この日は、直売自販機用の計量とパッケージから始まり、まずはイチジク畑へ。
イチジクが芽吹いてきたので、まずは防鳥網展張です。
兄がイチジクアレルギーなので、芽吹いて来るとイチジク畑に入ることすら難しいのです。
そのためアレルギーの発症をしないこの時期に長袖シャツを着て作業です。
母は今のところ大丈夫、私はイチジクアレルギーは△印で、昨年は服に絡んだイチジクの繊維で相当痒かったです。
食べても全然アレルギーを発症しないのに、接触性アレルギーとはなんと不便なアレルギーなのでしょう。
1時間ほどかけて、丘の中腹から丘の下にかけての傾斜地のイチジク畑に防鳥網を展張しました。
結果、私はコセンダングサの種の餌食になりまして、右腕から背中半面の服にビッシリと種がひっつき、なおかつ服を貫通して肌に激しい痒みが…。
仕方ありません。諦めました。
その後はひたすらメイン農産物の摘果です。
途中、休憩時間に兄から相続のことで話がありました。
兄の計画では、今後メイン農産物の果樹園を1つ丸々潰すとのこと。
その果樹園は一部無くなるけれど、全部を潰すとは思っていなかった私。
少々の「マジで?!なんで?!」の困惑はあるものの、私は農地を相続しません。
兄が決めたことが全て正しい、を実行させるのが私の役目です。
また遺産分割協議書に実印を押してきました。
だがしかし私が前職で何度か見たことがある遺産分割協議書って、もっと朱肉で真っ赤っかなもの…という印象でした。
おかしいなぁ、と思いつつ、なにせ離職から10年近く経過しています。
その間に法制度が変わったせい?でも法改正で簡素化されるようなことなのか?
ま、何かあったら兄が連絡くれるはず。
すると実家から帰宅後に兄から「ごめーん、割印と捨印を押してもらわなきゃダメみたい」とのこと。
ああ、そっか、やっぱり朱肉で真っ赤っかコースだったか、と思い直しました。
父が亡くなって4か月。
父との思い出がまたひとつ遠くなっていくな、と思うのです。
そして「お父さん、死んでも元気でね」と果樹園でつぶやいてみるのでした。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
☆おまけ☆
実家の庭先の花が晩春の風景を演出しています。
ボタン、シャクナゲと咲いていき、シダレモミジが赤い葉を展開し始めていました。
私が誕生する10年前に亡くなった曾祖母は、ボタンを大切に育てていた名残だそうで、かれこれ70年モノの苗らしいです。
元は植木の苗木(主に花木)生産もしていたので、庭木も花木が多いです。
いずれなくなるでしょうから、花の美しい季節の風景を写真に撮りためておこうと思います。