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makoto's daily handmades

日々暮らすだけの生き方
写真の二次使用は許可しませんので悪しからず

漫画「よつばと!」16巻を読む

2025-02-27 06:39:51 | 読書

あずまきよひこ著。

4年ぶりの最新刊です。

今回は12月のお話です。

1巻が7月20日、夏休みに入る日という設定で、2003年からの連載。

ゆえに、来し方の様々なモノが変化していましてね…時代は変化しているのにまだ4か月半しか経過していません。

とくにデジタルモバイル系がなにかと、ね。

 

よつばとファンは世の中に多いのでネタバレは書かないようにしますが、以降ちょっとだけ出てくる可能性があるので、ネタバレを知りたくない方にはこの先をお読みになることは勧めません。

 

この漫画では、季節感ある言動でなんとなくの時期を示しています。

今回はクリスマスがキーワードです。

それと登山。

私も単独で登ったことがある山なのですが、あーこのルートかー、と懐かしくなりました。

いまは私もMIFさんも足の不調があるので、登山はしません。

ですが山の風景は普遍というか、懐かしみをもって読むことができてちょっと嬉しくなりました。

それとこの巻でちょっと気になるのは、この連載はいつまで続くのかな?ということ。

作者は、主人公が小学入学で終わらせようとしていないか?と。

そうなるともう、この漫画は連載の後半に差し掛かっているのかもしれない…と思うと残念でなりません。

しかしながら主人公が小学生になっても連載が続くのなら、まだまだ安心して楽しめるけれど。

一方で、完結するまで私の寿命が足りるかな?とも。

なにせオリンピック並みに4年に一度の新刊ですから、この漫画が完結するまで私も長生きしてみたいな、とも思わずにはいられません。

 

 


漫画「まいにち鳥びより」を読む

2025-01-19 05:12:01 | 読書

鳶田ハジメ著。

久しぶりに「読書」カテゴリの紹介が漫画ですが、鳥好きなら読んでみてください。

私はセキセイインコを4羽飼っていますが、この漫画は野鳥の観察なので、飼鳥とはまた違った魅力ある野鳥の様子や観察について漫画で親しめる感じです。

 

私のような飼鳥をしているモノにとって、野鳥はまさにワイルド、野生を感じてしまいます。

例えるなら、ペットのネコちゃんはネコちゃんであって、イリオモテヤマネコやツシマネコのような野生味はないし、町の野良猫とも違う、という感覚です。

 

この漫画では、野鳥観察の基本やその魅力、野鳥の習性など、野鳥愛にあふれています。

私が小学生の時の担任は、小学校の周辺で見られる野鳥に感動していまして毎朝、今日見かけた野鳥についてアツく語っていました。

けれど、私はぜーんぜん興味がなかったです。

だって生まれてからずっと見ている野鳥ですから、それがどう珍しいのか全然分からなかったンですよねぇ。

それは野鳥だけじゃあなくて、教室に飾るために自宅から持参した花にその先生はビックリしていました。

「今日の花、どうしたの?」と尋ねてくるので「庭に咲いていた花だから」とか「お母さんが学校に持って行けというから」とか答えました。

それが珍しい山野草だなんて、知らんがな⋯という感じでした。

当たり前を当たり前としか感じない生活をしていると、身近な自然なんて全然気づかないものです。

今も実家周辺は、野鳥がそこそこいまして、その名称を知ったのは私が年取ってきたことと、やっと野鳥に目を向けるようになったからだろうと感じています。

 

双眼鏡を首から下げてまで観察しようとは思っていませんが、鳴き声でどんな鳥かくらいはなんとなく分かることもあるし、カラスの遊びがなかなかに複雑でそれを観察する面白さは感じています。

そんな「ゆる野鳥観察」であっても、この漫画は知るを楽しめる1冊だと思いました。


エッセイ「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」を読む

2024-07-15 08:52:25 | 読書

佐藤愛子著。

先月、草笛光子さん主演の「九十歳。何がめでたい」が映画上映されました。

 

その原作は、佐藤さんの2冊の本だとも知りました。

原作を読んでみたいなー、とは思うものの、映画公開直後なので図書館での貸出は順番待ち。

エイヤッ、と本を購入してみました。

 

だいたい予想通りの内容ではあったものの、驚くのは後期高齢者になった著者が怒りを持ち続けていること。

体力、気力が満ちているなぁ、凄いなぁって。

私なんて著者の半分程しか生きていないけれど、諦念の塊。

とてもじゃあないけれど、著者程の長生きは望めないし、望んでいません。

怒りなんて高カロリーな感情を保って生きづけるなんて、とても、とても。

本書では、前書より8歳年齢を重ねて、以前ほどの怒りを持てないと嘆いていらっしゃいます。

 

え?これで嘆く程のことなの?

 

いやぁ、私なんて現状で98歳に負けているなぁ。これじゃあ、私は還暦を迎えられないンじゃあないかなー、この身の上を嘆くしかない感情さえ生まれてきます。

 

そして現在、祖母に「九十歳。何がめでたい」を貸しています。

祖母より年上の著者のエッセイを、祖母はどう読み解くでしょうか?

私は読んだところで、自分の諦念を改めることはないし、いずれ迎える最期は穏便でいたいし、忘れ去られる権利を発動したいものです。


残念な絶筆

2024-01-30 09:27:55 | 読書

何かの本の絶筆は読者にとっては残念でなりません。

私が初めて絶筆作品に出会ってしまったのは手塚治虫さんの「ネオ・ファウスト」でした。

学生運動を知らない世代である私にとって、初めて読む学生運動を扱った作品でもありました。

司馬遼太郎さんの「街道をゆく」と「この国のかたち」も作者死亡による実質的な絶筆でした。

晩年は随筆や紀行文が多かったのでもう長編はお書きにならないのだろうな、と思いつつ歴史は巡検がなによりも大切と思った作品が多かったです。

もう10年も経ちますが藤原ここあさんの絶筆もビックリしました。私よりもお若いのに病死されるだなんてなんと無念だったろうか、と。

今も残るXには、印象的な夕焼けの写真が載っています。

そして今回、原作の印象とちょっと違うなー、と思った漫画の作者さんがお亡くなりになりました。

以前ヤマザキマリさんが「自著を原作とした作品はもうやらない」とおっしゃっていました。

ヤマザキさんの作品に限らず、漫画や小説原作の映像作品は原作とかなり変わっているモノが多いです。

原作とは違う作品なんだ、と割り切れば何れも面白いです。

でも多くは「原作の方が面白かったなー」と比較して、そしてやっぱり原作の素晴らしさに気付かされます。

またヤマザキさんによると原作者は、番宣やキャンペーンに引っ張り出されるのにその報酬はほぼないそうです。

絶筆作品は読者にはツラいンです。

どんな結末になるのか、読者は二度と知ることができません。

近い将来、AIが続きを書いて(描いて)完結までの補完をしてくれるかもしれません。

でもそれは作者の作品と言えるのでしょうか?

芦原妃名子さんの作品がこんな形で絶筆になるのは残念でなりません。


漫画「悪役令嬢に転生したら千葉だった件」を読む

2023-02-11 07:05:27 | 読書

藤島じゅん著。

千葉版「飛んで埼玉」と言って間違いないです。

基本的に4コマのギャグ漫画です。

転生したら、乙女ゲームの悪役令嬢のイッチカーワ令嬢になっていた女の子の話。

千葉愛がなせる千葉自虐ネタ満載です。

 

ただ惜しいのは、話がだいたい東京寄りの人口が多い千葉県を中心にしていまして、過疎化が進む地域のネタが薄口なこと。

もう少しだけ、館山や南房総とか、外房辺りももう少し入れてあげてぇ、とお願いしたくなります。

1巻で完結しているようですが、この雰囲気ならもう少しネタが続きそうなのになぁ、続きが読みたいな~と思うのです。

とくに千葉県は、下総国、上総国、安房国の3つの旧国から成り立っているのでその勢力分布、南総里見八犬伝にまつわるエピソードとか。

さかなクンとの関わりとか、東京湾アクアラインとか、取り上げて欲しいネタがあるのです。

ちなみに私は我孫子市立鳥の博物館と歌手の奥華子さんのことが千葉県激推しポイントです。

ゆえに続いて欲しい漫画です。

そして漫画は「悪役千葉令嬢」と検索してもちゃんと検索ヒットします。

なんだろ…たぶんこの分野は思ったよりもスカスカで類似作品がないのかしら?

そんなことはないはず。

悪役令嬢モノは流行りだし、ローカルディスりも一定の供給があったはずなんだけれどな。


新書「承久の乱」を読む

2022-01-27 08:46:16 | 読書

本郷和人著。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を楽しむにあたって再読しました。

ざっくりといえば、大河ドラマの時代とほぼ丸かぶりなので登場人物も丸かぶりと言えます。

 

ただちょいと違うのは、大河ドラマでは登場人物の血縁関係がイマイチ詳細まで描かれていない部分でしょう。

例えば今のところドラマで「朝廷に仕える下級貴族で頼朝に朝廷の動きを知らせている三善康信」としか紹介されていない三善康信。

関係性は、頼朝の4人の乳母のうち長らく支えていた比企尼の妹婿であり、自身の叔母も4人の乳母の1人。

当時の乳母は、現代的に言えば後援会会長。4人の乳母がいるのでそれぞれの支部会長たちという感じです。乳母は女性なので、現代から見ても当時の女性の地位の高さが分かる訳です。

 

この本は本郷先生が書かれていて、五味文彦先生の考え方も示されています。

さて、五味文彦先生。

私が好きな写実絵画の画家さんと同名ですが、別人です。

私が歴史研究者の五味文彦先生のお名前を知ったのは、大学1年の時。「鎌倉幕府の成立年」についての授業の時でした。

1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府…これを信じて受験勉強をしてきた年代の私にとって衝撃的でしたねぇ、この授業は。

結果、最も遅い説で1192年に成立したけれどどの段階で成立していたかは諸説ある、そもそも幕府という言葉は明治政府が命名したから当時は幕府とは言わない等、自分が歴史学を学ぶ学生として何の準備もできていなかった、と思い知らされた授業でした。

 

結局、私は卒業しても歴史ファンにしかなれなかったとつくづく手痛い一撃の授業を思い出します。

私は武士が台頭してきた時代から鎌倉幕府はあまり興味を持って来ませんでした。

一番の理由は、史料が限られていて、まず「吾妻鏡」、あとは公家や僧侶の日記、そのさらに補完で軍記物や絵詞(絵と短い文章の巻物)くらいしか調べる方法がなく、絶対的に誰かの主観が色濃い史料しか無いという印象だったからです。

先日、私が実際に見てきた小田原市の石橋山古戦場は、ここで頼朝軍300騎と大庭景親軍3000騎が衝突したとは思えないのです。

10分の1スケールの30騎対300騎だったとしても、騎馬ではなく歩兵戦中心じゃあないと、あんな急峻な斜面で戦闘できるかな?と思いました。

それに騎馬の場合、馬1頭に人間2~3人くらいは必要なので、1騎=1人にはならないのです。

その点、本郷先生も軍記物は人数を盛るのが当たり前として、いろいろな試算を載せて算出根拠も書いています。

そして本郷先生も「仁義なき戦い」と表現していますが、頼朝が理想とした武家政権は私が思っていたよりももっと武装集団の団結システムは暴力的だったのかも、と気がつきました。

現代の感覚で読み解こうとするから理解が難しいのであって、当時の風習習慣を知ることで読み解ける幅が広がる思いがしました。

組長の頼朝のが理想とした武家政権を、北条義時が若頭として組み立て、政子の姉御が引き締めて行く、と言う感じかしら?

北条氏が執権政治を行うことは、ちょいと源氏乗っ取りのようにも感じていました。

しかし武家政権という新社会システム創業者のアイデアを、優秀な番頭さんが引き継いだおかげで安定した武家政権というシステムを維持できたとも言えるのだと考えが改まりました。

 

もし私がこの本を中学3年か高校1年くらいで読んでいたら、歴史に惹かれたとしてももっと違う時代に興味を持ったのかな?とも思えます。

ま、そんなifを考えたら、きりがありませんが。

承久の乱は、天皇に弓を引いた武士階級が唯一勝利した戦争です。

ここから時代の風向きが変わり、明治維新までの650年の武家政権が続いたことを思うと、歴史のターニングポイントなんだと感慨深く思いました。


漫画「鳥ジャンキーズ」1巻を読む

2021-09-19 14:59:15 | 読書

空廻カイリ著。

鳥好きの方なら、そうそう!と思うような逸話が盛りだくさんで、著者の鳥好きが本当によくわかる1冊です。

鳥と言っても家禽(ニワトリ等)でも、猛禽類でもなく、今のところインコに限って登場していて、オウムは登場していません。

そして私が愛するセキセイインコはまだ登場少なめで、基本的には中型インコに分類されるコガネメキシコインコが中心です。

 

私は小鳥が大好きですが、ペットとして飼育するには私にはセキセイインコの大きさまでだな、と思ってしまいます。

理由は噛まれることに慣れないからです。

セキセイインコでも軽く噛まれるとやはり痛いです。

本気噛みはまだ経験がないけれど、これが中型インコ以上だと流血するというので、怖くて飼えないのです。

以前、YouTubeで大型インコを飼っている方の動画を見たら、上腕が傷だらけでビックリしました。

ホンモノのインコ&オウム好きは、腕の傷すらも愛おしくなるらしいです(苦笑)

私もヨウム(洋鵡)やズグロシロハラインコが好きなのですが、寿命の長さ、噛む力の強さ、フンの形状、脂粉量、性格から、自分で飼うのは無理だと諦めました。

 

でもセキセイインコ以外の小鳥もどんな生態なのかは知ってみるとやはり面白いです。

もし、インコ&オウムを飼ってみたいと思っている方で、どんな生態や性格なのかを知るにはちょいと読んでみてもいい漫画だと思います。

 

ただ小鳥は身体が小さいからと言っても、寿命はワンちゃんやニャンちゃんとそう変わりません。

お値段もケージや餌代などもお安いうえに、ロスト(逃がしてしまう)しても、小鳥が自力で戻ることは不可能です。

だからロストしたら、探さない飼い主がいるのも事実。

 

小鳥をお迎えしたら、やはり最後までお世話をするのが飼い主の責任です。

私も今は5羽のセキセイインコを飼えていますが、いくら好きでも将来セキセイインコ1羽のお世話すらできなくなる可能性もあります。

それは明日の話ではないけれど、10年後、20年後の自分の気力、体力、財力までは分からないのです。

 

この漫画をきっかけにインコ&オウムに興味を持つ方が増えることに期待しつつ、お世話も含めてインコ&オウム好きになってくださる方も増えていただきたいです。


漫画「RAIDEN-18」を読む

2021-06-21 10:59:26 | 読書

荒川弘著。

15年かけて読み切りを1冊にまとめたそうです。

今、中国からの批判にあっている1冊としても話題になっています。

ここから先はネタバレを少し含むので、ネタバレを知りたくない方は、ここから先はお読みにならない方がいいです。

 

日本を舞台に、死体を取引てしマッドな博士が人造人間を作るコメディです。

表情の女性が博士、表情の白い男性が人造人間。

死体取引は、有名な科学者や肉体自慢の方ほど高額で一般人はお買い得価格。

で、中国で批判されているのは、日本人の毛沢(けざわ)東(ひがし)さんが登場するから。

これには理由があって、作者の荒川弘さんの代表作「鋼の錬金術師」の海賊版が中国で横行しているのを作者は苦々しく思っていたから。

この漫画はその海賊版を発行できないようにするために作られたキャラクターです。

中国当局が海賊版の取り締まりをちゃんとやっていれば、日本の漫画家には正当な報酬が入ります。

でもかの国では取り締まりがユルユル。

それなら海賊版が発行されたら、取り締まりをせざるを得ないモノを作ればいい、ということだそうです。

日本人の毛沢さんとはいえ、面子が立たないキャラクターをかの国では放置はできないから。

 

私は荒川さんの行動は仕方がないことだと理解しています。

かの国の当局が海賊版を取り締まらないのなら、日本人漫画家の対価を還元することはできません。

それなら海賊版を取り締まる方法を漫画家が工夫して編み出すしかありません。

 

内容はマッドな博士と人造人間の話なので、荒唐無稽です。

読んでいてふと、死体から人造人間を作り続ける世界は、種としての進化はしないんだな、と思いました。

人体のリサイクルに過ぎないので、人造人間を作り続けたら、最終的に人口減少が加速して、種の多様性を手放すことになります。

それに死体からの人造人間は倫理的な問題を含めて将来に渡って研究されることはないように思います。

だからファンタジーの世界のお話とはいえ、なかなかのドタバタ展開で面白かったです。

人造人間を研究するよりも、私には、荒川弘さん自体が超人的だと思っています。

だってお子さん3人出産しても、連載をお休みする事は本当に短く、しかもご家族の介護でも多少セーブしても、しっかり漫画家活動をされています。

同世代の星です。

あ、荒川弘(あらかわひろむ)は、ペンネームで男性っぽいけれど女性です。

当初は少年誌に掲載するには男性っぽいペンネームの方がいいだろう…ということだったみたいです。

そういう漫画家さんは他にもいらっしゃいますが、作品が面白ければ作者の性別には拘らない時代に早くなってくれればいいな、と思っています。


漫画「ぱらのま」4巻を読む

2021-05-19 05:17:25 | 読書

kashmir著。

電車趣味の物語です。

MIFさんに言わせると、私は電車好きの部類になるそうです。

イヤイヤイヤイヤ、それは違うと言い続けて20年くらい経っています。

でも、この漫画を読むと「少し電車好き」を認めざるを得なくなります。

今の私はあまり電車にも乗らないので、電車で出かけると必ず交通系ICカードの履歴を印字しないと気が済みません。

 

この4巻ではこの印字機能を使った電車遊びが紹介されていました。

私の場合は、外出したときに使った駅名を眺めながら、外出の思い出にニヤニヤしているだけです(冷静に考えると我ながら気持ち悪い)。

4巻の電車遊びは、駅名をある法則に従って並べるように鉄道を利用するという方法なので、私よりもずっと上手。

また4巻では、昨年旅行した島根県が登場します。

MIFさんが「漫画に出てきた恐竜博物館に行ったよな?」と言うのですが、全然思い出にないことを唐突に言うので、何のことやら…と暫く首を捻ってしまいました。

すると2年前に行った国立博物館の展示内容と混同していたみたいです。

 

「ぱらのま」は、ガチガチの鉄道オタクという訳ではなく、鉄道、町歩き、歴史、ご当地食べ物等があいまった小旅行漫画です。

今回も楽しく読んだし、今後も続編がたくさん作られることを期待しています。


漫画「#神奈川に住んでるエルフ」1巻を読む

2021-05-02 06:34:04 | 読書

鎧田著。

思いっきりファンタジー&地元ディスりネタの作品です。

まずはエルフとは、とても長寿な種族といわれる西洋ファンタジーの人外。

トールキンの「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」に登場するので、なんとなく日本でも知っている方は多いです。

そのエルフ達が神奈川県に住んで人間みたいな生活をしているという設定です。

 

これから先は、ストーリーの核心に触れるので、ネタバレを好まない方はここまで。

 

さて、表紙の人物は「横浜」と呼ばれるエルフです。

ほかに横浜市には「野毛」と呼ばれるダークエルフ、顔出ししていませんが、「みなとみらい」と呼ばれるセレブなエルフも存在するみたい。

一方で「川崎」は人間。

人間なのだけれど、横浜エルフの親戚に当たるそうです。

エルフは長寿なので、人間の寿命が儚いと嘆きます。

例えば、横浜エルフが有隣堂(本屋)で語学の本探しの回。

その理由は、ペリー来航の時に英語が話せず焦ったからとのこと。

そして「人間ってたった十数年で英語が話せるようになる、すごい」という感覚。

長寿って、本当に感覚が違うな~と感じましたが、エルフそのものがファンタジーの世界の話だった、と我に返りました。

川崎は人間ですが、地元では川崎国と呼ばれる川崎市南部あたりの出身のようです。

私が住んでいる川崎市中部、私の実家がある川崎市北部とは随分雰囲気が違うので、今後新たな登場人物が出てくる予感がします。

西洋ファンタジー、神奈川県、地元ディスりネタが好きでないと、なかなか楽しめない内容ですし、この1巻では神奈川県東部が中心に話が進んでいきます。

なにはともあれ、私にはまるでギャグ漫画です。

くぼたまことさんの「天体戦士サンレッド」を少々彷彿させる楽しさでした。