも通勤では行くけれど、私と同じ状態とのこと。
COVID-19が収束したら東京巡りも楽しそうだな、と思ってみた次第です。
でも東京は、せいぜい430年くらいしか主だった歴史がないので、これは江戸の町づくり巡りがテーマになりそう、と今から楽しみにしています。
東京都は今、COVID-19の蔓延、感染者急増で飲食店や観光業は苦境です。
今日訪れたお店はどこも感染対策をしていて、私の生活圏のお店よりもピリピリしているように感じました。
飲酒をしない私ども夫婦は、飲食店から見ればケチな客かもしれませんが、その分お店に長居しないことが最大の協力だと思っています。